■スポンサードリンク
i
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
iの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 1~20 1/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人生とは、自分の存在意義を探す、求める旅であってはならないと気づくのは初老の声を聞く頃。遅まきながら。生きろ生きろ生きろ。と背中を押す作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サラバや通天閣と違って非常に浅い。読んでガッカリした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は何者か、どこから来てどこに向かうのかという問いは哲学的でとても良かった。「アイはこの世には存在しない」の繰り返しも効果的だった。ただ、社会を憂いながら裕福な世界から一歩も踏み出さない主人公は、しょせんお気楽な立場だなと思った。毎年軽井沢のホテルで過ごしておいて、社会の弱者に心を痛めるなんて::::。元々両親が主人公を養子として受け入れたことが偽善の始まりなら、この話は「偽善の塊」になってしまう。そこは否定したいのだが否定しきれなかった。同性愛者のミナが妊娠してしまうことも、ユウが真剣なデモの場でナンパするように主人公と出会ったことも、「偽善」のエピソードだと思うと、作品に共感できなかった。あの反原発のデモはしょせん軽いノリでしかなかったからなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごすぎる。の一言。 この構想を漠然と思い浮かぶことはできるかもしれない。 でも、これを物語にして、言語化することのハードルの高さは本当にすごいことだと思う。 それも、とても美しい言葉達で紡がれていて、西加奈子さんの言語感覚の素晴らしさ、世界を見る感性の美しさに、もう感服しました。 哲学にかなり近い、「私と世界」「相対と絶対」というような部分に、西加奈子さんの思考が凝らされており、小説を越えた小説ともいえる一冊でした。 本当にありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西加奈子は聡明で繊細な子供の描写が非常にうまい。 心理描写はわかるな…と思う所もあるし、文章も上手いけど、あまりにポリコレ的テーマを詰め込みすぎなうえ、登場人物が偽善的な人ばかりで、胸焼けした。 特に主人公のアイはひどい。 例えば兄弟や親友がいて、兄弟や親友は国に残されたけど、自分はたまたま裕福な家庭の養子に選ばれた、とかなら、アイがなぜ選ばれたのは自分なのか?なぜ自分だけ不幸から免れたのか?と悩むのは分かるけど、特にそういうのがあるわけではなく、見知らぬ人にすらそう思い、死者の数をノートに書くのは、自意識過剰すぎて気持ち悪い。 (一応なぜ?と思うのに至った理由は、説明されてはいるが、動機として弱すぎると感じた。アイが、それ程までに繊細なのだ、と言われたら、そうですか、としか言えないけど) そこまで繊細なら、革命家や聖人として活動すればいいのに、ただ裕福さを享受して、自分からは何もせず、ウジウジ悩むだけ。 じゃあ、シリアに帰って清貧生活してろよ。と思った。 さらに後半、反原発デモで出会った、ユウというフリーターバツ2のオッサンと恋に落ちて、休学という展開も寒すぎて震えた。 大学院まで親の金で行って、オッサンとのラブロマンスにより、勉強に身が入らなくなったのが原因で、休学。ナメてる。 私は存在してていいんだ!と思えるように至った理由が、バツ2のオッサンとのラブロマンス…くだらないし、薄っぺらい。全然共感できない。同じセリフの繰り返しが何度も出てきてクドイ。感想:いいから働けよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方のレビューにもありましたが 刺さらない方は今幸せに暮らしている方だと思います。 人の感想にケチをつけるのは無粋ですし 共感出来る事が偉いとも正しいとも思いません。 それはまさにこの本の内容かと思います。 でもこれを読んでつまらないと一蹴される方を少し恐く思います。 (決して否定したい訳ではありません。) 言い訳にしたくはありませんが私は特殊な生い立ちと 元々の厄介な性格もありアイデンティティーの確立にかなり苦戦しました。 自分の事でない暗いニュースも引きずるタイプです。 うまく言えませんがこの本を読みながら 悲しくてではなく救われたと感じ涙が出ました。 思春期の頃に読んでいたらもう少し生きやすかっただろうなと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分のような考え方の人がいるんだと知って安心した、救われた。 西加奈子さんに救われました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本のデザインで手に取り、最初の「この世界にアイは存在しません」というパワーワードで購入に至りました。 主人公が、自分は恵まれているという罪悪感と戦いながら、淡く進んでいくストーリーでした。心に残る言葉や考え方に触れられたのは良かったですが、小説として、物語として面白かったかと聞かれれば、そうではなかったです。ただ、主人公に対して少しずつですが感情移入していき、一緒に幸せを求めるような感覚もあったので、その点を踏まえ星3つの評価とさせて頂きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説としては読ませますが、メッセージ性には疑問、と思います。 主人公のアイは、シリアの生まれで、アメリカ人の夫と日本人の妻という裕福な家庭に養子として迎え入れられ、アメリカそして日本で暮らすことになります。 優しい両親に愛され、何不自由なく育つも、自分がたまたま恵まれた環境にいることについてずっと罪悪感を抱き続け、苦しむアイ。 アイが「たまたま恵まれている自分への否定的感情」と「他者への有り余る想像力」を持て余し、苦悩し続け、そしてそれを克服するまでのストーリーが本作です。 冒頭が「この世界にアイは存在しません。」から始まるように、自分の存在についてが大きな主題のひとつです。 アイが最終的に自分を肯定することができたのは、理解のある素晴らしい親友と夫に巡り会えたことが非常に大きい。 人との関わり合いの中で、自己肯定感を持つことができるようになるのは、ごくごく当然の流れだとは思います。 しかし、アイの自己肯定感は、いささか他人の存在に依存し過ぎています。 趣味の問題もありますが、後半のミナとの友情劇は、暑苦しすぎます。 内向的な主人公の心の葛藤を主題に選ぶなら、もう少し内向的な「一人でも生きていける強さ・逞しさ」を描いてほしかったです。 もしくは、もう少しアイが、自分の抱えた罪悪感を何とかするために能動的にあがいてくれていればと思いました。 もうひとつの主題ともいえる「他者への想像力」についても言えることですが、アイは当事者でもないのに他者の痛みに思いをを馳せることについて、罪悪感を感じるという状態から、「痛みを感じることで、苦境にある誰かとともにあることはできる」と、肯定的に捕えることができるようになります。 しかし物語を通じて辿りつくのが「捉え方の変更」だけかと思うと、正直「それだけ?」と思いました。 大学生時代、親の金で楽な生活をしていることを恥じながら、バイトなどをしようとはしない。 結局親から自立しないまま、出会った恋人とそのまま結婚。 (ついでに言えば、バチイチ子2人、フリーのカメラマンが夫なら、経済感がガラッと変わりそうなものですが、そういった描写は一切ありません。) 恵まれていることに罪悪感を感じるなら、働いて少しでもお金を稼いでみれば?ボランティアでも何でも、自分が役に立てそうなことをしてみれば?と思っていただけに、想像力についてのメッセージに異論は全くないのですが、ひっぱってきた割にはアクションが足りなくて、もどかしいです。 帯に煽られて考えすぎたのかもしれません。 最初にも書きましたが、文章としては面白いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容がありそうで、無い。 iとかユウとか、それっぽい韻を踏んで、実際に起こった事件厄災を絡めて物語は進んでいく。筆力はあるのでそれなりに読めてしまうし、まるで「深い話」をしているように思える。 けれど後半になればなるほど、作者は自分に酔っているのでは?これって御本人の自叙伝では?というのが透けて見えて、辛かった。そして、はっきり言って面白くはなかった。 もう次回からは本の帯の文言に騙されないように注意します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
血や命がメインテーマのように書いてあるのに、結局自己中心的な主人公やその親友の行動に、小説の矛盾を感じて共感できなかった。大切な、主人公の、自分と繋がるはずの「命」は、体外受精で4つ作って3つは廃棄しているし、 レズビアンの親友は一回の男性との安易な関係で妊娠し、中絶を考えるも、「自分の体、心、命のために産むことにした」と。お腹の中の、生きている命を考えたとは一度も言わない。 全てが自己中心的に回っていて、テーマは良かったものの、今どきの思考のみ、作家の思想が浅くてうんざりした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
災害や戦争といった世の中の不条理に対し、なに不自由なく暮らしている自分、そういった不条理に対して何も出来ていない自分、に対して罪悪感を抱いている主人公アイが、両親や親友、夫との関わりの中で自分の答えを見つけていきます。 これを読んで不快に思われた方がいたら申し訳ありません。 自分は遠い国の話や、自分と関係のない事に対して、悲しんだり、哀れんで話す人を見ると「偽善」では?と考えてしまうことがありました。 この本を読んで気づけた事は、何もできなくても、変えられなくても、他人を思いやる気持ちは、誰かを救うことができるということです。自分とはあまり関わりのない、友達の友達が病気をした話とか、それこそテレビで流れる遠い国の悲惨な話とか。そういった話に対して、堂々と悲しんだり、想いをはせてもいいんだと思わせてくれました。 偽善かどうかを決めるのも、自分。 「愛があるかどうかだよ。」という言葉はとても心に響きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実在する事件事故の死者数など、現実のことを多少なりとも反映した小説であり、また少しでも世の中を良くしようと、現実を変える目的を(たとえ著者の希望に過ぎなかったとしても)内包した小説であるにも関わらず、現実感に欠ける描写、現実感に欠ける登場人物の感情変化は、読み手の想像力に大幅に頼らざるを得ない文章表現だったのではないでしょうか。特にエンディングに向け、物語が展開する時の主人公の感情変化は、それまで丁寧に描写したはずの負の感情を、乗り越えるには随分と説得性に欠けました。ゆえに、偽善と感じてしまうのかも知れません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
i とは数学における、虚数単位であり、中学の数学教師がそれは存在しない、と言った。冒頭で語られるこの言葉に私は惹かれたが、数学の深遠さにはあまり立ち入らず、最後まで感情移入できませんでした。小川洋子さんの、「博士の愛した数式」のような小説を期待してしまったのかもしれません。世界で起こっている悲惨な出来事、その羅列が語られ、全体的に何が言いたいのかよくわかりませんでした。本の帯に掲げられた中村文則、又吉直樹の絶賛の言葉に騙されました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の心理描写がくどい。 悩んでいるジェスチャーだけで結局何もしない。 贅沢な暮らしは変わりなし。 つまらなかった。 買うので無かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西加奈子さん、大好きです。「ふくわらい」を過去何人に勧めたか知れません。 しかし…この作品はダメでした。読みながら頭の中で(で?ーーで?)と声を発してしまった。 テンポが悪く、とても読みずらい。そして主人公のキャラクターや悩みに興味が湧かず到底同情も出来ない。 だから?なに?で?の繰り返しで、本を閉じてしまいました。好きな作家さんの作品を完読出来なくて悲しいです。私には合わなかった… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サラバで感動した直後にこっちを読んでみたけど、これはダメだ……。劣化版サラバやん。間接的に震災を経験して生きることについて悩むとことか、二番煎じに感じた。 物語の大半は裕福に育った主人公が不自由せずに生きてることに罪悪感覚えて悩んでるだけだし、トルストイの復活の主人公みたいに自分が思い込んで植え付けた贖罪のために能動的に行動するわけでもないし、読んでて退屈だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素直に内容が入らないという人もいると思う、自分はそうだった 時事問題を小説に還元するのはやはり難しい ただ小説としての進み方はかなり面白く人物も魅力的で一気に読めた 根底に流れるメッセージの源流に対して読者はどう向き合えるのだろうか 私は違う答えを期待してしまう 汚れた問いには汚れた答えが欲しかった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校生です。すごく面白かった。自分はアイみたいに優しいわけではないので、世界で起こっていることに対してここまで苦しく思ったことは実際にはない気がします。苦しくなったりそれを言葉にしたとしても、それはすごく表面的なもので自分の心とはすごく離れているという事を感じ怖くなることもこの本を読んでありました。でも最後はなんか答えを教えてくれたような気がして、すごく嬉しくなりました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!