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ザリガニの鳴くところ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ザリガニの鳴くところ
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)

ザリガニの鳴くところの評価: 4.39/5点 レビュー 243件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全203件 121~140 7/11ページ
No.83:
(5pt)

悲しいが美しくたくましい

久しぶりにページをめくる手が止められず、徹夜しそうになりました。
世界観も学者さんならではで新鮮でしたし、この世界のどこかに主人公が生きている感じがあって、物語に没頭できた幸せな時間でした。
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No.82:
(4pt)

孤独を生きる人にこそ読まれるべきもの。

母親に捨てられ、父親に虐待され、
孤独を生きる少女が
寿命を迎えるまでの話でした。

売れた、だとかベストセラー、だとか
そういった類のものには手を出しませんが、
帯の書評が曖昧で内容を思わせないところに惹かれ購入、終盤までは一気に読みました。
それから一月以上放置、からの読み切り。

親との関係で孤独を感じ、
恋人との関係にも行き詰まった人には
いい話かもしれません。

孤独と共に生きる人には、
この主人公が自分に思えるかも。
私もそうでした。

主人公が自分を捨てた母親との記憶や
感情に折り合いをつけるところまで描かれているのが大変よかったです。

売れてる作品は避けてしまう私ですが、
これは買って読んでよかったな。
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No.81:
(4pt)

アメリカ映画に出てくる豆料理のような

まるでアメリカ南部の古典的な時代小説にも感じる作品です。主人公の困難で不安定な状況がくるくる変わり、早く幸せになってほしいなとドキドキしながら読み進めました。読後の正直な感想は、自分がもしアメリカで生まれたならもっと深く入り込めたかもしれない。スタンドバイミーやクリントイーストウッド作品のような時代設定と背景描写。湿地、川、森、砂埃、海と自然が近くに描写されますが、そこにあるのはやはり人間。そして何ともアメリカ的。クランベリーソースに漠然とした憧れのあった世代の私としては、もう少し若い頃に読んでみたかったです。
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No.80:
(5pt)

この本は読んでませんが

原本を読みました。めちゃくちゃきれいでしたね。自分はまだ、英語能力の幼稚さもあって英語できれいな文を楽しむという領域に達せてなかったのですがこの本は引き込まれるように読んでしまいました。そのきれい世界にずっと浸ってたいがあまり読み終えてしまったときはたしかに涙が出そうになりました。
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No.79:
(4pt)

読み終わったら 表・裏表紙共 へなへなのしわ

自分には、《 印刷の活字が薄く かつ行間が狭い》と感じつつも 《訳が素直に良い 進める》と 歳を
置きおいて 眼をウドウドさせながらも 湿地の情景に 惹かれて読んだ。移動の手段が ボート それが
 想像をかきたてる。義務教育を全く受けずにも《1日 登校したのみ》本が出版出来たというのが
興味深い。小動物や鳥たち 拘置所でも 猫の 登場で 頑なに孤独で生きる分 小動物たちへの愛情は深い。衝撃の?結末で らいねん上映予定の 映画への ドキドキハラハラ感は
限りなく 薄れたが。その分 背景 情景 主人公 カイラの秘めたる 芯の部分 どんなに出来上がるか たのしみ。キーワードは  《  し  》かな。
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No.78:
(5pt)

風に震える名もない花

この本に出会えて主人公カイアと生きることができた時間は至福だった。息を詰めるように、読み終わってしまうのが惜しいような気持ちで読んだ。淡々としながらも詩情豊かに語られる湿地の自然と生き物たち。風に震える名もなきようなカイアの生きざま。

何度も読み返したい本に巡り会えた幸せを噛み締めています。胸のなかにカイアが住みつきました。
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No.77:
(4pt)

すてきな内容です。ミステリーはなくてもいいかもね!

読んで、残る本なので買ってよかった。それがすべてかな。

ナタバレなので、読んでない人はここから読まないでね!

ミステリーは無理があり過ぎ。小説だから仕方ないけど、
夜中のその時間に、その場所にどうやって呼び寄せた?
相手も虫じゃないんだから(笑)
たとえ、よびよせる方法があったとしても、
そんな真夜中に呼び出されたら、相手だって警戒するし
かんたんに誘いに乗らないでしょう。
しかも血眼になって探している最中に!

殺人事件の要素はいれる必要がなかったね!

でも読む価値のあるいい本。
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No.76:
(5pt)

苛酷な運命を背負った少女の半生を通して、<差別問題>を扱うと共に、自然描写の美しさ・詩的な美しさが読者に感動を与える傑作

私は作者の作品は初読で、それもその筈、本作は作者が69歳で執筆した初の小説(半自伝的小説の趣きさえある)だからである。作者は動物学者で"湿地"の保全活動に取り組んでいる由で本作の舞台もノース・カロライナ州の湿地。本作はヒロインである湿地のほとりの小屋に住むカイアの物語であるのだが、「湿地は不毛に見えて、実は(「ザリガニ」を含む)多様な生き物に満ちた豊饒・神聖な地で、湿地はそこに住む人々と外界との境界線」という作者の持論が1つの主旋律となっている。

まず、プロローグで1969年に住民のチェイスが"沼地"で遺体で発見された事が提示される。ここからは、1952年(この時、カイア6歳)から始まるカイアの成長に沿った章と1969年のチェイスの事件に係わる章とがカットバックで描かれる。頑固な父親(と経済的困窮)のために兄弟姉妹や母親が次々と家出し、唯一残っていた兄のジョディも去ってしまった孤独。6歳のカイアが"読み書き"が出来ない等の事由で学校を忌避し、「湿地が自身の母親」と思うという孤絶。その父親も姿を見せなくなり、いよいよ困窮したカイアが"魚の燻製"を作って金を稼ぐ経緯と森に詳しいテートという少年と知り合いとなり、そのテートがカイアに"読み書き"を教える経緯。学校へ連れ戻そうとする連中から逃れるために湿地に潜伏しようとするカイアに向かって、テートが「ザリガニの鳴くところ」(生き物が自然のままで生きてる場所)で会おうと言うエピソード。そのテートとの女性としての自然な関係を育むが、初体験寸前でテートが"湿地"の研究をする生物学者になるために大学進学をする事を告げられ、これまでの多くの人に対してと同様"待ち人"となるというエピソード。テートが"湿地"を出て"沼地"へと行った(境界線を出た)ため、チェイスに遊ばれ初体験をしてしまい、様子を見に来たテートも拒絶し、「1人で人生を生きなければいけない」と決意する悲愴及び「何があっても揺るがないのは自然だけ」という悟り(作者の思惟でもあろう)。

尚、1969年の章の目的はカイアをチェイス殺人の容疑者として逮捕し裁判に掛ける事にある。ラスト近く、裁判の模様が詳細かつ科学的に綴られるが、割愛して、結局、カイアは無実で、ラストはカイアとテートが「ザリガニの鳴くところ」で愛の巣を営むという大団円。感じたのは作者の信念の強さと同時に、苛酷なカイアの運命とは対照的な作品から漂って来る美しさである。自然描写の美しさは勿論だが、テートに教えられた"読み書き"に依ってカイアが有名詩人の詩を口ずさむ文字通り詩的な美しさが特に印象に残った。カイアという苛酷な運命を背負った少女の半生を通して、<差別問題>を扱うと共に、自然描写の美しさ・詩的な美しさが読者に感動を与える傑作だと思った。
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No.75:
(4pt)

自然でひとり生きる強さと孤独には生きられない弱さ。

"ザリガニの鳴くところ"とは生き物たちが自然のままの姿で生きてる場所。
家族に捨てられた後、湿地でひとり強く生きる少女の物語。殺人の謎を追うミステリー、貧困・差別の社会問題、さらに友情やロマンスがあわさった小説です。
善悪のない自然の摂理が、少女の思考に重ねられてます。
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No.74:
(5pt)

信じられる人

どんどん引き込まれて 夜中までかかって一気に読みました。最後は予想通りでした。 とてもきつい内容の本でした
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No.73:
(5pt)

孤独の心理

久しぶりの洋書であったが、ストーリー表現が細かく分けられ、それを時間軸、人物軸で書き進められており、大変読みやすい物語であった。また、人種差別を受ける側の心理を上手く表現している。
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No.72:
(4pt)

有機質と無機質の間で繰り広げられる少女の成長記録

物語は、母親が7歳の少女を置いて湿地の小屋から家出をするところから始まる。やがて兄も、そして父親もまた家に帰ってこなくなった。それでも少女は自分で食事を作り、浜辺で貝を集め、ボートを操り、貝を売って生計を立てる。

2021年本屋大賞・翻訳小説部門第1位の『ザリガニの泣くところ』、「湿地の少女」の成長の記録、かと思いきや、その途中途中に、年代が違う男性の不審死事件の捜査が挿入される。少女が大人になっていく過程と、この事件とがどう関わっていくのか?

木々や動物や昆虫、海や川、魚や海鳥といった有機物に囲まれた少女の暮らしと、全く対極に位置する無機質な空間で繰り広げられるドラマは、手に汗握る展開。そして、読者の予想を大きく裏切る衝撃の結末。

梅雨に入った今、夜出歩くことができない今だからこそ、この物語の世界にどっぷり浸かってみることをお勧めしたい。
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No.71:
(4pt)

孤独

モヤモヤが最後の数十ページで雲ひとつない晴天のように晴れてすがすがしい気持ちになれた。
孤独に耐える主人公から勇気をもらえた
そんな気持ちになった本
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No.70:
(5pt)

秘密は明かさず墓の中!

自然と動物だけでは生きていけない。ラストが素晴らしい!
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No.69:
(5pt)

アメリカの広大さが想像されます

著者の学者としての裏付けが奥行きのある作品にしてると思います、感動でした‼︎
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No.68:
(4pt)

ミステリーというより文学

ミステリーというより、文学作品を読んだという感想。翻訳も素晴らしくスッーと入ってくる。映画で観てみたい作品。
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No.67:
(4pt)

ミステリーの要素は不要かも?

本来著者は動物学者で研究論文や専門に関連したノンフィクションの著作もあるらしいが、小説は本作がデビュー作という。小説は1950-1960年代のノースカロライナ州の湿地を舞台とし、冒頭でチェイスという青年の死亡の事件性を巡り主人公のカイアが容疑者として浮上してくるミステリーの要素を含む。しかし、小説はカイアの少女期からの半生を織り交ぜて、貧困と偏見が彼女の人生に与えた影響を描写する個所が分量的には多く、一種の社会小説的な要素も含む。父親の暴力のため、兄弟姉妹と母親はカイアを残して離散し、後に父親も姿を消したため、少女期から青年期までを一人で生きねばならなくなる。”貧乏白人(white trash)“に対する偏見のため学校に馴染めず、社会に居場所を見出すことができないまま、湿地の自然と野生動物を友に貝殻や羽を集めて過ごす生活を送るようになる。野生動物のように世間を警戒し、人の目を避けて生活するところから”湿地の少女”と呼ばれて世人の偏見は増幅するが、世間に対する憎悪よりも、疎外感と失われた家族の愛情に対する喪失感が彼女の心を形成する。生きるための最低限の生活を送る中で、彼女の苦境を理解し援助の手を差し伸べる一部の人間もいた。愛と喪失の2極を揺れ動く彼女の半生が本作のメインテーマと言えるだろうが、ミステリーの要素もあり本作の末尾にどんでん返しが控えている。作家の動物学者としての背景が主人公の生きざまや自然の観察眼に反映されている箇所も伺える。主人公が善悪の観念よりも生存への動物的本能を自身の行動原理に適用しているように見える個所はその例と言えるかもしれない。本作が米国で評判を勝ち得た理由は、貧困や偏見による当時の社会的矛盾を描き出し、偏見に打ち勝つ強さと主人公を支える人々の温かさが人々の心を打ったためではないかと想像した。ミステリーの要素は不要だったかもしれない。
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No.66:
(4pt)

お見事

自然の美しさ、善人の美しさ、そして差別、偏見の醜さ。その要素がミステリーと言う形でキチンとエンタメ作品(ミステリー)としてバランスがとれています。この作品の脇役(ジャンピン夫婦、テイトの父親)も素晴らしい。勿論、登場する動植物たちも。見事。
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No.65:
(5pt)

沼地が目の前に広がります。

彼女が描いた絵も、沼知を進む小舟と、流れの向こう側の彼の小舟も、鳥の声、虫の羽のすれる音も聞こえます。
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4152099194
No.64:
(5pt)

読後の不思議な満足感。

有色人種に対する差別、貧乏人への偏見、女性蔑視。色々と重いテーマを抱え、時代も行きつ戻りつ物語が進む。そしてクライマックスではある意味で裏切られるわけなのに、なぜか読み終えた時に感じるのは不思議な満足感。
読後、友人にこの本を読もうかどうしようか迷っていると相談されたなら、読んでみてよと勧めたくなるはずです。
ザリガニの鳴くところAmazon書評・レビュー:ザリガニの鳴くところより
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