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罪の轍



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【この小説が収録されている参考書籍】
罪の轍

罪の轍の評価: 4.15/5点 レビュー 149件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全114件 1~20 1/6ページ
No.114:
(5pt)

実話に基づくストーリー

この作品は、実際に起きた大事件【吉展ちゃん事件】をもとにしており、読み進めていくうちに、当時の事件展開が思い出され、はらはらしながら読破しました。
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4103003537
No.113:
(5pt)

読後感は…

やるせないBAD ENDではあるが、作者の取材力と作品の構成力は『大作』と呼ぶに相応しい。
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No.112:
(5pt)

【ネタバレ無し】 第32回 (2019) このミステリーがすごい!第4位

轍(わだち)とは走行後の車輪の後の意。タイトル通り、幼児誘拐事件を中心に精緻に前後の犯罪の跡をたどっていく秀逸な作品。ほぼすべての登場人物に物語がある。全833ページの大長編。
同著者さんの、
「オリンピックの身代金(上) (講談社文庫)」
「オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)」
の登場人物が警察側の主人公。読んでいたのでより親近感がわいた。
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4103003537
No.111:
(4pt)

おもしろい!良質な作品です

久しぶりに奥田さんの本を読みました
インザブルーを読んだ時にも、とても見やすいなという印象があって、すらすら読めた記憶があり、今回も最初からすらすら読めた。
日本が高度経済成長に突入する夜明け前というような、まだ戦前の余韻が残る、私が生まれる前の日本をとても上手く描かれていたように思います。
特に北海道の離島の描写などとてもありありと情景がイメージできました。
主人公の寛治の特異な体質(後天的)のせいで、何事も常人と違う感じ方や反応をする人物を描いた珍しい作品で、そのせいで事件の一部分が語られないまま進んでいくので、これはどういうこと???と思いながら読み進めていくと、あっそういうことかという腑に落ちる流れになり、さらにその先をよりドラマチックに想像したのだけど、その先は尻すぼみというか、特に大どんでん返しなどがあるミステリーではなく、スロダウンした終焉を迎える。ここが少し、残念だったかな。
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No.110:
(5pt)

魂が震える傑作

一言。傑作だ。5係と大場主任、町井一家のシリーズ化希望。
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No.109:
(5pt)

普通の誘拐、警察ストーリーと質が違います!

この作家先生の作品林色々なタイプがありますが、警察ストーリーが、他と違って非常に面白いです。医療知識もチラホラ、他の作品を思い出します。ラストは急な展開で、一気に読んでしまいました!
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No.108:
(5pt)

最高!

ページを捲る手が止まりませんでした。奥田英朗先生最高です。
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No.107:
(5pt)

昭和38年という時代設定が存分に生かされた

とても 読み応えのある作品だった。 真っ先に思い浮かんだのは昭和38年に日本で実際に起きた 吉展ちゃん誘拐事件だ。作者のインタビューを見ていたら、その事件に大きく影響されたと言っていたので納得した。作者が好む 昭和38年という設定。オリンピックを目前にして 日本中が沸き立つ。私も幼い頃に経験している。夏休みのラジオ体操の時は三波春夫さんのオリンピック音頭をみんなで踊った。それぞれの家庭に三種の神器が揃いつつあって生活が飛躍的に便利になったのを肌で感じた。でも インターネットもパソコンも 携帯電話も防犯カメラもない時代。 新幹線の開通は翌年からで、固定電話を持っている家庭もまだ少なかった。

そんな時代に起きた大犯罪。この小説でも刑事たちが容疑者を何度も取りこぼすたびに、携帯電話があれば‥防犯カメラがあれば‥ と何度も思った。

警察と容疑者の間で繰り広げられる展開は、臨場感と緊迫感を帯び、ページをめくる手が止まらなくなる。
一筋縄ではいかない容疑者。私も今までたくさんの小説の中で犯罪者を見てきたが、 こんな容疑者は初めてだ。動揺も緊張もしないし 反抗的でもない。「やつは怪物なのか?」と刑事たちを混乱させる。

取り調べに対してのらりくらりとかわす容疑者と、根気よく寄り添う大場刑事。その姿は、かつて日本に実際にいた伝説の刑事、平塚八兵衛氏を想起させる。

ホシを完落ちさせるために「北風と太陽」の太陽になる大場刑事。容疑者と大場刑事の間に芽生えたものが芽吹いた時、この本を読んでいて良かった、と心から思った。

装丁の写真が実にいい。暗闇の中に微かに浮かぶ 二人の刑事。その手元の小さな 明かりが、犯罪の真実を照らしているようだ。
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No.106:
(4pt)

人間と人間のぶつかり合い

人間と人間のぶつかり合いが、凄くリアルに、圧倒的なボリュームで描かれている。
中盤は、多少のもたつき感は否めないが、終盤は一気に気持ちが持っていかれて、ページをめくる手が止められない。
タイトルの意味するところも含めて、非常に感慨深い作品です。
一読の価値があります。
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No.105:
(4pt)

警察の葛藤と生い立ちが壮絶かなと

最初はちょっとだれてボチボチ読み進めていきましたが途中から急転直下次から次へと展開が面白くずっと最後まで読み進めました。
日付変わる頃読み始めて気づいたら3時半、読み終わるまで止まりませんでした。手に汗を握る展開でお互いの読み合戦が物語を面白くしています。後は読んでのお楽しみですね。
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No.104:
(5pt)

最近の読書の中で一番‼️

圧倒的なスケールとスピード感で、グイグイ引き込まれます。
主軸は、幼児誘拐事件ですが、主人公の生い立ち、東京オリンピックを翌年に控えた時代背景、警察内部の対立などが、縦横に折り込まれ、重厚な作品に仕上がっています!
いや〜堪能しました。
青函連絡船て、なんか物悲しい‥。
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No.103:
(5pt)

やっぱり奥田英朗はおもしろい

読みやすい文章、しっかりした情景描写。相変わらず上手で、一気読みさせられましたが、ただ、昔読んだ松本清張や水上勉と比べると、どうでしょうか。
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No.102:
(5pt)

筆者の最高傑作か

kindleで購入して、入院中に読みました。
東京オリンピック前年に起きた吉展ちゃん誘拐事件をモデルにした作品。この作品の見所はたくさんあり、もちろん、著者お得意の犯罪小説としてのスリリングな展開は真骨頂ですが、当時の時代背景として、左翼、ヤクザ、人権派弁護士、東京のドヤ街なども詳細に描かれていて、重層的な面白さがあります。個人的な一番の見所は、老練な大場刑事が取調べで、長い雑談から最後には犯人の信頼を勝ち取り、完落ちに至るまでのところです。犯人の壮絶な幼児体験から来る人物描写もよくできています。著者の最高傑作であることは間違いないでしょう。
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No.101:
(4pt)

あっという間に読んだ

この本の内容の事件を知らなくて、読み終わってから色々調べました。かなりの厚みがある本ですが、あっという間に読める。
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No.100:
(5pt)

800ページの大作。一気によめました。

ハラハラドキドキを期待している方にお勧めです。
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No.99:
(5pt)

悪さっていうのは繋がっているんだ。おれが盗みを働くのは、おれだけのせいじゃねえ。

寝食忘れるほどの至福の読書時間を味わいたいなら本書を絶大に推します。
 とにかく、子憎たらしいほどに巧い。
 久々に時間が経つのも忘れるほど読書にのめり込みました。
 犯罪を巡る人間模様の傑作『最悪』『邪魔』をも上回る面白さです。
 あらすじに書かれた誘拐事件が発生するのは、本書300ページ以降。そこに至るまでの背景をじっくり描き、かつ読者を飽きさせず惹きつけてやまない文章力
 昭和38年を背景に、オリンピックに向けた工事で、土砂を運ぶダンプカーが増え道路が渋滞している状況や窓から吹き込む埃やクラクションの音の描写など細部の描写により、まるで見てきたかのようなリアルな感覚が味わえるのも、本件犯罪が行われる背景として説得力を持たせる意味で抜け目がないです。
 まだ家庭に電話機が普及していないという時代を背景にすることで、現在の科学的捜査とは違った地道な捜査手法しかとれないことで、捕まりそうで捕まらない犯人の状況に説得力を持たせ、物語としての面白さを十分に引き出すことに成功しています。
 また、それぞれが一匹オオカミとしてホシをあげようとするがため、ベテラン職員の経験に頼り、個々人縄張り意識で情報共有を拒むこれまでの警察体質から、組織を合理化し若手の力を活かそうとし始めた当時の警察の実情も説得力があります。
 文庫で835ページというなかなかの分量ですが、まったく中弛みすることなくグイグイと読むことができる本書、なにか面白い本がないものか、とお探しの方には超お勧めいたします。
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4103003537
No.98:
(5pt)

意外な構成の物語りに引き込まれました。

前半の宇野青年とあらすじにある誘拐事件とが最初うまく結びつかなかったがまさかの展開をみせる。中盤からは一体どういうことなのか!?誰が犯人なのか!?と急にミステリー要素が高まり、一気読みしてしまった。序盤もそれなりに面白いが中盤以降は特別に面白かった。
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No.97:
(4pt)

良かった

警察ものの読み物として面白く、最後まで一気に読んだ。
ただ奥田英朗らしさは感じられなく、少しだけ物足りなさを感じ、星4とした。
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No.96:
(5pt)

奥田英朗作品はなぜか引き込まれる。一気読み

奥田英朗さんの作品はほぼ読破しているが、どの作品を読んでも、とても作品内に引き込まれる。
理由は分かりませんが。
人物が丁寧に書かれ、動き、情景、ふとした日常。ありありと目に浮かんでき、気付いたら、いつも一気読み。
本作は長編にもかからわず、最後まで読む手が止まりません。

奥田英朗さんのいくつかの作品で、最後の結末(未来)を読者に託す手法が見られるが、本作は結末までしっかり描かれた長編の良い作品でした。
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No.95:
(5pt)

まるでノンフィクション!刑事ものの原点!

東京五輪を翌年に控えた昭和38年、北海道の礼文島から一人の青年が窃盗容疑で逃げだし
てくる。彼の名は宇野寛治まだ若干二十歳の青年だ。彼は幼児の頃養父による虐待で
脳に障害を負っている。悪人ではないが、もう一つ善悪の区別が正常人ほど明確ではない。
彼は、東京に出てくるがそこでも生きんがために窃盗を繰り返す。そして、世間を震撼させる
幼児誘拐事件が起き、彼が第一容疑者として追われることになる。さらに彼が同居していた
こともあるホステスの遺体が見つかり、警察は彼を追い込んで行く。彼は真犯人なのか。
今から60年前を舞台にした刑事小説だが、800頁を超える物語はまるでノンフィクションのように
現実的で、写実的だ。刑事たちも、いろいろと失敗を繰り返しながら犯人に迫っていく。
泥臭く、格好の悪い捜査も描かれる。当時の世相を反映し、貧しくて頼りない日本の姿も
描かれる。800頁も一気読みに近い。そういえば、TVドラマや映画も含め、昔の刑事ものは
こんなだったなあと感慨に耽りながら読む。ノンフィクションのようだと言ったが、ひょっとしたら
本当にこんな事件って起きたんじゃなかったかなどと思ってしまう。面白かった。
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