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漁港の肉子ちゃん
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漁港の肉子ちゃんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全181件 21~40 2/10ページ
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どんな時も明るく楽しく前向きに。 思春期に差しかかる娘との日常。 ちょっとセンチメンタルになる場面で、笑わせにくる西加奈子さんらしい文章大好きです。 | ||||
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cocomiさんが初めて声優に挑戦される映画の原作とのことで気になり、久しぶりに文芸小説を買いました。 わちゃわちゃした日常系ストーリーかと思いきや、最後は……という部分もあり読みごたえがありました。 結末がわかってまたすぐにもう1度読み返したくなる本です。 | ||||
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うーん...と思いながら読み始めたが、最後の方は一気に読み進んでしまう。不覚にも泣いた。最後まで読んで本当によかった。ありがとう、肉子ちゃん。 | ||||
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テンポよく読むことができました。 西 さんワールドでした。 ありがとうございました。 | ||||
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序盤から、笑えた。テンポがよく短編小説をいくつも読んでるうちに、読み終えた感じだ。日常の一コマ一コマに、キクコの成長や肉子ちゃんとの軽妙なやりとりがつまっている。クライマックスは絆について考えさせられ、子を持つ親ならではのなんともいえない深い感動と共感がわいてくる。ストレートでいいなぁ。あっという間に読んでしまったけど、温かな気持ちになった。 | ||||
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不思議な小説でした。普通、どんな小説でもプロローグのようなものがあって、その世界の舞台設定とか状況説明があって、それから本題に入るのがスタイルだと思います。しかしこの小説は、ず~と、プロローグのようなエピソードが続いていきます。目次も章立てもないのは、そのせいでしょう。しかも、語り手が時々変わります。しかしながら、この構造によって、私はグイグイ物語に引き込まれてしまいました。 始めのうちは肉子ちゃんが主人公と言うよりも、キクりんの目から見た世間、肉子ちゃん、そして、学校の友達等による日常が、とても面白く描かれていました。肉子ちゃんの男性遍歴が激しかったので、キクりんの父親は誰なんだろうと最初は気になりましたけど、そんなことはいつの間にかどうでもよくなりました。しかしこれが、ラストへの重要なカギとなります。また、キクりんはよくわからなかったようですが、拉致事件のことをほのめかしているような会話も出てきます。寂しい漁港でも、世界と隔絶しているわけではないのですね。 そして、徐々に作者の書きたかったことが判ってきます。破天荒な肉子ちゃんを登場させて、小学生の目から世間を描写しつつ、この世の中で一番大切なのは、優しさと人を思いやる心と言うことなんですね。それは血が繋がっているとかどうとかではない、もっと心の奥底での絆のことでしょう。 物語の舞台は、日本海側ですが、そのモデルは、編集部の人たちと旅行に行った石巻だと、あとがきにありました。その漁港にあった小さな焼き肉屋が頭から離れず、そこに集う街の人々を想像して書かれたとのこと。また、連載中に東日本大震災があり、文庫本のあとがきには、そのモデルになった焼き肉屋には、肉子ちゃんそっくりの女将がいて、震災で亡くなってしまったことが書かれていました。期せずして、震災の追悼にもなったわけです。 ラストもなかなか粋な終わり方で、これを映像化したいと、さんまさんが思ったのも判る気がします。どんなアニメになったか、楽しみであります。映画のレビューは別のサイトにて。。。。 | ||||
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新潟の方言が良かったです。 | ||||
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誰かが書いていましたが、 優しい文章なのに読みづらい。 故に内容も面白くない。 久しぶりにハズレでした。 | ||||
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本の状態がキレイで、気持ちよく受け取りできました。 ありがとうございました。 | ||||
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うちの母に被りました。 馬鹿だからあんまり好きじゃないけど、一生懸命な所と バカなりに愛情を注いでくれた所があるから、嫌いになれないし、 守ってあげなきゃなって思う。 多分、皆の母にも言えることじゃないかな。 | ||||
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という内容の、STUDIO4℃制作による劇場版アニメの原作本です。 《しばらくはアニメの話が続きますので、興味のない方は読み飛ばして下さいませ。》 STUDIO4℃の劇場版アニメと言えば、松本大洋原作の『鉄コン筋クリート』が有名ですが、その他にも伊藤計劃の『ハーモニー』、三浦健太郎の『ベルセルク』などを劇場公開しており、R指定ぎりぎり(もしくは指定されている)大人の鑑賞に堪えるアニメを高いクオリティで制作している制作会社で、同様の制作会社としては、『鬼滅の刃』を制作したufotableといい勝負をしていると言えます。 STUDIO4℃のアニメの特色の一つを挙げると、ワンシーンワンカットによる長回しの使い方が凄いです。例えば、『鉄コン筋クリート』の冒頭でカラスを追うカメラの視点で舞台となる宝町を紹介しています。ビルの隙間を抜けて川に沿って飛ぶカラスを追うカメラに、宝町を構成する一つ一つの建物が、写っては流れていくのですが、それぞれの建物の煤け、錆び、経年劣化などの建物の持つ個性が緻密に描き込まれていて、一気にその世界に引き込まれていきます。 詳しく書くと際限なく脱線するので省きますが、『ハーモニー』も『ベルセルク』も同様に、深く練り込まれた世界を舞台にした劇場版アニメです。 当然の事ながら、STUDIO4℃制作による劇場版アニメの原作本として、西加奈子の『漁港の肉子ちゃん』は『鉄コン筋クリート』『ハーモニー』『ベルセルク』と比べて面白いか、という事が気になるところです。 《ここでアニメの話は終わります。》 結論として『漁港の肉子ちゃん』の舞台となる世界も、どこかにあるようでいてどこにもない世界を描いていて、一気に引き込まれます。325ページの本文は章立てされていませんが、場面の切れ目にはその場面を象徴する小さな可愛いイラストが添えられており、最終章はハートのイラストで始まります。 漁港から離れるにしたがって変化していく海の色とか、ペンギンの視点で見たイワシの群れとか、ワンシーンワンカットによる長回しが生かせるシーンが出て来ます。漁港そのものも、訳ありの人物や動物が漂着するような磁力を持っている場所です。この漁港そのものも、主人公であると言えます。また「銀座猿樂通商店街」という、変なというか個性的な店ばかりが並んだ商店街が出て来ます。この商店街の描写は『鉄コン筋クリート』の宝町を彷彿とさせます。 語り手である喜久子も、普通のようでいて普通ではない子どもです。動物の声が聞こえたり、他人に見えないものが見えたりする少女です。同級生にはプラを着け始める子もいたりして、性別を意識せずにはいられないけど、性差を実感できる実感もない端境期のような年代です。端境期の年齢の子が見る大人になったら見えない世界。そんな世界に登場する変なというか個性の強すぎる大人たち。そんな大人たちの中で、ひときわ個性の強い大人が、母親である肉子ちゃん。一番大きなマトリョーシカの外観から繰り出される、頭を使っているとは思えない寒いダジャレですらない洒落。そして彼女がこの漁港にたどり着くまでの男性遍歴が一言でいうと「糞」。 西加奈子の文体の凄いところは、ここぞというところでここぞという体言止めが使えるところですが、その実例がこの小説に出てくる「糞。」という体言止めです。 そんな肉子ちゃん。漁港についてからも二人の男と不倫して、相手の妻からボコボコに殴られるのであるが、殴られる時に一言も言い訳しなかったことから、逆に周囲の人間から一目置かれるようになる。とは言えこの漁港で一番の貧乏人は、おそらくは肉子ちゃん母娘。既にツーアウトで、次にやったら後がない。であるにも関わらず肉子ちゃん母娘には、不幸とか悲惨という感じは無い。 肉子ちゃんの凄いところは頓着しないというところです。その頓着の無さは、仏性を感じるレベルです。マトリョーシカのような身体で、不倫相手の怒りを唯々受け止める姿は、まるで地蔵菩薩のように思えます。『鬼滅の刃』もそうですが、ヒットするアニメってどこかに仏性を感じさせる部分があると思うのです。そうした訳ですごく良い原作を探し出したなあと思います。 特に今は、金儲けや自己主張に頓着しすぎる亡者(にんげん)たちが、ネット地獄の蜘蛛の糸に、これでもかこれでもかと群がる時代ですから、肉子ちゃんの頓着の無さが、一層清々しく思えます。 | ||||
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情景描写が素晴らしい。本当に自分が漁港の中にいるようだ。きくりんが淡々と物語を進行する中で肉子ちゃんの存在が浮き立つ。 静かに物語は進むが内容的にはハード。 そのギャップが心地よい。 これがどうアニメ化されるのか楽しみだ | ||||
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久しぶりに面白くてハマってしまった本でした。 | ||||
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とっても面白かった❗️読み進んで思わず声に出して笑ってしまった | ||||
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マリアが登場するシーンがとっても面白い。 読んでて勇気が出てくる一冊。 | ||||
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芸人さんのオススメということで読んだが、似たような場面ばかり?話が進まない? アニメ化されるというので、もう一度読み返したが同じ感想。最後まで読むのが辛かった。 | ||||
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西さんの小説は初めて読みました。読みやすく、映像が鮮明に浮かびました。主人公は小学校高学年ですが、女子にありがちないざこざや男子との関わりかたがあるあるで胸がきゅっとなりました。主人公は子どもながらどこか冷めていて、彼女なりに周りをよく見ています。こういうことを経験して大人に近づいていくんだなということが日々の中で次々に起こります。つまり成長って周りの人々との関わり合いの中でするんだな、成長って色々な人の心を知ることなのかなと思いました。 | ||||
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さんまさんがアニメ化をプロデュースすると聞いたので、気になり購入しました。物語自体は、まあ、こんなものかと言った具合ですが、肉子ちゃんの人柄は好きですね。 | ||||
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●誰かが誰かを想う気持ちにあふれている。後半、一気読み。 ※劇場アニメ化決定!プロデュースは明石家さんまさん | ||||
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西加奈子さんの作品では度々自意識について描かれている。 本作の語り部であるキクりんこと喜久子も、他者の目を気にしている。 水族館の受付で過剰に子供っぽく演じたり、話す人によって言葉を使い分けたり、時と場合に応じて自分を演じているのだ。 そんなキクりんとは対照的な存在が母親である肉子ちゃん。 誰と話そうと関西弁を貫き、思ったことをそのまま口に出し、ありのままの自分を全身全霊で生きている。 他者の目など全く意に介さないのだ。 本作の魅力の一つは、そんな肉子ちゃんのキャラクターであろう。 どんな状況であっても笑顔を絶やさず、人を信じて疑わない肉子ちゃん。 底抜けに明るい彼女を見ていると、本当に元気を分け与えてもらえる。 また明るいというキャラクターだけでなく、話すたび語尾に「っ!」がついたり、独特ないびきをかいたり、無駄に漢字を分解したりなど 独特で細かな人物描写が本当に素晴らしい。 肉子ちゃんのように、全身全霊でありのままの自分を生きることは難しいかもしれない。 しかし、そういう風に考えている自分もまた、ありのままの自分なのだと本作は優しく教えてくれる。 無理に背伸びしようとせず、恥をかくことを恐れずに生きていくことは駄目じゃないと思えた。 また、いつまでも肉子ちゃんとキクりんの会話を読んでいたいと思えるほど愛おしい作品だった。 | ||||
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