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路(ルウ)
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路(ルウ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全130件 101~120 6/7ページ
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まるで、映像のように流れる文章、ゆっくり、ゆっくり、物語は進んでいく、少したよんない気もするが、群像小説の傑作。 | ||||
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ほとんど読んでいますが、本作と「日曜日たち」が一番好きです! 台湾新幹線開通までの縦軸に、横軸には日台のあらゆる年代の男女が絡み合う群像小説です。 祖父が湾生(本書の葉山爺みたいな感じ)で、その影響で台湾が好きで何度か旅行に行っているのですが、そんな台湾好き日本人の気持を代弁してくれているような作品だと思いました。 吉田先生は本作を「台湾へのラブレター」とおっしゃっていますが、本当に愛に溢れた小説です。 台湾のそこいらの路地の描写やそこいらの食堂の描写がとても魅力的で台湾に行きたくなります。 | ||||
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台湾に行ったことがなくても、その風景が、匂いが感じられ、台湾に行きたくなる一冊です。 吉田先生作品では一番好きです。 とっても素敵な一冊に出会えました。 | ||||
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私は台湾新幹線の工事に参加した者です。と言うよりもそれに先立って日本連合が逆転受注を果すに至った、日本側の見積りの金額(の一部)をまとめた者です。当時、欧州連合からの逆転受注を目指し、連日徹夜しながら資料をまとめました。 1999年12月、「日本連合逆転受注!」の一報を受け、うれし涙にくれた記憶が甦り、また本書で台北の街の描写や燕巣のメインワークショップの描写に触れることができ、なつかしさでいっぱいです。 開業前の試験列車で300km/hを経験したことも思い出しました。 文学的なことは私には判りません。しかしより多くの方が本書を通じて、私のような名も無い日本人エンジニアがたくさん海を渡ったこと、台湾の新幹線工事に情熱を注ぎ、その後の台湾の発展と新幹線の安全運行が続くことを祈りつつ、今でも熱く見守っていることに思いを馳せて頂けるとうれしく思います。 最初から最後まで、涙腺全開で読ませていただきました。 著者の吉田修一さんに感謝です。 | ||||
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衝撃の展開はどこにもないけど、 なんか心に残って、温かい気分になれる パークライフや、ひなたに近い読後感。 傑作です。台湾に行きたくなった。 | ||||
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台湾新幹線に関係した人たちの、私生活メインの物語ですので、新幹線はあくまでも背景。 もちろん完成までの経過は描かれてますが、プロジェクトXを期待される方には、ちょっと肩透かしかもしれません。 登場人物それぞれの事情は、派手さはないながらリアリティがあり、ぐいぐ読み進められます。 が、なによるも素晴らしかったのは、台湾そのものだと思える空気を感じられたこと。 実際の台湾もまさにこんな感じで、また行きたいなあ、と思うこと請け合い。 もともとの文章の上手さに、著者の台湾愛が加わって出せた雰囲気なのかもしれません。 カバーの題字が、最初ちょっとおどろおどろしく感じらたのですが、穏やかな気持ちで読み終えられた良い作品でした。 | ||||
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人生の何とも言えない不可思議な巡り会わせを最後まで飽きさずに読まさせてくれる作品でした。 台湾と日本の間の想像しがたいほどの複雑な歴史的関係を垣間見せながらさわやかに現代を描き切っています。 秀作です。読み終わって思わず「ありがとうございます」と呟いてしまいました。 | ||||
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台湾新幹線を巡るプロジェクトXみたいな感じかな、、という感じで読んでみたのですが、、。 台湾の、地面の上に、西洋の線路に、日本の新幹線が走る、、というところで。 プロジェクトX色は強くなくて、 受注をうけてから、走るまでに関わった人々の群像劇でした。 台湾人青年と、受注をうけて日本から台湾に渡った女性が主ですが。 女性の同僚と、その知人たち。 台湾生まれの老夫婦と、その友人達。 たくさんの線が、最後の新幹線で結ばれ、交差していくところが、見事と感じました。 筆致が軽くて、読みやすくて、さくさくと読めます。 | ||||
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著者の台湾に対するやさしい想いがそこここに散見され、又台湾に行きたくなりました。 ますます好きになる台湾、自分も一度訪れたこの地はとても人々が優しく、いつまでも思慕?、、未練が残っている所でしたので、ストーリーにぐいぐい引き込まれていきました。 登場人物にも、温かな温情がとても感じられて、最後までそのほのぼのとした人間関係の機微を感じさせられ読後もとても満足のいくものでした。 ただ、自分の感じていた結末とは少し違う展開で、ああ、こういう終わり方もありだなと著者の非凡さを感じさせられるものがありました。 | ||||
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まず、鉄道ファンの方で、台湾高速鉄道の建設を巡るドラマを期待されている方には全くお勧めできません。そこで働く人が主人公ですが、鉄道建設に関する内容は大してなく、失望する事になると思います。ヨーロッパ勢と日本との対決など、興味深い話もたくさん有る筈なのですが、ほんの少ししか描写されておりません。 一方で、人間ドラマが面白いかというと、そんな事もなく、淡々と話が進んでいって、思わせぶりに終わるだけで、さっぱりとしない読後感でした。 「芥川賞作家の長編最高傑作」という帯が泣きます。 | ||||
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台湾で数年間働いた経験のあるものが読んでも、とても臨場感があり素晴らしい内容でした。 意外と知らない台湾と日本の繋がり、そして初めて日本の新幹線が海外を走るプロジェクト、台湾好きならぜひ読んでほしいです。 | ||||
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吉田修一の本は「悪人」以降あまり感動する本がなかったのですが、今回の「路」は感動しました。 何人かの友達にも勧めました。 | ||||
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まず、私は台湾という国自体が好きなのでアドバンテージがあります。 それでも、一気に読んでしまうのは、物語の面白さにほかなりません。 台湾に新幹線を走らせるということが、真ん中に一本芯としてあります。そして、そこに関わる人々の、それぞれの物語が綴られているのですが、中でも圧倒的に魅力的なのは「劉人豪」という台湾の青年。 聡明で誠実な人柄が、丁寧に描かれています。思わす頭の中で具体的に人物を想像しながら読んでしまいました。 台湾旅行中に道案内をしてあげた日本人の多田春香や、教えを請いたいと家を訪問する葉山勝一郎との交流は実直そのもので、彼の人柄が本当によく表現されていました。 ただ、恋愛小説ではないと理解はしていますが、もう少し春香と人豪の関係を書き込んで欲しかった。 台湾の太魯閣で春香が人豪に今までの思いを告白した後、次の登場は もうラストの新幹線の試乗だけでは、ちょっと物足りない。 それで☆ひとつ-。そこもまた想像力を駆使しながら読みました。 吉田修一さんの台湾に対する温かい思いを感じられる小説です。 | ||||
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台湾をほんのわずかに訪れただけで、感じたなつかしいような空気感。 この気持ちがどこからくるのか、本をさがしてこの本に出会いました。 表紙はうっそうとした南国の深い深い緑。 わたしの大好きな「欲望の翼」の緑に似ている。 本の内容は、台湾新幹線を軸にして何組ものストーリーが交差している。 中心になるのは、春香とエリックの恋とも呼べないような物語。 外国で見知らぬ異性に観光に連れて行ってもらうなんて、無防備で軽率。 でもみずみずしい表現で、台湾の光と風の中、生真面目な二人のデートが ほほえましくさえ感じる。 一度あっただけの名前しか知らない、春香をさがして阪神大震災のあと いてもたってもいられず台湾からやってきたエリック。 当時鉄道も遮断され、高速道路も倒壊し、困難だった交通事情。 ライフラインの復活もまだまだで、瓦礫の山となった街。 「避難所では一見雑然としていても、おどろくほど整然と生活が営まれていた。」 その一文にどきっとした。 ほんとうにエリックが台湾からやってきていたのかと。 気づくとこの小説に引き込まれてしまっていた。 いくつもの交差するストーリーを一気に読ませる骨太な小説だが、 きれいすぎる恋愛ものに終わらなかったのは 中野赳夫と勝一郎の「台湾で死ね」という単なる友情ではない絆があったからだろう。 | ||||
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意外に泣く。かも。 誰が主人公だったのかしら。 と、思ったりしながら。 読み進め。 途中、映像化意識してない? と、感じたら。 面白くなくなっちゃったんだけど。 台湾満載で。 (台湾新幹線のお話) 台湾一周したいと思っているアタシなので。 風土や人々、時間の流れ方、言葉のかけ方 日本とのちょっとした差の表現は興味深かった。 でも、心は通じる。 二組カップル誕生しました・・・。 『花蓮』には是非行ってみたい。 単行本の栞紐が濃い深緑で装丁と台湾に合っていて。 (アタシの想う台湾の色とも合っていて。) 良かったぁ。 〜妻や息子くらい平気で裏切れそうな今の自分が、 ユキという異国のホステスからあっさりと裏切られることを 想像して、もう怖じ気づいているのだ。〜 きれい過ぎるかもお話しは。 | ||||
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台湾での新幹線建設工事に絡み、台湾人と日本人との交流を描いた作品です。 台湾や台湾の人たちの事がとても愛情豊か描かれていて、この本を読みながら、 行ったことのない台湾へぜひ行ってみたいなという思いを強く持ちました。 読み終わって、あたたかい気持ちになれる素敵な作品だと思います。 | ||||
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台湾新幹線の開通にかかわる人々、ということは何か技術的な内容で、男臭いビジネスもの?とおもいきや、実は日本と台湾を拠点に交差する人間模様を描いた吉田氏渾身の長編小説でした。 日本の商社員・春香は台湾に新幹線を開通させるためのプロジェクトのために台湾で働くことに。9年前に台湾を旅したときに出会った青年エリックは春香を思い日本で建築士として働いている。 兵役を終え、工場整備員として働き始める威志。台湾に生まれ、終戦とともに日本に移り住み今はやもめとなっている勝一郎。 これらの人物が前半ではそれぞれ別の人生を生きているのだが、物語が進むにつれ、「台湾新幹線」という共通項のもと、かかわりを持っていく。新幹線開通のラストに向け、それぞれの人生も走り出す。 人間ドラマとしても感動的な小説でした。台湾という国の文化や考え方、日本人にはわからないさまざまなことが詳らかに書かれています。中国とひとまとめにしてしまう人も多いなか、台湾という国に思いを馳せることの重要さも感じました。 | ||||
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台湾新幹線を作る日本人と現地台湾人の交流、その文化 を背景に物語は進みます。春香と人豪の恋愛のゆくえも じれったくもあり、どうなるか?気になるところです。 ラスト、ほのぼの感がある終わりがいいですね。 「悪人」のような、ドロドロした人間の「性」、「業」 は、この作品には、感じられません。 そこが、なんとなく、物足りなく感じるところだと 思います。 でも、こんなカラッとした読後感の作品もあってよい と思います。 | ||||
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すぐに届けられ外装、内容も良好で、大変きれいな状態で満足しています。、 | ||||
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台湾をこよなく愛する者の気持ちを、余すところなく代弁している本である。相当な思い入れがなければ書けなかっただろうと想像する。吉田修一がそこまで台湾を愛していたとは知らなかった。もともと好きな小説家だが、ますます親近感を持つようになった。つまり僕も台湾に深い愛情を抱いている者の一人だ。 台湾新幹線開通という日台のコラボレーションによるビッグ・プロジェクトを通奏低音に、さまざまな旋律(人間模様)が奏でられる。メインとなるのは多田春香と劉人豪(エリック)という若い2人の物語なのだが、ほかに少なくとも3つの愛と人生が絡んでくる。それらはエピソードというよりも、それぞれが同程度の質量を持つストーリーだ。よほどうまく描かないともたついてしまいかねないところだが、吉田修一はこれまでの創作で培ったテクニックを駆使して実に見事にまとめあげている。 読ませどころは多いけれど、僕が本書の白眉だと感じたのは、人豪の寮に春香が足を踏み入れる場面。とりわけ、人豪が剥いたマンゴーを2人して食べるくだりには、思わず息をのんでしまう。永遠のような時間を感じて、心が震えてしまう。もともと吉田修一はこういう「何げないのにドラマチック」というようなシーンを描かせると抜群にうまい作者だけれど、今回は台湾でなければ成立し得ないような切なさ、美しさ、いやもっといえば一種の凄味のようなものがある。 読了して、無性に台湾に行きたくなった。しばらく行っていないが、向こうの誰それは元気かな、どこそこの店は今もあるかな、などと懐かしい顔や風景が脳裏に浮かぶ。そのときには台北はもちろんだけれど、台中や高雄にもぜひ足を運んでみたい。そしてできれば、本書の装丁にあるような深い南国の緑の中に迷い込んでみたい、と思っている。 | ||||
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