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アリバイのA



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【この小説が収録されている参考書籍】
アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)

アリバイのAの評価: 4.25/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(4pt)

新人の実質的なミステリ処女作にしては及第点を与えられるシリーズ第一作

夫殺しの真犯人を探してほしいという依頼に主人公の探偵が・・・というお話。
これが書かれた頃はまだ女性の社会進出が遅れているというか女性が社会で活躍する事自体が珍しい事だったと記憶しておりますが、そういう時代に女性の一匹狼っぽい私立探偵が主人公のミステリが書かれて、主に女性から歓迎された様な時代だったと思いますが、今読むと同じ頃にやはり女性探偵でデビューしたサラ・パレッキー氏のヴィク・シリーズが勇ましい感じなのに対して、こちらのキンジー探偵はあまり肩ひじ張らずに自然体で活動していて対称的に感じました。どちらもいいですが、個人的にはこのキンジー・ミルホーン・シリーズの方が好みで好きだったと、昔は思いましたが、今読み返してもやはりこちらの方がいい様に思えました(ヴィクもキンジーも好きですが)。
昔、雑誌に載ったインタビューによると、グラフトン氏はなんでも別れた夫を殺すための殺人計画を元にこのミステリを書いたとかで、少し引きますが、推理小説としてはまずまず良く出来ていて新人のミステリ処女作にしては及第点を与えられる出来だと思います。この後更に飛躍するので☆はここまでにしておきました。
私もグラフトン氏はこれが小説の処女作だと思っていたので、後でこれ以前に書かれた作品が翻訳されたりして少し驚きましたが、ミステリとしてはこれが最初との事で実質的なデビュー作と捉えても差し支えないかもしれません。
今後が楽しみなシリーズ第一作。機会があったら是非。
アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.7:
(4pt)

スー・グラフトンの処女作。

またまた見つけた段ボールの中から取り出した本書スー・グラフトン著『アリバイA』読むことにした。
 本書の奥付には、昭和62年(1987年)3月31日発行と記してあるから、もう30年も昔に読んだ本だからストーリーなどすべて忘れていた。
 ’80年代は、アメリカ探偵ものに女性探偵が登場させる女性作家が多く誕生している時期だったが、評者はあまり女性探偵が活躍する本を読んではいない。
 まあ、代表的な作品を一冊くらいは読んだから、本書もその一冊だったのだろう。
 この作品は、主人公の女性探偵キンシ―・ミルホーンが登場する著者スー・グラフトンの処女作である。
 Aから始まりアルファベットでタイトルにした作品が続いたのは知ってはいたが、彼女の作品を読んだのは多分この一冊だけだと記憶している。
 夫殺しで有罪とされたニッキ・ファイフが8年の刑を務めてから、自分は冤罪だから真犯人を突き止めてほしいとキンシ―の事務所を訪れるところからこの物語は始まる。
 本書『アリバイA』は、キンシ―という女性探偵の人物造形に著者ならでの個性と才能を伺うことができる。
 シニカルで男勝りな性格ながら格闘技などで鍛えたこともなく、欠かさないのはジョギングだけである。
 銃は持っているものの最悪の事態が生じた時のみ手にするだけであった。
 もちろん人を殺したことなどもなく探偵稼業を続けてきたのであるが、ネタバレになってしまうが本書の結末で正当防でやむなく銃を初めてつかい犯人を撃ち殺してしまった。
 キンシ―が捜査を進めて行くのを読者も共有するような手法が、女性探偵でも他の作家とは一味違うリアル感を与えるように感じた。
 ネットで少し調べたら、現在76歳になるスー・グラフトンが、アメリカ探偵作家クラブ(MWA賞)の選考を行う団体の会長を務めていることを知って少し驚いてしまった。
 退屈せず読み進むことができた秀作であると評価したい。
アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.6:
(4pt)

面白い。一気に読める

脚本家上がりだけあって、テンポよく、シンプルにかつうまく読ませる小説です。 翻訳も基本的によい感じ。 登場人物が戯画的なところがありますが、そこがまた娯楽作品っぽい。 ライトにみんなが楽しめる推理小説といった感じです。 ちょっと今となっては時代がかった舞台装置があるのはいたしかたないところでしょうか。 ま、ノスタルジーを感じながら読むのがよいと思います。 古典の類と思いますから。
アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.5:
(4pt)

永く付き合っていきたいシリーズの一作目

20年ほど前にこのシリーズをハヤカワ文庫で読みまくってました。途中でちょっと離れてそれっきりになっていましたが、最近Kindleでこのシリーズ見つけて読んでみたくなりました。
まだ、シリーズは進行中で2013年にWが出てます。予定では2019年にZが出てシリーズが完結するそうです。作者のグラフトンさんもかなり高齢になってきてるので気力の面でもきつくなってきてるとは思いますが、ここまできたら後3作頑張って欲しいです。
今回原書で読んでみたんですが、20年ぶりに読んだにしては細かい部分もかなり覚えていて、やはり、アリバイのAは印象深かったんだということを痛感しました。
かなり時間がかかりそうですが、ボチボチこのシリーズ付き合っていきたいと思ってます。
アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.4:
(4pt)

スピーディーな展開

サンタテレサという架空の街、実際はサンタバーバラの雰囲気が堪能できる。独立した女性探偵の心と仕事に対する真摯な取り組み。恋あり、謎あり、息もつかせないような早い展開のサスペンス。
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No.3:
(5pt)

たくましい女性は、昔からいた。

大変読みやすく、しかるべき雰囲気が漂う翻訳です。
ハキハキとした仕事ぶりと、アバンチュールに耽る態度が、ひとつの人格として表現されています。
結局、女性探偵は、職務に冷徹であるところが、ハードボイルドだと思います。
今でも、十分楽しめるストーリーとキャラクターです。
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No.2:
(4pt)

第23回の CWA Cartier Diamond Dagger賞受賞作家の第1作目

Diamond Dagger賞を受賞されたので、この古い作品のレビューを書きます。英語のタイトルは「A is for Alibi」で始まるシリーズの第1作です。もう20年も前の作品ですけど、電話のやり取りを除けば、それほど古さを感じないです。サンタバーバラをモデルにした街で活躍する、30歳を過ぎたばかりの女性私立探偵の活躍です。お決まりの地元警察とのやり取りが、いまいちなのですが、探偵同士の日常的な協力や請け負った仕事のレポート作成などが、ちょっとしたことも面白かったです。ストリー展開も、無駄が無く、わくわくしながら読み進めることができます。軽すぎるコージーミステリよりは本格的で、女性が活躍するミステリを読みたい人にはお勧めです。本書は、特に暗くも無く、社会の問題を告発するような場面もありませんので。
ちなみ、最新作は、 「T is for Trespass」です。残りは、UVWXYZの6つしかないのか。
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No.1:
(5pt)

ミルホーン or ヴォーショスキー?

スー グラフトンの描く探偵ものである。
主人公は、キンジー・ミルホーン。年齢は、そこそこ。離婚歴あり。たいてい、一人で捜査をしている。
男性が読むと、恋愛でも主観が逆になるので、おもしろい。一巻目と二巻目では、キンジーも肩に力が入っているように思える。生き方が息苦しい。しかし、三巻目以降は、すごく魅力的に。
ヴォーショスキーとミルホーンが競演すると、どうなるのか。そんな想像までしてしまうけど、みなさんどう思います?
アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:アリバイのA (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150763518

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