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六月の雪



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【この小説が収録されている参考書籍】
六月の雪
六月の雪 (文春文庫 の 7-12)

六月の雪の評価: 4.17/5点 レビュー 24件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
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No.24:
(5pt)

記憶の片隅に咲く雪のような白い花が。

台南にて日本の足跡を辿る。
台湾の歴史、文化と共に、そこに故郷を感じさせる情景が広がっていく。
だが記憶は失われていこうとしている。
淡く白い雪のような花、欖李花(ランリーファ)はふるさとにつながっている。
心の中に生き続け、未来につながることを求めて。
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No.23:
(5pt)

人生は思い通りには行かないと、ラストが象徴。

乃南アサさんの作品は殆ど読んで来ました。再読したのもあります。2度と読まないのは、朝鮮アサガオを媚薬とした一族の話しと、人形師の話しです。この本は…って感じで、もしかしたら台湾ゆかりの人たちには深まる理解があるかも知れません。日本が台湾を日本国として、同じ日本人として一国だった事が詳しく描かれてる事と、何故 中国と韓国が嫌日本なのかが教育である事が描かれてるので、こんな本を書いてしまった乃南さんが心配になりました
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No.22:
(5pt)

台湾のことがよくわかる良い物語でした

人の勧めで読みましたがよい本です
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No.21:
(1pt)

現実=ネガティブ。日本の小説が抱える病理

先に謝っておくが、最初の3〜4ページで読むのをやめてしまった。それが全てだろう。何事に於いても『掴み』は大切だ。この小説にはそれがない。主人公の自分語りは陰鬱で読み進めるのが苦痛だ。声優を目指したものの上手くいかず、親族の様子もどうやらよくない。そんな話し誰が興味ある?ウンザリしてしまった。日本の小説はこの手の話しが多い。現実を描写することで満足している作家が……。現実=ネガティブ。そこには想像力の翼はない。この世界は素晴らしいのだ、とどうして言えないのか?自分では手に負えない闇を扱って最後は尻すぼみ。こんなのばかりではないか。少なくとも作家は夢が叶ったのだから肯定的で建設的で現実的な物語を書くべきだ。
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No.20:
(5pt)

台南に行ったことがある人は是非

素晴らしかった!
読みながら、頭の中で映画のように映像化されていった。
台南に行ったことがある人なら、ブワーっと絵が浮かぶはず。読みやすい文体も良かったです。
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No.19:
(4pt)

読後に本当に地震が

片言の日本語が読みにくい。
長編だと一部歴史の資料を見ている気がしてくるので軽く読み飛ばしながら、最後まで読むのが苦痛なわりに落ちがなく。
読後本当に台南の地震があり胸が傷みました。
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No.18:
(4pt)

台湾と台湾人の素敵なところが良く表現されていますね。

台湾には仕事で何度も行きました。主に台中・台北でしたが、台南にも足を運びました。  
台湾に行ったことで「自分が日本人である」ことに気づきました。おかげで台湾と日本の
関係や、 台湾と大陸の関係も勉強する機会となりました。「6月の雪」は台湾人と日本
人の関係性を分かりやすく教えてくれる良い小説です。
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No.17:
(5pt)

台南の風景が鮮やかな物語

台湾に住んだことがあるので、物語の景色を懐かしい気持ちで読みました。
また、主人公と歳が似ていることもあり、
自分も未来に向けて進もうという気持ちになりました。
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No.16:
(4pt)

台日の歴史をもっと知りたくなる

・気に入ったところ
台湾の日本の歴史について、日本が台湾に対して行ってきた悲しいこと、良くないことも隠さず小説な背景として使っているところ。もっと台日の歴史を知りたい、勉強したい、日本人として学ぶべきという気持ちになりました。親日と言われる所以についても、悲しいけど複雑な気持ちで読みました。
・気に入らないところ
結末。ハッピーエンドで終わらせて欲しかった。なぜこの終わり方?!と疑問に思いました。
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No.15:
(4pt)

台南へ旅行したくなる!

声優の夢を破れた32歳の主人公は、ある日、祖母が台南で生まれ育ったことを知ります。

祖母が人生を振り返ったとき、「台南に住んでいた頃に戻りたい」と言ったため、祖母に代わり、単身台湾へ渡ることを決意。祖母の生まれ育ったふるさと・台南で、祖母の過ごした家や思い出の景色を探す7日間の旅の行方は…というのがあらすじです。

主人公は、祖母と話して初めて台湾が50年もの間日本に統治されていたことを知ります。また、旅を通じて出会う人たちの話から、台湾の戦後史、すなわち、日本の後にやってきた蒋介石の国民軍の残虐非道な統治時代があったこと、密告の横行で40年弱もの間恐怖政治を経験し、感情をあらわにするのを躊躇う人が多いということなどを学びます。

台湾が日本だった時代があったこと、台湾が親日国であったことを知っている人は現代の日本人にもわりと広く知られていることだと思います。

一方で、日本統治時代の台湾で住む台湾人や、その後の時代がどうだったのかまで詳細を知る人はそんなに多くないかもしれません。

私も台湾を旅行したことはありましたが、知らないことばかりで、第二次対戦中から戦後の台湾を知るのにとても興味深い1冊でした。

その分、台湾の歴史に重点を置いたせいか、主人公がとても幼く自分勝手に見えることが多々ありちょっと残念。32歳じゃなくて、20代後半までなら許せるかな…なんて思っていたら、少し前に読んだ「自転しながら公転する」の主人公も30代に入ったアラサーの自分探しの設定だったことを思い出しました。

もしかして、少し前は仕事や恋愛など人生に悩める女性って28歳ぐらいがしっくりくる設定が多かったのだけど、その年齢が少し上がっているのかな、なんてことも考えました。

いずれにせよ、台湾のことを知りたい人にはおすすめです!

台南へ旅行に行きたくなります!
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No.14:
(4pt)

将来台湾旅行を計画してたら、読むべき。

複雑な歴史のある国、台湾のことがよくわかる、青春旅行記のような本。少しくどいが、面白かった。
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No.13:
(4pt)

やっぱり上手い

久しぶりにこの著者の本を読んでみましたが、やっぱり上手いと思わせられます。

声優になるという夢をあきらめ契約社員として働いていた主人公、未来が、体調を壊した祖母が昔住んでいたという台湾の地をおとずれ、そこで様々な人と出会い……というもの。
台湾というのは、近くて案外遠い国で、私はその歴史にも疎かったので、読んで勉強になりました。

作中、祖母が住んでいた家に現在住んでいる老女やその娘と出会うシーンがあるのですが、老女の娘は逆にかつて日本に住んでいたことがあり、やや強引に彼女たち母娘の身の上話を聞かされることになります。そのあたりは、異国の地で偶然見かけた家で女の幻にひきこまれ、その家にまつわる因果を知るという、佐藤春夫の小説を思わせます。多分、作者もそれを意識してその名を作品中で出しているのでしょう。

不幸で悲しい女の物語なのですが、それがよくある東洋の身世打鈴や秋風泣女の類にならないのは、ガイドの洪春霞の独特の語りです。彼女の日本語は理解のレベルは高いのですが、口調がかなりちゃらんぽらんです。ですが、それがかえってとても魅力的で、彼女を通して語られる女たちの歴史に引き込まれます。外国の文学や小説を読むときは、訳者のセンスによって作品の雰囲気が違うように、彼女を通しての語りであるからこそ、女たちの物語は興味深く、苦しく辛くはあっても、あまり暗くならなかったです。なにより、たんなる不幸話、お涙ちょうだいの話にならないのは、作者の冷静かつ巧妙な視点や筆致です。作者自身が、鋭い観察眼で女たちの物語を見てきたように思わせられます。
結局、いつの時代もどこの国でも人間の幸せの原点は親子関係であり、家族の問題は人間が背負う永遠の重荷と学びなのかもしれません。

面白い作品でしたが、できれば洪春霞の物語や事情などを、もう少し知りたかったです。あと、最後のてんまつが、ちょっと……。未来といっしょに叫びたくなりました。
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No.12:
(3pt)

やっぱり中古は中古

単行本は高いので中古を購入しました。
全体的にきれいな本でしたが、
読み進んでいくとちょくちょく鉛筆での囲みが・・・。
前に読んだ方が気になった部分に印を付けたようです。
あんまりいい気はしませんでした。
やっぱり中古はそれなりに覚悟はしないとね。
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No.11:
(2pt)

何もかもが中途半端

いろんな人に助けられての台南への旅。
でも、なぜか助けてもらって当然のような主人公の態度(特に李さんに対して)には釈然とせず常に不快を感じたし、老婆の酷い人生話が性悪な叔母とどこかで繋がるのかと思っていたが、結局それぞれは平行線のままで叔母は叔母のまま。
老婆の長女の話も、どうしてここで必要なのか良く判らない。
32歳の主人公の視点からすれば、人々との交流や新たに知る諸々のことを通じて二つの国のことを考えたのかもしれないけれど、その結果たどり着いたのが語学留学(-_-;)。
でも、この甘ちゃんの主人公ではその日々が徒労に終わる予感がして、未来への希望を感じ取ることができない。

台南の描写はとても魅力的でした。
熱い空気、南国の生命力、鳥の鳴き声、遠い日の日本の風景。
行ってみたくなりました。
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No.10:
(5pt)

もっと台湾を深く知りたくなりました。

台南には何度も訪れましたが、歴史についてはよく知らなかったので読みました。この本に出ているところに訪れてみたい。また台南に行きたくなりました。
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No.9:
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乃南あさの台湾Loveびしびし伝わる

この本読了後、台湾旅行に行ってしまった
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No.8:
(5pt)

我々は家族、国、言語、時間、距離といったものにどれだけ縛られているのだろうか。

台湾の台南市にある祖母の生家を探しに旅立つ主人公の物語。決して良い側面だけとは言えない日本との関わりやその歴史に触れつつ、現地でサポートしてくれる台湾の人々との交流が描かれていく。著者の視点はあくまで今の、そして当時の市井の人々のものであり、国家の善悪をテーマにはしていないところに留意したい。(それは個々人があらためて学び考えればよい。)

この作品を読むと、やはり重要なのは(国というくくりよりも)個人対個人の繋がりに思える。結局、我々は時代や生まれなどからの影響は免れないとしても、人と(そして自分とも)真摯に向き合って生きていくしかないのだろう。ラストエピソードは賛否あるだろうが、読後感はあくまでさわやか。良い意味でのノスタルジックな感覚にも浸れ、読んで良かったと心から思える一冊だった。
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No.7:
(4pt)

歴史を背景に描いた作品や、台湾との交流が気になる方にはオススメです(^-^*)/

日本と台湾の歴史を背景に、入院した祖母のために『祖母がかつて暮らしていた台湾の住まいを突き止めるべく』台湾に向かったヒロインが、様々な人との縁を紡いでいく作品です(^-^*)/

個人的には戦争が絡んでくる台湾の歴史を知れたり、過酷な環境で懸命に生きる人たちの痛みを知れたり、
様々な縁の大切さを感じる事が出来て、素晴らしい作品でした!
人生の歩み方や縁を紡ぐ大切さを改めて見直させてくれました!

歴史という背景が加わると、より広い視点で物事を捉えていけるなとも感じた次第であり、
歴史を背景に描いた作品や、台湾との交流が気になる方にはオススメです(^-^*)/
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No.6:
(4pt)

確かな構成力の安定した筆致

久しぶりに読んだ乃南アサは、最後まで安定感あり。
淡々とした筆致で、台湾のこと、老いと向き合う祖母のこと、家族関係、を丁寧に描き切っていた。
無常観もあるが、主人公を未來と名付けたことにも意味があるのか、
未来ある若者へのエールで締めくくっての完結は見事だった。
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No.5:
(3pt)

台湾の歴史、日本とのつながりがよく分かる。

台湾へ旅に出よう!というのをよく目にしていた。行ってみたいけど、よく分からない台湾。

この本を読んで、台湾の歴史、日本とのつながりがよく分かった。
戦争の記述が多くて重かったらどうしようと思いながら読み始めたが、そこは個人から見た事実が書かれている。

それよりも台湾、日本の家族の中で起こっている事情が多く書かれていて、なかなかそこが深く、長い。対比の後に何かの展開があるのかなと期待して読んだが…
予想しない着地だった。
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