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三体
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三体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全366件 281~300 15/19ページ
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これはすごい… 翻訳者が言っている通り、レムの「ソラリス」や「大失敗」のようなハードSFではなく、エンターテインメントとして読むべきものだが、インパクトは弩級。 早く続刊を! | ||||
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中国で初めてSFの権威とされるヒューゴ賞を受賞した作品で、世界でベストセラーになっている。 SF小説は二十歳くらいまでは大好きだったが、それ以降の40年以上は数えるほどしか読んでいない。 が、それにしても、凄いSFである。 キーワードは今のところ、星間生命体接触、侵略、それを知った人類の混乱、ということだと思うが、ストーリーは文化大革命の科学者への抑圧から始まり、その縦横無尽な展開に驚かされる。 展開で言えば、科学的なそれも深いのだが、活劇的な要素、ミステリー的な要素も凄い。 本書は三部作の1部で、来年には第2部が出るという。 自分の感覚では、ここまで広げると、第2部や終息はつまらなくなっていることが多い。 しかし、本書の解説によれば、それが見事に回収されていくのだという。 本当かどうか、読んで確かめるしかないと思う。 | ||||
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劉 慈欣(リウ・ツーシン)著「三体」三部作は中国で2100万部を突破し、2015年にアジア圏の作家として初めてヒュ-ゴ賞を受賞した。7月に第一部の日本語翻訳が早川書房から出版されるや各紙で話題沸騰、その影響は先週土曜日の朝日新聞の書評にも引き継がれている。日本中で、第二部と三部の翻訳が待ち焦がれている小説「三体」であるが、しかし、これを読み解くのはそう簡単ではない。現代物理と天体物理に精通した著者が描く世界は、専門用語にあふれていて注意深い読者でないと、どこまでが最新の科学的知見かどこから先が虚構か見分けがつかない。著者の圧倒的な知識と想像力の迷路に絡み取られてしまう。 小説の性質上、具体的なストーリ-に言及すると、読んだときの衝撃が薄れてしまうだろう。ここに紹介するにも気を遣う。 「四・二八兵団総本部棟に対する紅色連合の攻撃は、すでに二日目にはいっていた」で始まる「三体」は、文化大革命時の紅衛兵による残虐非道な知識人攻撃の場面から始まる。みせしめのために惨殺された、理論物理学者の葉哲泰の娘の葉文潔(ヨウ・ウェンジェ)が、作品の前半を引っ張る。そして、古典物理学のなぞ「三体問題」から着想し、著者の奔放な想像力がたどり着いた「三体」文明の世界とのコンタクトは、葉文潔の太陽研究に関する理論を検証しようとする試みから始まった。 1971年の”The Astrophysical Journal”に掲載されたハリ-・ピータソン氏による論文は、6月12日と7月2日に木星が二度にわたり強い電磁場を放射したことを示していた。太陽からの電磁場を観測していた葉文潔は、同じ日に太陽の黒点の異常な動きが観測されないにも関わらず、強い太陽雑音による電波干渉を観測していた。地上へ電磁場が到達した時間は木星からの電磁波の到達に遅れること16分42秒。電磁波は木星から太陽に到達したのちに太陽から地球に反射されたのである。この観察結果は、葉文潔による理論的な太陽構造のモデル「エネルギ-鏡面」の仮設を裏付ける観察のように見えた。しかも、周波数によっては強度が数億倍に増強されている。「わくわくする可能性」に興奮しつつ、葉文潔は、ひそかに (たったひとりの信頼できる上司を除いて) 勤務場所の紅岸基地の送信システムを使い、その能力限界の周波数を太陽に向けて発信する。極端に強いエコ-が返ってくることを期待して。 「「なにも受信しなかったそうだ」 葉文潔のあまりにも悲しげな表情に、上司の楊衛寧の胸が締め付けられた。 「どうしたんだい」 「なんでもない。夢を見ていただけ。いまやっと目が覚めたところ」 太陽は沈み、あたりはぼんやりしたグレ-に染まっていた。文潔の人生と似ている。その灰色の人生の中で夢だけはひときわ鮮やかに、光り輝いて見えた。・・目に涙を溜めたまま、また微笑み、冷たいマントウを噛み続けた。 このとき、地球文明が宇宙に向かってはじめて発した叫び声は、太陽から光速で宇宙全体に広がり始めていた。太陽によって増幅された電波は、潮が満ちるように進みつづけ、すでに木星軌道超えていた。また、このとき、12000メガヘルツの周波数帯では、太陽は、天の川銀河全体でもっとも明るく輝く恒星だったのである。」 | ||||
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はえー……しゅ、しゅごい……。 あちらこちらですごいすごいと騒がれている今作だが、実際に読んでみてその理由がわかった。 これは確かにすごい。すごすぎる。(語彙が死んだ) 今まで自分が知らなかった世界観、想像もしなかった事柄に触れられるのが読書の醍醐味の一つだと思うが、『三体』はまさにそういった読書体験になった。 序盤に描かれるのは中国の文化大革命と、それから始まる歴史の渦に巻き込まれる主人公(の一人)。 この時点でもう、私にとっては未知の世界だったのだが、そこから始まる物語の種火はどんどん燃え広がっていく。 謎の巨大施設、相次ぐ科学者の自殺、三つの太陽が存在する世界のVRゲーム、超常現象、さらにさらにいくつもの奇想が登場し、最終的には宇宙とか人類とかの話にまで行き着いてしまう。 この課程が超エキサイティング!! もうこれどうなってしまうん? と、本当にページをめくるのが止まらなくなる。 たとえば、科学者の相次ぐ自殺が「誰かが科学を殺そうとしている」という推論にたどり着くという展開がある。 は? 科学を殺すってどゆこと? と普通は思う。私は思った。 「神は死んだ」とか「日本死ね」みたいなね、強調表現とか、何かの比喩表現とか、まあそんなことだろうと。 「科学」というキラキラネームの登場人物が殺される展開もワンチャンありか? しかしそうではなく、話の中で、本当に科学は殺されそうになるのだ。 未読の方は意味わからんと思うだろうが、これはもう、読んでもらうしかない。 それで、じゃあまあ、科学を殺すとして、 誰が? どうやって? 何の目的で? という謎が次に噴出するのだが、恐ろしいことに、このすべてに答えが用意されているのだ!! これにはマジで驚いた。 読書でこんなことになったのは久しぶりだ。 オバマもこの本を読んで、宇宙に想いを馳せて現実逃避したそうだが(意訳)、そうなる気持ち、わかる。 いまはもう、とにかく早く二巻目を読みたい。 『三体』は全三巻で、すでに刊行済みとのこと。 三巻とも英訳されている。 日本語訳は、二巻目が2020年刊行予定というから、もー蛇の生殺し状態だ。 英訳版に手を伸ばそうかとも一瞬思ったが、ハリーポッターでさえ読み切れなかった私には読めるはずもなく(白目)、ただただもだえている。 | ||||
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SFとしの出来は素晴らしいと思いますが、正確にレビューするには自分では知識不足だと感じるので、小説としてのありのままの感想をいえば「凄い」の一言です 驚いたのは比喩的な表現がとても優れていて、かつ村上春樹ほどくどくなく、例えばmr.childrenの桜井和寿の書く歌詞のような的を得た、詩的で、しんと心に染みるような言葉で綴られていることです。 それがとても難解で壮大なストーリーが身近で、自分の隣にあるようなものであるように感じさせてくれます。 「無限に続く何も無い世界に一つだけある球体、それは死というものをこの上なく正確に体現したようであった」 というような文言があります。 そこからタイトルの三体(3つの天体が互いに作用しあって不規則な動きをする)という言葉を人々の関係性に落とし込むことができます。そんな言葉が時々出てきます。 この本が歴史を変えたという言葉は決して大げさではなく、非常に優れた文学作品だと思います。 中国国内の独特の価値観の違いのような違和感はSFの入りとしては唯一無二であり、おそらく同じような作品を作ろうと思っても他の国の人間には書けないだろうし、それは滲み出る個性として作品に混ざっており、まさにオンリーワン的な作品になっていると思います。 星4なのは中国人名が没入感を阻害しているからです。カタカナ表記の方が入りやすかったと思います。 | ||||
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中国を舞台とする壮大なSF。様々な伏線が後半一気に繋がっていくあたりにとても読み応えがあった。また、ナノテクや理論物理等に裏付けされた細部の造り込みにも魅了された。著者の素養の広さに関心するとともに自作も早く読みたくなった。 | ||||
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単純に面白かった。 特に三体世界の描写が良かった。 続きが楽しみ。 | ||||
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久々の徹夜本。文系だけど宇宙やサイエンスに興味あり、ミステリーや中国に関心ある人におすすめ。荒唐無稽と言うのは簡単で、本格的なミステリーの緻密さはないかもしれないけど、キャラも立っているし、とにかくスケールが大きくて面白い。早く続編が読みたい。 | ||||
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続きが気になります 中国SFに興味がわきました | ||||
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超ド級の話題作である。 中国本土でベストセラーなのは言うまでもないが、バラク・オバマさんが愛読しているらしい。 おまけにヒューゴー賞長編部門を、翻訳作品として初めて受賞した。もちろんアジア人初だ。 安部公房も小松左京も越えられなかった壁を中国の作家が越えてみせた。 これはいくら絶賛しても足りないほどの快挙だ。 読了した今、優れたSFを読んだときにのみもたらされる深い満足感に浸っている。 いきなり文革の知識人虐待という嫌なシーンから始まる。 いっぽう現代では、基礎科学研究者の連続自殺という奇怪な事件が進行中だ。 やがて地球外知性からの接触という壮大なテーマが浮かび上がってくる。 ハードSFなのに、小難しくない。明瞭な科学談義が脳を刺激してくれて、知的興奮に満ちている。 欧米の一部の作のように、難解なばかりで小説としてつまらないということはない。 ネットゲーム「三体」には異世界の文明が描かれる。このパートは原初的なSFの妙味が詰まっている。 恒期・乱期・脱水ーーこれぞSFマインド。もうたまらんっ。 一種の政治小説であり、娯楽性にも富んでいる。 インテリ揃いの登場人物の中で、現場たたき上げの警官・史強が強烈な印象を残す。活躍ぶりが痛快きわまりない。 解説にあるように、本書は中国の作家にしか書けない。 悠久の歴史を誇り、近代の陰惨な政治闘争を経験した、現代中国人のインテリジェンスが凝縮したのが本書だ。 ようやく事態の全貌が見えたところで完結している。あと二冊続編があるらしい。一刻も早い翻訳を切望する | ||||
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これが三部作の最初だという幸運を噛み締めている。 もう一度最初から読みたくなる。 | ||||
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という感覚を久々に思い出しました。最近はSF映画は見ますが、小説からは遠ざかっていたので、この感覚が新鮮でした。 続刊が楽しみで仕方ないです。 | ||||
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タイトルはともかく、三体理論は斬新だった。 正直、VRでの三体謎解きが一番面白かった。 | ||||
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配送は早く、梱包も良かった。 内容的にも面白く、コレが続くとなると、早く次の出版をして欲しい。 | ||||
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読んだことがない方、読んでみてください。おすすめなんだけど、中国語バージョンはもっと面白いぞ。中文学の方が楽しめるね | ||||
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読み進めていくうちに、この一冊では終わらなんじゃないか、と思ったら、案の定三部作だった。 | ||||
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ニューロマンサー以来、久々にSF小説を読んだ。情景描写が綺麗なので、映画化して欲しい。続編も気になる。 | ||||
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思考ベースが結構数学的で科学と言うより数学な部分の多い小説。と言っても数式が出てくるわけではなくて考え方が数学的なって意味です。 面白かった! そこそこの文量ですが一気に読み進んでしまいました。 | ||||
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読み進めるうちに、作者の世界に引き込まれました。ただ、話の終わり方は少し残念。 | ||||
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あとがきを読む限り本作の初出は2006年、単行本化は2008年、英訳されたのが2014年であり、ようやく2019年に日本語訳を初めて読んだ身としては、物語の大筋となる部分にすでに流行りものとなっていて手垢がついてしまっている部分があるため、新鮮味が薄れてしまったのがもったいない。10年前に読んでいれば、作品の発想はより斬新なものに映ったはずだ。10年前と言わずとも、2015年に本作がヒューゴー賞を受賞してから翻訳・出版まで4年かかったという事実は、日本の今のSFシーンというものを如実に物語ってしまっているのかもしれない。 それでも緻密なリサーチに基づくディテールの細かさは名作と呼ばれるにふさわしいし、エンターテイメントを決して自国のプロパガンダに利用しようとしない作者の姿勢は、昨今の東アジア情勢を鑑みても日本人に広く受け入れられるタイプのものだろう。マニアが知識をひけらかしたり、哲学的な思索に陥り過ぎる自己満足の腐臭よりも、あくまでテンポ良く進むエンターテイメントの色合いが強いことも本書が広く受け入れられたゆえんだと思う。その意味ではダン・ブラウンの『ダヴィンチ・コード』と同類と言えるかもしれない。 あまりにも前評判がすごすぎてハードルが上がり過ぎているきらいはあるが、小説としてのハードルは決して高くない。科学知識を完全に理解できなくても読み進めることは可能だし、重複して読み込む余地があるというのは決して作品の価値を下げるものではないはずだ。読んだうえで好みが分かれるのは仕方ないが、読まず嫌いで忌避するのはもったいない。来年には続編が出るらしいし、まずは一読するだけの価値はあると思う。 | ||||
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