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天地に燦たり
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天地に燦たりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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これを書いた人は、かなりの知識人だと思われる。戦国時代の島津、沖縄、朝鮮などの事情に精通している ようだ。松本清張賞の授賞は、その「膨大な知識量」に対するご褒美か? だが、エンターテインメントとして考えた場合、「すごいなあ、けどイマイチ面白くない」としか言えない。 戦国物が好きな人は多いと思うが、儒学だとか覇だとか礼だとか、理屈っぽい部分が多く、次のページをめく らせるだけのパワーがない。辞書にもなかなか載っていない熟語や表現が多々見受けられ、スピード感が削が れている。たとえば、「薬臭い」という言葉など、何を意味しているかすらわからない。また、戦いの最中に 儒学的な問いをするために、わざわざ敵の武将に会いに行くなど、実際にはあり得ないこと。 ラストは沖縄の首里城のシーンで終わるが、そこの門の扁額を取り替えることにどれだけの意味があるのか。 それを納得させるには、登場人物の心理面を読者に共感させる必要があるのだが、私はあまり共感できなかった。 これだけの知識があるのなら、もっとハラハラ・ドキドキ・ワクワクという要素を高めて欲しい。そうしない と、一部のマニアックな読者以外は離れていくのではないか? これが処女作だそうだから、それなりの力はあ るのだろう。が、作家として続けていけるかどうかは、2作目以降にかかっている。作者には、上記の部分を学 んでもらいたい。 | ||||
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ダイナミックな歴史小説が好みの方には、この小説は向かないでしょう。 動より静な作品です。朝鮮出兵はもっと壮絶で悲惨であり、そこまで踏み込んだ描写はありません。 戦時に仁や礼をテーマにしてありますが、ちょっとスマしたお上品な出来に、私の味覚・肌には合いませんでした。 もっと激しい寒暖差がある内容ならば深みが出たと思います。 | ||||
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