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元職員
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元職員の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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ちょっとだけ、から始まる不正。ある日ふと罪悪感を感じ罪の意識にさいなまれ、けれどそれにも慣れてしまい、やがて発覚することがわかっていながら、どうにかなるんじゃないかという希望的観測に流れてしまう。 人間の弱さがよく描かれている作品だと思う。 | ||||
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職場の金を横領している男の話し。 最初はタイに旅行できた男の話しかと思いきや、 途中で公金を横領し、 タイに遊びに来ているということが分かる。 横領が発覚することを恐れながらも 発覚するはずがない、と最後に開き直るその態度。 タイに来たことで 自分の気持ちに整理がついたのか、 帰りの飛行機の中で大笑いする。 そのラストに微妙に引いてしまいました。 横領の話よりも タイでの出来事、タイで出会った人たちとの交流がメインのような。 その中で 彼の中に何かが芽生え、公金横領に対する後ろめたさまでも 失わせる。 それがタイの魅力によるものなのかどうかは分からないが、 果たして対を舞台にする必要性は? 横領したから高飛び=アジアの国?という連想? もう少し犯罪小説として書かれてもよかったんじゃないだろうか。 まぁ、彼の場合『悪人』『さよなら渓谷』等で評価を得ているようなので そこまで書く必要がなかったのか・・・。 どちらにせよ、この前に読んだ『あの空の下で』が良かっただけに 何だか、もったいないような気がした。 | ||||
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自らの業務上横領が露見することを懼れている小心者の公社職員が、旅行中のバンコクで買った娼婦の弟にボカスカ殴られて、「ビクビクしているから、何事も悪い方向に向かうのであって、堂々としていれば、悪事などバレるわけがない」(165頁)との確信(開き直り)に至るまでの内面を描いた中編心理小説。(2001年に発覚した青森県住宅供給公社事件の千田郁司受刑者がモデルか。) 期待し過ぎることなく、特にバンコクの街の風情や夜の表情、日本人の生態を一見したことのある方々はそれを思い浮かべながら、読み進むとそれなりに楽しめる一作ではあります。(細部はともかく、バンコクの夜のあのまったりとした街の空気は、よく描けているように思います。ちなみに、文中「でかいビルが一棟そのままソープランドになってるところ」(22頁)というのは、あの「ポセイドン」のことでしょうか。) | ||||
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自らの業務上横領が露見することを懼れている小心者の公社職員が、旅行中のバンコクで買った娼婦の弟にボカスカ殴られて、「ビクビクしているから、何事も悪い方向に向かうのであって、堂々としていれば、悪事などバレるわけがない」(165頁)との確信(開き直り)に至るまでの内面を描いた中編心理小説。(2001年に発覚した青森県住宅供給公社事件の千田郁司受刑者がモデルか。) 期待し過ぎることなく、特にバンコクの街の風情や夜の表情、日本人の生態を一見したことのある方々はそれを思い浮かべながら、読み進むとそれなりに楽しめる一作ではあります。(細部はともかく、バンコクの夜のあのまったりとした街の空気は、よく描けているように思います。ちなみに、文中「でかいビルが一棟そのままソープランドになってるところ」(22頁)というのは、あの「ポセイドン」のことでしょうか。) | ||||
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正直、あの『悪人』を書いた著者にしては「罪悪」の描きっぷりに迫力がなく、拍子抜けしてしまう。同じ「アジア」を舞台にした作品としても、『群像』に掲載されていた「りんご」と「上海蜜柑」の方が格段におもしろく、また「旅」における体験の記述としては先ごろ出たばかりの『あの空の下で』の方が簡潔かつ印象的でよい。なんとも中途半端な読後感がある。 もっとも、当たり前といえば当たり前の話だが、吉田修一的な文章は本作品でも随所でみられ、ファンとしては最後まで楽しく読める(上に書いたのは「客観的」な感想です笑)。日常的な言動から非日常的な行為まで、自分のやったことをしばしば他人の不可解なふるまいのように感じてその感想を率直に述べてしまう語り手には興味津々だし、異国での虚実に満ちた会話もセンスがよくて刺激的である。日本とタイを行き来する「うしろめたさ」の描写も秀逸。罪悪感にさいなまれたことのある人なら必ず何か考えさせられるところがあるだろう。 | ||||
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主人公が日本で置かれている状況が徐々に明らかになっていく構成もおもしろかったが、読んでいて一番「やられた〜!」と思ったのは、主人公があるタイ人女性の弟に殴られた後に一瞬、豹変するところである。この作家はあの名作『パレード』を書いた人だったんだと再認識させられた。 | ||||
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この作家の作品の中では、最悪かも。 書き下ろしとのことですが、なんか一回だけ、バンコクに行って、 それで書いたの? という感じです。 登場人物も薄っぺらだし、読後は何も残りません。 意味のないエピソードがいろいろ出てきますが、落とし前なし。 コピペしたかのように、同じ文章も出てくるし。 タイスキの描写が出てきますが、「スープが真っ赤で辛い」と あって、これも驚き。 中華の火鍋とお間違えでは。 タイスキのスープは透明でまったく辛くないですよ!!! | ||||
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読み出しに主人公の説明がない事からちょっと違う空気を醸し出しています。羽振りの良さから金持ちなのかしらと…読み進めて行くと事件が見えて来ます。タイを舞台に描かれています。ここで武志という日本人に出会うのですが、この人の言葉にキーポイントが隠されています。*横領という罪に手を伸ばしてしまいに薄れ行く罪の意識が、巧く描かれていると思います。*一度、そいういう事に手を染めてしまうと…やはり金銭感覚が麻痺してしまうのでしょうか!?「いつかはバレる」という恐怖感の反面で「でも、運が良ければ巧く行く」という人間の無意識さが描かれています。 | ||||
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