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バスク、真夏の死
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バスク、真夏の死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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恋愛小説の中にサスペンスの要素を織り交ぜた、美しくも哀しい情緒を秘めた物語。 医者のジャン‐マルク・モンジャンは、かつての思い出の地を四半世紀ぶりに再訪する。若き日の彼はそこでカーチャという女性に出会い、恋に落ちたのだった。行く手にどんな結末が待っているか知る由もないまま。 彼はカーチャと過ごした遠い夏の日の記憶をたどり始める。 物語の舞台は、第一次大戦前のフランス・バスク地方の小さな町サリー。青年医師のジャン‐マルクとパリからやって来た娘カーチャとの若々しく清新な恋愛が展開される一方で、ジャン‐マルクはなぜ上流階級のカーチャたち一家がこんな片田舎の町に移り住んできたのか、いぶかしむ。そこには他人が触れてはいけないような何らかの事情があるようなのだが…。 読後は独特の重苦しさと共に、ジャン‐マルクそしてカーチャが経験した夏の日の幾多の場面が思い出された。回想形式で綴られた恋愛サスペンスの、印象深い作品でした。箴言のようなセリフをちりばめた皮肉っぽい会話の数々もおもしろい。 この『バスク、真夏の死』は、作家の江國香織さんもお気に入りの一冊らしく、自身が選んだ海外の好きな長編小説10傑のなかに本作を入れている。 | ||||
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何故、これほど美しい物語を書けるのだろう。夏のバスクの強烈な陽射しが文字を通して照り返している。この感動は作者のみならず翻訳者の技量によるところが非常に大きいと思う。しかし、作者も翻訳者も驚く程の寡作である。もしくはあった。トレウ゛ェニアンの残してくれた感動に感謝そして彼の御霊に合掌。ありがとう。 | ||||
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