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iの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 1~20 1/3ページ
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人生とは、自分の存在意義を探す、求める旅であってはならないと気づくのは初老の声を聞く頃。遅まきながら。生きろ生きろ生きろ。と背中を押す作品。 | ||||
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すごすぎる。の一言。 この構想を漠然と思い浮かぶことはできるかもしれない。 でも、これを物語にして、言語化することのハードルの高さは本当にすごいことだと思う。 それも、とても美しい言葉達で紡がれていて、西加奈子さんの言語感覚の素晴らしさ、世界を見る感性の美しさに、もう感服しました。 哲学にかなり近い、「私と世界」「相対と絶対」というような部分に、西加奈子さんの思考が凝らされており、小説を越えた小説ともいえる一冊でした。 本当にありがとうございました。 | ||||
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他の方のレビューにもありましたが 刺さらない方は今幸せに暮らしている方だと思います。 人の感想にケチをつけるのは無粋ですし 共感出来る事が偉いとも正しいとも思いません。 それはまさにこの本の内容かと思います。 でもこれを読んでつまらないと一蹴される方を少し恐く思います。 (決して否定したい訳ではありません。) 言い訳にしたくはありませんが私は特殊な生い立ちと 元々の厄介な性格もありアイデンティティーの確立にかなり苦戦しました。 自分の事でない暗いニュースも引きずるタイプです。 うまく言えませんがこの本を読みながら 悲しくてではなく救われたと感じ涙が出ました。 思春期の頃に読んでいたらもう少し生きやすかっただろうなと思いました。 | ||||
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自分のような考え方の人がいるんだと知って安心した、救われた。 西加奈子さんに救われました。 | ||||
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災害や戦争といった世の中の不条理に対し、なに不自由なく暮らしている自分、そういった不条理に対して何も出来ていない自分、に対して罪悪感を抱いている主人公アイが、両親や親友、夫との関わりの中で自分の答えを見つけていきます。 これを読んで不快に思われた方がいたら申し訳ありません。 自分は遠い国の話や、自分と関係のない事に対して、悲しんだり、哀れんで話す人を見ると「偽善」では?と考えてしまうことがありました。 この本を読んで気づけた事は、何もできなくても、変えられなくても、他人を思いやる気持ちは、誰かを救うことができるということです。自分とはあまり関わりのない、友達の友達が病気をした話とか、それこそテレビで流れる遠い国の悲惨な話とか。そういった話に対して、堂々と悲しんだり、想いをはせてもいいんだと思わせてくれました。 偽善かどうかを決めるのも、自分。 「愛があるかどうかだよ。」という言葉はとても心に響きました。 | ||||
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高校生です。すごく面白かった。自分はアイみたいに優しいわけではないので、世界で起こっていることに対してここまで苦しく思ったことは実際にはない気がします。苦しくなったりそれを言葉にしたとしても、それはすごく表面的なもので自分の心とはすごく離れているという事を感じ怖くなることもこの本を読んでありました。でも最後はなんか答えを教えてくれたような気がして、すごく嬉しくなりました。 | ||||
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本書は人間のアイデンティティ、帰属意識について書かれている。 主人公のアイは養子であり、 アイを養子として迎えた両親は日本人の妻とアメリカ人の夫である。 そして、アイ自身はシリア人だった。 この設定だけでも色々考えさせられるし、 現実のこの世界でもそういう立場として 生きている人は結構いると思う。 単一民族の割合が殆どの日本、 日本人としては なかなかその立場から考える機会がなかった。 もし自分自身が 血の繋がりがない家族、人種のバックグラウンドが違う家族と共に生きる環境下で、 沢山の無償の愛を貰ったとしても、 自分の立場について何も考えずいる のは、難しいかもしれない。 本書の物語は色々派生していくが、 その部分だけでも価値のある本だなと 思いました。 | ||||
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お気に入りの本は読了後もっかい読みたくなるってのはよくあると思いますが、このℹ︎は読了後、ぎゅっと抱きしめたくて抱いた本です('°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)世界はℹ︎であふれてる。 | ||||
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胸に焼きつくようなお話です。 自分とは全く関係のない土地で起きている事件をどう捉えるか。 深く考えさせられました。 自分が今ここにいることを強く意識して、生きていこうと思います。 | ||||
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※ネタばれ含む この小説の中の主人公は向き合えないほどの苦しみを抱えることによって、過去の自分を恥じることに至る。でもその苦しみの中で、苦しみは正真正銘自分のものでしかないけれど、この苦しみに寄り添おうとしてくれる人たちによって、自分は心を取り戻すことができると言う。その場面に心が震えた。久しぶりに純粋な愛に触れることができた。そんなふうに思えた作品だった。 | ||||
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西さんの作品はこちらが始めてでしたが、主人公の心情に引き込まれながら読ませていただきました。 主人公アイは世界中の凄惨な事件や災害、紛争に心を痛めつつも、自身の恵まれた環境に罪悪感を感じています。 誰しもこのような感情を持ったことはあるのではないでしょうか。私は海外旅行に行った時、貧しさのため幼いうちから働く子供たちを見て、言いようのない罪悪感を感じました。また、そう感じる自分は良い子ぶっているだけではないか、偽善者ではないかとも感じました。 まさに主人公もそういった罪悪感、偽善の狭間で自身の在り方を模索していきます。 多少アイの心情描写がくどいところもありましまが、恐らくアイというワードにi(虚数)、愛、I(英語で'"私")等の意味が込められており、それらの意味が重なりあっていくストーリーになっています。 ほかの西さんの作品も読んでみたくなりました! | ||||
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他の良いレビューの人が書いているように良かった。読んでよかったと思いました。悪いレビューの人の 酷評はお門違いな批評だと私はおもいました。 | ||||
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久しぶりの西加奈子さん作品を読了。シリア生の少女がアメリカ人男性と日本人女性の養子になり、自分のオリジナリティが故の孤独を感じて生きていく姿が印象的。世界中で事件や事故や、911や日本での東日本大震災で亡くなった方々の数をノートにしたためて、亡くなったかの哀しみを共有するかのような習慣。主人公自身に起きる妊娠と流産を通して、死と生をさらに身近に感じる。かなり興味深く、読めました。 | ||||
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シリアで生まれ、米国人の男と日本人の女性の夫婦の養子となるアイ。血がつながっていないことに対してコンプレックスを持ち、自分の存在さえ疑う。虚数を表すi(アイ)が自分の名前と同じであることで興味を持つ。ところが、iは想像上の数字であり存在しないものであると教わる。「アイは存在しない」という柵に取りつかれ、アイの心に秘めながら日々を過ごす。孤独な主人公を自分と重ね合わせて読むのもよし、孤独感を持つ人々がいる事実を想像しながら読むのもよし、何か自分と共感できることを見つけながら読めるだろう。詩的な文章が心地よく、だけれども内容は人生の厳しさや意図せず置かれた厳しさや、思いがけない幸せの存在を表現している。読みようによっては重い話題ではあるが、何かしら心に沁みるものがある。 | ||||
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前半の主人公アイの感覚は、私の中にもあったと思いながら読みました。 全く育った環境は違うけれど、同じものをみる思いで読んでいたので、どんな風にアイは成長し、受け止めていくのかなと思いながら読み進めました。 私の中では、言葉にならなかった思いを書き出すとこんな風になるんだという感覚です。 誰かに認めてもらわなくても、「自分の存在を自分で認める」というのは簡単なようで難しい。行きすぎたり、足りなかったり。傲慢になったり、自己卑下したりします。 『私はここだ!』今、ここに、アイ=私はいる。 | ||||
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思うにアイは典型的なリケジョ。面倒な人間関係構築より学問(仕事)特に理論追及好む。だから友は 少なくとも良い。腹を割って話し合える親友一人いればよい。完璧でありたい、正解は一つでなければ ならない・・・と。自分の名前と同じ発音の「i(アイ)」は数学で「虚数」という。「この世界に アイは存在しない」と放った教師の言葉にアイの人生は縛られる。 「この世界に確かにアイは存在する!!」という「実数」、己のアイデンティティは見つかるのか?衝撃の ラスト数ページは息のつけない程の風圧と内なる沸騰を感じる。「実数」の基本は「i」ではなく「愛」 なのかも・・・。 | ||||
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いいんだよ! 幸せになっても、人生を楽しんでも、生きていても、豊かになっても、他人を愛しても、いいんだよ! この世に生を受けたこと自体が奇跡に等しいのに、何を文句垂れることがある? 何を悔やむ? 何を悲しむ? 生まれてきてくれて、ただ、それだけでありがとう。 私は愛と光でいっぱいです。 我は光なり。 我は光と一体なり。 他人の苦しみ、悩み、痛みを正しく知ることはできないが、相手に思いをはせ、ともに分かちあおうとすることはできる。 私は、私であり、私以外の誰にもなることはできない、唯一無二の存在であるから、自分を愛し、許し、尊重し、尊敬しちゃっても、いいんだよ。 | ||||
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西加奈子さんが内面に抱える孤独感やアイデンティティがこの作品を書かせたんだと思います。 この人が書くからこそ説得力のあるテーマなのではないでしょうか。 不自由なく、幸福に暮らせることに罪悪感を持つ必要はありません。 では、何が大事かというと、たとえ何も行動を起こせなかったとしても、「知ること」「感じたこと」だと思います。 この感情はその人を形作るうえでとても意味のあることです。 個人の力だけでは、世界を変えることはできないけど、 こういう意識を持つ人がじわじわと増えていくことによって、世界はいい方向へ動くのではないかと信じたいです。 あと、本編とは関係のないことですが、又吉や中村文則に帯を書いてもらったのは失敗だと思います。 このへんのメンバーの仲良しアピール、もういいかげん食傷気味です・・・。 | ||||
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本作は「さくら」に出て来たリードや、「サラバ」で見上げた真っ青なエジプトの空のような、 私たちが見たことがなくとも鮮明に浮かび上がる景色には乏しい。なぜならアイは大半を日本、そして室内で過ごしているから。 さらに衝撃的な出来事を軸に描かれるわけでもない、あくまで前作までと比較してだけれど。 しかし読後は、じんわり、でも確かに力が湧く作品だと思った。 本作は世界中の事件事故が常に纏わり付いてくる。それらはノンフィクションだから、私たちが普段他人事のように、時に自分事として捉えざるを得なかった出来事たちだったりする。 目を逸らさずに受け止めるアイはシリア人の養子だけれど、誰より私たち日本人に似ていて、遠い存在だなと思う。 はじめはそんなアイが鬱陶しくもあるのに、 だんだん他人事に思えなくなってくる実際の社会情勢との絡め方が見事。 そして諦めかけたアイと読者を、きちんと救ってくれるんだなあ。 助け出してくれる、というより、立ち向かう力をくれる。 世界は決してよくなってなんかいなくて、 作品中で登場する世界情勢はむしろ悪化しているようにも思える。でも大丈夫なんだよね、目を逸らしていたそれらの現実を見ても、最後は目を逸らさずに肯定できる。 なによりこんな綺麗事でしかないことを言えちゃうんだから西加奈子の作品はこわいなって思うんですよね。 前作、サラバの衝撃や鮮やかな景色が印象的すぎて、読み終わった瞬間少々物足りなかったので星は4つだけれど、じわじわと効いてくる。 | ||||
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