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記憶書店うたかた堂の淡々
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記憶書店うたかた堂の淡々の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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全6話からなる短篇集だ。 記憶の売り買いや交換をなりわいとする青年と、そのお客たちが登場人物。 どの話もひねりがあり、一筋縄ではいかないのが、さすが野村作品である。ギャグ・テイストの強いものもあれば、悲劇におわるものもあり、ハッピーエンドかと思ったらひっくり返されたり。 しかし、いずれも上質。 印象に残る一冊だ。 | ||||
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人の記憶を買い取ったり売ったりする能力者が接するお客たちの話で、6話構成です。記憶売人現野一夜と彼が商談などで使うバー、そこのバーテンダー南、常連客の小説家犬飼あけるは共通です。 第1話は読み進めると訳が分からなくなるところがありますが、ここは我慢して進みましょう。(レビュアーは読んで、放置して、読んで、放置して10日ぐらいかけてしまいましたが、根性が足りませんでしたね) 続く5話も基本的に独立しています。「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる」の印象的なサブキャラだった乃木坂カレンが演劇界で人気女優になって、第3話と第5話の客になっているところは繋がりますが、話のテーマは別ですので、どこから読んでも良いのかもしれません。ただ最終第6話は雰囲気に変化があるので、最後に残しておいた方が良いかな。 記憶売買者というコンセプトはヤバい感じもあって、小説的にすごく面白い道具立て。客の生命の危機も絡んだりするところもありますが、自分の記憶の確からしさって真剣に追及するとこれが実に怪しい。このあたりを噛みしめると夏の夜を涼しくしてくれる怪談的なものが根っ子にあるのかもしれません。 いろいろなエピソードを並べる今回のような短編集の形がぴったりだと思いますが、その分一話一話のインパクトは必ずしも強くない。それだけに乃木坂カレンの強烈なキャラはビビッドな色を持ち込んでくれました。「吸血鬼になった・・・」に食われちゃったところもありますが。「吸血鬼になった・・・」ファンには嬉しい2話です。 同時発売の「むすぶと本。」シリーズ2冊と比べると凝った作りですので、読者は流し読みでなく真っ直ぐに挑んでください。 最後になりましたが、野村美月先生復活バンザイ! | ||||
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