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友達以上探偵未満



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【この小説が収録されている参考書籍】
友達以上探偵未満
友達以上探偵未満 (角川文庫)

友達以上探偵未満の評価: 3.67/5点 レビュー 18件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(5pt)

これぞミステリ!

低血圧気味でやや人見知りだが観察、分析、推理力は抜群の上野おあと、それらはカラッキシだが物怖じせず直観と飛躍にすぐれた伊賀もも。凹凸の能力を備えた女子高生(うち1話は中学篇)探偵コンビによる中編集。魅力的で楽しいキャラクターを呼び水としながらも、内容はゴツゴツと骨太な正統派論理パズルで、決して読みやすい本ではない。だが、これぞミステリーの醍醐味。途中、込み入った討論についていけなくなって黙り込んでしまう箇所に笑いながらも食いついていってこそ大きな満足を得られるのだ。
発表間隔も開いていて、作者の苦労もうかがえるが、この絶妙の探偵コンビをぜひシリーズとして育てて欲しい。だらだら大学編まで続ける必要はない。中学篇と高校篇取り交ぜて4冊ぐらいで充分だ。日本ミステリの金字塔になるだろう。角川の力量が試されてるぞ。
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No.17:
(4pt)

ひょっとして中町信へのオマージュ?

いかにも麻耶雄嵩らしい、一筋縄ではいかないミステリ。
しかし、そのつもりで読んでいたのに、2篇目の「夢うつつ殺人事件」には、驚いた。
プロローグ部分の真相といい、殺された男子生徒が途中まで描いていた絵が、どの程度まで進行していたかで犯行時刻が絞り込めるのではと探偵役が推測してみる(が、手がかりにならない)点といい、中町信の初期作品を連想させる。
麻耶雄嵩にしては普通、に思えるのは、中町信へのオマージュだからか?
しかし、それがどれだけ読者に伝わるのか?
そう考えると、やっぱり普通じゃない。
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No.16:
(2pt)

「小説」としては弱い

もともとが「犯人当て推理ドラマ」だったので文章状態にすると
謎・トリック・登場人物の薄っぺらさが目立っています。

ただ、途中で思考のための中断・読み返しが可能だからこその感想であって
媒体が違えば評価が変わるとも思えます。
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No.15:
(1pt)

読まなくていい

作者が百合のなんたるかを理解してないし興味もない様子。編集者にやれって言われて書いたのだろう。世界観も凡庸、登場人物も死ぬためだけに登場するような薄っぺらさしかない。事件が起こる前に飽きて読むのをやめた。
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No.14:
(3pt)

論理の積み重ねには納得も,文章にはちょっとクセが…

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

ヒントが目立ちすぎのようにも映りましたが,目の前にある情報を落ち着いて整理し,
論理を積み重ね,解決へ導いていく流れは,ストンと腑に落ちて納得をさせてくれます.

その一方で説明過多にも感じ,何もかもを文章だけで伝える様子には目が滑りがちで,
見取り図も用意されているのですから,もうちょっとスマートに見せて欲しかったです.

このほか,カバー絵をはじめ,キャラクタや言い回しなどはラノベの雰囲気が強く,
ユーモアミステリの部類に入ってきそうですが,このあたりは好き嫌いが分かれそう.
また,なじみの薄い漢字を使ったり,『イヴェント』や『アドヴァイス』といった表記,
さらには,本作がシリーズの途中の巻かと思うようなやり取りには,違和感を覚えました.

なお,百合の成分はありません(?)が,二人の関係については複雑な面が覗き見え,
特に片方の少女の一方的な思いには,危うさとの胸の悪さとともに意外な印象を抱かせ,
ドタバタで終わるのかそれとも…と,起こるかも知れない『何か』が気になるところです.
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No.13:
(3pt)

気楽に楽しめる…本格物!?

女子高生の探偵コンビが学内外で起きる事件に挑む。
といってもそこは摩耶作品、ヒネリがある。

まず何と言っても、女子高生探偵とはいえ起きるのは殺人事件、しかも問題編と解決編(作者からの挑戦?)に分かれているので、パズル的な謎解きを楽しめる。

そしてこの探偵コンビも、仲が良いながらお互い名探偵を目指しているのでそこはかとライバル意識もあるという面白い設定。

中編3編なので気楽に読める。
…が、摩耶作品を多く読んできたものとしては、ここらでじっくり長編が読みたいところ。
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No.12:
(3pt)

百合ではないです。ライトなミステリー

この作者さんにしては普通...というか、ライトすぎてある意味異端な作品になっています。
謎解きミステリーでちゃんと読者も解ける優しい難易度。それを彩る主人公二人の友情(?)といった感じ。
作風分けしたら「化石少女」系になるのかな。もも、あお二人ともキャラは立ってるけど日常シーンがあまりないため愛着は感じず、たぶん続編もないんだろうなぁと切なくなる。
私は自他共に認める百合スキーですが、二人の関係は百合じゃないと思います。あおは拗らせてるけどももはあくまで友達と思ってるし。何よりあおはもも兄が好きっぽい(無自覚)描写あり。
このへん過度な期待せずにライトなミステリーとして読んで欲しいかも。
麻耶作品苦手な人もこれなら読めそう。

表紙の絵は可愛いけど、あおは作中で太眉がチャームポイントとあるためそこは合わせて欲しかったです。
評価は普通で。
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No.11:
(4pt)

骨子は古典的な本格推理。百合かというと、それは表面上だけの話で微妙なクオリティ

主役のふたりが女子高生ですが、読んでみて女子高生らしさは感じられなかった。見た目だけです。
はっきり言って、プロットを読み解くマシンが女子高生の皮を被っただけです。
解答編もやけにさっぱりして終わる。
ここには物語はありません。あるのは事件。(ある意味、それは良い点です。無駄な要素がありません)

麻耶雄嵩さんの小説にしては軽く読める作品だと思います。薄味になったぶん他に何かが入っているというわけではないので、星ひとつマイナスします。
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No.10:
(5pt)

表紙に惹かれて

この作者の小説を読むのは初めてでしたが、キャラクター達が魅力的で、また謎解きについても、自身の力では5割程度しか正解にたどり着けませんでしたが、読めばなるほどと思えるよう作られており、楽しめました。
KADOKAWAということでか文体はライトで、いつもとは違った作風のようですが、私は好みでした。
解ったり!の決めぜりふは可愛くて良いです。最後まで読むと、タイトルはなるほど、の二人ですね。
続編があればまた読みたいです。
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No.9:
(2pt)

初めての作家

初めての作家の初めての作品を読了。女子高生の二人組が探偵として、三つの事件を解決するという短編集。ライトノベルのような読みやすさの分、内容も軽かった。
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No.8:
(5pt)

ひさびさに推理物を読む気になった作品

百合だって言う人たちがいるので読んでみました(基本推理読まない人

学生であり、一人ではどこか欠けている二人の事件物
この1巻に3つの殺人事件をまとめているのでそれぞれ短くささっと読めるし
そして読者に犯人当てを促す方式もあるので楽しみやすい

この小説の続きを書くつもりがあるのか不明ですが、この段階では百合なんだろうなと思う
ただ、事件に関与しやすくしている刑事の兄の存在が大きくならなきゃですけどね
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No.7:
(2pt)

ライトな文体で書かれたミステリ

ラノベみたいな文体だった。
別にラノベでも良いと思うが、個人的には文章が合わずに駄目だった。
人を選ぶと思われる。

短編が3つ。
ネタ自体はしっかりしたものだし、特に1編目は楽しかった。
1編1編が短くてサクサク進むので推理クイズみたいな印象。

伊賀市を奈良に編入云々みたいなジョークがあったが、文化的にも言語的にも関西圏に入る土地。
言葉だけでもそっちに合わせれば特色が出て好みだったかなぁと感じた。
(登場人物の一人が標準語で喋った云々って記述があったので、もちろんわかってやっているとは思う。)
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No.6:
(4pt)

標準以上傑作未満

麻耶氏のまた新しい探偵キャラによる本格短編集。
NHKで推理クイズドラマ化された作品を収録しているように、読者への挑戦付きの純粋謎解き路線の作品である。
近年の灰汁の強くない妙にロジックに終始する小品路線の作品で、本格推理としてはきっちり構成されているが、あまり話としては面白くはないという感じだ。
最終作ではちょっと前2作とは趣向を変えて氏の永遠のテーマと言える探偵という存在についての問題意識が顔を覗かせているのが氏らしい。
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No.5:
(4pt)

麻耶節は利いているものの・・・

最近の麻耶さんはライト層を開拓しようとしているのでしょうか?
確かに2作目からいわゆる「萌え」を狙ったキャラ作りはしていましたが、ここまでライトに寄せなくても・・・というのが本音。
ミステリ部分は相変わらず骨太ですし、麻耶さん特有の探偵の存在意義に対する問題提起も成されているのですが、いかんせんキャラ作りの部分で「滑ってるなぁ…」と思ってしまう箇所が多々ありました。
どうしても、カタストロフを求めてしまいますね。
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No.4:
(5pt)

解くことができる犯人当て

この作品の「あおとももの関係」の面白さについては、健全な「香月と木更津の関係」のようで微笑ましいが、この作品の特徴は犯人当てであることである。

実は「犯人当て」は非常に書くのが難しいジャンルだ。犯人当ては詰将棋と同じで、論理がしっかりしていないといくつもの答えが生まれてしまうし、突飛すぎると誰もわからず、答えを見ても「こんなのわかるか!」と卓袱台を返したくなる。逆に論理的すぎても全員わかってしまう。一読しただけではわからないが、何回か読めば確実にわかるようになっていて、真相に異論の余地がなく、全体で20%くらいの人が正解する。これが犯人当ての理想だが、これを書くには作家に極めて高いレベルが要求される。斬新なトリックを考えて作品にできる作家はそれなりにいても、犯人当てを書ける作家は滅多にいない。散々考えてわからず、答えがめちゃくちゃだった時の絶望感から、犯人当てが嫌いな読者も多いだろう。

だが、麻耶は違う。麻耶雄嵩はあまりに斬新な作品を書くために異端や極北と言われるが、実は最も基礎能力が高く、TPOを弁えて作風を自在に変えられる、最高峰の本格ミステリ作家であり、このオーソドックスな犯人当てを書くのが非常にうまい。

一度麻耶が犯人当てのアンソロジーに書いていた「二つの凶器」は単行本未収録だが、これもちゃんと分かるように書かれており、私もウンウン唸った末に真相にたどり着くことができたが、アンソロジーの他の作家の作品はほとんど正解者がでなかったり、多すぎたり、惨憺たるものであった。

本作は犯人当てのNHKドラマの原作として作られた作品なので、ちゃんと犯人がわかるように作られている。自分もリアルタイムで観ながら、制限時間内に最後の犯人までは詰め切れなかったが、タバコや見立てのところまではすべて当てることができて、非常に楽しかった思い出がある。2作目の「夢うつつ殺人事件」も、夢うつつ部分の数ページを5回くらい読み直して、ようやく謎が解けたが、この作品は真相がわかった瞬間の快感が本当に凄まじい。3作目は犯人当て形式ではなく、さっぱりわからなかったが(笑)。

とにかく、私が言いたいのは、ちゃんとした犯人当ては作るのがものすごく大変で、書ける人が少なく、珍しい作品だということ。この作品を考えずに答えを見てしまうのは勿体ない。麻耶は伏線なんていちいち全部回収しないので、答えを見ても魅力半減だろう。是非、一句詠むだけでもいいから、答えを見る前に考えてみたら良いと思う。考えるに足る作品であることを保証する。

因みに麻耶が一切難易度調整をせず、論理的には完璧に正しく他の答えは考えられないのにも関わらず、絶対に当てられないことをテーマに書いたと思われる作品が、メルカトルと美袋のための殺人に収録されている「ノスタルジア」。嫌がらせのような作品なので、興味ある人がいればこちらも是非(笑)。
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No.3:
(4pt)

ネタバレほぼ無し

面白い。今作も文句無しに面白い。読者への挑戦形式は初めての試みか。

探偵にしても犯人にしてもこんな頭の切れる子供達がゴロゴロいてたまるかと毎回思ってしまうのはご愛嬌だが、麻耶雄嵩作品をまだ読んだことのない人や読み始めたばかりの人には高品質な本格ミステリとして間違いなくおすすめできる。考え抜かれたトリックはもちろんのこと、探偵とは何なのか、どんな存在であるべきなのかを熱く考察した探偵論や、何気なく配置されたシュールでシャープな一言など麻耶雄嵩作品の魅力も健在だ。

しかしながら、期待値が高すぎたせいか本書を読了した際に「面白かったけれど、これでもう終わっちゃうのか」という気持ちが少々湧いた。ノックスキラーたる作者のことだから何かとんでもない爆弾をどこかに仕掛けているのではと勘繰ってしまった。この時点で私は作者の手の上で踊らされていたのかもしれない。

思うに、謎には解き明かされるべくして解き明かされる謎とそうではない謎がある。前者が鮮やかに解き明かされつつ、後者が謎のまま宝箱に入れられている(と信じている)、だからこそ、宝箱を開けようと麻耶雄嵩作品を何度も手にとってしまうのだ。なんと悲しい人間の性か。闇パセリ無限の輪廻の継承者 ふと誰かがこの俳句を詠んだのが聞こえた……
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No.2:
(5pt)

おもしろかった!

表紙に惹かれてカバー買い。
初読みの著者だったが、すごく面白く、すいすい読めた。
貴族探偵のドラマの方なんですね、店内のポップ?で知りました。
ミステリーとしても、少女2人の物語としても読めるので、門戸の広い作品だと感じた。
ももちゃんめっちゃ可愛い。
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No.1:
(5pt)

麻耶雄嵩入門にもってこいの百合作品

ポップでキュートな表紙絵。ライトな文体。ミステリー世界のリアルティラインに慣れていない人にも優しい「田舎」という魔法の言葉。放り込まれる小ネタ。JKメシまで放り込んでくるとは恐れ入る。それでいて作者特有のロジカルさとビター感は健在な一冊。

摩耶作品に慣れてしまった読者も「見立殺人」や「夢うつつな状態で聴く殺人計画」「名探偵とワトソンの関係」とワクワクできる。特に夢うつつ~は状況設定と巻き起こる不可能状況が「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」を想起させてドキドキさせられる。他にも過去作「名探偵 木更津悠也」を思い返させる探偵とは何かといった筆者ならではの考察が光る。

探偵役である上野おあと伊賀もも。もも兄で刑事の伊賀空の掛け合いや百面相じみたももの表情描写には思わず笑ってしまう。読了後の再読で、ここであおがこういうことをするのはそういうことかっていう再発見もできて楽しい。

麻耶作品にしては穏当なラストだけど、ビターさや倫理観のなさといった先生の作品特有のらしさはしっかりあるので入門書に最適だと思う。第二短編と第三短編の学園生活描写もいいし、主人公二人がなぜ名探偵を目指すのかの動機付け描写もしっかりあるのでミステリ初心者にもとっつきやすい。
友達以上探偵未満Amazon書評・レビュー:友達以上探偵未満より
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