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ひよこはなぜ道を渡る
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ひよこはなぜ道を渡るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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Elizabeth Ferrarsの『Your Neck in a Noose』(1942年)の翻訳。 「トビー&ジョージ」シリーズの第5弾にして最終作である。 ロンドン近郊の村を舞台に、人間の悪意というものを鋭く描き出している。 登場人物たちは、みな殺人を犯しそうな人間ではなく、またそれでいて怪しい雰囲気もある。 これほど平等に容疑者たちを描けるとは、さすがフェラーズだ。 なおかつ、そう思った瞬間に作者の罠に落ちてしまうのだ。 ユーモア・ミステリとしてもレベルが高い。 訳文も柔らかでいい。 | ||||
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「だれ」「なぜ」で最後の最後まで引っ張る。 情報が漸次附加されてゆき、事件の枠組みを把握するのに時間がかかる。 作者のこれでもかといわんばかりの誤誘導で右往左往しながら読み進めざるをえない。 ストーリーの過半は謎を解きにかかるというよりも、それが向こうからやって来る感じである。 トビーがなぜコンスタンスを犯人から除外し、リリをそう決めてかかるのか、 その根拠は薄弱であるが、終盤の二転三転する展開、最終決着と残された状況の齟齬のなさは 作者の妙手たるゆえんだろう。 「鶏」のシチューも「ひよこ」にかかっているのか? | ||||
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格闘のあとが歴然と残る書斎で、こと切れていたトビーの旧友のジョン。 書斎には弾痕や血痕までもがあるものの、遺体に外傷は見当たらない。 のちに、ジョンの死因は心臓発作による自然死であることが判明する のだが、それでは、血痕の主は誰で、その人物はどこに消えたのか……? 冒頭で〈死体なしの殺人〉と〈殺人なしの死体〉という、なんとも 不可思議で、魅惑的なシチュエーションを提示してみせる本作。 単一犯による計画的犯行ではなく、複数の人間の思惑が入り乱れ、偶然も大きく 介在したことによって発生した事件であったため、終盤に至るまで、読者は事件の 全容を把握させてもらえないまま、読み進めていくことになります。 本作では、関係者のアリバイが重要なファクターになっているのですが、 皮肉な経緯で成立してしまう犯人のアリバイに関する着想が秀逸ですし、 そのアリバイを崩す糸口となる、ジョンの不自然な行動を、邦題である 「ひよこはなぜ道を渡る」と表現し、読者に提示しているのも、お洒落。 傑作『猿来たりなば』には及びませんが、まずまずの佳作といえると思います。 | ||||
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トビーとジョージシリーズ最終作 いつも奇抜な謎を出してくれるこのシリーズ、今回は死体なし殺人と、殺人なき死体。 トビーの迷探偵ぶりは相変わらずだが、今回はジョージの出番が少ない!! いつもの無茶をもっと読みたかった気もする。でも終盤はきっちりと決めてくれます。 このシリーズ、出版順に訳されたわけではなく、出版順にすると「その死者の名は」、「細工は流々」、「自殺の殺人」、「猿来たりなば」、本書、となる。 後書きで訳者は「インパクトのある作品でミステリファンにアピール」しようと「策を練った結果」あの、チンパンジーが誘拐されて刺殺体で発見される「猿来たりなば」になったそうだ。 私なんかだと、推理小説のトリックが色々仕掛けられた屋敷が出てくる「細工は流々」なんかを出したいところだけどそれは私の好みの問題でしょう。 後書きと解説も含めて楽しめました。 | ||||
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どの作品も面白かったので、最後といわれるとさびしい限り。 相変わらず、トビーのミスディレクションは素晴らしく(w)、ただ、それに比べて、ジョージの精彩のなさが、、、、。 「いやいやの名探偵」なんですね。 自然死の死体と、死体のない殺人事件っぽい状況。 まったく、どこまでひねれば気がすむんでしょうって感じなんだけど、またそれが、おもしろいんですよね。 私はこの訳者の中村有希さんも大好きで、生き生きとした日本語になってるなぁと思うと、訳者が中村有希さん、ということが多く、やっぱり!と納得するのです。 あとがきで、好きなシリーズを押し売りもどきに出させてしまうテクニック、ありがと〜中村さん!と感謝です。 エリザベス・フェラーズは、私にとっては拾い物でしたから。 | ||||
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嘘と真実 見分けるのにノイローゼにならない?って心配になるけれど 混乱気味のトビーの話を聞くだけで ほぼ真相が分かるらしいジョージ 友人ジョンに頼まれ会いに行ったトビー ジョンの死体を発見する 新婚のジョンの妻も 屋敷の使用人もいやしない どうなってるんだ〜で幕開けです あとがきも解説も楽しい | ||||
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