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鷲は舞い降りた
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【この小説が収録されている参考書籍】
鷲は舞い降りたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 21~40 2/4ページ
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第二次世界大戦のさなか、ヒトラーの命令をうけてイギリスのチャーチル首相誘拐という実現不可能なミッションに果敢に挑戦するシュタイナ中佐以下の精鋭部隊。軍用機でイギリスの片田舎ノーフォークに落下傘で降下した隊員たちを待ち受ける数々の危機・・・。 とまあ、この作戦遂行の部分だけでもじゅうぶん面白いのだが、この作品にはもうひとつ、地元の田舎娘、モリィ・プライアと、作戦部隊の一員でアイルランド系工作員であるリーアム・デヴリンとの恋物語が語られていて、そこがまた魅力である。 田舎道での2人の出会いは印象的だ。オートバイで通りかかったデヴリンが、牛乳缶を3つ積んだ二輪馬車をポニィに引かせて通りかかった若い娘のモリィに道をゆずるシーン。 作戦行動を隠すためにこの田舎にはやく溶け込みたいデヴリンは、「いいお天気だね、娘さん」「働き者で感心だな」と、気さくにモリィに話しかける。 ところが、デヴリンを見たモリィのほうは、田舎では見ない彼の美貌にびっくりして目を丸くしながら通り過ぎ、遠ざかりながら二度も彼の方を振り向いてしまう。 ことのきデヴリン35歳、モリィは何と17歳。 モリィは村に母親と2人暮らし。とくに取柄もない普通の女の子で、何もなければイギリスの片田舎で平凡な人生を終えるはずだった。しかし、ある日この村に、大胆な作成行動を隠すために沼沢地の管理人に扮したリーアム・デヴリンがやってきたことで、少女の人生は一変。デヴリンに恋したモリィは、短い間だけれども、一生忘れられない波乱に満ちた命がけの恋をすることとなる。 途中、モリィはデヴリンの活動に不審をいだくのだが、デヴリンから別れを切り出されると、泣きながら必死になってデヴリンにすがりついて許しを乞い、以後、ドイツ軍の極秘作戦に全面的に協力するようになる。 このあたり、平凡な少女が恋のために勇気を奮い起こしてデブリンの指示に従う姿には感動させられます。恥ずかしながら目頭が熱くなりました。 冒険小説屈指の傑作である所以ですね。 | ||||
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カビ、シミだらけで汚くて素手では触れないほどのものでした。 すぐに廃棄しました。 アマゾンはできれば、商品の写真を載せるように変更してほしいと思うが、 売る方は(オークションと同じように)欠陥部分を隠して写真を撮るので、同じかと思ってします。 結局は当て物で、ゴミを購入するのを覚悟で購入しなければならないのだと思う。 | ||||
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中盤まではわりと楽しめた。デブリンとモリイが結ばれたあたりで、ああもう失敗に向かってるわけだな、となんか萎えたわけだが、子供が溺れて助けるあたりで、うん、こういうパターンか、と思った。ある意味、定石なのか。 つまり、冷酷非情な人物ではなく、「人間的」な「正義感」のある人物だからこそ優れているし、だから失敗するというパターンだと。ジャンプ漫画なんかでも頻出するね。ワンピースの登場人物とか? まあ、貶しているわけではなく、そういう人物造形だと。 また、戦闘や作戦と恋愛(セックス)が絡むというのは、80年代くらいからのハリウッドのアクション映画では定番か。 個人的にはもう少し「プロ」が活躍する話のほうが好みなので、ハードボイルド系とか、ちょっと予想とははずれた。 | ||||
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冒険小説の最高傑作、評判通りの作品です どの場面においても映像が生き生きと豊かに想像できるほどの筆致です | ||||
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書評は皆さんのコメントで書き尽くされているかと思います。 カッコいい人物が数多く登場しますが、デブリンは圧倒的でした。 命知らずな仕事師かと思えば、非常事態の中でも愛したい女を愛する。 しかも、たいして美しくもなく、年の差もひらいた女を。 どうせ一度の人生ならばこんな風に生きてみたいと思わせる男でした! | ||||
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ストーリーを簡潔よう要約すると、ナチス・ドイツが、イギリス首相チャーチルを誘拐する計画を立てて、それに関わった人物とその一部始終を描いたもの。 人物の基本構成としては、まずナチスの中枢。ヒトラーがいて、その側近としてゲッベルス、ヒムラー、カナリス。 ヒムラーの側近ロスマン。彼らに命令されるマックス・ラードルがいる。 チャーチル誘拐作戦の実行犯として、①落下傘部隊:クルト・シュタイナ、リッター・ノイマンら、②パイロット:ペイター・ゲーリケ、③現地スパイ:ジョウアナ・グレイ、リーアム・デヴリン。 という構成です。 これらが中核で、他に居酒屋スタドリ・アームズの面々や闇商人などのエピソードが関わってきます。 時系列としては、チャプター1がプロローグで、20がエピローグ。それ以外は作戦立案から作戦実施までの流れに向かって進んでいきます。 主要人物それぞれが出自や思想などを交えたエピソードを描写されている事もあり、他の方も述べられているように、『鷲が舞い降りる』までに時間が凄くかかります。 でも、エピソードもダラダラせず、キャラクターを知ることでストーリーに味わいが出るようにしてある絶妙な描写です。あとがきの佐々木さんも書いているようにワインのようなものです。 読まれると、クルト・シュタイナの勇者ぶりに胸を打たれることと思いますし、 個人的に好きなリーアム・デヴリンとモリイ・プライアの恋と別れに思わず感涙してしまうと思います。 評価についてですが、結論は読む前から分かり切っているのですよね。 そこもあって☆4にしようかな、と思いましたけれども、戦争文学最高傑作ともいえる素晴らしい作品であると思いましたので、☆5とさせていただきました。 | ||||
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文句なしの大作。第二次大戦中にドイツの落下傘部隊がイギリスに降下してチャーチルの暗殺を試みるって内容のこの素晴らしい物語に、50%もの真実が含まれてるなんて簡単には信じられない。作家ってのはなんて恐ろしいんだろう。息もつかせぬ展開の中でのデヴリンとモリイのロマンスが一際印象が強い。それにしても落下傘部隊の兵士たちの素晴らしいこと。シュタイナにノイマン、魅力的な人物達が描かれてる。更に考えてみると、50%が真実だって部分すら物語なんじゃないかとすら思えてくる。物語の力を久しぶりに思い知らされた一冊。 | ||||
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映画になじんでいたので、正直にいうと小説はかなり ながいな~という印象でした。 但し、ひととなりや思想を表現するためには、あの長さや エピソードの積み重ねはやはり必要なのだとおもいます。 小説読んだあとでは、少し映画のキャスティングに違和感あり。 | ||||
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あらすじ:歴戦の勇士シュタイナ中佐率いるドイツ落下傘部隊の精鋭たちは、チャーチル首相誘拐/暗殺の使命を帯びてイギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立った、果たして作戦は成功するのか。この作品の出現までは極悪な犯罪者として描かれていたドイツ人兵士たちを、時代に翻弄された勇敢な兵士として描き出し、戦争文学の流れを変え、世界55ヶ国語に翻訳されて、2600万部以上売り上げた戦争文学の金字塔。 本書を最初に読んだのは、大学受験の年で、読み終えたあと、主人公のKurt Steinerとその部下たちの生き様に衝撃を受けて、半年ほど事あるごとに彼らのことや、その生き様について反芻し続けた。その後、完全版が発売されて読み直してみたが、仕事で忙しかったせいもあるが、最初に通読したときほどは感激しなかったように思う。 今回、画集「生賴範義Ⅲ」を見ていると、「鷲は舞い降りた」の装画が掲載されておりどうしても作品を再読したくなったので20年ぶりに、米国audibleから13時間53分のaudiobookをdownloadしてきて朗読を聞きながらで読み込んでみた。 英文は平易であるが、カソリック関連の言葉には馴染みがなく例えば、lychgate(屋根付き墓地門)と言われても具体的なイメージがわかないのだが、電子書籍だと、1クリックでgoogle imageを介して、その実物の写真が表示されるので、はじめてその言葉を、具体的にイメージとして頭に思い浮かべることができた。また、google mapとstreet viewで舞台となるヨーロッパの街を探検しまくりながら本を読んだので、主人公たちの歩んだ街並みの詳細まで確認しながら作品を楽しめた(カナリー諸島のセント・アン島は高校生とき実家にあった巨大な地図で調べても名前すらのっていなかったのだが、今回はgoogle mapで調べると舞台となるセント・アン島の細かい街路や空港まで、実際の写真やstreet view で主人公たちの行動を追いかけることができた)。そして、例えば作品冒頭で示され且つ作品の重要な舞台となるNorfolkの教会内部の「光が溢れ驚くほど、広かった」という描写の部分も、以前は全くイメージできていなかったが、Norfolkの代表的な教会の内部をstreet viewで歩き回ることで、たしかに原作が描写するとおりだとあらためて確認し、かつ強固なイメージを持って作品を楽しむことができた。 また、歴史上の人物もwikiやYouTubeでその略歴や思想、実際の映像や声を聴くことができ、作品で重要な意味を持つ戦士たちの襟元や胸につけられる各種勲章も、実物の写真をすべてgoogle imageで確認できるので、確認しながら読み、Kurt Steinerとその部下たちがどれほどの歴戦の戦士たちなのか理解すると作戦失敗の経緯がますます強く心に響いてきた。 同様に、作品に登場する戦闘機や様々な銃器についてもgoogle image、YouTubeとリンクされて、機体や銃の写真、そして実際の飛行シーンやエンジン音、また銃器を使用している映像では銃音やその破壊力までも視聴することができて、今回の電子書籍による読書では全く別次元で、戦闘機、武器等を具体的に頭に描きながら、主人公たちの歩んだ街並みやその軌跡を詳細まで確認しながら作品を楽しむことができた。 その上で改めて思うのだが、作品の完成度は信じられないぐらい高い。 主人公とも言えるKurt Steinerは、母親がアメリカ人で父がドイツ人だが、もし母親がドイツ人で父がアメリカ人であった場合、アメリカ人として連合国側で戦っていたはずの人物、イギリス人だが卑劣極まるイギリス義勇軍のHarvey Preston、ドイツ人を許すことができない 神父で元落下傘部隊隊員のPhirip Verecker、南アフリカ生まれでボーア運動に身を捧げる女スパイJoanna Grey等々、国境や、民族の意味が日本より遥かに曖昧な欧米諸国ならではの状況を克明に描き出しており、読めば読むほど味が出てくる作品である。 そしてやはりKurt Steinerとその部下たちは、今までに書かれたどの冒険・戦争小説にでてくる主人公たちより最高にかっこいいのだ。 物語はじめの雨につつまれたノーフォークの小さな謎めいた村、歴戦の勇士たちの姿、作品に散りばめられる不吉な予兆、ノーフォークの沼地で繰り広げられる小さな恋愛劇、 IRA戦士Liam Devlinの活躍、長年戦ってきた最高の戦士が人間としての優しさゆえに犯した過ち、そしてドイツ人にも誠実な人間がいることを認められない神父の葛藤、最後まで負けるとわかっている戦いにベストをつくすKurt Steinerの勇姿、これが傑作でないのならこの世に傑作冒険小説は存在しないことになる。 これを読まずに死ねるか! 読んでない人は絶対読むべし! 追記: 菊池光氏の翻訳は、現在の基準から云うとやや重々しく、会話等の表現でもやや丁寧さを欠くところがあり、より良い翻訳があれば原作の良さは更に2倍にも3倍にも増すと思う。ただ、基本的には丁寧な翻訳で読書自体を楽しむのには特に問題を感じない(ただ10章の、ちょびひげつけたサンタは、satan、ちょびひげつけた悪魔の誤訳であるとか、数カ所登場人物を間違えて翻訳しており、そそっかしいところがある)。 新訳が出るなら、小川 高義氏を希望。 私は基本的に作品ごとにmy mapをgoogle mapで作成して、聖地巡礼ができるように準備しており、ハヤカワの方でサイトを立ち上げてくれれば、英文で読み終えた海外作品についてはmy mapを提供できる。海外作品の地名は、知らない人には暗号でしかないので、地図があるとgoogle mapで作品の舞台を散策できて、楽しみは10倍にも20倍にもますと思う。。 もっと冒険小説は読まれるべきだ。ハヤカワ頑張れ!!! | ||||
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私もシュタイナー大佐のような男になりたい。 誰がなんと言おうとカッコ良い。 私は単行本、文庫本合わせて五冊くらい買ってます。父親も買ってるから家族で何冊あるんだろ。 ユリシーズ、北壁の死闘、高い砦、本作が 私が選ぶベスト4です。 この本を読んでない方は幸せ。 一から感動を味わえる。 この本を読んで感動しない奴とは友達にはなれない | ||||
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冒険小説を読みたくなって、とりあえず傑作といわれる本書を読んでみた。第二次世界大戦中にドイツ軍が英国のチャーチル首相を誘拐(または殺害)を企てて実行するまでの物語。登場人物が実在の人なのでとてもリアリティーに満ちた展開となっている。一方で、史実ではチャーチル首相が誘拐されたり殺害されたりしたことはないので、作戦が失敗することも分かっている状態で読み進めることになる。普通は結末が分かっていたら楽しく読めないものだが、本書は登場人物の内面を含めて丁寧に描写することで、その結末に至った過程をドキドキさせながら読ませてくれる。ドイツ軍と英国の人びとをどちらが敵かという観点で描いていないのがいい。純粋に冒険小説としてフェアに書かれている。戦争なんて悪も正義もないと訴えているようにも感じた。本作品に登場するドイツ軍は当時の論理的な正義で作品を実行したにすぎないのだから。とにかく読みやすくて面白い。傑作といわれる理由は分かる気がする。 | ||||
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内藤陳さんの「読まずに死ねるか」で知って、一度読んでみたく、手にとりました。 他の方もおっしゃっておられたように「私が舞い降り」るまでが非常に長く、4/5ぐらい?はこの作戦にかかわった人間たちのドラマの折り重なりです。正直そこまで読むのにかなり忍耐が要りました。ただそのディテールがあるゆえに、後半1/5が効いてくるというのか。冒険小説という言葉から想像される派手派手しい話でなく、読み終わったときには、戦争とは、運命とは、人とは、、、と静かに考えさせられる物語です。また読む世代、読まれた年代によっても、評価がけっこう変わってくる物語だろうなあと(小説の宿命でしょうね)。 | ||||
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昔のハヤカワの味、重厚でしかも密度が高い翻訳、愛情のこもる翻訳がよかった。 そしてひとりひとりのエピソードもいい。それが終結して最後への流れになる。 これ以上書くとネタバレだが、何度でも読み返し、いろいろな伏線をまた読みたくなる。名作中の名作。 | ||||
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This is a wonderful fiction. I would like to emphasize the word “fiction”. At precisely one o’clock on the morning of Saturday 6, November 1943, Heinrich Himmler, Reichsfuhrer of the SS and Chief of State Police, received a simple message, “The Eagle has landed”. It meant that a small force of German paratroops were at that moment safely in England and posed to snatch the British Prime Minister, Winston Churchill, from the Norfolk country house near the sea, where he was spending a quiet weekend. This fiction is an attempt to recreate the events surrounding that astonishing exploit. The author Jack Higgins says that at least fifty per cent of it is documented historical fact, but I doubt it. Jack Higgins knows that the purpose of a fiction is not to instruct, but to please. I am sure that he must have arranged the facts in such a manner as to capture and hold the reader’s attention, and if need be, he must have sacrificed verisimilitude and credibility to the effect he wants to get. I am sure that he must have exercised much more imagination than he says he has. In other words, if he had written this, mainly depending on facts, the book must have been much less sensational, even though it may have heightened a value as a non-fiction. That Higgins should have been able to create such a great entertainment from one tiny historical fact is an amazing feat. | ||||
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面白い冒険小説を探していて本作に辿り着いた。 ここでの評価が非常に高かったので期待してページを捲ったが、見事に裏切られた。 (20代ということもあり、この作品が好きな方とはそもそも時代的感覚にズレがあるんだと思いますが、以下感想↓) 30年以上前の作品であるがゆえか、翻訳表現が妙に古臭く埃っぽい。 一部史実に基づいた洋書ということもあり、物語の半分以上を占める導入部分?(作戦実行前)を読んでも、時代背景やキャラクターが上手く掴めず、感情移入や共感などとは無縁のまま最後までいく。 隊員達の格好良さに注目しようとしても、ポーランド人少女を救うシーンも、水車池に落ちた少年少女を救うシーンも無計画で感情的で滑稽でしかない。 本来の目的をちゃんと理解しててそれ?と問いたくなる。 冷静で計画的な部隊を期待する読者には到底受け入れられないバカさ。 ドイツ国営軍をヒーロー化したのが本作の醍醐味(世界的な評価を受けたであろう部分)であったはずなのに、「冒険」だけが登場人物たちの生きる目的なら、ヒトラーを暗殺する冒険にでも出たら?と本末転倒な感想さえ抱いてしまった。 | ||||
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マスマーケット: 368ページ Berkley; Reissue版 (2000/6/12) ISBN-10: 0425177181 のレビュー。 冒険小説の傑作と言われています。ムンムンした男がいっぱい出てくる小説は、わたしは苦手なんですが、楽しめました。女性読者も楽しめるんじゃないかな。唐突な比較ですが、P.D.ジェイムズや宮部みゆきのような、じっくり人物を描くタイプの作風です。 登場人物が多く、端役の人物の描写もじっくり描いているので、人物名をメモしながら読んでいきました。やや読みづらい、難しい点は以下。 1. Liam Devlin の皮肉な口調。アイリッシュ・ユーモア。凝った表現なのか、親父ギャグ的なものなのか判断不能な部分あり。 2. アメリカ英語的表現。ブリテンの作家の書くアメリカ英語って、ほんとにアメリカらしいのでしょうか?会話表現が苦手なわたしには、判断不能。 3. クライマックスの戦闘シーン。これは、それ以前からの地形や建造物の描写が頭に入っていてこそスピード感ある展開が楽しめる。これは難度高かった。 なお蛇足ですが、映画化が成功しにくい理由を述べます。 まず、各人物の過去・経歴を映画で描くのはひじょうに難しい。 最大の難点は、ドイツ人がドイツ内で英語でしゃべるっているってこと。違和感もちます。だって、敵地のイングランドで英語が通じるメンバーを選ぶってのが重要な要素なんですから。 天候と地形の描写。荒涼とした辺鄙な村です。物語の展開中、ほとんど雨です。寒くて湿度が高く、日没が早く、霧が濃い地方です。灯火管制のため、夜は真っ暗です。この環境であるからこそ、酒や暖炉の描写が効いています。この点が、アメリカ映画じゃダメなんですよね。 | ||||
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成功する確率が非常に低いミッションでありなおかつ、たとえ成功したとしても 現状を打開する切り札にはなり得ないほど戦況は悪化している。にもかかわらず、 他に選択肢を持たず巻き込まれていくromantic fool 達を描いた作品。メインの 三人の冷たい情熱は独軍側ばかりではなく、米軍や英警察にまで影響を与える。 暗躍する小悪党に対する勧善懲悪の構図もしっかり盛り込まれており、エンター テイメントの最高峰といえる。 | ||||
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原書は間違いなく傑作です。続編も読みましたが、さすがジャック・ヒギンズとうならせる要素を十二分に持っています。ただ、やはり翻訳が良くない。この菊池光さんという方は、他の訳書もそうですが、正直言って2流か、それ以下の腕前しかありません。せっかくの傑作もこれでは泣きます。翻訳が悪いので、日本語版に対しては☆1つです。原書はもちろん☆5つです。きびしいですが、海外文学は翻訳の出来栄えが大事だとおもいますので、あえてこうさせていただきました。 | ||||
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戦争冒険小説にのめり込むきっかけになった本でした。完全版も含めおそらく20回以上読みましたが今だにこのジャンルでこの作品を超えるものはありません。どうせ読むなら完全版ですね。 | ||||
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やはりストーリーは力がある。 戦時中の雰囲気や、戦争の虚しさが臨場感とともに実感を持って伝わってくる。 さすが傑作と讃えられるだけある。 しかし、読む前にハードルが上がりすぎたせいか前評判程の面白さは感じなかった。 鷲が舞い降りるまでが少々長い。 | ||||
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