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騙る
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騙るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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相変わらずの黒川ワールドでした。 短編ですが、読み進める人物につながりがあり、面白かったです。 やはり黒川博行さんは面白いですね。 | ||||
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某美術館での贋作騒動が賑わしていますね。この本(このシリーズ)を読んでいればさもありなんという事ですね。ちょっと、テイストは違いますが松本清張さんの『真贋の森』もお勧めします。約50年前に書かれています。やはり、清張さんは凄い(゚ロ゚屮)屮 | ||||
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何章か読んだが似たような内容で変化が無く途中で飽きてしまったが著者の骨董品の知識には感服しました。 | ||||
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黒川の小説はやっぱり面白いです | ||||
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この手のテーマは無条件で面白い 実際の日常でも参考になる | ||||
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黒川作品は間違いなく面白い。あんな世界はしらないかもしれないためでしょうか?よくもあのような人物を描けるのでしょうか‼️素晴らしいです。ずーっと書いてほしいです。 | ||||
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大変面白かった。 | ||||
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非常にきれいな使用状態で満足しました。 | ||||
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私は、2016年2月に「離れ折紙」(文春文庫)を読み、これが黒川博行作品との最初の出会いだった。その「離れ折紙」がとても素晴らしくて、以来、単行本と文庫本を織り混ぜて、「後妻業」、「破門」、「螻蛄」、「喧嘩(すてごろ)」、「泥濘(ぬかるみ)」を読んできた。最近、初期の作品も読み始めている。 この「騙る」は、「離れ折紙」と同じ系列にある作品で、美術品あるいは骨董の真贋にまつわる、人間の騙し合いを描いていて、実に魅力的な小説集に仕上がっている。そこでは、ただただ人間の剥き出しの欲望が描かれているだけではない。美術品や骨董で人を騙すためには、美術の制作過程や歴史的な背景について確りとした知識を持たねばならない。また騙すという行為は、相手の心理的状態を深く洞察することが必要だ。だから、それらの要素を含む本作品は、実に知的なのである。 そして贋作の製造にも新しいテクノロジーが使われている。黒川作品は、「後妻業」もそうであったが、何かしら時代を先取りしている。 しかし、著者の作品は、一方で息抜きをさせてくれる作品でもある。本には、知識を吸収するため、あるいは作品と向き合うため、一所懸命読まねばならないものがあるが、黒川作品に対しては、素晴らしいことに、肩肘張らずに読書に臨める。それは、登場人物がごく普通の市井にいる人たちで、その人物を実に素直に描けているからだと思う。一時期、池波正太郎の「鬼平犯科帳」が、私にとって息抜きになる作品であったが、いまやその位置には黒川作品があるようだ。読了後、「離れ折紙」を再読してみたいと思わせた。「素晴らしい小説の基準点」である☆4つの評価とした。これは私の書いた13番目のレビューである。2021年2月15日読了。 | ||||
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まず内容より紙の厚みが分厚くてビックリ、内容量が少ないので、通常の紙の厚みにすれば薄べったくなるから多分紙厚を上げてるのかと推測、内容も文福茶釜、離れ折り紙に比べると少し見劣りするかなと思います。大好きな作家なんで少し残念でした。 | ||||
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黒河先生大好きです、相変わらず安定の読みやすさと面白さでした。 | ||||
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古美術品に関する短編集6編。美術雑誌の出版社の副編集長が、程度の差はありますが全編に登場しますが、それぞれ独立した話です。 彫刻や屏風、変ったところではヴィンテージアロハなど、筆者の蘊蓄もあいまって、各話でテーマとなる古美術が物語の主役になっている感じがいいです。 筆者お得意の会話の妙は今回は控えめに感じしましたが、それぞれ「逸品」をめぐり、癖のある人々が腹の探り合いをしている様は相変わらず上手いです。 | ||||
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関西弁で語られると悪意があるのか、ないのか、よくわからなくなるし、狭い業界で騙し、騙されを続けていればどこかでババを掴まされるはずなのだが、まあちょっと順番を待っていればだれかに回すことができるだろう、という楽観的で牧歌的な「ゲーム」短編集。 短編小説としてのツボは巧妙に押さえられており、6編とも起承転結がきちんとしていて不自然、無理スジ、強引さは感じない。登場人物のキャラ立ちもわかりやすく、親身になって相手に協力するフリをしながら内職(いやこちらが本業かも)に励むコンビ芸がまるでベテランの漫才のようで秀逸。 | ||||
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著者はこの手の美術ミステリーというかアートコンゲーム小説を何冊か出していますが、今回も面白いですね。誤解を恐れず言えば、黒川氏のこの系統の小説は泥臭い「ギャラリーフェイク」なのだと思います。 著者が京都の美術系大学卒で元美術教師という経歴の持ち主であることや、同窓の奥さんが画家として活躍しているということから美術業界の内幕に通じておられるのでしょう。ストーリーの裏付けとなる、この世界にうごめく登場人物たちのものの考え方がいかにもありそうで、強烈なリアリティが感じられます。 | ||||
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古美術を舞台として、人間の騙しあい短編集。 著者の得意分野である詐欺的な要素を盛り込み、一筋縄ではいかない人達が群雄割拠する。 自分の息のかかった人物を用意しておきながら、その当人は平気で自分の欲を優先する人間臭さがまた魅力あるストーリーになっている。 業界の闇の一端を除くとともにテンポ良い会話も惹きこまれる。 著者の作品は本当に人間味あふれていて、どの舞台でも登場人物が生き生きと動いている情景が浮かぶ。 | ||||
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「文福茶釜」や「離れ折り紙」同様、著者の自家薬籠中の物語で、表紙を含めて既視感がありますが、さすがに面白い。作品中では目先を変えたアロハシャツのが一番面白かったかな。もともと関心はないけど、この手の本を読むと、間違っても書画骨董の蒐集を趣味にしようとは思わなくなります。 著者の使う大阪弁が詐欺師に似合いすぎて、著作をまとめて東京の人が読むと、大阪は詐欺師とやくざに満ちていると偏見を持たれそう。 | ||||
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『騙る』は、主に美術関係の出版に関わる人物を主人公(語り部)としていますが、6つの独立した 短編からできています。 すべての話に共通しているのが、今時、大阪とはいえ、こんな商人はいくらなんでもいないだろうと 思うような誇張した感はありますが、いわゆるビジネスマン(ビジネスパーソン)とは違って、人の 欲望や感情を読んだうえで発する会話や行動に、いまだに大阪人の奥底に残っている気質が垣間見れて 興味深いです。 本書の短編は、たとえば、池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズのような大どんでん返しや、真山仁 さんの「ハゲタカ」のような、エリート同士の知力のぶつかり合いという緊迫感やスリルに溢れる詐欺や 騙しというのではなく、騙す方(詐欺師)やその仲間はしれっと役割を演じて、最終的に相手が 「あっ、嵌められた!」と気づくという脱力系で、かつ、ある意味で非常に巧妙な騙しの手口を 見せてくれています。 6編の中で、私がオモシロイと感じたのは、2編目の『上代裂』と、5編目の『栖芳写し』、そして 最後の『鶯文六花形盒子』の3つでした。 『上代裂』は、登場人物が若い人たちということもあり、仕掛けが単純ですが、欲にまみれて、 周りが見えなくなると、こういう罠にも嵌まるんだなというところに感心しました。 『騙る』全体の中では、導入部分で読者を食いつかせる役割のような短編です。 本書最後の2編である『栖芳写し』と『鶯文六花形盒子』は、役者(登場人物)も手練れの商人や プロの詐欺師、美術の専門家が出てきて、騙しあいの駆け引きや、金勘定の先読みのレベルが グッとあがり、いかにもクライマックスというわくわく感がありました。 こう書くと、大阪の商売人は胡散臭いと思われるかもしれませんが、実はその中に、いっぺんの 純粋さが描かれているのが感じられて、嬉しくもありました。 ネタバレにならないように簡略に書くと、古美術の模写のことを語る場面で、 「地味な世界ですよ」 「そこがいいんです。世間の人が知らない世界だから」 リップサービスではなく、ほんとうにそう思った。 金勘定の打算だけではなく、その分野のプロとしての矜持や好奇心を持ち合わせているのが、 大阪商人の本質なのでしょう。 読む価値のある本です! | ||||
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2019/11月に読んだ「桃源」以来になりますが、「騙る」(黒川博行 文藝春秋)を読み終えました。6篇の短編が収録されていますが、そのテーマは著者にとって自家薬籠中のものに思える古美術ミステリ。すべてとは言えませんが、美術年報社の「佐保」と菊池が狂言回しの役割を担っています。 (1)「マケット」 キレがいい。 (2)「上代裂」 ストレートなコン・ゲーム。 (3)「ヒタチヤ ロイヤル」 ヴィンテージ・アロハ。2019/11月に読んだ「1939年のアロハシャツ」(早川書房)を想起。 (4)「乾隆御墨」 古墨。贋作。 (5)「栖芳写し」 狩野派の屏風。最も充実した一篇だと思います。 (6)「鶯文六花形盒子」 国立美術館の常設展示などでいつも難儀するのは、(私の場合)つけられているタイトルの漢字をまともに読めたことがないことにあります(笑)。殷、周時代の青銅器。 すべて、その巧みな会話と語り口で読ませますが、ミステリ的な「はなれわざ」はありません。 そういえば、登場人物の嫁や娘たちは、海外旅行、買い物、フラの稽古で家にいることがありません。その平和な日本的風景が応えられない。 読んで、ひと時の楽しさに耽る「騙し」の短編集だと思います。 | ||||
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直木賞作家黒川博行のアートビジネス小説。 その名も『騙る』… 胡散臭さがたまらない作品です。 黒川作品の真骨頂の大阪弁が小気味いい。もったいないが一気読み。(しかし黒川博行はどこで小説のネタを仕入れて来るのか?) テレ東『なんでも鑑定団』を楽しみにしている人にはぜひとも読んで欲しい。 アートビジネスの暗部の一分を知る事ができます。 題材は、マケット(彫刻の試作品)、上代裂(古い繊維)、アロハシャツ、古い墨、金屏風、青銅器。 値段がつくマーケットには、プロがいて生兵法の素人がカモられる。 美術品に手を出すにはそれなりの知識と経験が必要ってことです。 『なんでも鑑定団』視聴者にはお薦めしますが、すでに古美術品に手を出している人は背中がす~す~になるのかもしれないので注意。 | ||||
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