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陰翳礼讃
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陰翳礼讃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 61~77 4/4ページ
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書店で実物を手に取りました。 まず本の判型が小さい。そのため陰影の他に間や余白の取り方で、 日本的な美を感じるはずの写真が小さくなり雰囲気があまり出ていません。 もうひとつは紙が硬すぎです。手にわずかに痛みを感じるほどの硬さです。 小さい判型に痛いほど硬いツルツルの紙で出来た本が持つイメージは 私には余裕のない本のように感じられ、内容が良いだけに勿体無く思いました。 | ||||
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言わずと知れた『陰翳礼讃』。 過去に何度か読んだことがあるが、陰翳礼讃を写真とともに 読むのも面白そうだと思い今回改めて手に取った。 なぜ暗がりが良いのか。 それは日本人、日本建築、日本文化を美しく見せるためである。 本書を端的に要約するとこういうことになると思うが、 そこは筆者の筆致で軽快に日本文化論を展開する。 さらに、その文章・行間から感じ取られる情景を写真でも表現している。 写真があるが故、想像力を働かせる作業は少なくなるが、格調高い文章と 静かに訴える写真を追いながら光と影の世界に浸るのも一興であると思う。 写真撮影をされる方はお分かりだと思うが、その妙は光と影の均衡を図ることにある。 本書の文章と写真はその手がかりを教えてくれる。 陰翳礼讃の一節、 『かつて漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を讃美しておられたことがあったが、 そう云えばあの色などはやはり瞑想的ではないか。玉のように半透明に曇ったが肌が・・・ ほんとうはそう旨くない羊羹でも、味に異様な深みが添わるように思う。』 ここは高校時代に暗記した箇所であるが、大人になって読むとまた違った感想を抱くもので それはそれで面白い。 陰翳礼讃、既読の方、未読の方、どちらにもお薦めの一冊と思う。 | ||||
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文学作品ですが、建築家の参考図書としても読まれています。 なかなか面白い視点ですよ。 | ||||
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美しい概念、美しい文章、美しい写真。 本棚の上段に置かせていただきます。 そして人に薦めたくなる一冊です。 | ||||
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文豪・谷崎潤一郎が、1933~34年に雑誌「経済往来」に発表し、1939年に書籍化された、代表的評論作品『陰翳礼讃』に、美しい写真を添えたビジュアルブック。 『陰翳礼讃』は、まだ電灯が無かった時代に、薄暗さの中に美しさを求めた日本の美の感覚、生活と自然が一体化した中に真の風雅を求めた日本人の感性について論じており、日本の美意識・美学の真髄を捉えた作品として、今日まで読み継がれているものである。外国語にも翻訳され、外国人の日本観にも深い影響を与えたとも言われている。 写真は、「婦人画報」、「美しいキモノ」等の雑誌で活躍し、今や「空気を撮る名匠」、「気配を捉まえる達人」などとも評される写真家・大川裕弘氏(1944年~)が、40年以上に亘って撮影してきた写真の中から、百点を超す作品が厳選されている。撮影地は、日本美を象徴する、京都市の「俵屋旅館」、石川県輪島市の「塗師の家」などである。 私は、『陰翳礼讃』は既に読んでいたが、書店でたまたま本書を目にし、あまりの美しさに即座に購入してしまったのだが、「はじめに」で俳人・谷村鯛夢氏が書いているように、本書における「谷崎美学」と「大川美学」のハーモニーは絶妙で、谷崎が『陰翳礼讃』で表現しようとしていた日本の美について、視覚的に認識を深めることができた。 日本の美意識・美学を視覚的に再認識できる、素晴らしい作品である。 (2018年5月3日了) | ||||
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なぜ、薄暗がりが好きなのか---。 陰翳の美意識に関する、谷崎潤一郎の名随筆。そこに、陰翳をテーマとする美しい写真が組み合わされたビジュアルブックです。 これ自体が美術作品のようでもあり、読み進めるうちに、まるで『陰翳礼讃』の美術展を観ているような感覚になります。 大川裕弘氏の空気感に満ちた写真は、谷崎文学が紡ぐ世界感を補って余りあります。 『陰翳礼讃』をこれから読む方は、このビジュアルブックをお求めになることをお勧めします。 | ||||
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谷崎潤一郎は『陰翳礼賛』で「明暗」に関する感性の働き方をきめ細かに随筆文に仕上げている。写真家・大川裕弘は谷崎の文にふさわしい情景写真を、四〇年かけて撮り続け、随筆文に100枚近く挿入した写文集に仕上げている。明暗への感性を文と写真の表裏一体にしたわかりやすい、すばらしい本です。 この本の帯カバーに必読者として、デザイナー、建築家、ミュージシャン、編集者、読書家、美大・芸大系の学生を掲げているが、写真家は勿論含め、、明暗の感性を磨こうとする人には、適正な本として、おすすめします。 | ||||
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日本人ならば,あるいは日本文化に興味を持つ人ならば,必読の書としてあまりに有名。 …ですが正直言って文字だけの本を読むのは億劫だったりしますよね。 そんな訳で「また今度で良いか~」と購入を見送っていた『陰影礼賛』でしたが,今まで買わずにいて正解! 先延ばしにしていたお陰で,繊細な写真と美しい文体のコラボレーションが素晴らしい本書に出会えたのですから。 1ページごとに美しい日本の陰影が浮かび上がります。 | ||||
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陰翳礼讃・・・谷崎の繊細な美意識が、縦横に横溢するエッセイである。 日本語でモノを書く人間は数多いが、現代語で、しかも日本語の美しさをしみじみと感じさせる、 「 和文 」 を紡ぎだす芸術家は、谷崎を措いて他には見当たらない。 谷崎が主張する、陰翳の醸し出す しっとりとて落ち着いた、そして日本人のこころに 沁み通るような美しさの分析は、日本の美の深奥部分を読者の眼前に剥抉し 余す処がない。 あらためて日本の伝統文化の奥深さを、我々日本人に気付かせてくれる作品。 | ||||
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谷崎の繊細な美意識が、縦横に横溢するエッセイである。 日本語を書く人間は数多いが、現代語で しかも日本語の美しさをしみじみと感じさせる、 「 和文 」 を紡ぎだす芸術家は、谷崎を措いて他には見当たらないほどである。。 谷崎が主張する、陰翳の醸し出す しっとりとて落ち着いた、そして日本人のこころに 沁み通るような美しさの分析は、日本の美の深奥部分を読者の眼前に剥抉し 余す処がない。 あらためて 日本の美 の奥深さを、我々日本人に気付かせてくれる作品である。 | ||||
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この本は手元に置いておいて、じっくりと堪能したい一冊です。 『日本人の心』も大きく変化してきている時代ですが、原点に戻るためにも大切だと思います。 配送などもとても良かったです。 | ||||
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昔読んだことがあるので思い題して購入しました。 神社仏閣を眺め、観察していてこの本を思い浮かびました、よかったです。 | ||||
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陰影礼賛、文章読本の感想は語り尽くされた感があるので、筒井康隆の解説について。 本書の魅力、売りは、筒井康隆の解説でしょう。読みましたが、解説自体は短く、谷崎に敬意を払う調子で、無難に書かれてます。 筒井康隆は、小説の極意と掟、という云わば筒井流文章読本を執筆していますが、その本には、谷崎のことは全く記されていませんでした。日本から海外まで有名所の作家はかなり名前は出ていたにも関わらず、谷崎の名も文章読本の文字もない。私は、なぜ筒井は文章読本のような随筆で文章読本のことを書かないんだ? と疑問でした。が、今回の解説で、筒井自らそのことに言及していました。いわく、小説の極意と掟を書くにあたって、谷崎の文章読本を読み返すことも考えた。だが、影響されることを恐れ、断念した。 ──筒井は、結果的に読まなくてよかったと振り返っています。少なからず真似る場合があったであろうそうです。やはり谷崎の力はすごい、ということでしょうか。私は文章を磨くため谷崎に出会いましたが、これから文章を学ぶため文章読本を読まれる方は、合わせて小説の極意と掟も読むと、盤石とは言わないまでも、かなり良い文章が書けるようになるのではないでしょうか。浅学ながら失礼しました。 | ||||
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普段見落としがちなところにも美しさや面白みがあることをわからせてくれます。読んでいて何か禅や茶の湯の通じるものがあり、筆者の美的センスそして日本の文化に潜む美を絶妙な表現で語っています。 | ||||
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日本語、日本人について。読んでよかったと思える日本人の必読書。 | ||||
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「儂ゃ大阪人は好かん」みたいな内容のことを言っておきながらなんだかんだで大阪で流行りの「半袖」が手放せなくなってしまったり、谷崎センセ面白い(゚∀゚)。 だからこそ、表題となっている建築の「陰影」についてだけ小難しく述べた解説は蛇足だと思う。2015年の今書かれたら単に(やや良質な)ブログエントリであるような、あーでもない、こーでもないということが綴られたそんな内容だ。だが、それがいい(笑)! 時間の重みに耐えてきたくだらなさを、考えるより先に感じたい本。 | ||||
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日本人の美意識についてかかれている。 海外で最もよまれているということで、 日本美術に関わる私は読んでおきたいと思い 手にしましたが、途中まで読んで放置。 純粋な日本の美を愛する作者は、 海外からはいったものが、元々日本にあったものと 調和しないことを憂えている。 とはいえ、日本のものだけでそろえようとすると ある程度の不便さや、経済的な負担があり、 どう折り合いをつけるのか苦悩している。 現代では、その辺はうまく解決されて 和モダンという新ジャンルが確立されているように おもえる。 わたしも、西洋的なものを排除したいほうだけど、 良いものは排除できませんから、デザインか機能かで 迷いますが、機能重視になるのはやむを得ないところです。 しかし、日本の情緒や風情が継承できるような和文化に こだわることが芸術家の使命なのかもしれないと あらてめて感じることができました。 | ||||
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