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あの家に暮らす四人の女



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【この小説が収録されている参考書籍】
あの家に暮らす四人の女
あの家に暮らす四人の女 (中公文庫)

あの家に暮らす四人の女の評価: 4.00/5点 レビュー 59件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全59件 41~59 3/3ページ
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No.19:
(4pt)

夢を見ない賢者よりは、夢見る馬鹿になって

読み始めて抱いていた作品感が、途中から挿入される展開に冷や水を浴びた感じて手が止まりました。
再び読み始めてからは、最後まで手が止まる事はなく最後まで一気に読み終わりました。
作品の構成には、正直納得しかねるのですが、佐知が将来に向けて思う「夢を見ない賢者よりは、夢見る馬鹿になって信じたい。体現したい。おとぎ話が現実に変わる日を。」に、この作品の意図が集約されている気がした。。
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No.18:
(4pt)

谷崎は意識しなくても・・・

細雪の登場人物と同じ名前を持つ4人の物語。
並べて読むわけではないのだから、
それぞれの性格はどうだったかしら、とあまり考えすぎると楽しめない。

この設定での物語を楽しめばいいのかな、と思う。
それで十分楽しめる。

きちんと考えられた登場人物が、そのキャラクターで語る言葉や行動がおもしろい。
時に、荒唐無稽な場面もあるが、
それも、この物語の重要な要素といえばそうなのだろう。

この作者の、さりげなく温かい雰囲気が全体を通して感じられて楽しい。

個人的に、刺繍作家の佐知の言葉にうなづけることが多かった。
作品を見せたとき、きれいね、の一言で済まされてしまうことがどんなに多いか・・・
いかに苦労したか、こだわったか、出来上がりにどれほどの達成感があったか、
もっともっと話したいことがあるのに、、、、
わかってほしいことがあるのに、、、

手仕事をするひとならではのその言葉に、そうよねぇ!
と、握手したくなった。

本筋とは離れるが、そんなことも深く納得できるのも、小説の力か。

楽しかった!
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No.17:
(3pt)

読後の充足感がもっとほしい

三浦さんは「舟を編む」があまりにも筆致といい、人物の心情描写のち密さといい万感胸に来るものがあったので、どうもそれ以降私自身求める方向が高いものになってしまう。他方で、「木暮荘物語」のようなほのぼのとした作品も求めてしまうが。本作は楽しんで読むにはあまりにも材料がありがちだし、どこかに共感しながら「いかにして」と思考をめぐらすにはその要素が見つからず・・・。ストーカーといっても、謎の老人といっても、カラスの語りといっても、突っ込んでないような、軽さがあって。
ただし、ラスト何行かには、「そうだよなあ」と共感する気持ちもありですが、どうも読後感が充実してきませんでした。
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No.16:
(2pt)

一般人の共感を得られる内容とは程遠い、現代の腐女子の生態を描いた少女漫画の様な駄作

私が読んだ作者の作品の中では一番の駄作だと思う。体裁上は、谷崎「細雪」をモチーフとして、一つの家に暮らす四名の女性(二名はその家の母娘、他の二名は娘の知人。各人の名前は「細雪」の四姉妹を模している)の日常を綴ったものなのだが、その下らならさ加減には呆れ果てた。四名の女性間の緩~い人間関係、緩~い日常生活を緩~い筆致で綴っただけのもので、現代の腐女子の生態を描いた少女漫画の様である。

八咫烏の子分の様なカラスが登場して、一家の歴史を解説したり(これを書き込むのが小説でしょう)、強盗に襲われて娘がピンチの時に娘の亡父(亡霊)が&#34;河童&#34;に乗り移って救ったりと、どこまで行っても漫画チック。一応、どういう形であれ、家族というものは構成できるとか、どのような境遇にあっても、それなりの夢(ロマン)や希望はあるといった事を描きたかったと思うのだが、小説技巧(というか作者の執筆姿勢と言うべきか)が拙過ぎる。作者は常々自らを腐女子と称しているが、特に作中の佐知(手に職を持ち、自宅で仕事をし、アラフォーの独身女性)に自らを託し、アラフォー独身女性の孤独感・不安感を癒すような作品にしたかったのだろう。特に、ラスト近くのエピソードは作者自身の願望を反映している様で厭らしい。

一種の「共感して欲しい小説」と呼ぶべきか。「類は友を呼ぶ」で、本作に共感を持たれる方もいらっしゃるかとは思うが、一般人の共感を得られる内容とは程遠いと思った。
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No.15:
(5pt)

これぞ三浦しをんワールド!www

私は「細雪」を読んでないのですが、何の影響もなく、文句なしに面白かったです!
これぞ三浦しをんワールド!大好きです。
三浦しをんさんの「腐女子」な部分が存分に発揮され、「この人はやっぱりこうでなくちゃ!!」と強く強く感じました。
とにかく言葉のチョイスや、物事を見る視点の面白さが私の笑いのツボにいちいちヒットするんだな。
で、何気ない日常の小ネタでクスッと笑わせてくれると思いきや、とどめの河童!!
ある夜、佐知が河童に助けられる件は腹を抱えて笑いました。
女性ならこの女4人のダメさ・残念さのどっかに必ず共感できると思います。
そこもこの作品の魅力の一つなのではないでしょうか。

続編希望。ずっとずっとこの4人の生活を見ていたいです。
あ~、ほんと面白かったです!!
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No.14:
(4pt)

生きていくのに必要なこと

「舟を編む」からの期待度が大きく、つい辛めの評価となって、このネタならもっと面白く書けるだろうと、読み終わってガックリではあるが、ラストで、ヒトが生きる意味を明確に表してしめてくれたのがさすがである。すぐにドラマ化、映画化されそうな内容であるが、この作家には、もっと文学的な高みを今後期待したい。
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No.13:
(5pt)

おもしろい

おもしろいということに評価は必要ないとおもいます。おもしろい
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No.12:
(4pt)

面白かったけど人を選ぶかも

人を選ぶほどクセが強いわけではなんだけど、タイトル通り、4人の女性の関係と日常の話で、そんな話は他にもあるわけであって、三浦しおんの良さがわからなければ一緒くたかな。
筆者っぽいといえばそうだけど、個人的にカラスはいらなかったな。嫌いではないけど。
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No.11:
(4pt)

読後感はとても爽快だ

谷崎潤一郎の「細雪」は雪子の見合い話についての、矢のような四姉妹の会話から始まる。現代版「細雪」と評されている、三浦しおん「あの家に暮らす四人の女」は、美人だけれど特徴のない女.誰もがその顔を覚えられない女、雪乃、がどのようにして女四人との共同生活に溶け込むようになったかのエピソ-ドが冒頭に語られる。
 8月30日の朝日新聞には、著者自らがこの作品について語っている。「私は人称オタク。ものすごく人工的で不自然な小説の語りをクリアしてみたかった。」文学としての小説に美を感じる要因の一つに、語る人称があちこちに揺らぐ妙が指摘されるが、著者はそれを拒否しているようだ。視点の移ろいはアンフェアだとでもいうように。登場人物の過去を語るべきは著者ではなくしかるべき出演者であるべきだし、深夜の出来事を語るべきはもちろん神の視点であってはならない、と言いたいのだろうか。
 三浦しおんのライトノ-ベルはまさしくライトであって、恨みつらみ、嫉妬や情念、が行きかう女達の世界が、軽々と乗り越えられて逸散していく。だから、読後感はとても爽快だ。
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No.10:
(5pt)

「細雪」へのオマージュに溢れた三浦しをんの描く新世界

本書は、東京は杉並区郊外の古い洋館に縁あってくらす四人の女性の半年を綴った作品。

帯に「谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品」とあるが、四人の名前が「細雪」の四姉妹の名前をもじったことである以上は、本書を読んだだけでは分からず、ありがちなオマージュとかパロディとも異なることで、先達レビューにも戸惑いが記されている。しかし、弊レビュータイトルのとおり、本書はその銘打ちに恥じぬ、「細雪」へのオマージュに溢れていることを以下に記す。

まず、分かり易い話として、今年は谷崎生誕130周年にして没後50周年であり、「細雪」は本書出版元の中央公論新社が発行してきた中央公論の連載であったということがある。

本書の4人は、帯で「ざんねんな女たち」と書かれており、生活感も交友関係も希薄な母(60代)とその娘(アラフォー)、そして、娘と芋蔓式に知り合ったアラフォーとアラサーで、4人とも独身である(母はバツイチ)。リア充とは程遠いし、結婚以外の何かで満たされている様子もなく、彼女たちの何事もない日々が進んでいく。

「細雪」が、戦前の上流階級の暮らしが戦争に向かって突き進む世相の中で静かに崩れていくさまを、谷崎文学の中でも頂点の一つとされる美しい言葉で綴られるのに対し、本書は、世相とは無関係にというか切り離されたように変わらない4人の生き方が実は少しずつ次第に秘められた美しさをみせていくさまを、三浦しをんらしい軽妙で内なる豊潤を秘めた文体で綴っている。「ありがちなオマージュ」はないと私は先に書いたが、本書には谷崎とは異なる資質だが優れた文学者である三浦しをんが自分なりの「細雪」に取り組んだことが実は感じられるものであり、十分なオマージュ(敬意という意味であり、パスティーシュやパロディとは違う、作品全体を通じた取り組みと私は解している)に溢れた作品と高く評価したい。

本書が「婦人公論」連載であったことは、偶然ではなく、本書に最適な読者層は世代を問わず「婦人公論」の愛読者であろうことは、読んだこともない私にも想像は出来る。本書の登場人物は、現代のリア充に欠かせないSNSもカフェも洒落た趣味も登場しない。昼のワイドショー、刺繍、ヨガなど、敢えて言えば昭和の女性の幸せである(ダメンズ好きは現代的かもしれないが)。これらが普遍の幸せにつながっていることを読んで、自身の何事もない日々からの再発見につながるとの思いに至った読者には、本書は5☆であろう。(中年男性の私の5☆評価は、本書の谷崎へのオマージュを評価してのもので専らあるので、念のため)

なお、世田谷育ちで本に恵まれた生活から若くして作家となった著者が、本書の舞台や主人公に相応の反映をされている点は、「細雪」が作家として名をなしたのちの谷崎の関西での生活を反映していることとも、相似形にあると考えるのは、私の思い過ごしだろうか。
また、「細雪」が世に広く読まれたのはその世界が戦火で完全に失われた終戦から数年後であったことは、その世界に親近感を持っていた読者の喪失感を失われた過去への憧憬という形で埋めていた側面もあると解するならば、本書もまた、時代に取り残され失われた日々を想う女性たちに同様の想いを与える点で、これもまた相似形と考えるのはどうだろうか?
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No.9:
(4pt)

どう生きるか

谷崎潤一郎『細雪』のオマージュらしく、古めかしい文体を多用する。
心地よい文体をあえて台無しにする、しをん調の会話文にニヤリ。
四人の女のひとり佐知は、まさにしをん。エッセイの読者なら、佐知の所持品の中にBL本を期待するだろうが、谷崎への配慮からか残念ながらそこまでキャラ固めする気はないようである。無念。
美しい日本語をアホを突出させる為の道具につかいながらも、メッセージは真面目なものであった。やればできる娘。
※物語には、霊魂や大いなる何かが登場するため、苦手な方は回避くださいませませ。
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No.8:
(4pt)

何をもって、現代版「細雪」と言うのでしょうか…?

首を長くして待っていました。
 三浦しをん作品。
 でも、私の大好きな、「愚直なまでに、何かの道一筋に突っ走る主人公を描いた作品」でも「抱腹絶倒という作品」でもない。
 夏目漱石、三島由紀夫、ムーミン、スターウォーズなどの記述や、後半はかなり盛り返したものの、読後感は今一つスッキリしませんでした。
 帯には、『ざんねんな女たちの、現代版「細雪」』とあるが、どこがっ?って感じ。
 谷崎潤一郎の「細雪」は、高校時代に一度読んだきりなので、記憶はかなりあやふやですが、何をもって、現代版「細雪」と言うのでしょうか?全くわかりません。
 私の読み方が浅いのかなぁ……。
 谷崎の書いた姉妹4人と、本作の4人の女性の性格と言うか、立ち位置が似ているような気がしないでもありませんが……4姉妹の方が、したたかだったと思うのですが…。
 「細雪」と言う言葉に囚われ過ぎ?!
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No.7:
(5pt)

爆笑

小説を読んでいてこんなに笑えることがあっただろうかと思うほど、読んでいて爆笑です。ジムでエアロバイクをこぎながら読んでいたので、笑いをこらえようと私の顔は大変歪んでいたことと思います。

そして笑いを誘うのみならず随所にもうあまり若くはない独身女性の生き様、人と人のつながり、家族のあり方に関する洞察が描かれ、共感も多い作品でした。違う立場の人が読んでもこんなに面白いのかわかりませんが、とにかく「これでもか」と笑いを誘う表現が駆使され、久しぶりにとても楽しい読書経験となりました。
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No.6:
(5pt)

面白かった!

前半のどうということのない日常も良いですが、
後半、事件が起こり出してからが特に面白かったです。
ただし、あまり細雪ではない気がしました。。。
変わった人たちが同居する話なので、細雪というより、木暮荘物語を少し思い出しました。
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No.5:
(5pt)

こんだけ笑えたらそれだけでもう読んだ甲斐がありましたよ

待ちわびていた、三浦さんの新作です。
現代版細雪(笑)
うーん、細雪のようなねちっこさはまったくありません。
なんというかまあ、いつもながらの安心して読める
三浦さんワールドです。
なんの事件もない日常がながれていて
まあこれはこれでいいかなぁと思っていたら
まさかの大事件
大爆笑するしかなくて、
とにかく一人でげぼげぼむせるほど笑わしていただきました
こんだけ笑えたらそれだけでもう読んだ甲斐がありましたよ
もちろん大切におとりおきして何度か読み返したい本の一冊となりました
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No.4:
(3pt)

いつもの雰囲気です

三浦氏のいつもの雰囲気でゆるく「ザ・生活」感を楽しみました。
ただ…細雪へのオマージュってのはあんまり感じませんでした。とりあえず名前だけ合わせてみました、というだけな感じ。かな。
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No.3:
(2pt)

文体が読みづらい

レビューが高いのが不思議です。内容がつまらなく、読み進める気が失せます。
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No.2:
(4pt)

独身高齢女性の夢ですなあ

古い大きなお家に女性複数でにぎやかに助け合って暮らすっていうのは、
本当はすごく難しいけれど、独身女性の一つの理想の暮らし方だと思います。
(梨木香歩さんの「からくりからくさ」もそんな話で好きです)。
この家の暮らし方もけっこう好き。
p286の主人公の思う
「でも、夢見たっていいじゃない。年取って死ぬまで、気の合う友達と楽しく暮らしました。
そんなおとぎ話があったっていいはずだ。」
が、この本の中身を表しているようだ。

この話は谷崎潤一郎の「細雪」へのオマージュを捧げるものになっているそうだが、
細雪を読んでいない私には、文中に触れられている、
女四人の名前以外に似ているところがあるのか否かはわかりません。

ネタバレになるので書きませんが、終盤に近付いてきたところで
けっこうトンデモな感じの展開があります。
ここを受け入れられるかどうかで、
その人のこの作品に対する評価が分かれそうな気がします。
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4120047393
No.1:
(5pt)

内容

面白かったね。新聞にも増刷の案内が出ていたけど面白いと思うよ
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4120047393

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