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陰翳礼讃



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陰翳礼讃の評価: 4.39/5点 レビュー 77件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全77件 41~60 3/4ページ
No.37:
(5pt)

質感を大切にする

漆の光沢が強すぎない美しさや燭台の白熱灯にはない美しさを知るきっかけになりました。
陰翳礼讃Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃より
4756250122
No.36:
(5pt)

谷崎潤一郎に叱られたような気になった。

谷崎潤一郎の文と大川の写真裕弘の公開決闘のようなビジュアル本。谷崎潤一郎は、日本の美は「陰翳」にあるとし、大川裕弘は、その「陰翳」を写真で切り取ろうとする。多分、谷崎潤一郎の文だけでは読み果せなかったかもしれない。この写真があることで、谷崎潤一郎の心の動きも読み取れるように思える。
日本の美しいと感じるものに「暗がり」と「翳り」にあると谷崎潤一郎はいう。「われわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った」その陰翳の濃淡の美しさに日本人は目を見張った。日本の美についての私の記憶の奥深いところで、揺れ動くものを感じた。
本を読みながら、谷崎潤一郎に叱られたような気になった。障子を通して、陽の光のうつろい、光は紙の持つ暖かみと柔らかさの中で、戯れる。畳に落ちる陽の光。ゆれうごくロウソクの炎の怪しさとあかりの届く範囲の外のほんのりとした暗がり、そこには何かがいるような恐れ、うつろうことの美しさ、木々を通る風が葉を揺らし、様々な姿でまう葉の鮮やかさ。1日という時間と四季という時間の中に、美は根付いている。刹那や瞬間の美ではなく、刺激的な激しい色彩の美は日本の美ではないのだ。
技術が進歩して、眩いばかりに光を隅々まで照らし、白い壁でさらに反射させ、クーラー、暖房機などの文明の利器に囲まれた快適さは、日本のきめ細やかな美を駆逐した。日本人は、何でもないところに、陰翳を生ぜしめて、美を創造するのである。美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳が作り出す明暗にある。暗いということを不平に感じず、光が乏しいなら乏しいなりにかえってその闇に沈潜しその中に自ずからなる美を発見する。月の明かりや蛍の明かりに美を見出してきた。
ふーむ。まずは、眩いばかりの蛍光灯を消して、暗闇の気配を感じてみよう。
陰翳礼讃Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃より
4756250122
No.35:
(4pt)

日本の文化をいろんな視点で学べました

日本の文化を学ぶために購入しました。
とても役に立ちました。
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.34:
(4pt)

陰を通した日本と西洋の比較文化論

陰の部分にも、思いを傾ける日本人の精神の有り様を、西洋と比較して論じている印象をもちました。文明が西洋化しながら、発展する日本を認めながら、冷静に語る視点に驚きました。明治が昭和の時代にかけて、しっかりと現実を分析でかる知識人が、日本にいたことを誇らしく思いました。
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.33:
(5pt)

日本語を学ぶ学生も読む本

フランスの大学院生と交流授業をする際に読みました。
陰翳礼讃 (角川ソフィア文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃 (角川ソフィア文庫)より
4044094713
No.32:
(5pt)

文意、深まる!

モノクロームの表紙からして、その何たるかを、きっちり表現している。中は一転、全てカラー、その色彩といい、明暗といい、被写体の選びや切り取り方といい、谷崎の文に、完璧といえるほど和し、豊かに実らしめている。谷崎が手にしても、よもや放りはすまい。写真・大川氏の「46年目にしてやっと実った」(あとがき)とあるは、実に納得し得て、映え映えしい、本となった。
陰翳礼讃Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃より
4756250122
No.31:
(5pt)

日本文化理解に関する必読文献

「陰影礼讃」は、日本文化を短く要約していて、素晴らしい。谷崎潤一郎は勉強になります。特に、現代社会から振り返り、僕たちの現在地点の本質的な性格を正確に把握するために、極めて有益。これが、60頁くらいで読める。「陰影礼讃」だけを読んでも、僕たちが、世の中を見渡す目が出来、養われ、次の段階に進むことが可能になる、本当の必読文献!
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.30:
(4pt)

勉強になりました

谷崎潤一郎の世界を作者は丁寧に表現されていると思います。私のように芸術的センスがなくともわかりやすいと思います。またカメラの撮影にも参考になることも多々あります。
陰翳礼讃Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃より
4756250122
No.29:
(5pt)

カメラマンが凄い

よくこれだけ文面とマッチする画像(写真)を掲載したものだと感心しながら読ませていただきました。谷崎さんも凄いが、編集者とカメラマンさんに脱帽です。自分が写真に求めていたテーマを再認識させてくれた良書です。
陰翳礼讃Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃より
4756250122
No.28:
(5pt)

紙の宝石のような本です

このもはや古典と言える文章の評価は有名無比と聞いていましたが、何故か活字だけの書物には入っていくことができませんでした。
 しかし、最近出された本書は、表紙に始まり、ページをめくると、懐かしい印字の表情と余白の上品な均衡のに、
なんとも美しい写真の続くこと続くこと。やや小さいサイズながらも、その奥行きのある情景を眺めていると、時間が静かに止まっていくようにも感じられます。
 もちろん小説家の文章が先にあって、それに触発された現代の写真家の作品が後発して絡み合って進むのですが、この時代を超えた絶妙のハーモニーに違和感がまったく生まれないというのにも驚きました。
 何度でも繰り返し手に取り、活字の森の中を歩き続け、写真の川の流れに身を任せたくなる、紙の宝石のような本です。
陰翳礼讃Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃より
4756250122
No.27:
(5pt)

谷崎ファン必携の書です

文章と写真が一体となっていて、理解しやすい
陰翳礼讃Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃より
4756250122
No.26:
(5pt)

恐らくは大正デモクラシーによる素晴らしい果実(文章読本について)

陰翳礼讃も含め、収録されてる作品はどれも面白いのですが、文章読本についてのみ触れます。
素晴らしいの一言に尽きます。明治維新以後の西洋文化の流入という流れの中で日本語を俯瞰して見る、という比較文化学的考察としてもものすごく面白い。言語の持つ限界や問題点の考察は今のネットのいわゆる荒らし的なものに対する警告とも取れます。必読です。
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.25:
(3pt)

日本の美意識を誇張

和洋折衷、外からのものを馴染ませていく苦労自体が日本文化であるということを再確認しました。時代的にも西洋、白人へのきな臭い敵愾心のようなものも感じられました。
また、日本の美意識をデフォルメしすぎたように感じられ、現代人の視点からは多少滑稽に思われました。巨匠に対し、失礼ですかね。
陰翳礼讃 (角川ソフィア文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃 (角川ソフィア文庫)より
4044094713
No.24:
(5pt)

文章良いけど  写真へたくそすぎる

いやーー  谷崎潤一郎は置いといて  写真が下手すぎる 構図が悪すぎる 何だこれぇ 
もっとまともな写真家を使ったほうが良かったと思います いやーー  ひどい 価値下がるよ
文章や本の内容は素晴らしいだけに  とほほ
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.23:
(5pt)

なぜ、日本人は薄暗がりが好きなのか

なぜか、私は薄暗がりが好きだ。だから、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を初めて読んだ時は、我が意を得たりと嬉しかったことを覚えている。今回、『陰翳礼讃』(谷崎潤一郎文、大川裕弘写真、パイ インターナショナル)を手にして、深く頷いてしまった。谷崎の達意の文章と、大川裕弘の気配を感じさせる写真が相俟って、味わいのある薄暗がりの世界を現出させているからである。

「暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った。事実、日本座敷の美は全く陰翳の濃淡に依って生れているので、それ以外に何もない。西洋人が日本座敷を見てその簡素なのに驚き、ただ灰色の壁があるばかりで何の装飾もないと云う風に感じるのは、彼等としてはいかさま尤もであるけれども、それは陰翳の謎を解しないからである」。

「されば日本の建築の中で、一番風流に出来ているのは厠であるとも云えなくはない。総べてのものを詩化してしまう我等の祖先は、住宅中で何処よりも不潔であるべき場所を、却って、雅致のある場所に変え、花鳥風月と結び付けて、なつかしい連想の中へ包むようにした」。

「われわれの座敷の美の要素は、この間接の鈍い光線に外ならない。われわれは、この力のない、わびしい、果敢ない光線が、しんみり落ち着いて座敷の壁へ沁み込むように、わざと調子の弱い色の砂壁を塗る」。

「思うに西洋人の云う『東洋の神秘』とは、かくの如き暗がりが持つ無気味な静かさを指すのであろう」。

「われわれの思索のしかたはとかくそう云う風であって、美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」。

手許に置いて、心がざわめくときに、ひっそりと読み返したい一冊である。
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.22:
(4pt)

もっと早く読んでいれば、良かった……

ここに取り上げられているのは、「陰翳礼讃」「厠のいろいろ」「文房具漫談」「岡本にて」「文章読本」である。どれもすぐれたエッセーであり、楽しむことができる。そして最後にあるのが、筒井康隆の「解説」である。これも、とても読み応えがあって、まったく落とすところがない。

特に惹かれたのが「文章読本」で、文を書くことが好きであるならば、参考にするところが大きい。もっと早く読んでおけば良かった、と思うのは一人だけではないだろう。『……言語は万能なものでないこと、その働きは不自由であり、時には有害なものであること……』、『……分からせるように書くと云う一事で、文章の役目は手一杯……』、
そして名文として幾度も取り上げられるので食傷気味だろうが、志賀直哉の「城の崎にて」を挙げ、『……それが簡単な言葉で、はっきりと現わされています。ところで、こう云う風に簡単な言葉で明瞭に物を描き出す技掚が、実用の文章においても同様に大切なのであります。……』と耳の痛いところを突いてくる。

また日本語の文法については、『……日本語には明確な文法がありませんから、従ってそれを習得するのが甚だ困難……』と他の言語との違いを指摘し、日本語の書き方について記している。

一方”感覚を研くこと”について触れ、それには『……出来るだけ多くのものを、繰り返して読むこと……』、『自分で作ってみること』が大切であると説いている。

更に文章の6つの要素、用語、調子、文体、体裁、品格、含蓄について大きく頁を割いて書き、用語については『…分り易い語を選ぶこと…』を第一に挙げ、詳しく述べている。

そして日本語の文章を書く時に悩まされる句読点についても、『……到底合理的には扱い切れない……』と述べ、具体例を挙げて丁寧に語ってくれている。

最後に筒井は解説で、『……読者が正しく読んでくれるかどうかは、気にし出したら際限がないのでありますから、これは読者の文学的常識と感覚とに一任する……』と谷崎を引用して多くの作家の気持ちを代弁している。

本当は★5つでも良い、と感じている。
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.21:
(5pt)

勉強になるほん

陰影礼賛。良い言葉です。今は便利な時代ですね!昔は電気もガスも水道もない。今は全てにおいて発展してて、便利かもしれないけど、その代わり人間の感受性が乏しくなってる気がする。便利になる=感情が乏しくなるのかな!
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.20:
(5pt)

繊細幽玄の美を自分の部屋に取り入れたい。

つくづく日本は美の国だなあと思います。高みにおいても深みにおいても、また、独自性、永続性においても、ここまで繊細に美を極め日常に取り込んだ民族が他にいたでしょうか。この本を読んで、見て、あらためてそのような感慨に耽ります。
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.19:
(5pt)

陰翳礼讃

谷崎潤一郎さんの陰翳礼讃を題材に、写真と文章のイメージを引き立ててくれる。
陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)より
4101005168
No.18:
(1pt)

時代が古いのかもしれない。

内容が、よくわからなかった。
陰翳礼讃 (角川ソフィア文庫)Amazon書評・レビュー:陰翳礼讃 (角川ソフィア文庫)より
4044094713

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