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水曜日の凱歌



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【この小説が収録されている参考書籍】
水曜日の凱歌

水曜日の凱歌の評価: 4.15/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 1~20 1/2ページ
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No.27:
(4pt)

ミケネコ

到着しました ありがとうございました
水曜日の凱歌Amazon書評・レビュー:水曜日の凱歌より
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No.26:
(5pt)

本当の歴史

長編だが一気に読めました。
学校では教わらない黒歴史にやるせなさが残ります。私の母は東京大空襲の時は疎開していましたが、アルバムなどがほとんど燃えてしまったと聞くと涙がでます。
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4103710152
No.25:
(5pt)

終戦後を体感できました。

終戦後を体感できました。タイガーマスクのエンディングで、子供のころの伊達直人が、焼け野原の街を歩いていたのを思い出しました。今、ロシアーウクライナが戦争中ですが、敗戦後はこうなるのか?まさか現代ではと思うが、まさかの軍事侵攻もおこってしまったので、似たような境遇が待っているんでしょうか。
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No.24:
(5pt)

若い方に特に読んでもらいたい

乃南アサさんのファンです。
この作品は流石という感じです。戦争の怖さ、世の中の風潮の変化、人間の怖さ、運の強い人と弱いひと。色々考えさせられる作品でした。乃南アサさんの作品は、どれも引き込まれてしまいますが特に良かったです。
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No.23:
(1pt)

女性のクズっぷりが際立つ

小学生の少女が主人公。子供とはいえわがままかつ無神経な振る舞いにまったく共感できない。「ずるい」を連発するが、安全圏から周囲を非難するのみ。いざ自分が対処せねばならない時に無神経かつ安易に他人頼みで、結果助けを求めてきた女性は翌日自殺で発見される。そのことへの罪の呵責もなく無神経にかわいそうとのたまうしまつ。それどころかその女性の血が自分の布団についたのを不快がる。
他にも姉を心配して質問してくる同級生にムシャクシャして冷たく応対する。
自己中で被害者づらする女のクズっぷり本性がずっーと続くため、まったく感情移入も共感もできず、上記同級生への対応のところで読むのをやめた。
おそらく挺身隊として娼婦をされた女性たちはもっと責任と自立性を持って生きてたであろうことを考えると残念すぎる小説。
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4103710152
No.22:
(4pt)

日本の男に絶望したとかだらしないとかいってほしくない。

列強の侵略が進む中、正にこの本に書かれているようなとても残念で悲惨なことを憂い、当時の男たちは
戦場で戦い、特攻までしてそれを阻止しようと多くの若者が命を落としたのだと思う。
戦争に負けたからといって、絶望したとか、だらしないとかいうのは、命を懸けて戦った若き戦士に
いくらなんでも失礼ではないのか。
戦中戦後の日本の出来事だけを切り取って、弱き者だけが悲惨な目にあったと言ったら、自ら命を投げうって
戦った者はうかばれない。
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4103710152
No.21:
(4pt)

子供目線

終戦直後の世の中、人々の心の変化を子供目線から表現している所が良かった。
(敗戦直後の苦しい時代表現がサラッとしていて、読んでいて重苦しさを感じない)
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No.20:
(4pt)

「魔物化」したつたゑが象徴するもの

終戦前後の歴史事実を背景にしたフィクションである。だが最初に気付くのが史実の誤りなのが残念だ。

まず、鈴子が8月29日付の新聞の「昨日連合軍の先遣部隊150名厚木到着」を読んで、「そのうち何人くらいが昨日、(大森海岸の遊郭)小町園の前に行列を作ったのだろう?」(文庫版244頁)と思うシーン。本土決戦まで決意した日本軍と4年間血みどろな闘いをしてきた米軍兵士が、「敵国」に上陸したその日に大挙して遊郭に来た、と言うのには開いた口がふさがらなかった。事実は8月29日に先遣隊が厚木飛行場に飛来して周囲の安全を確認し、30日に連合軍総司令官マッカーサー元帥が厚木に到着、横浜のニューグランドホテルにGHQを設置。9月2日にミズーリ号で降伏文書の調印。その後将兵が東京に乗り込んできたのは9月8日である。いくら米兵が助平でも、そこまで能天気か。

次は、鈴子の母つたゑが、代々木練兵場の大規模な米軍用の町が作られるという計画を知って、「そのすぐ傍に駐留軍やその家族向けのお店を出そうと」していると言う手紙(同714頁)。「駐留軍」とは1951年の講和条約で結ばれた日米安保条約に定められた呼称で、占領中は「進駐軍」である。こういうミスは小説の中身を傷つける。

「特殊慰安婦施設協会」は、本文にもあるように、終戦2日目から企画され、8月28日に正式発足、翌年3月26日に突然閉鎖された。物語は施設の消長に沿って進むが、他にもその期間中の様々な出来事が挿入され、時代への理解を助けている。「日本婦女子の防波堤」と呼ばれた「官製」売春組織を本書で初めて知った読者は衝撃を受けたに違いない。斉藤美奈子は「解説」で、RAAを真っ正面から取り上げた「本邦初の小説」と書いている。占領中は米軍による厳しい言論統制があり、その後も忌まわしい事実はなかったことにしたい日米双方の思惑がはたらいた。

時代認識は作者に任せるとして、私は主役の二宮つたゑ(お母さま)と娘、鈴子(すうちゃん)の心理に強く興味を掻き立てられた。

そもそもつたゑは存在し得たであろうか。5人の子を産み育てた45歳を超える寡婦。当時なら「初老」とも言える女性である。英語を話せることで協会に職を得るが、その英語は20年以上前の女学校時代に学んだだけ。卒業後直ぐ結婚し、自分より賢い妻に嫉妬する亭主関白な夫にかしずいてきた「普通」の主婦である。そんな彼女が初日から(方言だらけの)米兵と言葉を交わし、慰安所の運営に力を示すとは。「とにかくすごい人」と同僚の能瀬モトは賞賛するのだがにわかには信じがたい。まあ女学校はミッションスクールで外国人宣教師も尼僧もおり、つたゑには先天的に語学能力や管理能力が備わっていたと考えられなくもない。彼女の主婦時代は「抑圧」そのものだった。夫を亡くし子供を失ったことで潜在的能力を革命的に「爆発」させたと好意的に受け止めて見る。

つたゑの原動力は「ちから、ちからなのよ、すうちゃん」と叫ぶ「力」である。「力ない故に負けた」は、敗戦時日本人の平均的慨嘆だった。つたゑには加えて戦前日本のジェンダーバイアスの恨みがこもっている。自分には未だ男を惹きつける魅力が残っている。その武器を最大限利用する。宮下のおじさまも、ディビッド・グレイ中佐も道具に過ぎない。慰安婦すらも足掛かりに過ぎないのだ。つたゑは空襲の途中で失った末娘千鶴子を嘆いていない、学徒出陣で行方の知れない次男匡の復員を案じていない、鈴子を寄宿舎に入れて捨てる積もりだ、と彼女を非難するのは理解が足りない。

つたゑが「匡の帰省を心待ちにしていない」には傍証がある。匡兄ちゃまを心配しているのはもっぱら鈴子で、全編に亘って40回前後も兄の名を持ち出すのに対して、つたゑは計4回のみ。ついでに言えば母の出店を鈴子に告げるのは、母ではなく能瀬モトの手紙だ。「親子の絆」等の予断を持って本を読んではならない

つたゑは「魔物」になったのである。彼女の心持ちは、戦死者を捨て強い者に縋り弱い者を捕食しつつ、高度経済成長に突き進んだ戦後日本のエコノミックアニマルの心情と通底する。つたゑは「新生日本の出発」に象徴化されているとも言える。

鈴子はどうか。彼女はつたゑの反主人公に設定されている。鈴子によって「どうして」「ずるい」と言った寸言が繰り返される。こんな短い言葉で読者の心に響くコピーを私はこの小説で初めて味わったのだが、根源的な問いでもある。鈴子の「どうして戦争なんかになったの」という問いは未だに答えが出ていないではないか。

鈴子はまた戦争責任すら引き受けようとしている。慰安婦に向かって「ごめんなさい、ごめんなさい、後始末をおしつけるようで……皆さんに謝ります」と叫ぶのは、他のすべての登場人物が忘れている言葉だ。

一億「総懺悔」が唱道されているが、少女の鈴子にまで戦争責任を背負わせる形で物語は幕を引く。これもこの国の「戦後出発」のあり方だろう。戦後初の衆議院選挙で、39名の女性議員の当選が「凱歌」とされている終章だが、2019年現在の女性衆議院議員は47人だそうである。73年を経て8人の増加というのが、これも戦後経緯の一つであるが、鈴子を始めミドリや能瀬モトの思いは報われたか。そんな思いをもたらさずにおかない秀作である。
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4103710152
No.19:
(5pt)

戦争・並びに男性完全主体の愚かさを痛烈に描いた作品として、是非読んで頂きたい作品です!

戦後の知られざる国の悪行を描いた作品です……。
レビューを書いてなかったので再読しました。

敗戦後、日本政府が即座に取り掛かった政策となる、(勝者の米軍兵士を性的に満足させるための)政府公認の巨大売春組織が、特殊慰安施設協会であり、
5千人を超える女性が売春や娯楽を提供したとされています。

女性は物とばかりに、肉体を酷使され、ボロボロになって自殺する女性。
国中が貧乏な中、家族が生きるために特殊慰安施設協会で働いたにも関わらず、
家族や世間の男性から非難や軽蔑される女性。
男性完全主体となる愚かな時代に狂わされた女性の地獄があます事なく描かれており、
そんな男性そのものに憤慨して立ち上がった女性の最初の勝利となるラストは見事でした……。

戦争・並びに男性完全主体の愚かさを痛烈に描いた作品として、是非読んで頂きたい作品です!
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4103710152
No.18:
(5pt)

大臣になるひとへ読んでもらいたい

敗戦前後の苦しさ、女性や弱者へのしわ寄せ、だらしない男たち。
今の内閣の大臣さまたちにこそ読んでもらいたい。
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No.17:
(4pt)

女性の戦い

戦争の、女性視点のお話という点に興味を持ち読みました。
14歳の少女・鈴子が見た戦争、感じた戦争。リアルに感じました。
プロローグで戦争は終了し、後は戦後がメインのお話です。
しかしプロローグ内での戦争の話は胸が苦しくなりました。こんな子供にこんな辛い体験させたくないと思いました。そして全編通して感じたのは、やはり人間空腹は何より辛いということ。
ゆくゆく生まれる鈴子の罪悪感。母親に対しての感情、やり場のない気持ち、わかる気がします。
そんな鈴子がどう成長していくのか、もうちょっと先も見てみたかったですね。
最後の方のミドリさんの叫びが印象に残ります。日本の女たちの心の声ですよね。こういう女性達がいたことで、今の社会が作られてきたんだと思うと、同じ女性として勇気をもらえます。
戦時中の日本や、その後について、勉強になりました。
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4103710152
No.16:
(4pt)

焼け跡と思春期少女の見聞録

どこで見たのか忘れたが、作者も作者の著作もしらずに紹介があってKINDLEからダウンロードして読んだ。
内容はタイトルにつけたことだと思う。わたしはちょうど生まれたころで主人公とは一回り下になるから、記憶している環境がずいぶん違う。親などからそれとなく行ってはいけないとさとされた場所はあったが街中に進駐軍と群がる女子供の混乱は見なかった。急速な経済復興が食べるための最低限の生活を保障してきたからだろう。廃墟の中で生きていく強さは女性にあって男にはない。主人公の母親のように強い子孫を残すために強い男を求めるのも本能とすれば自然な姿であろう。「街の女」も若くて90歳を過ぎるころになった。人生の何年間かを蓋にして過ごされたであろうが、こういう時代に生まれたのも運命と一言で片づけられるのだろうか。
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No.15:
(4pt)

淡々と

14歳の女の子の目線で描かれた終戦直後の話というのが、新鮮だった。
終戦間際の空襲の後、主人公の中で何かがぷつりときれた、と表現されている。そのためかとても客観的で、淡々と描かれる場面が多い。戦争ものに多い、重苦しさがあまりない。
読む側も、「そういう事実が日本にもあったのか」という学びのような感じで淡々と読み終えた。
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No.14:
(5pt)

もう一つのはだしのゲン

感想は任せる。一つだけ言える事は、学校教育で教わった事のない真実が込められている事だ。
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No.13:
(4pt)

戦後たたかった女性たちの物語

戦後生まれで、終戦後のことは、知り尽くしているつもりだったが、RAAという組織のことは、知らなかった。久しぶりの乃南アサで、大変面白く、よみすすめた。
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No.12:
(4pt)

教科書には載らないとてもリアルな世界。

戦争を経験していないからこそ読む価値ある1冊に出会いました。
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No.11:
(5pt)

一気に読みました。

非常に興味深い内容で 一気に読みました。
生まれた時代が 違うだけで こんなにも生き方が違うとは…今 平和とは言えなくなってきた時代では ありますが
少なくとも この時代に生きた女性たちよりは 幸せなはずです。私は 母親から戦争中の事を聞いて育ちましたが 若い世代の女性にも こんな時代があった事を知るために 読んでほしい本です。
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4103710152
No.10:
(5pt)

良く若い著者が書いたと感心します。

従軍慰安婦が問題になっているが、自ら女性を連れて歩く軍隊は珍しいことだと思います。攻められる側から見れば良い軍隊ということになる。
戦後米軍を迎えるにあたり、我が国は大森小町園のような施設を多く作ったらしい。こういうことは一般市民は知らずひそかに行われる。業務を隠し一般女性を騙した例も多いようだ。いわゆるオンリーと呼ばれた夫人の話も含め、若い著者が良く調べたと思う。
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4103710152
No.9:
(3pt)

いや、ここで終わり?(続くんだよな??)

と、思ってしまったので、残念な星3つ。
このテーマの小説、というのでかなり期待して読んだんだが、14歳(現在で言ったら9歳ぐらい?)の少女(でしかも、当時にしてはあまりにも危機感低すぎ、な)視点じゃ、ナマナマシイ表現はオブラート濃しでもこんだけうやむやになっても、そりゃしょうがないか。
なんかこの、鈴子の「ずるい」にすべてが集約しちゃってる感じで、どう同情的に見てあげても、ヒロインに魅力を(というか、まぁ、感情移入しずらいよ)感じられない。
で、どっちかっていうと、おかあさま、のがよっぽど人間らしいよ。いや、自分がおかあさまと同年代だからそりゃしょうがないか。
というか、おかあさま視点の話のがいっそ読みたかったな。いや、もっと言えばモトさんの話、次にミドリさんの、といったように、脇キャラのスピンオフのが断然話が華やか(と言っては多分不謹慎、か。うーん)になると思ったんだけどもなー。
(かように、もっともっとストーリーが面白くなる要素がふんだんにあったような気がすごいするんだけど、あれ?)
ただ、なんとなく、これを映像化するんだったら、鈴子視点が一番すわりはいいんでしょうね。まさか「青春の門」の二番煎じにはできないだろうし、とか色々思ったんだけど、評価すべきはこの大著並みの頁数なわりにさくさく読めるということでしょうか。だからやっぱり3つだな。
(本当はベティーブープさんがおっしゃる評にかなり首肯してたりする)
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4103710152
No.8:
(4pt)

水曜日の凱歌

14歳の鈴子の目を通して敗戦直後の日本、とくにRAAで通訳として働く母、駐留軍相手の仕事をする女性たちの様子がありありと目に浮かぶように描かれている。著者がたくさんの資料を駆使して取り組んだ力作。
水曜日の凱歌Amazon書評・レビュー:水曜日の凱歌より
4103710152

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