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白日
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白日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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局長の息子の自殺の原因が物語の鍵になるんだが、自殺の原因が一ミリも納得できない。 これで自殺する奴は限りなくゼロに近いだろ。っていう、物語の都合上の動機。 作者は本当にこんなことで人が自殺すると思っているんだろうか。 また、新設する学校の掲げる理念がいかにも崇高なことのように書かれているけど、全然同意できない。 空疎かつ陳腐で立て看板程度の意味しかない。 歳を取ると誰でも教育を語りたくなるものなのか、モリカケ騒動に引っ掛けたのかわからないが、方向性を見誤っているのでは、と思う。 | ||||
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出版社の教育関連大規模プロジェクトのリーダーの息子が自殺し、プロジェクトが一時凍結。副リーダー主人公が派閥争いに巻き込まれながらも娘の為に奮闘する作品。 全く興味がない派閥争い要素なのに凄く面白くて泣けた! 面白く読ませる月村さんの技量の凄まじさに歓喜する名作(^-^*)/ | ||||
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いじめや不登校に苦しむ子どもたちが心から安心できる居場所となる学校を作る教育事業である黄道学園。そのプロジェクト進行のリーダーを務める梶原局長の中学生の息子が謎の転落死をするという事案が発生。 社内、社外の調整や派閥争いに巻き込まれる教育事業推進部第一課の課長である秋吉の視点で物語は展開されていく。 社内の誰を信用してよいか分からない状況や、自己保身に走る上司、社長派と専務派の調整などは読んでいて楽しめたが、「白日」というタイトルほどすっきりした真相には感じられなかった。 転落死の事実究明についても中途半端に感じられたし、部下との腹の探りあいもしつこく感じてしまったのが残念だった。 | ||||
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出版社が進める教育事業が、局長の息子の死をきっかけに停滞。 担当課長が事業継続のために、死の背景について調べ始める。 というような概要からすると、少年の死についての大きな謎の解明が主でありようだが、動機としてはあくまで出版事業への執着。 正直一般的な会社基準からすると突飛すぎて、会社論理も登場人物にも共感できず物語が上滑りしている。 サラリーマン小説として定番のスカッとする部分も微妙。 中間管理職としての社内政治に翻弄される部分も通り一遍であり、このあたりがもっと盛り上げればよかったが、何より教育事業の進みを止めるという肝心な点で違和感が強い。 | ||||
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大手老舗出版社の一大教育プロジェクトを揺るがしかねない事件が発生し、窮地に立たされたその事業の推進担当課長が、その困難に立ち向かうある種の骨太なサラリーマン小説。 信頼した上司にも会えず、会社上層部からは疎まれ、部下からは突き上げを食らい、まさに中間管理職として非常につらい。更に、社内の派閥抗争のくだりは良質なサスペンスを読んでいるようで、緊張感が半端ではない。 他にも教育や親子関係にも焦点があてられ、最後隠された事実に対して主人公が下した判断も考えさせられるが前向きになれるラストは良かった。 | ||||
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引きこもりや不登校への対策とした新しい学校モデルはユニーク。 その企業プロジェクトに突発的な出来事が発生。 夢のある教育事業がどろどろした社内派閥抗争に巻き込まれていく。 視点により、行動は右往左往してしまうが、ぶれないでほしい。 葛藤し、邪心暗鬼になるところは分かるが、目指すべきビジョンに軸足を向けるべきだと力説している。 | ||||
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<月村了衛>を読むのは、私にとっては2020/6月の「奈落で踊れ」以来になります。「白日」(月村了衛 角川書店)を一気に、サクサクと読むことができました。 ある出版社の教育部門で課長を務める秋吉が主人公。事業を率いる局長の中3の息子が、謎の転落死を遂げます。大手進学塾と合併し社を独立させ、最新技術を駆使した「引きこもり・不登校対策」を打ち出すべく新時代の高校を開校しようとしていた矢先、そのプロジェクトは一時中止を余儀なくされます。果たして、少年の死は、自殺か?事故か?秋吉は部下と共に密かに調査を開始します。 <月村了衛>は、アクチュアルな題材(引きこもり・不登校、ITを使った教育、サラリーマンたちの倍返し(笑)に端を発する企業エンタメ、パワー・ハラスメント、居場所)を駆使して、法執行機関が一切登場しないサラリーマン小説を書き上げています。(<Covid-19>後の世界の中、オンライン授業のあり方にも当然のごとく注目が集まっていますね) ゲシュタポと呼ばれる人事、対立する派閥、上司の顔を伺うことでしか生きられない現代の企業戦士たち。就中、忌むべき「保身」のオンパレード。それらのファクターを通して、この国の「現代社会」の或る一面を描こうとする作者のプロフェッショナル・ワークは認められるものの、いつもの<月村了衛>ブランドの中では、少し非力な物語だと思います。「理想」を思い描くそのテーマ性の高さに比して、物語があまりにも整然とスッキリし過ぎているが故に私には伝わらなかったと言わざるを得ません。何故なら、この国のサラリーマンたちはより過酷で、酷薄な「居場所」の中で生かされているが故にこの程度の物語ではファンタジーのように思えてくるからでしょう。 期せずして、2020/11/9、大分の中学校にて男子生徒が血を流して倒れているのが見つかり、死亡が確認されたという新聞記事を読むことになりました。その記事は生徒が校舎から転落した可能性があることを示唆していますが、果たしてその背景にはどのような事情が、情念が隠れているのでしょう。現実の事件の方がよりミステリアスなのではないかと感じたりもしました。 | ||||
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