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漁港の肉子ちゃん
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漁港の肉子ちゃんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全181件 81~100 5/10ページ
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「漁港の肉子ちゃん」というタイトルと、 この本の装丁の絵柄がなんとなく卑猥で、 貞操観念が低い女性の物語なんだろうと想像されて、嫌厭していたのだが、 この作家の「サラバ!」や「ふくわらい」が面白かったことや、 この作品自体も評判が良かったので読んで見た。 肉子ちゃんという漁港の焼肉屋に住み込みで働く太った母と、娘の物語が、 その小学5年生の娘の視点で描かれる。 肉子ちゃんの知恵遅れな感じの描かれ方に、ちょっと痛々しい気持ちになる所が多々あるんだけれど、 全体的にコミカルで、肉子ちゃん自体が底抜けに明るい為に救われる。 変ないびきや、服のダサさ、「自ら大きいって書いて、臭いって読むのやから!」という深そうで意味のない感じの話をする肉子ちゃんのエピソードや、客に動物の世話の大変さをまくし立てて、全然売らないペットショップとか、アルコール禁止のはずの小学校の運動会で、校長にお酌しに行く人などの、街の些細ながらもクスッと笑えて共感できるような話が、 どこか達観している娘の視点で、淡々と語れていくのが面白い。 関西人に身内のおもしろ話を、たくさん聞いたような読後感。 また、コミカルな話だけでは無くて、人の幸せとか充実について考えさせられる展開もあるので、やられた!と思った。 コメディー調だからこそのギャップが効果的なのだろう。 | ||||
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『漁港の肉子ちゃん』 なんというインパクトの強いタイトルなんだろう。 ただそれだけの理由で手に取った、西加奈子の小説。 大阪から漁港の町にやってきた母子のお話。 この小説は台詞以外の部分のほとんどが主人公の女の子の心の声になっているので、感情移入しやすくなっています。 なので、 前半部分は漁港の街の個性的な住人たちと、いつも明るい超個性的なお母さん(肉子ちゃん)と、自分はマトモでありたいと思っているけれど傍から見たら個性的でしかない主人公のやり取りがとても微笑ましく感じられますが、 帯に書かれてある通り残り100ページからの展開は、それまでの流れで主人公に感情移入完了状態であれば胸が思いっきり締め付けられます。僕は不覚にも涙が出てきてしまいました。 また、 この残り100ページで語られる主人公の生い立ちが、それまでの主人公の思考や行動や心の声の理由にもなっています。 「なぜ、この子はこういう行動をするのだろう、こういう考え方をするのだろう」と思いながら読み進めていたので、「なるほど!そういうことだったからか!」とスッキリもしました。 無条件に存在を認められること、「生まれてきてくれてありがとう」と言ってもらえることが、どれだけ人を強くするかという部分において、とても大切なことであるということを改めて認識しました。 自分の存在を認めてもらって、自分の存在を肯定的に受け止められるようになり、新しく生まれ変わっていきそうな主人公と、それを温かく包み込む肉子ちゃんの姿にじんわりとした暖かさに包まれながら本を置くことができました。 | ||||
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底抜けに明るい肉子ちゃん。 時々母としての優しさを感じてほろり。。 反対にキクりんは性格が悪い。 冷めてると言うか子供っぽさがない…もう少し子供っぽさがあっても良いのに。 漁港の人たちの温かさがとても好きです。 しかもモデルになったのが石巻漁港という事に 心打たれるものがありました。 震災で悲惨な事になってしまった石巻…。 肉子ちゃんは最後まで肉子ちゃんで 肉子ちゃんの人となりに憧れます。 普段はあとがきや解説は読みませんが この作品は読まずにはいられない気持ちになりました。 それだけ引き込まれる作品なんだと思います。 | ||||
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自分の心に正直な肉子ちゃん。美人でもなく、センスがいいわけでもない。男にも騙される。思い切って本音を言えば、実際にそばにいたら見下してしまうタイプかも。そんな彼女を娘として側で見つめる、主人公の少女の喜久子。一見クールな、大人びた、でも他人の目を気にするたちの喜久子の目線は40歳過ぎてても私の目線とも重なる。が、自分の中の喜久子的な部分が、肉子ちゃんを、最後、羨望の眼差しで見つめていた。とにかく心のあり方全てが素直で自然なのだ。 冒頭では、肉子ちゃんの駄洒落の応酬に腹を抱えて笑い、その後、喜久子の小学女子のあるある的な友達付き合いに昔を思い出し多少胸が辛くなるなど、全体的には喜久子の成長物語なので、かつて少女だった人々にとって面白くないわけがない。しかし、直後にもう一度読み返そうとするとページが進まなくなった。少しお腹がいっぱいになってしまったのかも。もう少し時間が経ったら再読したい。 | ||||
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人気に押されて買ったが・・言うほど面白い作品ではありませんでした。 | ||||
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若者に人気のある作家さんが苦手で、手を出さなかったんですが手を出しました←オイッ! 読んでみてなるほど、情景が浮かびやすく読みやすい! 活字が苦手で漢字読めない妹がたまに賢いぶって読む小説に西さんがあったので私は読みませんでしたが。 面白いんだけど、どこかもの悲しい。 作中に『寂れた』って表現がありましたが、そうですね。 なんだか人間くさいどこか閉鎖的な地域でのお話で、これは現代なの?と時々思いますが、明らかに現代的なものが出てくることで、あぁ…これは平成の世の出来事なのか…と、複雑な思いに駆られます。 肉子ちゃんが底抜けに明るく素直かつ大らかなのはきっと障がい的なものがあるのかもしれませんが、それが時として人を助け成長させ、幸せにするんだとついつい涙しました。 この作品をとっかかりとして西さん読破してみたいです! | ||||
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肉子ちゃんの年表に疑問を感じながら読んだのだけど、終盤で解決。 見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたり、 キクリンは発達障がいなのかもな・・・。 肉子ちゃんやキクリンの実母の生い立ちは、貧困家庭そのものなんじゃないか? だから、騙されたり、正しいとは思えない選択を繰り返したりするのかな? そんな風に思いながら読んだ。 今の時代の都会では生きづらそうな人々が、 この漁港の町では暖かい時間の中で生きられる。 よかったね、ダブルキクコ。 | ||||
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世界の悲しみや苛立ちや悪意の全てを肉子ちゃんに任せるな! 悲しみや憎しみは自分自身で引き受けろ!みんなふざけんな! 捨てる神あれば拾う神あり? 肉子ちゃんが人間ならば、そんな人間存在しない! 肉子ちゃんは神様じゃない! 全力の肯定? 自分より酷い人をみて、安心してるだけだろ! バカアホと言われて平気な人なんていない、デブブスと言われて平気な人なんていない 小さい頃からそうされていたら、笑うしか自分を守る方法がないでしょ 神様みたいな肉子ちゃんが本当にいるかもと思わせられれば、それは筆者の力量なのかもしれませんが、少なくとも私は肉子ちゃんはただの知恵遅れか自傷的な人間としか思えませんでした。みなさん本当に「人間味」感じましたか?! 特に終盤の肉子ちゃんの叫び。 「ああああああああ!!!」って… 叫びを「ああああああああ!!!」と表現せれてしまったら、読む側からしたらもう身も蓋もないです。 だから、肉子ちゃんに中身を感じないんです。 その声にしかならない叫びを、"言葉で"表現してくれるのが小説だと勝手に思ってるんですが、違いますか? そして、ここでこそ、肉子ちゃんの本当の心の声を知りたかったです。 しかし残念ながら「ああああ!」で終わってしまう。。 だから、人間味もリアリティもない てか、皆さ、本当に肉子ちゃんのこと好きなら、なんで心配もしないの? 心に寄り添おうともしないの? 「肉子ちゃん、大丈夫?辛かったね」って一言かけるやつもいない。 ここの登場人物、誰も優しくない。肉子ちゃんを思いやる人は、誰一人いない。 読書が趣味なので、色々な本を読んできましたが、こんな嫌いな本初めてでした。 どういうところが嫌いで不快なのか、分析して考える気さえ起こりませんでしたので、ただの中傷かもしれません。。 相性も大いにあるのでしょうが、この文体無理です。読みにくい。読み気がなくなる。。 どのキャラクターも全く好きにならなかったし、全くリアリティを感じませんでした。 肉子ちゃん、全然好きになれないし、キクリン、全然可愛くないですけど。 漁港である意味あるんですか? 漁港で何で肉屋なんですか? あえて、ねらったんですか? つっこめばいいんですか? 「な、なんでやねん!」 うーん、(私は)全然面白くないです。 大阪弁も不快。漁港感を一層なくしてる気がします。 申し訳ないですが、こんなに嫌いな本初めてです。 | ||||
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一気に読み終えました。 後半まで特にこれと言った事件や驚くような盛り上がりもない淡々とした展開ですが、なぜか作品の世界に引き込まれ次々とページを繰る手が止まりませんでした。 そしてラストになり流れる涙が止まりませんでした。肉子ちゃんの造形は奇蹟です。特級のカタルシスと感動を与える、素晴らしい小説だと思います。 追記です。 肉子ちゃんは「泣いた赤鬼」、「ジャンバルジャンの神父」、宮沢賢治の「虔十公園林」などにつながる、『聖なる愚者』のイメージです。 計算と打算(合理的な思考)に染まり切った現代社会にあって、「損得の計算をしない」「愚かな」生き方に触れることは極めて稀なことです。 そのような「聖なる存在」に触れられたことが感動の中心だと思いました。 | ||||
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40代中年おばさんがかわいらしく描かれている。 アメトーークで紹介されていた。 | ||||
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初めての西加奈子作品でしたが、期待通り楽しく最後まで読みました。 | ||||
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初めての西加奈子著の作品を読みました。これは、本当に面白い。読みながら笑える作品でした。 肉子ちゃんの風貌や喋り方や考え方も面白いし、肉子ちゃんとやり取りしている娘の冷静なツッコミや表現力もなかなかのものです。 この二人の家族を取り巻く、近所の人や学校の友達との生活にも、元気に描かれ、読んでる側も、笑いで元気を貰えました。ラストは意外にも感動的でした。 別の作品も読まねば。 | ||||
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お笑い怪獣明石家さんまさんが絶賛する作品と聞き納得! 泣けた、笑えた、笑えた、泣けた。 これが西加奈子の世界だ! | ||||
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おもしろかった。大阪弁がいい感じです。肉子ちゃんはいい人だ。。。 | ||||
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通勤中に号泣きしてしまいました。 主人公と同級生との恋愛まで行かないにしても、やりとりの描写が上手いと思いました。 西加奈子先生の他の作品にも手を伸ばしてみようと思います。 | ||||
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又吉のおすすめとされていたので読んでみましたが、合わなかった。 なんてゆうか、肉子ちゃんとか作りすぎてる感じで受け付けなかった。 読み進まないのでラストだけ読んだ。 | ||||
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久しぶりに、号泣しながら読みました。 人間模様を描いた話が好きな方には本当におすすめ。 妊娠中だからか、余計にいろいろ考えさせられる深い話だと私は感じました。 感想はほんとに自由ですが、低レビューの人たちは、ほんとに最後まで読んでるのかしら?と思うようなレビュー内容もある。。もったいない。。 淡々としてますが、最後数ページで泣けるから、頑張って最後まで読んでほしいものです。 | ||||
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良い小説だと思いました。 私はもう年寄りですが、この本を読んで本当に久しぶりに「ライ麦畑でつかまえて」を読み返したくなりました。 「漁港の肉子ちゃん」も一応ストーリーはあるのですが、ベースになるのは語り手であるキクリんのイニシエーション、死と再生の物語です。 キクリんは聡明な子供ですので、”川が立った”のは4歳くらいということで、母親否定を既に済ませた状態での描写が淡々と続きます。 模型を作っているというチック症の二宮くんは箱庭療法を受けているようです。 三つ子の霊は奪われた生について語っています。(死が生を語る) 肉子ちゃんはダナエであるので、当然ですが漁港で暮らしています。(アクリシオスに流されたみたい) ラスト100ページまでは本当にサリンジャーみたいに思春期の少女が感じることが沢山詰め込まれていて、それは例えばキクリんとマリアちゃんとがまるでペルセウスとメドューサのように象徴的に描かれていて本当に素晴らしいと思います。 ラスト100ページでこの面白さがやや壊されてしまっているのが惜しい! 無理矢理に話をまとめちゃったように感じますが、それはラストでホールデンについて行くフィービーのようなものだと思えば良いのかも知れません。 本当にストーリーなんかどうでも良いのです。 たかが一冊の本ですが、表紙のグスタフ・クリムト「ダナエ」の模写から仕掛けがあったりするし、死と生を盲腸と初潮に絡めるなど少しベタな展開もありますが、ラスト100ページまでが良かったので☆4つとしました。 この本を受け止めて真摯に読み込むにはある程度の力量が必要かも知れません。 | ||||
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笑いながらスラスラ読みました。別な作品も読みたいと思っています。 いちいち面白かったです。 | ||||
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私には合いませんでした。 つまらなかった。 やはり読書は自分の好きなジャンルを 読むに限ります。 | ||||
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