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まほり
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まほりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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下巻の途中までは、意味不明の硬い言葉が出てきたり(国語辞典を何度も引きました)、古文書の扱いをめぐる学術的なやりとりが分かりづらかったりと、すっすっとは読んでいけないわずらわしさが結構ありました。 でも、下巻の終盤、第十六章「盂蘭盆(うらぼん)」以降の展開が手に汗握るスリリングなもので、はらはらしながら頁をめくってました。ラストも印象に残りますし、それまで地中にうごめいていたマグマが噴出するようなこの最終盤の展開には、ほんま、しびれましたわ。 あと、舞台となる上州(現在の群馬県)言葉が、いい味出してましたね。殊に、久しぶりに再会した裕(ゆう)と香織(かおり)の会話における上州弁は、次第に親密さを増していく二人の気が置けない間柄を感じる上で、上手く機能していたように思います。 にしても、〈まほり〉ってタイトルは印象に残りますね。読み出す前は、「まほり‥‥。なんじゃ、そりゃ」て思ってたんが、その意味するところが分かった瞬間、すげぇ気分、悪くなりました | ||||
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史民俗博物館の学芸員・朝倉、郷土資料館員の古賀、旧語学研究所の講師・桐生、という濃い解説者たちの話と原文で登場する古文書を楽しめるかどうかが評価の分かれ目でしょう。「青春ラブストーリー」をメインに期待して読むと辛そう(その部分も面白いです)。読み終わった後であらためてタイトルをみると怖い。 | ||||
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とにかく一気に読んでしまった!決して読みやすくはないんだけど、場面、場面の絵が浮かぶ。想像すればするほど、驚きと怖さが掻き立てられる作品 | ||||
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正直言って前半は退屈ですが、材料の集まった後半からどんどん面白くなります。 ネタバレ回避のため詳細は書きませんが、最後の最後まで楽しませてくれる本です。 ところで、歴史や言語の専門家の先生が二三人登場しますがその人たちの説教パートはマツリカ様のようでした。 | ||||
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大学生の青年が、地元の同級生少年とともに自分の母のルーツの謎を追って展開するミステリー。作品構成としては秀逸だが、古文書の読み下しや解釈、地域の伝統や風習などがそこかしこにちりばめられ、民俗学などに興味のない人にとっては苦痛を感じるのではないかと思う。幸い自分は民俗学に興味があるのでなんとか読み進めることができたのだが、途中でかなりの量が出てくる古文書の解説にうんざりするようなこともあった。だが、作品としては最後の一文ですべての謎が解き明かされ、これまでの青年の様子や、出来事がすとんと腑に落ちるのだが。ちなみに、物語を読み進めずに最後の一文だけを見ても、意味が全くわからないだろう。 | ||||
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難解ながら主人公の謎解きに夢中になりました。あとがきにて触れられているライトな部分もよいアクセントになり、一気に読み進めてしまった。 いずれ、読み返す時は、じっくりと読んでみたい物語でした。 読書に不慣れな方はやや取っ付きづらいかも知れませんね。でも、気になるならトライするだけの良さがあると思います。 | ||||
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前作同様、一文が長く、やや難解な言い回しが使用される作品。 普段より文章に慣れている人でないとついていきづらいかも知れません。 が、読み進められるなら、続きが気になる物語です。 | ||||
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かなりワクワクするキーワードが沢山出てくる民俗学ミステリー。「猿丸幻視行」や「新世界より」が好きな人にはたまらない。上下巻あるが読みやすい。 | ||||
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冒険を終えたような爽快感がある。 描写も細かく田舎の匂いがリアルに感じられる。休日に集中して上下一気に読み進めると映画を見たような感覚になると思う。謎が解けてからの少女救出劇の展開が早く後半は一気に読み進められる。民俗や習俗が絡む田舎舞台の本が好きな方にはおすすめ。 | ||||
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ホラー小説かと思ったら違った。民族ミステリーですかねコレ? 面白かったけど、史料部分が難解で、そこは読むのが大変だった。 | ||||
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星5個と言わず100個くらいつけたい!! 久しぶりに読みごたえのあるおもしろいミステリーに出会いました。何度も繰り返し読みたくなる作品です! | ||||
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社会学的アプローチ?で読みにくい箇所もありますが、ロマンスあり、冒険アリ、ボーイミーツガール要素もありと総方向から楽しめる。ただしやはりかなり怖いので、怖がりの人には薦めません。 | ||||
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まず、古文書の量に圧倒される。ただし頑張れば読めるんだろうけど、無学な私は読み飛ばした。この古文書から、「まほり」と言う習俗を見出した、作者の想像力は凄いし、仮にオリジナルな文書を加えたとすれば、敬服に値する。解説を読むと、虚構の資料、つまりフィクションらしいが、その事実だけで、私は呆然とした。読むだけで至難の業なのに、古文書をそれらしく書くなんて、よくぞ面倒な事に取り組んだものである。 古文書を読み解くと言う、硬派な内容もさることながら、ストーリーもきちんと収束して、十分に楽しめる。「伝奇ホラーミステリー」は確かだが、さほど怖い話ではなく、「青春ラブストーリー」を読んだようで、読後感は良かった。エンタメ小説として、バランスが取れている。 | ||||
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超濃密なファンタジー大作「図書館の魔女」の作者だけに、身構えて読んだ。こちらは全然薄い、ペラペラの文庫本だけど、やはり読むのに時間が掛かる、情報量の多い文章であった。「前代未聞の民俗学ミステリー」だそうであるが、上巻を読んだだけで納得。研究者のフィールドワークをストーリーの主軸に置いている。前代未聞かどうかは知らないが、知的興味を掻き立てられた。 上巻はまだストーリーが動き始めたばかりだけど、この後驚愕の結末が待っている、と言う期待だけで、読まされた。途中で出て来るので、カニバリズムの話じゃないよな、と思いつつ。この作者は、伏線を匂わせる小説づくりが巧みだ。決して、学術知識をひけらかしているわけではなく、立派な小説家なのである。 | ||||
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最後でどかーんと来ました。 何となくは解ってはいたんですが。。 座布団5枚差し上げます! 早く図書館の魔女の続きが読みたいです。 | ||||
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社会学者を目指して院試を控える勝山裕は大学で学問一筋の朴念仁。ゼミの飲み会でひょんなことから話題に出た蛇の目(二重丸)が故郷に近い場所に伝わる伝承と知り、専門外の民俗学的調査に乗り出す・・・というストーリーです。 前半は学術研究の方法論や資料に向かう際のスタンスなどで、話が大きく動き出すのは半ばあたりからです。 裕は二人の学芸員と幼なじみで図書館司書の香織の助けを得て集めた資料から浮かび上がってきたものは・・・かなりおどろおどろしいホラーです。ぞくぞくします。 淳少年と裕の探索が交錯し、淳の両親から香織との関係を問われて、「そ、その件につきましてはー関係各所との折衝の上追ってお返事申し上げます」の答弁はホラーの中で爽やかな箸休めになっています。香織が作ってくるおむすびの美味しそうなこと。 香織の献身的な協力(文書読解と車の運転)で迫る真相。 ラストで明かされる裕の熱意と動機の源。 人に薦めるのは躊躇われますが、一人でこっそり楽しみたい類いの小説です。 漢字の熟語や専門用語が気になる読者さまは読みにくいかもしれません。 出典の明記された資料が多数出てきますが、これらもフィクションなんでしょうか? | ||||
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これは凄い。 個人的にはここ40年で、『占星術殺人事件』、『姑獲鳥の夏』と並ぶ衝撃を受けました。 面白い本はほかにも腐るほどありましたが、エポックメイキング的な意味で凄かったです。 読む人を選ぶ本でしょうが、ハマる人はハマるでしょう。 | ||||
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【ネタバレ少しあります】 初めて読む作家さんです。 前作のシリーズが有名な方のようですが、民俗学系が好きなので、こちらから呼んでみることにしました。 まず、総合的に言うとおもしろい。 古文書を読者である自分も解いてこうじゃなかろうかと考えつつ、主人公たちと推理を二転三転するのはおもしろかったし、「まほり」の意味とこちらが身構える前にパッと出てきて驚きました。 しかし、いくつかの点について理解できなかったりする場面があり、少しスッキリしない読了感でした。 そのいくつかの点について、説明。 一 情景描写が分かりにくい。 書いてる本人は頭に描けてるのだろうが、読んでていまいちどこにいるのか、目的地の位置関係が分かりにくい。また、描写を素直に受け取ると、冒頭辺の子どもが冒険で二重丸探すシーンが非常に長距離に思われるのに一日である程度行けていることになっている。いくらなんでも無理があるのでは。 二 時代設定が悪い。 さすがに今の時代にラストのあたりのような人たちはいないでしょう。せめて昭和初期とかであれば、まだなんとか説明ついたと思うけど。 三 貼られた二重丸って結局わからず。 子どもが探検するシーンで所々に貼られた二重丸や橋の下に大量に貼られた二重丸が結局なんなのかわからなかった。 正直、難解な言葉が一番可読性を悪くしていて、おもしろいにはおもしろいけど、前作シリーズも一巻の途中で止まってる状況。 応援したいが、もう少し作者は知識をひけらかさずに少なくとも地の文だけでも書いてほしい。 あと情景描写は簡単に絵を描いてから、拾っていくとより簡素かつわかりやすく書けるように思う。 | ||||
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同作者の図書館の魔女の大ファンです。 民俗学的な考察、言語学者ならではの言葉のマジック。ロマンス。最後までワクワクしながら一気に読み終わりました。 今後の作品も楽しみです。 | ||||
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『図書館の魔女』にハマって作者の作品を読み始めたが、今回は前作の異世界ファンタジーから一転して、京極夏彦を想起させるような民俗ミステリーだった。とはいえ、京極夏彦ですら繰り出せないであろう豊富な語彙力と広範な学術知識に裏付けられた文章には舌を巻いた。 本作には、漢文体の架空の歴史文書がいくつか登場し、主人公はそれらを綿密に調査して衝撃的な真実に迫っていく。架空の歴史文書を作り上げ、それを専門的な言語学の知識を用いて解釈していくさまは、ただの博学者には書けるものではない。大学院でプロとして本物の研究を経験している作者の面目躍如といったところか。だからといって難解で晦渋な文章になっているということもなく、漢籍の素養がそんなになくとも楽しくスッと読めてしまう。ところどころ背筋の寒くなるようなホラー要素にも引き付けられ、一日で一気に読了してしまった。 私はそんなに小説は読むほうではないので、あまり多くの小説家を知らないが、それでも敢えて言うと、様々な分野の専門知識を、一般読者でも面白いと思える形で物語上に展開していく能力において、作者の右に出る者を知らない。新作にも大いに期待したい。 | ||||
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