■スポンサードリンク
未来
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
未来の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 1~20 1/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いいです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
湊かなえの『未来』は、想像以上にダークで、読後に重い余韻を残す作品だった。以前、映画『告白』を観たときの衝撃と高揚感を期待して読み始めたが、本作はそれ以上に陰鬱な展開が続く。 物語の中で、わずかな希望を求めながら読み進めるものの、その希望は次々と打ち砕かれていく。まるでパンドラの箱の中にすら残されていたはずの希望すら、この物語には存在しないかのようだ。「未来」という言葉には前向きなイメージがあるが、本作のタイトルが指す「未来」は決して明るいものではないのかもしれない。 読み終えたとき、胸に重くのしかかるものがあった。それでも最後まで読ませる力があるのが湊かなえの筆力だろう。覚悟のある読者だけにおすすめしたい、強烈な一冊だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
無事届いています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感情は揺さぶれられる。 虐め、虐待、許しがたい行為。 ”初期化できればいいのに”と。 マドレーヌの香りがする。 未来からの手紙だ。 友よ。 そして、守ってくれる人よ。 ”人の心はとてもやわらかい物だ”と。 幸せな未来への切符はきっと。 夢の国へ希望とともに、”ハイテンション”。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
様々な人の視点で語られる私の好きな作品スタイルです。 ハッピーエンドでは無く、悲しい部分も沢山ありますが、途中で読むことを止められない面白さでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私が著者の作品を読むのは2作目で「告白」から15年ぶりとなる。 当時、高校生だった私がいまや30歳一児の母となり色んなライフイベントを経験をしてきたが、「告白」を読んだ時の衝撃はいまだに忘れられない。 そのため本作を読むにあたってどんな衝撃が待ち受けるのか、半ば疑心暗鬼になりながら読み進めていった。 結論を言うと告白とは異なり、作者が伝えたいテーマのある作品だと感じた。 誰一人として完璧ではないが完全に悪人と言う訳でもない大人たちがたくさん登場するが、過去に縛られず未来を切りひらいた者は幸せを手に入れる。 また「話を聞いてくれる人がいる」と発言していたが、実際にはそのような人物はおらず自身のもう一つの人格だった智恵理。元気そうにしていたが死を選んだ健斗。 この二人の存在は自ら声をあげることの重要性を訴えかけている。 途中辛いシーンが続き、特にイジメの描写はかなり陰湿で精神的に来るが「これこそ湊かなえ先生の凄い所だな」とも思わされる。 ただ全編通して章子はご両親に愛されていたこと、ご両親が愛し合っていたこと、親友がいることで救われた気分になった。 最後に私が一番好きなシーンは章子の母がお揃いで靴を買ってくれたことだ。 あれは母が中学生の頃、章子の父にお揃いの白衣を買ってもらい嬉しかったことが思い出にあったのではないかと推測する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
衝撃的でした。 タイトル「未来」にこんな思いが隠されているとは… 湊さんは、やっぱりスゴい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
身近にあるかもしれない小説です。 貧困と暴力と絶望と。 未来があるから生きていけると思う一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファンタジーは嫌いではありませんが、ミステリーには超能力とか超常現象を持ち込むのは、敬遠するタイプです。 ただ、湊かなえさんの本ならば腹落ちさせてくれるはずと思って読み進めて、しっかりのめり込みました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
未来 湊かなえ を読んだ。 どこまでも どこまでも 絶望が生まれるなか。 それでもやっぱり 希望を捨ててはいけない。 せっかく人として 考えて行動出来る生き物として この世に産まれたのだから。 特に後書きでの著者さんの思いに、 胸が熱く震えた。 世の中を変えるために。 今苦しんでいる人が これ以上苦しまなくていいように。 この本を読んだからには 自分に出来ることは何だろうか? この本が与えてくれた 未来へのメッセージを 私は人生にどう置き換えられるだろうか? ちゃんと向き合いたい。 色んな意見があるとは思う。 私はこの本は、社会へ働きかける 大作だと思う。 どうか多くの方々へ伝わりますように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エンタメとしてこの小説を読むのはお門違いであり、期待していたイヤミスと違うという感想に辟易する。 湊さんは、より多くの人が、救いの手を差し伸べられる大人となるように一歩踏み出せるような気持ちになれるよう、フィクションの力を使って読みやすく誘導してくれている。社会への働きかけだ。 これを読んだ読者は、ただ小説を読んだ人として、小説と現実をぶった斬って考えてはいけない。そうなれない人の気が知れず、そんな人は小説に心動かされる資格などないと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たまには暗い小説も読みたいなと思い、暗い=湊かなえ、プラス湊かなえの中でも暗いというレビューが多かったこちらを購入。 設定やキャラは確かに暗いところが多いけれど、文章的にエグい部分があったりだとか、詳しく言えないようなシーンで生々しく書いてる訳でもないので、読んでてどんよりする事もなかった。 500ページ近くあるけど飽きることもなく、進むにつれて少しずつ不穏な空気になっていき、最後の方で謎が解けていく。この王道な感じも良いね。 告白以来2冊目だけど、改めて重いテーマをこれでもかと入れ込みながら、大衆受け(もしかしたらしてない?)というかファンが多いのはやはりすごい事だと思う。 こんなに時代が暗いのに空元気な娯楽小説や音楽などの何のメッセージ性もないものばかり流行っててウンザリだから、著者にはあとがきにもあったような想いを持ち続けてこれからも頑張って欲しい。 そういえば“カケラ”が文庫化されるみたいで…。 あのドーナツってのがずっと気になっていたので、これを機に連チャンで読んでみようかな。湊かなえ沼にハマる予感。 この本はカバーもカッコいいからずっと保管しておきたいな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読み終えました。物語でありながら、読後は社会に対して、子どもたちに対してわたしたちは、私は何ができるのかと考えさせられる現実とリンクしているテーマの作品でした。これまでの湊かなえさんの作品で感じたものとは異なる、なんとも言えない読了感でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
告白の評判は聞いていたものの未読のまま、友人に薦められて初の湊かなえ小説として本書を完読。 ファンタジー的な出だしから、登場人物(多くは子ども)に降りかかる不幸な出来事。どれもが悪意のある大人の行為に起因する不幸であることから陰惨な気分にさせられる。 徐々に謎は解き明かされるが、物語は何も好転しない。非現実の世界に没頭できるのが小説を読む楽しみだが、最後迄読むと、現実に身の周りで起こっている出来事かもしれないと思わせる。作者の構成力によるものだろう。子どもの悲痛な声に耳を傾けることの重要さを痛感させられる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
で、大声で叫んでみたら耳を傾けるどころかヤバい子供扱いされて周りの大人に警備員呼ばれて警察に引き渡される→最終的に保護施設行き。周りの幸せな家族達は「あの変な子たち何だったんだろうね」と言いながらもすぐにころっと忘れて普通に楽しむ。どうせそんなところだな今の日本だと、と読み終わった時には思ったけど、あとがきを読んでそれでいいのか?と少し思えた。 それにしても「章子」の章はさすがに長すぎました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
湊かなえさんの作品は、今までに発売になったものは全て読んでいます。 「贖罪」に衝撃を受けてからというもの、毎作品出るたび物語を通して自分の中の善悪の判断を試されるような気がします。 今作は苦しむこども達の境遇を読み進めながら、今の社会情勢や、周りの環境に振り回されて、自分の中の正解が果たして本当に正解だったのかと何度も考えさせられる状況の連続に心が痛くなりました。 湊かなえさんの作品を読む度にその苦しみを感じます。なんなら、そのために読んでいるとまで思っています。 今作はその色が強く出ていた作品でした。「あとがき」を読んで涙が出た作品は初めてでした。 様々な感想を持たれる方がいらっしゃるとは思いますが、私は湊かなえさんの色がよく出たおもしろい作品だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰かに相談したり頼ることが、必ずしも良い結果に繋がるかというとそうではないけど、2人にはそうすることで、不の連鎖を断ち切って幸せな人生を歩んでほしいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
未来からの手紙でファンタスティックな作品かと思ってたら、段々と緊張感のある流れに展開していき、もし自分ならどこで手を差し伸べる事が出来るだろうかと考えながら読みました。 私は話を聞く事しか出来ないけど、閉じ込めて生きていくよりは少しは助けられるのかなと思いました。 久々に湊かなえ作品に触れると自分には考えたことない視点を見れるので内容は考えさせられるけど好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
そんなことを考えさせられました。大切なのは、自分を支える些細な何か。それが自分にとって何なのか、他人にとっては何なのか。 何が大切になるかは人それぞれだよねといつもの湊さんらしい表現の中で、見せてくれました。 自分がどんな環境下にあっても支えがあれば生きて行けるし、支えがないとぷつんと切れてしまう。当たり前のことだけど、それは大人とか子どもとか関係なくて、人として大切な何かだと強烈に訴えてくれる作品でした。 読後感も比較的清々しいのかなと思ってます。まさに未来というか期待が持てるそんな終わり方なのかなと。 強いて言うなら、子どもの貧困というテーマだということについては、物足りなさというか、表層を掬ってきたなとと思いました。とはいえ、社会に一石を投じる中で、子どもの貧困を初めて知る人にとっては、子どもの貧困わイメージをしやすい作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
強烈なまでに魅せられた「子供目線」からの貧困問題。特に今押し寄せている子供の貧困問題が色濃くでる作品で大事なポイントとなる「子供の声は小さい」という点。 危なかったら、どうしようもなかったら、 【子供から言ってくるだろう】 本当にそうだろうか。自分が子供だった頃を思い出すと分かる。周囲の目が気になり、両親に心配かけまいと嘘の笑顔を漏らしたことはないか。全ての大人に真実を伝えただろうか。絶対にないと言い切れるほどに「真っ直ぐ正直に何でも話した」なんて子供時代を過ごした人はほぼいないと感じる。 作品はすれ違った思いが交錯して結果的に人の死に絡む重大な出来事にまで発展していく。しかし、これは本当にフィクションで済まされるものなのか。 ミステリの奥深さと伝えたい思念がしっかりと伝わる絶妙な作品に湊かなえ先生の新しい世界観が見えた気がする。 今後の格差社会を生きる上で、大人だから読んでおくべき一冊と言えそうです。 PS.うっかりAmazonで2冊買ってしまった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!