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第二の銃声
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第二の銃声の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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予定お届け日より、早く届きました。 注文してすぐに配送いただいたようです。 本もとても綺麗で、とても満足しています。 | ||||
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実はかなり以前、読んだことがあったのですが、内容のほとんどを忘れていて、今回再読して、あ、そうそう、そうだったよね!と再認識しました。死体の状態の描写シーンとかで、思い出しました。真相がわかっていても楽しめるのはアントニー・バークリーならでは?でしょうか?登場人物たちが生き生きとしているのも素晴らしいですね。 | ||||
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この人怪しいなと疑ったのはそれぞれ2行か3行の文章3か所ぐらいだった。後から思えばある人の恋愛物語になっているし、読み返したくなる要素がいっぱいある。 第二の銃声というタイトルが改めて秀逸だと感じた。第二の銃声があったからこうなったのだ。 | ||||
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途中で、そうだろうなと気付かされる結末。物語の設定に無理があると思われる。残念。 | ||||
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こちらの高評価に違わず面白い作品でした。 とにかく読みやすいし、登場人物も個性的だが好感が持てる。殺人が起こるのにシリアスな感じではなく、人を喰ったようなユーモアがある。ドタバタ喜劇的楽しさ。しかし、最後の結末にはブラックジョークのように「皮肉が効いているなあ」とニヤッとする感じ。 ただ、タイトルにもある、事件発生時に前後して聴こえた2回の銃声がトリックや犯人特定の重要なファクターだと思い込んでいたのですが、それはそこまで決定打ではなかったです(それともこのタイトルは、この本全体の暗喩なだけなのかな?)。 ★ひとつマイナスにしたのは、この路線(最後のオチ)の行きつく先は、何が正解か分からなくなる世界だから・・・(それは私の読みたいミステリーではないので)。 | ||||
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中盤から一気読みしました。 結末も納得。 バークリー3冊目にして更にはまったかも。 | ||||
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正直エピローグを読むまで「これはハズレ引いたかなあ…」と思いながら読んでました。 何しろ途中からやってきたシェリンガム君の自信たっぷりに披露する推理が 恣意的な証言解釈と推測に基づくものばかりで読んでいても「ん?」と首をかしげたくなるものでしたし。 だが心配ご無用、そこはあの毒入りチョコレート事件の作者だけあって見事に最終章で裏切ってくれます。 読者の前にはすっかり失態を演じてしまったシェリンガムですが 彼の取った捜査姿勢は古今東西の探偵が繰り広げた推理劇にそのまま通ずるものがあります。 名探偵と呼ばれる彼らもまたシェリンガムの一人にすぎなかったのではないか? そんな疑惑が湧いてくるのも無理からぬところでしょう。 代わりにチタウィックさんが呼ばれていればまた結末が変わったかもと考えたのは私だけではないはず(笑) | ||||
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アクロイドのまね。それを、話を複雑冗長化しただけの作品。 読んで損した | ||||
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私が所属する推理小説研究会のメンバーから、バークリーの作品中で面白いと紹介された作品である。バークリーは推理小説を横から眺めて冷やかしているような作風だが、この作品でも名探偵の態度には驚かされる。従って、純真な推理小説ファンには向かないかも知れない | ||||
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曲者バークリーの本領発揮の傑作。ミステリ黄金期の真っ只中に居ながら、アンチ・ミステリの姿勢を標榜した上で、巧みな韜晦とユーモア味とで結局は通常のミステリ作品を上回るミステリ的醍醐味を味あわせてくれるバークリーの持ち味が如何なく発揮されている。まず冒頭で、今後(本作は1930年刊行)のミステリの方向性が示唆される。 (1) プロットを語る上での実験に向かう道 (2) 性格描写や雰囲気を深化させる道 この中で、バークリー自身は多重解決の「毒入りチョコレート事件」を既に書いてしまったので、本作では(2)に取り組むと明言されている。このため、事件の被疑者の手記という形式で事件に関わる人間模様が確かにジックリと書き込まれ、濃密な本格ミステリの雰囲気が醸し出されている。思わず物語に惹き込まれてしまう程で、(2)を目指したという作者の言葉に頷いてしまう。 ところがドッコイ、迷探偵シェリンガムの登場で、多重解決の方向性がユーモア味を加味して更なる発展を遂げ、読者に混迷と愉快さを与えてくれる。本当に食わせ者である。更に、ある古典のアイデアをも深化させているのだから、まさにアクロバティックである。犯人の元々の計画が杜撰過ぎる気もするが、それもそのまま書かれているので、アンフェアとは言えないだろう。ミステリの可能性を追求し続けた作者の代表作の1つと言って良いのではないか。 | ||||
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こんな昔に童貞で、被害者を憎んでるからでもなく、 愛している人間を守るためでもなく(誤解されたが)、 何となく疎外されて、そして、その疎外感を打ち消すために、 たまたま状況の中でいい方法を思いついて。 そんなことの思いつく優れた能力の自分が不当に扱われる謂われのないことだけを証明するだけの殺人。 こんな昔にそんなふざけた犯罪をやってのけた上に、 個人の手には負えない過激な世界の複雑な様相の中、 あっという間に事態はそんな思惑も届かないどうにもならないことに転がり弄ばれながら、 それでも僕はここにいていいんだと祝福される。 時計仕掛けのオレンジよりもエヴァンゲリオンよりもはるか昔にこんな作品書いてたバークリー。 天才の前には時代の壁など意味をなさないことを証明する。衝撃的傑作。 てか、現代日本のほうがこの作品よくわからないか? | ||||
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評判通りの力作ですね! 始まりは、結構冗長な記述がだらだら続きますが、途中から一気に「ぐちゃぐちゃ」になって、何度解決したら終わるの?等と、心配したりする位にひっくり返って行きます。少々、力づくの感はありますが、現代映画のルーツみたいな感じでしょうか?あの時代の作品なので、相当の気合を入れて書かれたのだろうなと感じます。後味の悪い結末も、まさに力作の証明かと思います。 | ||||
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探偵小説という文芸ジャンルの可能性と限界を突き詰めて試行錯誤を続けたのがアメリカではエラリイ・クイーンであり英国ではアントニイ・バークリーだった。 多重解決ミステリの先駆『毒入りチョコレート事件』が日本では従来代表作とされてきたが、その著作がほとんど翻訳された現在、もっとも重要なのは本作だろう。 バークリー流探偵小説のいわばマニフェストの書であり、それが理論倒れになることなく、皮肉なユーモアと驚きの結末が用意された本書の完成度は黄金期の英国ミステリの中でもマイルストーン的存在を今後も占め続けていくだろう。 | ||||
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ミステリという定型の文学に対し、ひたすら揶揄と ツッコミを行ってきたバークリーの代表作のひとつ。 本作では、某超有名作と同じ趣向が採られていますが、それは、 あくまで手段に過ぎず、主眼となる目的は、本格ミステリの類型 (名探偵には卓越した推理力があり、警察は頑迷で無能、真犯人 はなぜか必ず意外な人物で……etc.)を洒落のめすことにあります。 そういった意味で、本作の大半を占める手記の執筆者であり、筆頭容疑者 でもあるピンカートンのキャラは、出色の出来といえるのではないでしょうか。 ピンカートンは過度に道徳的な性格で、その世慣れない言動が周囲の嘲笑の的になる 学者タイプの人物。彼は、自分の容疑を晴らすことを探偵であるシェリンガムに依頼する のですが、なぜか他の関係者も有罪にならないように取り計らうことを要請したり、つい には、彼のために罪を被ろうとした娘を庇うため、殺人の自白までします。 そうした、一見、支離滅裂な言動をするピンカートンの愛すべき人柄こそ が、実は本作の真相を単なる悪ふざけに陥ることから救っているのです。 そして、もう一人、探偵役であるロジャー・シェリンガムも忘れてはならない でしょう。彼は決して無能ではありませんが、“失敗”を宿命づけられた存在。 彼の華麗な“失敗”は皮肉の効いたもので、何とも哀れでもあるのです が、彼以外に本作の事件を解決できなかったというのも、また事実です。 二人の愛すべき男たちを中心に奏でられる調子外れのシンフォニー――。 要するに本作は、フェアな犯人当てなどではなく、いかにもバークリー らしい、アイロニーとブラックユーモアに満ちた犯罪コメディなのです。 | ||||
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本書「第二の銃声」は、 ミステリ黄金時代を代表する作家 アントニー・バークリーの優れた作品でありながら、 これまで完訳がされていなかったもので、 ミステリ好きなら、思わず手に取りたくなる本です。 探偵作家ジョン・ヒルヤードの邸で 作家たちを集めて銃を使った殺人劇が行われるのですが、 被害者役のエリック・スコット−デイヴィスが 本当に銃殺されてしまうのです。 疑いをかけられた本書の語り手、 シリル・ピンカートンは、 知り合いの探偵、 ロジャー・シェリンガムに助けを求めるのですが・・・。 この作品、私は、 読み始めてすぐに結末が分かってしまいました。 それは、あまりに有名な先行事例があるから。 実際、真相に気づいてしまう人は多いのではないかと思います。 その作品を読んだ人なら、 あるシチュエーションにくると、 すぐにその結末を疑ってかかるに違いないからです。 本書解説によると 作者はその先行事例を扱った作品の 欠陥部分を補うように本書を書いているのだそうです。 確かにそういう目で見ると、 構成上際だった作品といえますが、 ミステリは予想もしなかった結末が 待っているから面白いのであって、 構成美が先行するのはいかがなものでしょうか。 また、本作品では殺害方法にトリックが凝らされていますが、 こちらも初めの方で想像がついてしまいました。 結局、本書では、私がミステリに求めている、 意外性や驚きを感じることはできなかったのです。 ただ、「巧い小説」であることは認めます。 類似の先行作品よりも構成の点では上を行っているのかもしれません。 本書は、いろいろなミステリを読んできて、 評論家的視点で作品を評価する人に向いている−− いわゆる通好みの作品なのではないかという印象を持ちました。 | ||||
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本書「第二の銃声」は、 ミステリ黄金時代を代表する作家 アントニー・バークリーの優れた作品でありながら、 これまで完訳がされていなかったもので、 ミステリ好きなら、思わず手に取りたくなる本です。 探偵作家ジョン・ヒルヤードの邸で 作家たちを集めて銃を使った殺人劇が行われるのですが、 被害者役のエリック・スコット−デイヴィスが 本当に銃殺されてしまうのです。 疑いをかけられた本書の語り手、 シリル・ピンカートンは、 知り合いの探偵、 ロジャー・シェリンガムに助けを求めるのですが・・・。 この作品、私は、 読み始めてすぐに結末が分かってしまいました。 それは、あまりに有名な先行事例があるから。 実際、真相に気づいてしまう人は多いのではないかと思います。 その作品を読んだ人なら、 あるシチュエーションにくると、 すぐにその結末を疑ってかかるに違いないからです。 本書解説によると 作者はその先行事例を扱った作品の 欠陥部分を補うように本書を書いているのだそうです。 確かにそういう目で見ると、 構成上際だった作品といえますが、 ミステリは予想もしなかった結末が 待っているから面白いのであって、 構成美が先行するのはいかがなものでしょうか。 また、本作品では殺害方法にトリックが凝らされていますが、 こちらも初めの方で想像がついてしまいました。 結局、本書では、私がミステリに求めている、 意外性や驚きを感じることはできなかったのです。 ただ、「巧い小説」であることは認めます。 類似の先行作品よりも構成の点では上を行っているのかもしれません。 本書は、いろいろなミステリを読んできて、 評論家的視点で作品を評価する人に向いている−− いわゆる通好みの作品なのではないかという印象を持ちました。 | ||||
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名うてのプレイボーイが殺人劇の最中に殺され、登場人物の全てに動機と実行の可能性が与えられる。 果たして犯人は?その殺害方法は? 発表が1930年というかなり古い作品ですが、ラストのインパクトは一級品。 内容はネタバレなので書けませんが、最後16ページのエピローグでそれまでの物語を反転させる仕掛けがあります。 結果クラシカルな探偵小説の形式をとりながら、読み終わった後に感じる印象はかなり異質です。 (中盤のラブロマンスもキュートで微笑ましいのですが・・・これも最後まで読むと・・・) 訳文も読みやすいので、古典と臆せずトライして欲しい一冊です。 | ||||
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名うてのプレイボーイが殺人劇の最中に殺され、登場人物の全てに動機と実行の可能性が与えられる。 果たして犯人は?その殺害方法は? 発表が1930年というかなり古い作品ですが、ラストのインパクトは一級品。 内容はネタバレなので書けませんが、最後16ページのエピローグでそれまでの物語を反転させる仕掛けがあります。 結果クラシカルな探偵小説の形式をとりながら、読み終わった後に感じる印象はかなり異質です。 (中盤のラブロマンスもキュートで微笑ましいのですが・・・これも最後まで読むと・・・) 訳文も読みやすいので、古典と臆せずトライして欲しい一冊です。 | ||||
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House of Stratus版Hardcover(指がとても疲れました)。事件そのものも地味だし探偵の華々しい活躍も無いけれど途中で飽きずに最後まで面白く読めました。しばしば某作家の某作品-仮に’X’とします-と比較される様ですがこちらの方が数段上だと思います(たまたま例の作品’X’のすぐ後で読んだにもかかわらず)。読み物としてはるかに優れています。私はどちらの小説も展開・結末共に知識無しで読みましたがこの物語の真相を知った時は’X’の探偵による種明かしの時以上に唖然・呆然と(いや、実際には比べられないですね、’X’の犯人も仕掛けも当てるのは簡単だったので)しました。事件の核心から上手く読者の注意を逸らす事に成功しているし犯行手口も少し荒唐無稽だけどdeliciously凝ってます(ingenious!!!?)。過度にもったいぶった記述が少なからずあり、謎解きの魅力がいまいちと言う難点を考慮に入れてもこの小説は充分読み応えがあって評判を裏切らないものだと思います。 ユーモアも適度に盛り込まれて他のバークリー作品にも興味を起こさせた一編です。 | ||||
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House of Stratus版Hardcover(指がとても疲れました)。事件そのものも地味だし探偵の華々しい活躍も無いけれど途中で飽きずに最後まで面白く読めました。しばしば某作家の某作品-仮に’X’とします-と比較される様ですがこちらの方が数段上だと思います(たまたま例の作品’X’のすぐ後で読んだにもかかわらず)。読み物としてはるかに優れています。私はどちらの小説も展開・結末共に知識無しで読みましたがこの物語の真相を知った時は’X’の探偵による種明かしの時以上に唖然・呆然と(いや、実際には比べられないですね、’X’の犯人も仕掛けも当てるのは簡単だったので)しました。事件の核心から上手く読者の注意を逸らす事に成功しているし犯行手口も少し荒唐無稽だけどdeliciously凝ってます(ingenious!!!?)。過度にもったいぶった記述が少なからずあり、謎解きの魅力がいまいちと言う難点を考慮に入れてもこの小説は充分読み応えがあって評判を裏切らないものだと思います。 ユーモアも適度に盛り込まれて他のバークリー作品にも興味を起こさせた一編です。 | ||||
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