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TUGUMI
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TUGUMIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全106件 21~40 2/6ページ
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青春です。主人公がキャラ強いのが印象的。海辺の町、旅館でののんびりした時間、空、犬。それらが一体となってこの貴重な世界を、一夏を、作っている。 | ||||
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20年ほど前に読んだ時には面白く感じたのですが、今読むと違和感を覚えました。 まず、極端に体が弱く、わがままで口が悪く気が強く、絶世の美少女のつぐみ。 昨今ではラノベによく出てきそうなキャラです。 病弱がゆえに魅力的な強い人格ができたかのようなストーリーですが、それなら美少女設定は不要なのでは? もう一つは不倫を美しく描写していること。 語り手のまりあは不倫でできた娘なのですが、まりあの父と母(愛人)の関係を美化しすぎです。 この作品時の吉本ばななさんの年齢から考えて、本妻の苦しみや不倫の罪深さを理解して書いていたのか疑問です。 | ||||
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病弱で壊れそうな肉体を持ちながら、傍若無人でわがまま放題に振る舞う、つぐみを中心としたひと夏の物語。よしもとばなな作品は詩的で哲学的で好きです。結構、重くて悲しい設定の作品が多いけど、登場人物たちは悲観に暮れることはなく(この作品もまたしかり)、辛い状況や悲しい思いをしても、なんとか上昇していくしかないんだ、ということを改めて気付かされる作品が多いと思います。吉本ばなな作品はキッチンもそうでしたが、登場人物を通して心にしみる様々なメッセージがやってくる。納得しながら読み進める感じです。 | ||||
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つぐみとまりあ。恭一、陽子など、様々なキャラクターが織り成す、楽しくまた、切ない物語です。 おもしろいので、読んでみる価値はあると思います。 | ||||
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キッチンの時も感じたことだが、読み始めは、ちっとも面白くない。いつ止めてもかまわない。でも、読んでゆくうちに、登場人物ひとりひとりが、私の心の中で実体化して、身近に存在してるような気になる。犬と遊ぶつぐみに会いたい。にこにこ自転車を引いて夜道を歩く陽子ちゃんに会いたい。 おそらくなにもない、漁村にある山本屋旅館。東京、山野楽器、プランタンという現実世界。同じ日本の中に、まったく違う世界が存在する。いなかのある読者も、ない読者も、つぐみ が生きている漁村・山本屋旅館へ行ってみたくなるのでは。わたしは、山本屋旅館の離れに住んでみたい。 | ||||
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潮の生臭い匂いが漂ってくるような文体は素晴らしい。 自分の過去に起こった似たような事がフラッシュバックされる感じもするよ。 か弱い体で燦然と輝くつぐみはなんだか、石田衣良さんの「美丘」を思い出させたかな。 キッチンよりこっちの方が好きだった。 | ||||
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語り部は聖母の名を冠する者、名を白河まりあという。 まりあと共に物語を紡ぐ者、その名はつぐみ。 物語は、まりあがつぐみの住む海沿いの町へ帰省するところから幕を開ける。 まりあとつぐみのひと夏の想い出。それは淡い恋心も黒い憤怒も包摂する、忘れられないサマーバケーションの結晶。その想いを胸に、人は前へと進んでいく。 つぐみというキャラクターは、とにかくぶっ飛んでいる。ぶっきらぼうで毒舌魔。そんなんあるかいな、とツッコミを入れたくなるような行動ばかりする。彼女はドラゴンクエスト7のマリベルを彷彿とさせるし、時代を先取りしたキャラクターのようにも思える。 彼女の魅力、それは非対称性。弱すぎる身体と強すぎる命の輝き。その危うさと美しさに我々は魅せられるのではないか。 底抜けに明るい感じのする本作。まるで、まりあとつぐみの奏でる嬉遊曲のように思えた。 | ||||
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こんなに登場人物が生きている小説を久々に読みました。 強烈な作品だと思います | ||||
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吉本ばななさんの文体は美しく、どの小説も心が惹かれるが、この作品は最高傑作だとおもう。まるで自分が「まりあ」になって、小説の世界にいるような気がする。 ただ、そう思えば思うほど、自分なら親戚であろうとつぐみには絶対に関わりたくないと思う。仔犬をいじめていたとか、見た目が良いから男達が騙されるのも気分が悪い。祖父が死んだばかりの時に、手紙を捏造するなんて悪質過ぎる。作品説明でワガママで生意気と書かれているが、そんな可愛いものじゃない。 どうして「まりあ」や他の登場人物があそこまで「つぐみ」を好きなのか、理解に苦しんだ。 | ||||
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こんな夏過ごしたいな~と思える小説。誰もがあこがれるような海辺の町を舞台にしています。 この本の主な登場人物のまりあ、つぐみ、つぐみの姉の陽子ちゃん。この三人キラキラしています。この小説に出てくる海みたい。つぐみはなに考えてるか分からないけどどこか人生を悟ったような感じが受けるし、まりあはそれに振り回されながらも成長していくのが感じるし、陽子ちゃんはホントに陽だまりみたいです。そんなキラキラした三人とどこか懐かしさが感じられる海辺の町の物語です。 | ||||
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夏の暑い日にちょうど良い。 内容はさらりとしている。 吉本ばななさんの本は初めて読んだけど、他のも読んでみたい。 | ||||
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主人公のつぐみは意地悪で粗野、狡賢いがエネルギーにあふれた、悪意のない精神の持ち主だ 病弱で美しいいとこのつぐみと語り手まりあの、あるの夏のお話 この小説は美しい文体が魅力だ 透き通るような青い海や夏独特の夜の雰囲気、そういったものが伝わってきて 読んでいるほうも海沿いの町で一夏過ごしたような気分になる しかしもっと特筆すべきなのは、この小説が人生や死といったものをテーマとしていることだ 複雑な家庭環境で育ったまりあの人生観や、あとがきで筆者が語るように 「人生に否定的」な表現が随所に見られて面白い。 ひとはたった一人ぼっちで自分の小さな世界を守っているんだとあらためて感じさせられる | ||||
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主人公、まりあ のつぐみとの関わり、少女期の掛け替えのない思い出と儚さを描いてある作品である事は事実ですが、もう一つ、この作品には人生の壁を乗り越えるべく、自分自身の変革の実例を、つぐみの行動を通して描かれていると思いました。 社会人になって人間関係に悩まない人はいないでしょう。それとも今の仕事を一生の仕事として貫けるか?自分にはこの仕事が本当に合っているのか?などなど、若いうちは悩みがあって当然でしょう。 そんな悩みを解決する方法として、一つは自分自身の変革と言うものがあります。 自分の考え方を改める、と言い換える事もできますが、つまりはご自身の哲学の改め。今、ご自身を取り巻く現実に合った人生哲学を再構築する・・・その姿を、つぐみは私たちに見せてくれます。 一つはつぐみが「お化けのポスト」と言う章で、毛筆の行書体で手紙を書き上げるところです。主人公 まりあ の祖父の筆跡を途方もない努力で真似て つぐみ は書くのです。その努力(命を削ってまでも行なった行動)が祟り、病弱だった つぐみ は入院してしまうのです。そしてこの後に つぐみ は人生で始めてと言える「まりあ、ごめん」を口にするのです。 もう一つは、「穴」と言う章に出てくるのですが、つぐみ が姉の陽子に「・・・ごめん」と、穴に人を落とした事を謝るのです。 この2つの「ごめん」は つぐみ の殆ど命を削る最大限の、陽の行動エネルギーと陰の行動エネルギーによって果たした行動の結果、もたらされた素直さなのです。「お化けのポスト」の "ごめん" のところで つぐみ と まりあ は仲良しになり、「穴」事件の後に つぐみ は "一枚ずつ葉が散ってくのが本気で怖しかった奴の気持ちが分かる" ようになります。そして、最後の手紙にも書いてあるように、"以前の つぐみ は死ぬ" と自ら言えるようになるのです。この死は「以前の、強がっていた自分自身 が死ぬのだ」と、私は想いました。 この作品は美しい少女時代の思い出と儚さがとても強烈に切り取られていて、その眩しさに見落としがちですが、自分の運命を正面から受け止められずに、強がっていた つぐみ からの脱皮を、見落としがちです。しかしこれも本当の読み所だと思います。 | ||||
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なんと言うか、普段読まないジャンルの作品ではあるのですがこれがいわゆる純文学というのかな? レビューの評価が高くこの作家の作品の中でも人気の高いベストセラー作ということで手に取りましたが、個人的には特に胸に残るものもなく普通に読み終えてしまったので☆2評価です。 小説になにを求めるかで本作の評価は分かれるのかも。 女の子三人と男の子一人の一夏の日常が描写されているわけですが、これが平坦というか淡々としすぎているというか、小説にある程度の起伏や刺激、ハラハラ感や先が読めない展開を求めている私にはひどく退屈な話でした。 一応小さな事件のようなものは起きますし登場人物たちにとってはそれは大きな事件なんでしょうがやはり先読みできる範囲内の出来事しか起こらないため退屈という印象は最後まで変わらず。 エンタメ性はゼロに等しいのでそういう要素を少なからず小説に求めている方は避けた方が無難でしょう。 ですが情景描写や空気感には力を入れていることが伝わってくるため、日常の中にあるゆったりとした雰囲気を楽しみたい方にはおすすめです。 | ||||
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もう十年以上前に文庫で読みました。 犬についてのかわいそうな場面もありますが、 ただ悲しくだけじゃないのがいいです。 二人の関係性が好きです。 | ||||
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私にはあまり合わなかったかな。つぐみを気に入らないと思った時点で話に入り込めなくなってしまいました。 今度、また読む機会があったら読んでみようかと思います。 | ||||
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主人公つぐみの強烈な個性、とげのある言葉と繊細な感情、友人の まりあの視点で描かれており、脇役のまりあと陽子がつぐみの魅力 を引出しているところが本書の魅力である、情景が綺麗でやさしさに あふれった作品である。 | ||||
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映画も何回も見て、もちろん本も何度か読みました。 映画の舞台となった西伊豆、松崎町も訪れました。 懐かしいの一言に尽きます。 西伊豆という場面設定、人物の特徴あるキャラクター、ノスタルジックな内容、どれも好きです。 そういえば、これも穴を掘る本でしたね。 | ||||
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図書館でふと手にした『すばる』で「鳥たち」を途中まで読みました。吉本ばななさんの文章に触れるのが初めてだったので、一気に最新作を読んでしまうのはイケナイことのような気がして、『キッチン』を読みました。それで夢中になって、今回『TUGUMI』に手を伸ばしました。 田舎育ちの私にとって、お話の舞台の空気感がとても心地よかったです。それは、読み手の故郷が日本のどこであっても、世界のどこであっても、それぞれの記憶を土台にして得られるものかもしれないなぁーと思いました。 登場人物のみんなが好きです。このお話を読み終えた今晩は、不思議だけど幸せな気持ちで眠れそうです。 | ||||
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海岸沿いの小さな町が舞台の大学生まりあが幼なじみらとひと夏を過ごす物語。 病弱でわがまま、でも、いつもこころに嘘をつかない幼なじみのつぐみの強烈なキャラが面白いが、 まりあ自身も、複雑な家庭だったからか、当たり前の両親との生活に幸せを感じているあたりもいい。 キッチンが空の描写が多いのに対して、海の描写が多い。 文章はとてもきれいだが、展開におもしろさを感じなかった。 | ||||
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