九重家献立暦
- 卒業式 (27)
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いやいやながらも実家に帰ってみると 自分の母と駆け落ちした相手の子供が居候していた | ||||
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「下鴨アンティーク」シリーズを愛読してきましたが、禍々しいとしかいえない三人の関係にこの本を読むのは躊躇してきました。おまけに読み進めてみると、祖母は両親や時代に自分の生き方を否定・抑圧されていたし、母は生みの両親から持て余されて養女に出され、養母ともそりが合わなかった、というのであります。どこにも光明が見いだせない人間関係でありながら、物語から不思議な明るさを感じ取りながら長閑やかにすすんでゆきます。 その理由は、まず九重家が少なくとも茜の代までは存続するだろうこと。血縁による系図の継承を尊しとする日本ですから、この正統性の確立は良きことと感じられます。 次に茜と一がまだ二十代前半という若さであること。若さは常に希望であり、良きことへの可能性を感じさせてくれるものであります。 三つ目は、九重家の年中行事の調査と銘打っていながらも、その多くが食生活と密着していることです。食べることは、即ち生きることだからです。3人は無意識のうちに、あるいは意図的にかもしれませんが、料理を作り、それを食べることによって家の伝統に触れ、溶け込み、守り伝えていっているのです。直系ではなくとも間違いなく血縁で、戸籍上は直系となっている千代子と茜であり、さらに母親の行動によっては兄妹となっていたかもしれない茜と一は、ことによると自らによって家族となる可能性もあるわけです。(ただし一は結婚と子孫を否定している) 思い違いや行き違い、お互いを思う心のずれも数多見受けられながら、それらを埋めてゆき、あるいは触れ合わせたり、綴じ付けたりしていくのが料理であったり、季節の移ろいの行事であったり、そして作者の紡ぎだす美しい言葉たちなのでありました。 | ||||
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作家さん買いです。やはりいいです❗ | ||||
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作者のファンとしては、気楽に読めて、メニューの参考になるといったようなものです。 何といっても舞台が日本で登場人物が少ない(笑) ただ、読み終えて「え?これで終わり?」というのが正直な感想です。 「物語はまだ始まったばかりでしょ? 続編とか、2巻3巻て続くよね?」 と、表紙を見直してしまいました。 続きが出ないなら星3つです。 これが始まりでまだまだ続くのであればもう1つ星を+。 軽い読み物としてこれで終わりなのかな? | ||||
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白川さんの作品は、ほんわかする中に影があるところがいいですね。民俗学や旧家などが好きな方には、たまらないと思います。 九重家献立とあるとおり、昔ながらの年中行事で食べる献立がでてきます。赤飯とか菜飯田楽とか。それにまつわる豆知識もあり勉強になります。 大学卒業したての茜ちゃんという女の子が、実家に帰ってくるところから始まります。千代子さんという養母と、なぜか居候している同級生の仁木くん。それぞれ事情を抱えて、三人で暮らすことになります。 もうちょっと茜ちゃんの生い立ちを深掘りしてもいなぁ。あと、仁木くんが九重家に住むに至った話とかもっと詳しくあれば、二人の考え方の違いとか共通点見えるのになぁ。茜ちゃんと仁木くんの小学校の卒業式のときの感情の揺れとかもっと書いてあれば面白いのになぁ。 各章ごとに纏まってて読みやすく、くどくもなくサラッと読めました。 | ||||
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