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ザリガニの鳴くところ
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ザリガニの鳴くところの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全203件 141~160 8/11ページ
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文体がとても美しく、物語の舞台になる湿地の情景が容易に想像できた。 湿地の香りすら感じられるほど。 静かに進む文中に家族間の問題や人種差別、ホワイトトラッシュと呼ばれる白人内での階級社会の最下層にある人たちへの差別等、考えさせられるストーリーも引き付けられる。 友情から愛情への移り変わりや、失望や裏切り。 そこからの衝撃のラスト。 2019年アメリカで1番売れた本と聞いたけど、なるほど 納得です。 | ||||
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久しぶりにドキドキしながらページをめくりました。 毒親にネグレクトされても、過酷なほどの大自然を味方に自活し学び美しく成長していく力強いヒロイン。 彼女を助けたいと手を差し伸べる、ふつうのよき隣人たち。 ああ、これはジーン・ポーターの『森の乙女』(完訳は村岡花子の『リンバロストの乙女』)に似ているんだ! 圧倒的な博物学の知識を駆使して聡明な少女(自分の理想像)を描いているところがそっくりです。昭和30年ごろ発刊された抄訳の上掲書(親戚に貰った)を小学生のころから愛読しています。大人になって完訳を読んだら、恋愛パートにやや食傷。 ともかく、私の生来の動植物好きと負けん気を十二分に刺激してくれたという意味で、とても懐かしい友の娘を紹介してもらったような読書体験でした。 また、少しだけ昔を舞台にしたことで、今でも全く解決していないレイシズムや貧困、DVの問題も、大人になった私の関心と痛みにストレートに響きました。教育が人の尊厳を形作ることも。 ひとつマイナスなのは、殺人(イヤなやつだったな、被害者)を力業で絡ませたことと、心情的に理解はできるけれど、それがフーダニットの答でいいの?というところがちょっと残ったからです。 ともあれ、大自然を友として逞しく生きていくヒロインの強さと孤独感の描写は圧倒的でした。 | ||||
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この本が気になっている人は絶対に読むべきです。損はしません。 私は見たこともない湿地ですが、描写が美しく、言葉がすっと入ってきて 想像が広がります。訳者の力もあるのでしょう。 ここまで自然描写がなくてもストーリーとしては成立するのかもしれませんが、 この描写のおかげで、主人公の物語が味わい深いものとなっています。 後半は、終わってほしくないと思いながら、一気に読んでしまいました。 すばらしい読書体験でした。 | ||||
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Audible版で主に通勤の車中で聴いてます。今ようやく半分を過ぎたあたりですが、先が気になって仕方ありません。夢中になり過ぎて運転が疎かにならないよう気をつけるのが大変です。 主要な登場人物だけで10人?全部数えたら20人くらいのそれこそ老若男女を一人で演じ分けている池澤春菜さんの朗読が素晴らしいです。湿地特有のねっとりした暑さ、生き物たちの息づかいも感じられます。 どんな結末が待っているのか、楽しみと不安がいっぱいです。 | ||||
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高齢でのレビュー作と思えない、濃い中身のある小説でした。社会から切り離され、自然の中で懸命に生きる少女の生命力。それは残酷でもある生き残り競争。人間としての愛のむずかしさ。くやしさを感じることができます。 | ||||
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頭の中で想像しながら本を読み進めていくが、 最後まで読み終わった時、読みながら想像していた以上の衝撃を感じました。 もう1度ゆっくり読んでもっと違った衝撃を受けてみたくなる本でした。 | ||||
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ミステリーランキングとアメリカで一番売れた本ということで手に 取ったが壮大なストーリーだった。ミステリーではないかもしれないが これは孤独な少女の生き様を、アメリカという国での生き様を描いている。 翻訳がすばらしく情景が浮かぶ文体で、原書はどんな文章なのかと読んでみたくなった | ||||
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丸一日とりつかれたように読んでいた 自分をもう一度やっているような 共感するばかりだった 壮絶な生い立ちから 起こりうる様々なことを 逃げずに立ち向かう なんでと泣いて よかったよねと泣いて 彼女の生涯をすすむうちに 感情がどんどん結びつくのだが それはそうせざる得ないと感じさせながら、 闇雲に流されることはなく 自身のキッパリとした判断があるからだ と知ったからだ。 それ以外が無くとも 自分の生き方を作っていく 作っていける✨に変わっていく いまの時代においても勇気を与える 面白かった | ||||
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静かで優しくて、残酷で美しい途中からやめられない。 是非黙って読んで、感慨に浸ってください。 いつまでも心から離れない大切な想い出になります。 | ||||
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この本はハードボイルドでも無ければミステリーでもない。 ましてや安物のサスペンスではない。 1人の少女が歩んできた壮絶な人生の写しそのもの。 現代人からは想像すら出来ない過酷な人生だが、その傍らには「ザリガニが鳴く声が聞こえる程」の美しく豊かな恵みを与える自然と、優しい一部の人に囲まれながら、人としての悲しい性を、巧みな自然描写や素晴らしい詩に表し歩んで行く物語。 人は人を求め、愛を求める事を本能としながらも、時に拒絶し、遠ざける。その都度歯がゆく切ない思いが読み手の心を揺さぶる素晴らしい本です。 翻訳も、その美しさを十二分に伝えられていて、かつ、読みやすい。 日頃あまり本を読まない人、小学生高学年から大人まで幅広い年代に読んでもらいたい名著です。 | ||||
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湿地に、一人取り残された少女。 日々の食べ物にも困る 過酷な状態の中 動物や昆虫の生態から、成長する事を学び、自分を守ります。 生きる為に 貝を採り、お金に換えたり。 描かれる内容は、人間と自然の共生であり、少女の成長物語であり、 そうした壮大なテーマの中 冒頭に描かれる 死体にまつわるミステリー。 エピソードに全く破綻が無く、面白く読みました。謎が解けた 後味も とっても良いです! | ||||
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大変満足です。 | ||||
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の物語は二重の構造を持っているという印象を受けました。 少女の視点からは真の孤独、愛を失うこと、他者に受け入れられないことなど、これでもかという程の心の痛みが繊細に語られます。 一方彼女を愛した2人の男性は、あるがままの野生を受け入れられない人間の鳥瞰的な視点からのメタファーだと感じられました。 著者は動物学者で本書が処女小説とのことです。 詳細な自然描写、主人公に文字を教えた少年が使ったテキストが「野生のうたが聞こえる」であることなど、随所にアルド・レオポルドの影を感じました。 | ||||
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読んでください。読む価値があります。この本をもとにしたドラマがあると聞いたのだけどどこに?誰か教えてください。 | ||||
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文句なしの傑作。 | ||||
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絶望的な孤独の中で小さな子供が生きていくすべを見につけ母を求め自然を味方に黒人の優しさや文字を教えてくれた人の交流等その先もハラハラしながら涙無くして読めなかったです。自然を舞台に久しぶりに最高の本に巡り会いました。 | ||||
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内容ストーリーはさすがに面白かったです | ||||
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気が付くと私は完全に作中の「湿地の世界」に入り込んでいた。 それほどまでに作品の完成度が高く、読み進める手が止まらなかった。 物語は湿地に住む1人の少女のお話。 人間との付き合いは上手くいかないが、自然の中に溶け込み暮らしている。 そんな彼女に、殺人罪の容疑がかけられる等ミステリーの要素もある。 圧倒的なまでの風景の描写、表情豊かな周囲の人々、様々な生き物が相まり、物語は一層深みを出している。 500ページと分厚いが、ぜひ一度手に取って欲しい。きっとあなたもこの世界観に魅了されると思う。 | ||||
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大統領選でトランプ陣営が "Make America Great Again" を掲げていたが、僕は小説『ザリガニの鳴くところ』に、アメリカのグレートさを最近一番感じた。映画『TENET』もグレートだったけど。 この本の何がすごいかって、 ・著者はバリバリの研究者だった。動物生物学 ・69歳でのデビュー作 ・研究生活の賜物であろう生物への洞察力 ・人間に内在する生物性を描くエッジの鋭さ ・それでいて、引き込まれるミステリー小説 ・それでいて、青春小説 であることだ。僕の中で、今年衝撃的だった小説トップになるのは間違いない。 そして驚くべきは、アメリカでこの本が700万部以上売れていることにある。日本で言うと、260万部突破!となるだろうか。 この本は、僕にとって面白かった。 でも、日本だと売れて10〜20万部くらいと予想する。 なぜか。 売るためのハンデが大きすぎるからだ。 ・69歳のデビュー作! ・ハードカバー500ページの大作! ・1960年代のアメリカの湿地という想像しにくい舞台! どんな賛辞が帯紙にあっても、このハンデを超えて読む人は限られるだろう。 本当は、社会のシステムに組み込まれて多忙な、都市生活を送る現代人にこそ、この本を読んでほしい。読むと、感じるところが多いと思う。だが、そうした人ほど手に取りにくい材料が揃っている。 『チーズはどこへ消えた?』は世界で2800万部売れ、日本でも400万部売れている。あれは「薄い、平易、ビジネス向け」と好材料が多かったと思う。 だから、アメリカでこの本が700万部売れたことを素直にすごいと感じる。その数は、マーケティングの巧みさで達成できるものではなく、人々がこの物語を欲し、その渇望が、販売のハンデを上回ったのだと思う。 滋味深い野性味に満ちた物語の渇望。 それが顕在化していることにアメリカの底力を感じた。この本が生まれたアメリカすげえと思った、著者のような人物を輩出するアメリカすげえと思った、この本がベストセラーになったアメリカすげえと思った。 そういう意味で、Great America Again な読書体験だった。 今年一番、オススメしたい気持ちに駆られましたので、よかったらぜひ手にとってみてください。最初の30〜40ページくらいは話の筋がつかみにくくて読みにくいですが、そのあとはきっと一気に読めます。 (※noteに書いた記事の転載です) | ||||
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満足です | ||||
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