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時の娘
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【この小説が収録されている参考書籍】
時の娘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 41~60 3/4ページ
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友人に勧められて購入。 歴史やシェークスピア劇で大悪人とされていたリチャード三世が、実は善良で民衆に慕われていた王様だった。という意図的に捻じ曲げられた歴史(トニーパンディー)を解き明かしてゆく話。主人公は入院中で寝たきりの刑事。書籍や資料を持ってくるのは看護婦と見舞い客。安楽椅子探偵を通り越して寝台探偵物。 歴史と推理モノのどちらかが好きな人ならオススメ。 | ||||
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本作のテーマになっている、というよりほとんど主人公の英国王リチャード3世。 つい先日、約500年ぶりに彼の遺骨(と思われる骨)が発見されました。 英国中部のもと修道院だった駐車場から発掘されたとか。 DNA鑑定でもほぼ本物だと判断されたそうです。 近々、国葬がなされ、きちんと埋葬され直す予定と伝えられます。 ニュースなどで大きく報道されたこのニュース。 リチャード3世の真の姿をうかがい知ることのできる本作を手にするチャンス到来です。 もちろん、歴史ミステリというジャンルの代表作のひとつでもありますしね。 | ||||
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事故で入院し、暇を持て余すグラント警部。退屈しのぎに眺めた肖像画にふと感じた違和感から、ベッド探偵となった彼の調査は始まった。 リチャード3世、果たして彼は本当に世評の通りの悪王だったのか? 歴史研究家の若者を助手に加え、調査に乗り出すグラント。犯罪推理のメソッドから事実に当たるその手法は、やがて古の王の人生に、新たな光を当てる事となる……。 史実の資料をもとに、リチャード3世の「常識」に新たな側面から迫る、歴史もの安楽椅子探偵ものの大古典。人名がとっつきにくいところはありますが、要は相続争いだと割り切れば、大筋は掴みやすくなるかと思います。 人の評価、歴史の評価。当たり前だと思っている事は果たして本当なのか、歴史を書いて残した者の意図は果たしてどこにあるものなのか。ふと考え直す視点を与えてくれる良書にして、読後の結びも爽やかな名作であります。 | ||||
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大学の西洋史の教授がオススメしてたので読んでみました。参考文献かと思いきや、すごく面白い!!! 本の内容自体、面白いけど、「歴史ってこういうところが面白いんですよ〜」って言いたかったのかも。 ヨークには資料館があって、リチャード3世の業績なんかが展示してあったけど、これ読んでから行けばよかったな、と思いました。 外国の人の名前って、同じ名前の人が多くて結構混乱するんですけど本の最初に家系図が載ってるので時々チェックしつつ読みました。 親切! ものすごくオススメです。 | ||||
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この本を読んだのはフィリッパ・グレゴリーのブーリン家の一族シリーズを全部(特に最後のシリーズ4)を読み終わってからで、行方不明の兄弟はどうなったのかが気になったからです。グレゴリーの書いたリチャードと歴史上に書かれたリチャードとの相違点はどうなのか?といった見方で読みましたが、実はその歴史に残っている人物像がポイントになってくるわけです。主人公の警察官の観点からあらゆるところに分岐して犯人を突き止めていますがその発想がすばらしい。小説の表面だけ見るとなんてことない小説ですが主人公とともに考え、いつしか自分も調査したい気分になります。この本を読んでいる間リチャードの顔を何度も見直し、本当の犯人は、、?と何度も思い直し久々に入り込める小説であったと思います。 | ||||
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冒頭にアンドレ・モロワの「英国史」からの抜粋が記載されている。この程度の予備知識では少しきついのではないかと思うが参考にはなる。テーマは、リチャード三世は、本当に王になるために正当な跡取りである甥を殺したのか?である。良質の歴史ミステリーの良さは再読に耐えることだ。その魅力が、証拠(史料)の押さえ方とそれをベースにした推理の面白さにあるからだ。そういう意味で、京都上京の阿弥陀寺(清玉上人)にまつわる(史実とは言い難い)伝説を元に勝手な妄想を繰り広げた「信長の棺」なんか歴史ミステリーと名乗る資格は絶対にない。「信長の棺」の作者は、この本を熟読して歴史ミステリーのなんたるかを学ぶべきだろう。 | ||||
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欲しかった本を迅速に入手することが出来て満足しています。ありがとうございました。 | ||||
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欲しかった本を迅速に入手することが出来て満足しています。ありがとうございました。 | ||||
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歴史の好きな私にはこれ以上はない面白さ。人間の弱さも見苦しさもむごさもありますが、何より登場人物のキャラがよく描けている。時代背景も言うことなし。すでに4回読んだが、飽きることはない。理由のひとつに、名前や人間関係などが記憶しにくいので読むたびそうだった、と思い出すと言うのがあるが。記憶力抜群の人でも、2,3回は楽しめるはず。 | ||||
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歴史の好きな私にはこれ以上はない面白さ。人間の弱さも見苦しさもむごさもありますが、何より登場人物のキャラがよく描けている。時代背景も言うことなし。すでに4回読んだが、飽きることはない。理由のひとつに、名前や人間関係などが記憶しにくいので読むたびそうだった、と思い出すと言うのがあるが。記憶力抜群の人でも、2,3回は楽しめるはず。 | ||||
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至福の時をお約束します。 何よりもユーモア溢れる上品な文章で 誰もが知っている定説を覆す爽快感。 御託を並べるより、まず読んでみて! これだから、読書はやめられない。 心に残る上質な一冊です。 | ||||
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至福の時をお約束します。 何よりもユーモア溢れる上品な文章で 誰もが知っている定説を覆す爽快感。 御託を並べるより、まず読んでみて! これだから、読書はやめられない。 心に残る上質な一冊です。 | ||||
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ひとりになれる時間で一気読みしました。 なんというのでしょう。 よきイギリスの古典の雰囲気十分、 ユーモア&インテリジェンスたっぷり。 テイストは違うかもしれませんが、ヒッチコックの登場人物達のような クラシカルなスタイルが、最高の訳文と共に堪りませんでした。 知的好奇心を擽り、イングリッシュ・ペイシェントに自分をなぞらえ 極上のタイムトラベルが出来る作品です。 | ||||
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ひとりになれる時間で一気読みしました。 なんというのでしょう。 よきイギリスの古典の雰囲気十分、 ユーモア&インテリジェンスたっぷり。 テイストは違うかもしれませんが、ヒッチコックの登場人物達のような クラシカルなスタイルが、最高の訳文と共に堪りませんでした。 知的好奇心を擽り、イングリッシュ・ペイシェントに自分をなぞらえ 極上のタイムトラベルが出来る作品です。 | ||||
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悪人といわれてきたリチャード3世が 実は不当に貶められていたことを推理によって明らかにする話。 ミステリーは当たりはずれが多いが、 少なくとも歴史ミステリーは、 歴史の題材そのものが面白い場合が多いので、基本的に外れない。 また、下手に事件をつくりあげるよりも、 歴史のなぞを推理するだけで勝負したほうがいい場合が多い。 この本もそうだし、「六の宮の姫君」もそうだ。 逆に「QED」シリーズは余計な事件が多すぎる。 「写楽殺人事件」は、 歴史のなぞとフィクションの殺人事件がうまく融合できたまれな例だ。 | ||||
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悪人といわれてきたリチャード3世が 実は不当に貶められていたことを推理によって明らかにする話。 ミステリーは当たりはずれが多いが、 少なくとも歴史ミステリーは、 歴史の題材そのものが面白い場合が多いので、基本的に外れない。 また、下手に事件をつくりあげるよりも、 歴史のなぞを推理するだけで勝負したほうがいい場合が多い。 この本もそうだし、「六の宮の姫君」もそうだ。 逆に「QED」シリーズは余計な事件が多すぎる。 「写楽殺人事件」は、 歴史のなぞとフィクションの殺人事件がうまく融合できたまれな例だ。 | ||||
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「成吉思汗(ジンギスカン)の秘密」 と「オックスフォード運河の殺人」 を読んでいて、 寝たきり探偵の歴史ミステリの元祖のこれを読んでないのは恥ずかしいだろうと、 やっと読んだ。 「成吉思汗(ジンギスカン)の秘密」 と「オックスフォード運河の殺人」 より ラストのどんでん返しが深いです。 イギリスの歴史の知識が無くても楽しめます。 探偵の調査員になる青年が、 美人女優との恋愛より、 歴史書にのめりこんでいくのが痛快。 女優が出演している舞台より本の方が興奮すると、 観劇などしなくなり、 知的に目覚めていく過程が素晴しい! 重大な面白い事は本の中にしかないのです。 知性を賛美した傑作である。 | ||||
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「成吉思汗(ジンギスカン)の秘密」 と「オックスフォード運河の殺人」 を読んでいて、 寝たきり探偵の歴史ミステリの元祖のこれを読んでないのは恥ずかしいだろうと、 やっと読んだ。 「成吉思汗(ジンギスカン)の秘密」 と「オックスフォード運河の殺人」 より ラストのどんでん返しが深いです。 イギリスの歴史の知識が無くても楽しめます。 探偵の調査員になる青年が、 美人女優との恋愛より、 歴史書にのめりこんでいくのが痛快。 女優が出演している舞台より本の方が興奮すると、 観劇などしなくなり、 知的に目覚めていく過程が素晴しい! 重大な面白い事は本の中にしかないのです。 知性を賛美した傑作である。 | ||||
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本書はいわゆる歴史ミステリーに先鞭をつけた作品で、高木彬光は本書に刺激を受け、『成吉思汗の秘密』を執筆している。 内容を簡単にいえば、前国王の二人の王子を殺害し王権を手に入れるなど、世にも残虐な国王として知られるリチャード3世のその悪業が、実はデッチアゲだったということを、入院中のグラント警部が当時の資料を基に推理するというものである。 それはたとえば日本では、中大兄皇子と中臣鎌足による「大化の改新」が単なるクーデターに過ぎず、それを正当化するため「改新」と称し、滅ぼされた蘇我氏を悪役に仕立て上げたようなもの、といえばわかりいいだろうか。 本書は傑作と呼ぶにふさわしい作品ではある。文章も読みやすい。 しかし、「薔薇戦争」に関する人物が非常に入り組んでおり、英国人にとっては常識なのだろうが、それでも作中のグラント警部でさえ、これらを整理するのにひと苦労している。 ましてや中学・高校はもちろん、おそらく大学でも英国史を専攻しない限りは学校教育で学ぶことがない日本人にとっては、ほとんど馴染みのないものといってよく、最初のページにエドワード3世以下の家系図が掲げられているが、そこに記載されていない人物やできごとなども唐突に登場し、面食らうこともしばしばである。 (この唐突さはおそらく英国人にとっては説明するまでもない「常識」だからであろうが、多くの日本人は理解できないと思う。) だから、普通のミステリーファンなら余程の関心・興味がない限り、まず本書を読もうとは思わないだろうし、仮に読み始めても、最後まで正確に読み通すにはかなりの努力を要するだろう。 ただ、その努力を越えたところに読後の満足感が得られるであろうことも間違いない作品である。 | ||||
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本書はいわゆる歴史ミステリーに先鞭をつけた作品で、高木彬光は本書に刺激を受け、『成吉思汗の秘密』を執筆している。 内容を簡単にいえば、前国王の二人の王子を殺害し王権を手に入れるなど、世にも残虐な国王として知られるリチャード3世のその悪業が、実はデッチアゲだったということを、入院中のグラント警部が当時の資料を基に推理するというものである。 それはたとえば日本では、中大兄皇子と中臣鎌足による「大化の改新」が単なるクーデターに過ぎず、それを正当化するため「改新」と称し、滅ぼされた蘇我氏を悪役に仕立て上げたようなもの、といえばわかりいいだろうか。 本書は傑作と呼ぶにふさわしい作品ではある。文章も読みやすい。 しかし、「薔薇戦争」に関する人物が非常に入り組んでおり、英国人にとっては常識なのだろうが、それでも作中のグラント警部でさえ、これらを整理するのにひと苦労している。 ましてや中学・高校はもちろん、おそらく大学でも英国史を専攻しない限りは学校教育で学ぶことがない日本人にとっては、ほとんど馴染みのないものといってよく、最初のページにエドワード3世以下の家系図が掲げられているが、そこに記載されていない人物やできごとなども唐突に登場し、面食らうこともしばしばである。 (この唐突さはおそらく英国人にとっては説明するまでもない「常識」だからであろうが、多くの日本人は理解できないと思う。) だから、普通のミステリーファンなら余程の関心・興味がない限り、まず本書を読もうとは思わないだろうし、仮に読み始めても、最後まで正確に読み通すにはかなりの努力を要するだろう。 ただ、その努力を越えたところに読後の満足感が得られるであろうことも間違いない作品である。 | ||||
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