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まほり
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まほりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 1~20 1/3ページ
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下巻の途中までは、意味不明の硬い言葉が出てきたり(国語辞典を何度も引きました)、古文書の扱いをめぐる学術的なやりとりが分かりづらかったりと、すっすっとは読んでいけないわずらわしさが結構ありました。 でも、下巻の終盤、第十六章「盂蘭盆(うらぼん)」以降の展開が手に汗握るスリリングなもので、はらはらしながら頁をめくってました。ラストも印象に残りますし、それまで地中にうごめいていたマグマが噴出するようなこの最終盤の展開には、ほんま、しびれましたわ。 あと、舞台となる上州(現在の群馬県)言葉が、いい味出してましたね。殊に、久しぶりに再会した裕(ゆう)と香織(かおり)の会話における上州弁は、次第に親密さを増していく二人の気が置けない間柄を感じる上で、上手く機能していたように思います。 にしても、〈まほり〉ってタイトルは印象に残りますね。読み出す前は、「まほり‥‥。なんじゃ、そりゃ」て思ってたんが、その意味するところが分かった瞬間、すげぇ気分、悪くなりました | ||||
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史民俗博物館の学芸員・朝倉、郷土資料館員の古賀、旧語学研究所の講師・桐生、という濃い解説者たちの話と原文で登場する古文書を楽しめるかどうかが評価の分かれ目でしょう。「青春ラブストーリー」をメインに期待して読むと辛そう(その部分も面白いです)。読み終わった後であらためてタイトルをみると怖い。 | ||||
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とにかく一気に読んでしまった!決して読みやすくはないんだけど、場面、場面の絵が浮かぶ。想像すればするほど、驚きと怖さが掻き立てられる作品 | ||||
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下巻の半分ぐらいまでは期待をさほど裏切らず、ページをめくりつづけてさて、クライマックスか、と思ったのだが、大したクライマックスにはならず、拍子抜けした。最終ページで開示された情報も、上巻の時点で想像がつくし、さほどのインパクトはなかった。うーん残念。小説にちりばめられた古文書、社会学や史学や言語学のうんちくは面白く読んだのだが、プロット自体とあまりうまく嚙んでいない。素材は興味深いし面白いと思うのだが、これを別の書き手に書かせるなら誰がいいだろうかと考えてしまった。(個人的には『鉄鼠の檻』を書いたころの京極夏彦。) | ||||
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正直言って前半は退屈ですが、材料の集まった後半からどんどん面白くなります。 ネタバレ回避のため詳細は書きませんが、最後の最後まで楽しませてくれる本です。 ところで、歴史や言語の専門家の先生が二三人登場しますがその人たちの説教パートはマツリカ様のようでした。 | ||||
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【良かった点】 ここはおおむね事実なのだと思うけれど、過去の貧しい時代の、人々の恐ろしく過酷な状況には慄然とさせられた。 このような歴史の上に今の自分たちが存在しているのだと思うと、襟をただしたい気持ちになる。 「まほり」の意味が判明する場面は、ぞくっとした。 【良くなかった点】 他の方も書かれているが、耳慣れない単語と専門用語で埋めつくされた、神社や民俗学関連の膨大な量の情報が全体の7割ほどを占めていて、それがある内はほとんど動きがないので、読み進めるのにかなりの忍耐力が必要だった。 物語は下巻の100ページ目あたりから、ようやく動き出す。 ただその展開は、表紙の妖しさや、古文書の凄惨な内容から連想されるようなものではなく、とりたてて残酷なことや恐ろしいことも起こらず、むしろ爽やかな結末を迎えるものになっている。 好みの問題かもしれないが、個人的には物足りなく感じた。 地味で目立たないオタク系男子大学生の主人公と、彼の幼なじみの美人で朗らかなヒロインとの、ムズムズする、ラノベや萌え系アニメのような恋愛描写。 方言丸出しの男言葉でしゃべるヒロインの設定も、悪い意味で漫画的。 主人公と同世代の男性読者を意識してのものなのかもしれないが、大人の鑑賞に耐えるとは言いがたい。 子供がいないという設定の集落にいる少女の、出自の説明がない。集落の誰かの子なのか、さらって来た子なのか。 二重丸が書かれた紙が、なぜ橋脚に大量に貼られていたのかの説明がない。 緻密に状況が描かれる神社やその近辺の場面とは対照的に、そこ以外の場所の風景、建物、部屋などの状況描写がほぼない。 【総評】 メインの事件自体は誰もが想像する通り、閉鎖的な共同体の因習に起因するもので、特段、目新しいものではない。 民俗学的アプローチから謎を解いて行く点が、本書を特徴づけているのだけど、やはりそこの分量が多すぎる(著者の博識には感心するが)。 ここをある程度けずって、もう少し人間ドラマと動きのある物語に振ってくれていたら、高評価できたかもしれない。 | ||||
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さすが話にブレがなく面白いのだが、漢字が難しすぎ。 読むほうはリズムに乗れずちと枢しい。 | ||||
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大学生の青年が、地元の同級生少年とともに自分の母のルーツの謎を追って展開するミステリー。作品構成としては秀逸だが、古文書の読み下しや解釈、地域の伝統や風習などがそこかしこにちりばめられ、民俗学などに興味のない人にとっては苦痛を感じるのではないかと思う。幸い自分は民俗学に興味があるのでなんとか読み進めることができたのだが、途中でかなりの量が出てくる古文書の解説にうんざりするようなこともあった。だが、作品としては最後の一文ですべての謎が解き明かされ、これまでの青年の様子や、出来事がすとんと腑に落ちるのだが。ちなみに、物語を読み進めずに最後の一文だけを見ても、意味が全くわからないだろう。 | ||||
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難解ながら主人公の謎解きに夢中になりました。あとがきにて触れられているライトな部分もよいアクセントになり、一気に読み進めてしまった。 いずれ、読み返す時は、じっくりと読んでみたい物語でした。 読書に不慣れな方はやや取っ付きづらいかも知れませんね。でも、気になるならトライするだけの良さがあると思います。 | ||||
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前作同様、一文が長く、やや難解な言い回しが使用される作品。 普段より文章に慣れている人でないとついていきづらいかも知れません。 が、読み進められるなら、続きが気になる物語です。 | ||||
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かなりワクワクするキーワードが沢山出てくる民俗学ミステリー。「猿丸幻視行」や「新世界より」が好きな人にはたまらない。上下巻あるが読みやすい。 | ||||
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冒険を終えたような爽快感がある。 描写も細かく田舎の匂いがリアルに感じられる。休日に集中して上下一気に読み進めると映画を見たような感覚になると思う。謎が解けてからの少女救出劇の展開が早く後半は一気に読み進められる。民俗や習俗が絡む田舎舞台の本が好きな方にはおすすめ。 | ||||
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ただただ好みに合わなかったというだけです。 図書館の魔女の作者ということで期待が大きすぎたというのもあります。図書館の魔女の続きがあまりにも出ないので、それが不満です。 | ||||
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ホラー小説かと思ったら違った。民族ミステリーですかねコレ? 面白かったけど、史料部分が難解で、そこは読むのが大変だった。 | ||||
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星5個と言わず100個くらいつけたい!! 久しぶりに読みごたえのあるおもしろいミステリーに出会いました。何度も繰り返し読みたくなる作品です! | ||||
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社会学的アプローチ?で読みにくい箇所もありますが、ロマンスあり、冒険アリ、ボーイミーツガール要素もありと総方向から楽しめる。ただしやはりかなり怖いので、怖がりの人には薦めません。 | ||||
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折角主題のストーリーが興味深いのに付随する蘊蓄が多すぎる。話が進むかと思いきや脇にそれるような感じ、蘊蓄は飛ばし主たる話筋のとこだけ読むようにしている。もしかして上下に分ける必要もなかったのかと・・・ 私個人は思う。残念。 | ||||
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まず、古文書の量に圧倒される。ただし頑張れば読めるんだろうけど、無学な私は読み飛ばした。この古文書から、「まほり」と言う習俗を見出した、作者の想像力は凄いし、仮にオリジナルな文書を加えたとすれば、敬服に値する。解説を読むと、虚構の資料、つまりフィクションらしいが、その事実だけで、私は呆然とした。読むだけで至難の業なのに、古文書をそれらしく書くなんて、よくぞ面倒な事に取り組んだものである。 古文書を読み解くと言う、硬派な内容もさることながら、ストーリーもきちんと収束して、十分に楽しめる。「伝奇ホラーミステリー」は確かだが、さほど怖い話ではなく、「青春ラブストーリー」を読んだようで、読後感は良かった。エンタメ小説として、バランスが取れている。 | ||||
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古文書の解読が多くて退屈な感じ。 その辺を省いて1冊にまとめたほうが面白そうに感じた。 | ||||
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超濃密なファンタジー大作「図書館の魔女」の作者だけに、身構えて読んだ。こちらは全然薄い、ペラペラの文庫本だけど、やはり読むのに時間が掛かる、情報量の多い文章であった。「前代未聞の民俗学ミステリー」だそうであるが、上巻を読んだだけで納得。研究者のフィールドワークをストーリーの主軸に置いている。前代未聞かどうかは知らないが、知的興味を掻き立てられた。 上巻はまだストーリーが動き始めたばかりだけど、この後驚愕の結末が待っている、と言う期待だけで、読まされた。途中で出て来るので、カニバリズムの話じゃないよな、と思いつつ。この作者は、伏線を匂わせる小説づくりが巧みだ。決して、学術知識をひけらかしているわけではなく、立派な小説家なのである。 | ||||
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