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ウォリス家の殺人
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ウォリス家の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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面白いストーリーでもないし、意外な犯人でもないし、うなるようなトリックがあるわけではありません。強いて言えばアリバイ崩しなんでしょうが、なんかしょぼいです。まあ、フェアープレー本格好きの人には良いかもしれません。 | ||||
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帯に「英国探偵小説の王道」を行くとのコピーが付けられた作品。確かにロンドン郊外の田園にある館を中心としたミステリなのだが、全体的に迫力に欠け、パズラーとしてもさしたる出来とは思えない。物語は歴史学者のモーリスの一人称で語られる。 モーリスが、少年の頃からの知己である人気作家ジョフリーの館に招かれる所から物語は始まる。ジョフリーには悩みがあるようだ。その原因は突然現われた兄のライオネルである事が示唆され、実際にジョフリーがライオネルの家を訪れた晩、殺人事件が起こる。最初は被害者はライオネルと思われたが、実際はジョフリーだった。これでライオネルが犯人では流石にミステリにならないので、ここから様々な伏線が散りばめられる。しかし、モーリスの性格が温和に設定された事もあって、関係者の描写が穏便に過ぎる。"館もの"の一種なのだから、作中、悪意が満ち満ちていると言う雰囲気にして欲しかった。一方、物語の進行に連れ、ジョフリーはモーリスからも嫌われていたイヤな奴で、ジョフリーの過去を調べるに連れ、更に嫌悪感が増すと言う展開。これが、様々な動機の可能性を産み出してはいるのだが、本命は自然と分かってしまうので、効果的とは思えない。このジョフリーの過去の暴露劇と結末近くのモーリスと犯人との追走劇が、終盤に唐突に纏めてやって来るのも、巧みな構成とは思えない。モーリスが真犯人を突き止めた際、担当警視が「我々にも分かっていたんですよ」と言う始末。 登場人物の性格描写もパズラーとしての出来も今一つ。もっと登場人物の個性を強烈にして、読者を物語に引き込めばミステリとしての出来も良くなったと思う。 | ||||
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