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路(ルウ)
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路(ルウ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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NHKでドラマにもなった作品。 台湾と日本の関係、湾生の話はよかったが、話のキーになる台湾高速鉄道はちょっと美談に描かれ 過ぎていないか。実際のところ、政治からみのドタバタもあったし、軌道&システムは欧州規格、 車両は日本製というチグハグな話になってしまったのが事実。次世代車両の導入でも揉めているし、 運営がうまくいっているとも思えない。一時の日本製インフラの売り込み先に、海外の成功事例 として、台湾高鉄を案内していたらしいが、車両と駅ナカビジネスくらいしか、日本は関わってない のでは?台湾と日本は関係が深い分、難しい見方も沢山あるなと感じた本でした。 | ||||
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台湾には、何度か昔に行った。その庶民などの生活が、良く分かり、懐かしかった。 話が、主人公と会社とその仲間や、主人公の友人との話が、交じり多少混乱して、その部分を読み返した。 TVドラマで見ていたので、それと、比較して少し物足りなさがあった。 | ||||
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ラストシーンが、物足りな買ったですが、TV放映では、未来があったので救われました。 | ||||
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ホテルの前でエリックからメモを渡された。彼の電話番号だった。「国番号も書いてあるから」とエリックは言った。すぐに春香も自分の電話番号を渡そうと思った。しかしエリックが、「電話、待ってる」と言う。「電話を待っている」と言われたはずなのに、春香の耳には「信じてる」と聞こえた。春香は自分の番号を渡さなかった。信じている、あなたを、運命を、思いを、力を―。商社員、湾生の老人、建築家、車輛工場員…台湾新幹線をめぐる日台の人々のあたたかな絆を描いた渾身の感動長篇。 | ||||
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これまで幾冊か吉田修一氏の作品を読み、下記の通りの感想を得た: 1. 悪人...娯楽性と文学性、深遠なメッセージを兼ね備えた傑作 (5/5点中) 2. 横道世之介...他愛もない日常描写に魂が宿る良作 (4.3/5点中) 3. 怒り...色々と考えさせられる決して悪くない作品だが、展開の目まぐるしさに慣れるのに少々時間がかかる (3.7/5点中) 4. パレード...雰囲気だけで中身のない駄作 (1/5点中) あくまでも個人的な感想である。 今回手に取ったこの「路」は台湾へ日本の新幹線を導入する事業に絡め、様々な日本人と台湾人の交流が描かれている。 歴史的に両国はお互いに(概ね)肯定的な感情を持ち続けている事が知られているが、この著においてもそれは良く描かれており、台湾各地の瑞々しい描写は、多くの読者を実際に台湾旅行に駆り立てると思われる程魅力的である。 これまで読んだどの様な作品とも違う世界で、著者の懐の広さを感じずにはいられなかった。 (ちなみにこれまで読了したこの著者の作品の中で唯一同性愛者が一度も出てこない作品であった。「悪人」は?と思われる方もおられるだろうが、増尾が公衆便所で出くわすシーンがある) ただ、敢えて言うなら、人間達の間のドラマが今一つ盛り上がりに欠けると感じる面があった。 「横道世之介」では、殆どの部分を占める他愛もない、何処にでも有りそうな日常の描写に愛おしさを感じさせるという筆力を見せてくれた著者であるが、この著においては抑制が物足りなさにつながっているのが残念であった。 確かに台湾出身の老人のエピソードには胸に来るものが有ったが、他にももう少し強く心を掴み、揺さぶる部分が欲しかったと言うか。 その辺りを勘案し、5点中3.3点程の評価としたい。 何れにしても、吉田修一が昨今の作家の中で際立った才能を持っていることは間違いない。 また他の作品を読むのが楽しみである。 | ||||
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台湾に行く前日TSUTAYAでガイドブックと一緒に買った臨場読み本。実際は帰ってから読んだけれど、台北と台南とそのあいだを結ぶ新幹線が記憶にあったので、肥沃な大地と純朴な人々を感じながら読むことができた。不思議な土地である。世界中でたいていは疎まれるか軽んじられるかのどちらかの扱いを受ける日本人がこれほど大事にしてもらえるところもない。今回は台南まで足をのばしたが、歩いていると自分の親くらいの人たちが驚くほど自然に近寄ってきていろんなものをくれた。それは台湾式ポカリスエットともいうべき冬瓜茶だったり、あまりにも達筆な書だったり。地球上のある地域を歩いていると、それらはすべて有料、というか市場価格の5倍、10倍、100倍してもおかしくないのだけれど、台湾でそんな目に合うことはなかった。何か売りつけられているのだろうかと思う自分の心の汚さが悲しかった。そう、台湾は日本人にとって母国以上にあまりにも温かくて、懐かしいために、ときに後ろめたさを感じさせる土地だ。この小説に登場する日本人は、誰もが台湾で「素の自分」に戻り、そうでない自分が引き起こすあれやこれやの出来事に罪悪感を感じている。春香は思いを通じた台湾の青年と、そしていまの恋人に対して。安西は思いを寄せる台湾人ホステスと、日本の家族に対して。葉一郎は、かつて幼馴染として育った恋敵に対して。新幹線の話はむしろサイドストーリーで、本書を貫くテーマは生ぬるい「罪悪感」である。悪い意味ではなく、心地いいという意味での生ぬるさ。吉田修一の作品のなかで秀でているとは言い難い作品だが、一度でも台湾に行ったことがある人であれば、読むにつれお馴染みのあの感じが甦ってくるだろう。 | ||||
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台湾新幹線を作る日本人と現地台湾人の交流、その文化 を背景に物語は進みます。春香と人豪の恋愛のゆくえも じれったくもあり、どうなるか?気になるところです。 ラスト、ほのぼの感がある終わりがいいですね。 「悪人」のような、ドロドロした人間の「性」、「業」 は、この作品には、感じられません。 そこが、なんとなく、物足りなく感じるところだと 思います。 でも、こんなカラッとした読後感の作品もあってよい と思います。 | ||||
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日本人女性が台湾にお仕事に来て、物語が展開するので日本版「海角七号」といったところでしょうか。 ただ台湾で大ヒットした本家映画は中孝次演じる日本人青年が戦後台湾を離れなければならなくなり、 台湾人恋人と別れを告げるのに敗戦で「恥辱にまみれた」日本人だから結婚できないというスタンスでしたが。 (その後この映画監督は霧社事件の映画を撮りますので、政治的立場ははっきりしてますがね、、) 台湾万歳!の本書とは違い日本という国への愛憎が交じった映画でしたし、台湾人の気持ちがよく現れていたと思います。 他のレビューの通り、台湾の風景や生活(特に食べ物!)はさすが芥川賞作家、よく描けていると思います。 でも観光客程度の知識であまりに皮相的で台湾がこの世のパラダイス的に描かれていて在台の長い私にとってちょっとそれは ないんじゃないと思ってしまいました。 ホームレスがいないなんてどこの話よ、地下道にごろごろしてんじゃない!とか、 小説の中の台湾人は全員有能で親切すぎるとか例を挙げればきりがないのですが、突っ込みながら読んでました。 ですが日本ではあまり注目を集めない台湾新幹線(ホントに便利になりました)という台湾の誇りを小説にして世に出してくれて ありがとうと作者に言いたいです。 | ||||
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前作、”太陽は眠らない”が重厚ならば、 この作品はサラっとした感がある。 吉田作品の特徴となるのだろうが、 自分は重厚さを前面に出した作品が好きだ。 ”太陽…””悪人”のような… それを期待した感がある人には、あれっ と言う感が残る。 | ||||
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