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陰翳礼讃
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陰翳礼讃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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日本人の昔からの生活を、西洋生活として比較している 生活習慣、歴史の違いが面白いです | ||||
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素晴らしい感性と表現力で、興味深いテーマではあった。 だが、東洋美学の観点から他国文化である西洋美学などを悪例として引き合いに出し、批判して締め括るパターンが多く、それはいささかナンセンスであり低俗に感じざるをえず、せっかくの品性を貶めていると感じたので減点。不快な表現に萎えた。 薄暗い闇で生活していると性格も卑屈で批判的になる典型であろう。よって明るく鮮やかな我々の西洋美学の方が健全で優れていると西洋人から批判し返されても仕方無いなじり具合と挑発。 同じ日本人として、著者の代わりに謝罪致す。数々の無礼を御許しくだされ。 実際、殆どの日本人は国内に限らず色んな文化に興味を持っており、それぞれの良さを理解し生活に取り入れている。 他国の文化、他者の美学を批判しておきながら、自身の感性の正当性を日本人全体の意見として主張し、押し付けがましく失礼であると感じた。異国の文化や芸術に対する寛容性の欠如。世界中で戦争がなくならないのも無理はない。自分の美学/自国の文化以外は芸術として認めない心の狭さよ。もはや聞く耳を持たぬ頑固な老害臭すら感じる。 西洋には西洋の人々にとって大切な文化/美学/芸術があるのだ。 日本人特有の美学で西洋には理解不可能な概念だと決め付けているが、陰影や蝋燭の美学は西洋にも古から存在しているし、蝋燭やランプの歴史は西洋のが古く、現代でもその技術や芸術性は進化し、それらを日常的に愛用している人は日本より多いのではないか。ちゃっちい白い皿と罵った西洋の陶磁器も素晴らしい技術と美術的な価値がある。 著者は、芸術家ではなく、偏った美学と偏見の持ち主なのは読めば解るし、思想にも一貫性が無いのも解った。 美術に対し、広く深い見識を持っているわけではない。 能は暗い場所を前提に金糸の衣装を~という持論も眉唾物だ。 色の見え方について、いずれも薄暗い闇(屋内/夜間)という環境を大前提に、現代の西洋の電灯や歌舞伎と比較しておられるが、日中の屋外での太陽光は想定外のようだ。能は日中の屋外でも演じられていたし、正確な色確認は当時も太陽光で行っていたと思われる。武者も日中の屋外で活動する時間が多かったわけだが、ともすれば著者の仮説は崩壊するのだ。 西洋との比較対照は必要無い蛇足。 他者の芸術を悪例として引き合いに出したり、結局御自身は異国文明と原子力にあやかった設えの近代的な家屋に住んでおられるのに、本当はああしたかっただのという言い訳も見苦しいから無用。美学より利便性を重視した事実が総てだ。 禅わびさび等の概念を肚の奥底から理解しておられないようなので、ことごとく言論のブレが生じておられるのは致命的である。 決め付けや偏見を用いることにより、色んな意味で自爆してしまった。 外国か現代人に対して本を書くとするならば、東洋美学の魅力だけ淡々と語れば良いのだ。 せめて、他者の美学や文化を悪例扱いや批判などしなければ、幽玄で美しい美意識と精神性を伝える読み物に近付けたかもしれない。 美術的、学術的に価値のある書物かといわれれば、自分としてはさほど高度なものではないと評価する。 写真について。 写真そのものは優美で美しいが、文章の意図とは真逆のイメージを与える嫌味な写真が数枚あり、慇懃無礼。無頓着なのか悪意があるのか、原文や陰影を理解しているのか、本人に確認してみたくなるレヴェルである。 また、この写真はこの文章とリンクしてますよ~という引用は、繰り返しに該当し、素人の感性だというのが露見、たまもや美術的な価値を下げている。東洋美術に携わるならば、東洋美術を勉強してから踏み入った方がいい。 本筋からかけはなれた写真だと自覚しているから、あえて引用文を用いて紐付ける必要性があるとの思慮であろう。的確に的を得た写真であるならば、余計な説明は不要だからだ。 引用は野暮でしつこく、これまた押し付けがましい構成である。 著者は西洋の輝く銀製品などを批判していたが、輝く銀製品やらLED照明で撮影したであろう華麗な写真を起用してみたり、全体としてテーマに一貫性が無くカオスな本となっている。 中途半端な見識と美意識が垣間見え、当方の心が満たされることは到底叶わぬどころか、ざわめきという余韻を残す不快な結果となった。 | ||||
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人気のある作家の文章ながら、途中で飽きた。 | ||||
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全く同じ感想を持った方のレビューがあり、内容が重複してしまうので簡潔に済ませますが本当に読みづらい構成です。 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、フォントの使われ方までわざとらしく感じてしまいます。 写真に添えて引用されている文も中途半端にぶった切られているので、語尾を三点リーダーで濁してある……かと思いきや中黒みっつ。最早冗談でやっているのかとさえ思います。 この写真にはこの言葉と押し付けがましく、編集者の勝手で文章を部分的に繰り返してあえて読者を混乱に陥らせるつくり。 企画自体は素晴らしいと思うので、上記の点が改善されれば価格が高くなっても大判ハードカバーで欲しいです。 | ||||
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文章は素晴らしい。写真も素晴らしい。 ただ、読んでいて頭の中に浮かんでくるイメージと、写真の映像が乖離している場面が多かったのが残念。 あくまで個人的な感想ですが、ビジュアルブックとしては全く満足できませんでした。 | ||||
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文章の至高の愉しみは、文を読み、頭で想像することである。例えば、「かく麗しき女が露店の端で雨宿りしている」という文章を書く。これは即興の駄文だからなんとも言えないが、読み手は頭の中で絶世の美女を思い浮かべ、雨の匂いや露天の感じまで好きに作り上げることができる。それは創作の追体験であり、とても甘美な体験なのだ(それを面倒と取るならば、もう仕方ないことであるが)。しかし、そこにポンと一枚絵を置かれるだけで、女の風貌や雨の様子、露店の雰囲気は一通りになる。人間の想像力の方が事実よりも美しい世界を描けるのだから(三島の金閣寺の想起のように)、読書に想像力を使わない手はない。 確かに絵があれば、楽である。しかし推敲に推敲を重ねた谷崎にも少々悪い気がしてしまう。 千利休が出してくれたお茶に、渋いからと一口目から牛乳を入れるのは、私ならはばかられる。せめて一杯目はそのままでと思うだろう。 もちろん載っているのはどれも素晴らしい写真である。文章を堪能したのち、再読時は写真と文章を並べて日本の良さを味わうのはとても素敵な読書のひと時となるだろうから、できれば文章だけの文庫を先に、少し忍耐してでも読んでもらい、それから本書を手に取ると尚良いのではないか、少なくともそれが私にとっては最適の順序であった。二冊も買うのが面倒である、そういう声もあるだろうから、私としては後ろにまとめて写真を載せてもらいたかったと思っている。 ただ、これをきっかけに多くの読者が谷崎の名著を手に取るのであれば、それは私の述べたつまらない読書のこだわりよりは、よほど理に適っているとも思っている。 だから私の星2は気にしなくても良い。本書は十分面白い。ただこのレビューを読んでなるほどそうだと、賛同してくれた稀有な方がいて、文字だけの文庫でまず挑戦してもらえたら、私はとても嬉しい。 | ||||
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谷崎潤一郎の文章も大川祐弘の写真もよいのに、構成が悪いせいで魅力が半減されてしまっている。 あまり文章と関係ない写真が添えられていたり、写真が何ページも続いていたりするせいで、文章の印象が薄まってしまっている。 そして何より、前後のページに書いてある一文をそのまま引用して再掲しただけのページが置かれているせいでとにかく読みにくく、読者を混乱させてしまう。 せっかくの良い文章良い写真も、編集者の腕が悪いせいでこんなに悪い本になってしまうのだという最たる例と言える。編集者は谷崎・大川の作品への敬意が本当にあるのだろうかと疑ってしまう。これにお金を出して買うのであれば青空文庫の無料版を読んだ方がよっぽどよい。 | ||||
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内容が、よくわからなかった。 | ||||
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書店で実物を手に取りました。 まず本の判型が小さい。そのため陰影の他に間や余白の取り方で、 日本的な美を感じるはずの写真が小さくなり雰囲気があまり出ていません。 もうひとつは紙が硬すぎです。手にわずかに痛みを感じるほどの硬さです。 小さい判型に痛いほど硬いツルツルの紙で出来た本が持つイメージは 私には余裕のない本のように感じられ、内容が良いだけに勿体無く思いました。 | ||||
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