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TUGUMI
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TUGUMIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全106件 81~100 5/6ページ
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山本つぐみは18歳、その姉陽子は二十歳、そしてつぐみの従妹で語り手の白河まりあは19歳。舞台は西伊豆の半島にある山本旅館。まりあは小学生の時に西伊豆に引っ越してきてつぐみを身近にをみてきた。つぐみは日本人形のような美少女だが、体が弱く医師から短命を宣告されています。でも、強烈かつ執着的な精神力とツッパリ風の言動で身近な人にはまるで暴君のごとく振舞います。でも、そうでない人には猫を被っています。つぐみ、まりあ、陽子を中心として様々な出来事が展開していきます。そのような中でつぐみは武内恭一に出会います。そして、まりあは東京へ引っ越します。皆、つぐみを好きで支えているのですが、つぐみの体がそして強靭な気力がある出来事をきっかけに弱っていきます。 吉本さんが20代半ばの時の作品で不自然さを感じるところもありますし、並列の修飾語が続いてやや読みづらいところもあります。そして作者は多分はつぐみより優しくて優雅な陽子の方が好きなのではと思います。 海と季節の描写が好きです。 | ||||
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何でもない毎日の貴重さを改めて思い知らされる、吉本ばななの余りに有名な代表作『TUGUMI』。自分の命の短さをあらかじめ知る少女つぐみの、残された"生"の時間への固執。穏やかな夏の時間も、つぐみには過酷なまでに早く流れていきます。その時間の流れを追い立てているのは、或いはつぐみの前に現れた恭一かも知れません。つぐみも、例外なく思春期を迎えた少女であり、長いはずの夏の時間もつぐみには短過ぎます。 美しく切ないひと夏の物語の中に、青春や生死と言った重々しいテーマが見事なまでに凝縮されています。それらの一つ一つが綺麗な球形の雫の様なまでに純透明に描かれています。当たり前の様に過ぎ去る毎日の重さを、読み終わった後には誰もが心の隅っこの方にしっかりと噛み締められるはずです。自分では気付かなくとも、その命の重さを明日からの毎日にしっかり刻む事が出来ているのではないでしょうか。そんな重さと美しさと純朴さが混在した吉本ばななの傑作『TUGUMI』、一人でも多くの方に読んで欲しい一冊です。 | ||||
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親戚と一人の男の子と過ごすひと夏の思い出のお話。 海の近くのリゾート(設定は旅館ですが)が終始目に浮かびます。 登場人物が皆いい人で、どんなオチか楽しみでした。 最初に読んだばななさんの作品は『ポチの最後の恋人』で、 なぜ 人気作者なのか分からなかったため、 あまり期待をしていなかったのも完読した理由だと思います。 無駄のない表現でしっかりと伝わって来るのが心地よい作品です。 今は、又、別のばななさん作品を読んでいます。 | ||||
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学生時代はじめて読んだばななさんの作品です。 主人公(というか語り部)であるまりあが海辺の民宿「山本屋」と それを巡る人々と過ごす、最後の夏の物語。 タイトルになっている真の?ヒロインである美少女つぐみですが、 病弱でワガママ、そして毒舌の持ち主。 初めて読んだ時は「うわーかわいくないなあ!」って思ってました。 数年後改めて読むとまた違っていました。鮮烈で、なんだかいじらしい。 情景が大好き。 切ないけど夏のエネルギーに満ちてて、 ばななさんの「夏恋しさ」が行間から伝わってきて、 読んでるほうにも伝染しそうです。 | ||||
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ぶっきらぼうな態度やわがままな態度が、つぐみの「死」に対する 精一杯の抵抗だったのか?つぐみはとにかく自分の好き勝手に 振舞っている。だが、つぐみを見守る人たちのまなざしはやさしく 温かい。それは、彼らがつぐみの本質を分かっているからではない だろうか。どんな態度を取ろうとも、どんな言葉遣いをしようとも、 つぐみはやっぱりとてもすてきな人間なのだ。犬の権五郎の一件では、 彼女の凄まじい怒りを見た。それはまるで、自分の命までも焼き 尽くすようにさえ思えたが、そこにはつぐみの真のやさしさがあった。 作者のきらめくような感性で描かれたこの作品のひとつひとつの 言葉が、泣きたくなるほどの切なさで胸にしみてくる。はたして つぐみの未来は?幸せであることを願いながら本を閉じた。 | ||||
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つぐみは病弱な身体ということもあり、少しひねくれていて斜に構えた物の見方する女の子で、性格だけ切り取ってみるととっつきにくいです。 それが周りの人々と交わることで、強がっている部分とかやさしさを垣間見ることができてなんだか幸せな気分にさせてくれる、そんな雰囲気がします。 登場人物は皆、温度を感じさせる温かさを持っていて、風景とか人の様子などの描写が相乗効果で更にぽかぽかしてきます。 また装丁がこの本にぴったりしています。 心が疲れたなと思ったら、この本を読んで別世界に行ってみてください。 | ||||
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友人からこの本を借り、一日で読んでしまいました。 吉本さんの描く文章は自然に頭に入っていきます 家族や従姉妹達の会話も自然で読みやすいです。 そしてつぐみは口も悪くて態度もでかいけどとても魅力的な女性です。 読んで損はないと思います。 | ||||
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潮風のなかに漂う情緒のひとつひとつを、丁寧に掴み取って集めたような一冊。 つぐみが持つ強い生命力や、同時に抱える人よりも大きな孤独や恐怖といったものが全体を支配していてせつなかった。 | ||||
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最強です。 センターに出たとか言う話をどっかで聞いて読んでみました。 こんなにさわやかで鮮やかな本は見たことないですね。 本当に文字から色が浮かんできます。 お気に入りの映画のように何度も同じシーンをむさぼり読んでいます。 「あのつらで、ペンション。はためいわくな親父だ、ほんとに」 つぐみの、この、口の悪さが最高に痛快・爽やかで愛らしい。 陽子ちゃんにいたっては、会話文から 「歌うように話す」のがずしずし伝わってきます。 声の高さまで想像できてしまう。 この表現力は一体なんなのでしょう。 図書館で借りて読了しても、 わざわざ本屋に買いに行かす本です。 特に最後の遺書がいいです。 つぐみが最後のほうで「~さ」で文末をまとめているのが 妙に達観したさまをありありと想像させ、 そこから先 「自分は変わってゆくかもしれない」 と宣言した伏線になっている(前後関係は逆だけど)。 「死ぬはずだった」のは、 「子供の」そして「青白い小娘の」つぐみだったんですね。 ということは これからつぐみは変わるわけなんですが、 大人のつぐみがどうなるのか知りたいです。 物語には書いてないけれど。 だから、それに思いをはせて楽しんでみたりして。 何にしても、この本を読めたのは嬉しいことです。 | ||||
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初めに読んだときからパラパラと読める、面白くて読みやすい作品でした。登場人物も特徴的で(特につぐみ!)読書が苦手な人でも絶対楽しめる作品だと思います。ストーリーもなかなか突飛で、情景描写もばななさんだけあって美しいので、まるで映画かドラマでも見ているようでした。 ばななさんの作品は私は情景描写を楽しむ方だったんですが、この作品においては「つぐみ」という性格が悪くて美人で薄命な登場人物が、作品を読み終わった後も心の中にしばらく棲みついて、なかなか離れてくれないという珍しい事態に陥りました(笑) | ||||
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読みやすかったー ばななにはまったきっかけです。 真っ直ぐ歩かなきゃって思う。 | ||||
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毎日学校へ行って、勉強して、家に帰って・・・。毎日特に何もなく 私なんかいなくてもきっとみんなは何事もないように生きてくんだな。と卑屈になっていた私。そんなときクラスメイトから借りたTUGUMI。。つぐみはずば抜けて可愛く、わがまま。そして口が悪く、体が弱い。 始めの印象は「とんでもないやつ」・・でも読んでいくに連れて体の具合が悪いときも けっして人に当たらず(口はわるいが・・)自分の意志をしっかり持ったつぐみをもっと知りたくなった。 私がこの本で一番分かったことは、いつも感じてた「何事もない普通の日」が続くなんてあり得ないって事。つぐみの様に体が弱くなくたって 明日は事故に遭うかもしれないし、夜眠って、朝はもう目覚めることが無いのかもしれない。 一日一日を悔いなく生きていく「つぐみ」 つぐみのおかげで私は生きていける命があることを 思い出しました。 | ||||
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よしもとばななさん独特のやわらかな文体と、そこから織り成されるある種の生臭さ、 「TUGUMI」はそれが一番よく表れている、代表作だと思います。 海辺のイメージ、それも強烈でいつまでも消えることのないような光景が、目の前にありありと浮かんでくるようです。 まりあの語りの一番最後がとても印象的でした。「私はこれからここで、生きてゆく。」ていう。 もう戻れない故郷での日々と、これからも守り続けていくもの。 つぐみの弱さと強さ。 いろんな相対するものに、生き続けていくことの素晴らしさがかいま見れました。 私が「TUGUMI」を初めて読んだのは中学生のときですが、 それから5年近く経った今でも純粋な気持ちで読み返すことのできる、記憶に残る一冊です。 | ||||
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つぐみのような子は本当に身の回りにいるのか、それが読んでいる途中に思ったこと。つぐみは自分の中にいるんだ、それが最後に思ったことだ。 人の弱さと強さはどんな形ででるのか、それは人それぞれだが、つぐみの姿にある種の憧憬を感じるのはそれをさらけ出すところにあるんだろう。もし、「死」を考えるなら一度読んでみるのもいいと思う。 「死」をメインにしている本ではないが、根底にあるものはそこから人はどうするのか、だと思う。 | ||||
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僕の読書体験でも、きわめて初期の頃に読んだ作品。ばななさんの作品は、中学以降読んでいない。でも、海岸の情景とイメージは、今でも夢に出るほど、よく覚えているんだよね。たしか当時知り合いの女の子に進められて読んだ気がする。他の作品は、完全に忘れ去ったけど。この妙に悟りきったおばあちゃんのような人々に囲まれた不思議な少女つぐみという設定は、なんだか強烈だった。僕は猫が好きなネコ派なんだけど、だからかなぁ、このひねくれた少女の性格とそれを見守るまりやの関係がネコと飼い主みたいで、好きだったのです。 関係ないが、吉本隆明さんの娘である吉本姉妹の才能を考えると、彼は教育者としては凄かったんだな、と感心したのを覚えている。 | ||||
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吉本ばななの小説は、文章が上手いので とっても読みやすいですよ。 このTUGUMIは結構有名な作品だと思います。 つぐみの性格に、魅かれます。 一読の価値十分にありますよ | ||||
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吉本ばななが流行した頃、とりあえず読んでみようと購入しました。 何か良く分からないけど、ばなな作品の中では読みやすく、暗くない。 内容は普通だと思います。でもすごく売れましたよね。 それは、本屋の店頭で派手に宣伝をしたことと、お洒落なブックカバーのせい? | ||||
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この本も他の吉本ばななの本と同様、読後感は少しだけ切なくて、思い出すと胸がきゅんとなってしまうような作風。病弱のために開き直った性格になってしまった、TUGUMIの周りを取り囲むまりあ、陽子、恭一のキャラクターが絶妙。 個人的には、陽子ちゃんの素朴な性格が大好きです。あとがきで、TUGUMIや陽子のモデルとなっているのが、明かされているので、ぜひあとがきは最後に読んでみてください。 ちょっとだけ、今している事に疲れてしまった時、前を向くのが億劫になってしまったときに、ぜひ手をとって読みたい小説です。つぐみの前の向き方、まりあの前の向き方、それぞれ違います。読後に何を思うか、みなさんでかみ締めてみてください。 | ||||
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『つぐみ』という名の、おそろしく美しく、体が弱く、つっぱった少女が短い人生の中で懸命に訴えた「素直になんか、なってやるもんか!」をちょっと神秘的で懐かしく、吉本先生のカラーで綴った、恋と愛情と友情の物語。 | ||||
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