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石の血脈
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【この小説が収録されている参考書籍】
石の血脈の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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半村良は 大フアンです。 この注文方式は、この本は持っておらず書店に行かれない場合には、最高ですね。 | ||||
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昔、学生時代に読んだことのある作品ですが、再読すると結局、昔の恋人が外国旅行に出かけ色きちがいになり、主人公も恋人に色きちがいにされ、周囲に色きちがいを伝播させていくというストーリーです。吸血鬼や狼男が出てきて、それなりに面白いのですが、最後は、なんともやりきれない結果になり残念でした。もっと違う結末はなかったのでしょうか。アトランティスと暗殺教団の関係は途中でうやむやになりました。 | ||||
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「ある気鋭の建築家が、妻の不審な動きに気づく。そして、妻が他の男に抱かれる現場を見てしまう。彼はそこから、美男美女たちの快楽の宴の世界に巻きこまれる。これに吸血鬼伝説や狼男伝説が絡んで、事態は思わぬ方向へ展開する」 と要約したWikiには無茶がある。同じ文字数だとどう描けるか。 「この社会を裏側からあやつる闇社会が、オカルトの体系に基づいているとしたら…吸血鬼や狼男は、不死のための装置であり、建築とは最大の神秘を隠すオカルトためのモニュメントということになる、という“伝奇ロマン”の嚆矢作」 或は、 「永遠の生命や無限の財宝と引き換えに人間をやめることができるか?或は、人類の欲望を完全に満たす世界を現世に出現させることを至上と考える者たちによってこの世界が支配されているとしたら、という問いに真っ向から対峙した物語」 なんてのはどうだろう? 半村良が「幻想文学」誌上で、50歳のときに次のように語っていた。 芥川の場合だって、一高、東大というコースを進んだために、非常に純文学的な形をとっているけれど、彼の作品にはかなりそういう伝奇性の強いものがありますよね。だからあれ、もし家が貧乏とかで僕みたいに三中だけで世間に放り出されたりしていたら、いわゆる伝記作家になってたかもしれませんね。 へー。 | ||||
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この作品、ハードカバー版を買ったのは、ぼくが高校生のころだった記憶している。 地方ネタで恐縮だけど、福岡市天神地区、天神コア(地元で有名なデパートのひとつ)に入っていた紀伊國屋書店 で購入した。ついでにいうと、この天神コア、今年地域再開発のため、その歴史に幕を閉じる。 僕の「半村良体験」は、現在とちがってマメに目を通していた「SFマガジン」に掲載された諸作品、「およね平吉 時穴道行」「組曲・北珊瑚礁」「農閑期大作戦」「戦国自衛隊」「わがふるさとは黄泉の国」等であった。今にし て思えば、じつにナイスなタイミングで「SFマガジン」を購読していたものだとその幸運に感謝するしかない。 でもって、この「石の血脈」との出逢い!その後、SFを読み続けることになった僕であるが、そのキッカケをつく ってくれたのがこの作品だと断定してもかまわない。 恩人ならぬ、恩書である。 蛇足ながら、本作品の執筆事情については、「超古代文明論」(徳間書店1997年)において、当時の編集者で ある南山宏のコメントが参考になる。 | ||||
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古代の宗教儀式、巨石信仰、吸血鬼、狼人間、犬神神話などの話題を盛り込んだ半村氏の一躍マスコミの注目を浴びた一冊。恩田陸さんが推薦していたので読み始めたが、日本のエンターテイメントの代表作の一つといえると思う。 | ||||
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半村良にとっては初期の作品だが、かなり読みごたえのある長編小説である。登場人物が多く、それぞれが個性的なキャラクターになっており、執筆当時の社会的世相がよく分かる。かつて角川が映画化を検討したものの、断念した作品である。作品を直接手に取ることで、半村良の世界に入っていくことが必要である。 | ||||
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まず第一に、前半最高、というか構想が本当に素晴らしい。 アトランティス、吸血鬼、狼男、暗殺教団・・実にさまざまな要素を放り込んでいるのに、混乱なくすっと話に入り込まさせる辺りは感動的ですらあります。 伝奇的なコンテクストでは非常に楽しめるので、これらのキーワードにピンと来た場合は読んでみる価値ありです。 ただ難を挙げるとすれば、後半。広げた風呂敷の巻き方がもったいない。実にもったいない。伏線回収だけでもう1冊くらいボリュームを増やしてもいいのにー。 ネタバレながら具体的に言ってしまうと、犬神=狼男を軸にした後半の展開がやや拍子抜けというか、 緻密に構築された組織を、そんな力技で崩壊させちゃうの・・?と肩透かしを食らった気分になりました。 あと、発表された時期を考えると致し方ないのかもしれませんが、現代医学的なリアリティを考え過ぎちゃうと、若干不自然さを感じるかもです。 | ||||
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オカルトあり、宗教あり、エロはたっぷり。 いろんな要素が盛り込まれていて、とても楽しめた。 この本の初版は1971年、今から45年も昔。 読んでいてまったく古さを感じなかったが、そういえば携帯やパソコンが出てこなかったなあと後になって思った。 | ||||
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性的要素をふんだんに取り入れた伝奇小説。 著者の本質は、矢張り物語作家でありSF作家と云うよりはSFを物語に(特に伝奇小説に)取り込んだ作家と云えるだろう。著者が目指したのはSF伝奇ものの確立ではなく伝奇ものの復権だった気がする。本作の性的要素にしても、戦前戦後のエログロの復権と云える。物語性に見られる面白みに背を向け社会性だの何だのと喚いていた低脳評論家達を尻目に、物語としての面白さを知らしめる伝奇小説として本作は書かれたのだろう。 | ||||
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さすがに半村良さんです。 十分に引き込まれました。 名作だと思います。 | ||||
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中盤でのなぞ、なぞが深まる、なぞの真相。おもしろかった。 もう少し、凝った結末がほしかった。 | ||||
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この作品にこめられているのは 人の欲の底なしさ、でしょう。 まずこの作品が1作目立った自体が驚きです。 そして前半部はミステリー、 陰謀が露見してからは伝奇小説とがらりと変わるのも 実に印象的。 この作品の大きなテーマは「死」でしょう。 しかしながら死、とは言いましても 普通のしではないところがこの作品の鍵。 それゆえに狂乱に甘んじてしまう人々の悲しさ。 その描写がグロテスクさ、すら覚えてしまいます。 ですが、たった一人、それに異を唱えるものがいたのです。 それゆえにこれらの陰謀は最悪の形ですが 何とか日の目を見ずにすんだものの… 著者は亡くなられましたが 今の世界を見て、きっと畏怖すべきことが 起き始めている、と感じていたでしょうね。 感想を書くのが難しく かつ深い作品です。 | ||||
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ダビンチ・コード以来、歴史上のホラ話を絡めた歴史ミステリが人気ですが、本書の前半もまさにそのノリで、かなり面白く読めます。 冒頭のコソ泥が目撃する謎の超人、死んだ建築家を巡るトンデモ推理をする編集者など、一気に読ませます。 ただ謎が解けた後の後半は、前半に充満していたホラ話のワクワク感が消えて、どろどろとした愛憎劇で平凡なドラマに堕ちたように思えます。 また、未解決の伏線も多く、作者は続編を考えていたのか、あるいは単に書きながら考えていて漏れたのか、突っ込みどころもかなりあるので、まじめな人には向いていないかもしれません。ただミイラ取りがミイラになる展開も含めて、ホラ話が好きな人なら、今読んでも十分に楽しめるエンターテイメントだと思います。 | ||||
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序盤はミステリーテイストで見えない組織に妨害されながら調査を進めていき、 後半は不死にまつわる闇の闘争と悦楽の世界が描かれます。 後半は急におどろおどろしい世界に突入していきますので、前半の流れはどうなった のかと、やや不安になりますが、これはこれで面白いので良しとします。 半村良らしい作品であることは期待通りですが、主人公の友人達の動きが歯がゆく、 彼らをもっと真相に肉薄させていればもっとスムースな流れになったのではと思います。 ネタバレになるので詳しく書けませんが、後半の妖しさが半村良の真骨頂であり、 この作品の肝でもあります。ラストがあっけないのもらしいと言えばらしいです。。 アトランティスやメガリスなど、うまくストーリーに取り込み、雑学としても興味 深いです。 | ||||
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とにかく読むべし。面白いこと請け合い。様々な伝説を紐付けて語るのは著者の十八番だが、これも秀逸の一品。 | ||||
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あれよあれよとハイテンションで、そしてあっちにもこっちにも展開されていくとても壮大なストーリー。 いろんなエレメントがぎっしり詰まってます。 あまりにも作者の発想が壮大なんだけど、論拠みたいなものもちゃんと感じられます。 ハードな内容なのに、平易に理解しやすく書かれていて、ボーっと読んでいても頭に入ってきちゃいます。 ぶ厚いから、指が滑って少し飛ばしちゃっても、全然大丈夫。 どんどん読み進めます。 世界史の文明とか苦手な私でも、結構楽しかったです。 ラストは意表をつき、それまでのエログロが浄化され、朝焼けの気分になりました。 | ||||
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人間の弱い部分、卑しい部分をさらけ出して、 それでいて生命力を礼賛している稀有な作品。 読み始めたら止まりません。 あぁ、こいつまで助からないのか・・・、と 後半は切なくなること請け合い(笑 半村良さんのすごいところは、人間を凌駕した存在を登場させ、 それに憧れを抱かせない手腕だと思う。 人間であることは何か?、というメッセージを感じます。 人間ってすばらしい!と言葉で表現する物語とは違う、 骨太な主張がすばらしい。 | ||||
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レビューなんてもんではなく、 あまりにおもしろかったんで、感想など・・・。 30年前にも読んでるんですが、今読むと、いろんな 見え方がして、さらに奥が深くて・・・ 半村良さんの、トンデモSF伝奇小説! いきなりのハイスピード・アクションから いったい、なにがどうなっとるんだあ?ってな 展開に翻弄され、気がつくと「超桃色」になってて・・・(笑) 人狼、吸血、巨石、アトランティス・・・ そして、悶絶桃色描写(爆) よくもまあ、これだけの素材をとりこみながら、 複雑にからませ、しかも、大団円に一気にもって いけるものです。 半村良さんの筆力、絶品!!! 寝不足になるほど読みこんでしまえるケッサク!!! こればかりは、まっとうに映画化したら、確実に 成人指定にせにゃなんめえ・・・な(笑) マジメな話、VFXへの期待もふくらむナイスな原作! 「おとな」なあなたに、特におススメ!(笑) | ||||
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戦国自衛隊で作者と出会い、この本を知ってさっそく購入。なんというか、妙にリアルでこれは現実にあるんじゃないかと思わせる説得力があります。ラストのシーンなどはもう、何度読んでも鳥肌ものです。 仕事でイヤなことがあって落ち込んでいましたが、世の中をこういう見方ができるんだな、と目からウロコ、小さい悩みなんかどうでもよくなってしまいました。「産霊山秘録」とともに絶対に一読をおすすめします。 | ||||
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半村良が俺はここにいるぞ!と言わんばかりの巨星の長編デビュー作。 後のエッセイや新宿シリーズの中に多く自らを語られる事になる、半村良の本当の意味でのスタート作品だと思います。 吸血伝説からアトランティスまでを結び付ける筆力は圧巻です。 これ以降、伝奇小説作家の名声を欲しいままに驀進する作家の、 キーポイントになる作品で必読です! | ||||
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