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泥濘
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泥濘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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1997年出版のシリーズ第1作目から、リアルタイムで読み続けています。21年前ももちろん暴力団は反社会勢力で違法な存在でしたが、暴対法など規制が厳しくなったこと、縦社会を嫌うイマドキの若い子が組に入らなくなり、ヤクザの高齢化が進むなど、社会情勢が大きく変わってきました。シリーズ初期に桑原や二宮が普通にやっていたことも、今は即アウトなことが多くなりました。 本作も、2人の掛け合いや桑原のイケイケぶりは健在ですが、「活躍」の場が段々狭められているのではないか、という印象を受けました。作者の黒川さんも悩ましいのではないでしょうか。 話はテンポ良く、一気に読み進められますし、米朝落語や文楽などの上方文化もさりげなく言及されていて、大阪の文学だなあ、といつもながら思います。 業界の裏側のからくりを2人が暴いていき、2人と共に「こいつら、腐ってる」と驚き呆れるのが常でしたが、今回の特殊詐欺や警察OBの腐敗については、特に深く切り込んでいるわけでもなく、事件そのものはあっさりしていると思います。特殊詐欺に関しては、「勁草」の方が本格的で面白かったです。 桑原が命に関わるような大怪我をしたこと、二宮が仕事がなくてインコの世話ばかりしていることなど、「らしくない」点が気になって、もしかしてシリーズの分岐点になるのかな、とまで深読みしてしまいました。 | ||||
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桑原と二宮のテンポの良い掛け合いで、思わすわ笑ってしまいました。疫病神シリーズはとても楽しいです! | ||||
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今作もあいかわらずの面白さだが、帯にある「疫病神シリーズ最高傑作」は言いすぎでしょうか。老人ホームとオレ詐欺の構図はさほど入り組んでおらず、事件の「絵」はあまり意外ではないからだ。ただし、組同士の一触即発が生み出す緊張感と暴力描写はその不足を補ってあまりあり、これまでに比べてかなり読みやすい。 もはや伝統芸の域に達しつつある桑原と二宮の軽妙なやり取りは健在。ただ、サバキの仕事がない二宮はもはや失業寸前、従妹の悠紀よりインコのマキに依存しすぎて、桑原からいかに金をむしり取るかしか考えていない。イケイケと小市民の綱引きが面白いのだが、サバキもシノギもますます難しくなる現実で、ふたりの絶妙なバランスが崩れ始めている。これからもシリーズが続いてほしいのだが、ちょっと心配。 | ||||
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予約して職場の方に配達してもらったのですが、読み始めると仕事がそっちのけになる危険な本でした。 今回の桑原はまあ、暴れること暴れること。そして二宮はやられることやられること。会話には名言がちりばめられており、そのうち桑原二宮名言集ができそうです。 三人称を使いながら実質的には二宮視点の内心を含めた一人語りという手法が絶妙にハマリ、会話のやりとりと感想とがサンドイッチになって、緊張と緩和が波状攻撃の手をゆるめない傑作でした。 黒川作品の特徴として、因果応報というか、複雑な筋書きでも最終的にはやったことに比例した報いを受けるという仕舞い方をすることが多いです。本作品も例外ではないですが、桑原に限っては、重症を負って内省を深めるタイプではおよそなさそうです。 桑原は悪ですが相手にするのはもっと悪なので、次作も超回復した桑原の暴れっぷりに期待します。 | ||||
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いやぁ。桑原さん、今回もカッコイイ。 喧嘩の強さはもちろんのことながら、ファッションもステキすぎる。 内容紹介にもあるように、今回の相手は警察OBの連中。 (もちろん、ヤクザもんも絡んでます) 相手、警察OBだけあって、桑原さんに対しても引くところは見せません。 それどころか、圧力をかけて逆に脅してくるぐらい。 シリーズのなかでも、このような展開はなかったようにも思います。 当然のことながら引かずに、それどころか綿密な取材(?)を進めていく 二宮と桑原さんは、相手を追い込んでいきます。 もうまさに水際たっている桑原さんの手口というか手腕というか、 さすがの一言に尽きます。 本の帯にシリーズ最高傑作と謳われていますが、 十分に楽しませてくれました。 また、二人(二宮、桑原)のやり取りも笑わせてくれます。 そして、桑原さん撃たれて………… 早く読んで結末までお楽しみください。 マル暴の中川もいい味出してます。 おすすめです。 | ||||
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