■スポンサードリンク


天地に燦たり



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
天地に燦たり
天地に燦たり (文春文庫)

天地に燦たりの評価: 4.17/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

知識量が「面白さ」につながっていない

これを書いた人は、かなりの知識人だと思われる。戦国時代の島津、沖縄、朝鮮などの事情に精通している
ようだ。松本清張賞の授賞は、その「膨大な知識量」に対するご褒美か?
 だが、エンターテインメントとして考えた場合、「すごいなあ、けどイマイチ面白くない」としか言えない。
戦国物が好きな人は多いと思うが、儒学だとか覇だとか礼だとか、理屈っぽい部分が多く、次のページをめく
らせるだけのパワーがない。辞書にもなかなか載っていない熟語や表現が多々見受けられ、スピード感が削が
れている。たとえば、「薬臭い」という言葉など、何を意味しているかすらわからない。また、戦いの最中に
儒学的な問いをするために、わざわざ敵の武将に会いに行くなど、実際にはあり得ないこと。
 ラストは沖縄の首里城のシーンで終わるが、そこの門の扁額を取り替えることにどれだけの意味があるのか。
それを納得させるには、登場人物の心理面を読者に共感させる必要があるのだが、私はあまり共感できなかった。
 これだけの知識があるのなら、もっとハラハラ・ドキドキ・ワクワクという要素を高めて欲しい。そうしない
と、一部のマニアックな読者以外は離れていくのではないか? これが処女作だそうだから、それなりの力はあ
るのだろう。が、作家として続けていけるかどうかは、2作目以降にかかっている。作者には、上記の部分を学
んでもらいたい。
天地に燦たりAmazon書評・レビュー:天地に燦たりより
4163908706
No.1:
(3pt)

ジャケットのザラザラ感は好きだが・・・

ダイナミックな歴史小説が好みの方には、この小説は向かないでしょう。

動より静な作品です。朝鮮出兵はもっと壮絶で悲惨であり、そこまで踏み込んだ描写はありません。

戦時に仁や礼をテーマにしてありますが、ちょっとスマしたお上品な出来に、私の味覚・肌には合いませんでした。

もっと激しい寒暖差がある内容ならば深みが出たと思います。
天地に燦たりAmazon書評・レビュー:天地に燦たりより
4163908706

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!