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死国
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死国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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ホラーっぽい感じで始まって、ホラーな展開に確かになるのですが、根っこは純愛???みたいな感じです。 確かにホラーなんだけど、ホラーを伝えたいという話ではないです。 読んでいて文也の考えはよくわからないし、終盤の展開には一体自分は何を読んでいるのだろうかと困惑しました。しかし、困惑以上に、舞台設定やホラーな部分の描写は結構好みでした。田舎の雰囲気が伝わってくる点が良かったです。 | ||||
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ありがとうございます | ||||
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坂東眞砂子版「ペットセマタリー」と言うところか。「ペットセマタリー」がアメリカン・インディアンの土俗性を取り入れていたとはいえ、あくまでもニューイングランドの静謐な土地柄を思わせる理知的な筆致だったのに対し、こちらは日本の(田舎の)土俗性てんこ盛りの内容である。ただ、読む前に思っていた蘇った死霊が山村に恐怖をもたらすようたなホラー一辺倒のものでは決して無かった。但し、「ペットセマタリー」が最後まで救いの無い話だったのに対し、こちらも救いのないまま終わるのかと思いながら最後に救いを持ってきたのは、女性の作者ならではの優しさか、日本人ならでは優しさか。ラスト、娘を再度死者の国から蘇らせようと懲りずくに逆の巻まわりを続けている母親の姿は、恐怖よりも「懲りんなァ、おばはん」と逆に笑いを誘う。 | ||||
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自由何年振りに映画を見て小説も読んでみたくなって購入しました。死国は、怖い、のではなくとても懐かしくなんともとても胸が締め付けられる感じがするお話です。個人的に土俗的なことや、神話などにも興味があるので地図を見たりしつつとても良さを味わうことができました。四国の方行きたくなってきました。 | ||||
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表紙が怖い感じだけど、怖くは無かった。風習、不思議な現象!引き寄せるのかな?気になって、地図や情報を探しました。 | ||||
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ずいぶん前に狗神を読んでからこちらを読んだ。 狗神ほどのインパクトは無いが、とにかく 「四国」という土地柄に心惹かれた。 東京住みの自分が全く知らなかった世界観。 民俗学にハマってしまった。四国に行ってみたいと 思わせる一冊。作者の坂東眞砂子氏の故郷への執着を 土民族独特の方言でひしひしと伝えてくれる。 自分が死ぬまでに一度は四国に行き、お遍路さんを したくなった。あえて、あらすじには触れまい。 ちなみに「狗神」も「死国」も映画の方は、 さっぱり面白くなかった。 | ||||
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ジャパニーズ・ホラーという領域が、エンターテイメント世界で定着したのは、「リング」からだと思いますが、それが刊行されたのは1991年。文庫になったのが1993年でした。そして、この『死国』が1993年の刊行だそうです(文庫は96年)。 久しぶりにホラー系が読みたくなって、そういえば評判だけで読んでいない作家のものを、と、まずは読んでみました。 ホラーとミステリーの違いは、合理的な解決があるか、ないか。その点で、ホラーには合理的な解決は求めないので、結末がどうあろうとかまわないわけです(読者が納得できればいいのです)。 そうなると、今度はホラーと一般的な小説(文学作品)との違いはどこにあるのか、となってきます。 こうしたジャンル分けは、読者にとってはあんまり有益ではなく、おそらく著者にとってもそれほど有益はないので、これ以上、深みにはまらないようにしますが、どんな小説でもミステリーの要素があるように、どんな小説にもホラーの要素はあります。 要するに、「このドアをあけたら、その向こうになにがあるのか」と書かれていて、登場人物がそのドアをまさに開けようとしているとき。 もうそれだけで、ホラーってことになります。 スティーブン・キングもそうですが、「そんなに恐いとは思えません」とよく耳にします。ホラー小説は恐いか? いやいや、そうじゃなくて、恐怖をテーマに書いているのがホラーだろう、と。それを読んでいて、恐いこともあれば、恐くないこともあり。それは読者側の話ですから。 この「死国」も、基本は過去(少年少女時代)との決別、または再開であり、失われていた記憶のよみがえりであり、また男女の恋愛でもあります。 こうした要素は、舞台装置を変えれば、あらゆるストーリーに見られるものです。 読んでいる間に、ちょっと夢に見たのですが、それは「視線」のこと。「だれかが見ているのではないか」と、ふと感じる視線。普通なら、その視線をたどったところで、なにも変わったものは発見できません。しかし、もしそこに、なにかあったら? それが忘れていた過去の自分と関係のあることだったら? そういう部分の恐怖が、この本にはあります。舞台も四国であり、そこに巡礼を含めた、深い歴史も感じさせて、独特の世界が広がります。 人間は忘れるようにできています。都合のいい過去を記憶しやすい。それが「生きる」ことかもしれません。そんなことを思ったりして。 物語、お話、といったものを楽しめる作品です。 | ||||
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例によって、ラブストーリーと伝奇物語が平行しつつ破滅的な結末に向かうという、坂東作品ならではの構成です。四国という島の出自から端を発して、石鎚山と「死の谷」(こちらは作者の創作と思われますが)を対極として、生者と死者、そしてその間にある人たちの間で綱引きが展開されます。 思いを寄せる同級生に何も伝えられないまま、大人になる前に他界した少女の怨念が、神秘的な「死の谷」に漂います。その相手が、池の中に石柱を立ててしまったことから、話はにわかに動き出します。狗神に比べると多少まとまりがなく、ややまったりした進行ですが、スケールは一回り大きくなっています。 登場人物の心理描写に見え隠れする、都会の生活に憧れながらも地方に住まう若者の心の内が、何やら私には他人事と思われません。 | ||||
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『死国』のには死者と生者の戦いもテーマになってると思う。 最終的に死者が生者に勝ってしまうような終わり方で ちょっと後味が悪いのだけど・・・ でも坂東作品にはそういうの多い気がします。 生者として生を全うしたのは日浦康鷹くらいじゃないでしょうか。 今後の比奈子にも期待だけど、文也の霊が見つめているようですね。 文也が莎代里の視線を求めたように、比奈子も文也の視線を求めて 文也と同じように不幸な恋愛して 最期に死んでしまうような暗示を感じるのですが・・・ | ||||
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私自身がお遍路中なもので興味深く読ませてもらいました。 多くのお遍路が四国を常に回っていること自体が、 ある大切な意味を持っているという話は (著者オリジナルの説だとしても) 妙に説得力があります。 「狗神」もそうでしたが、四国の匂いが濃厚な一冊です。 | ||||
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東京でイラストレーターをしている明神比奈子が、小学校時代を過ごした四国の矢狗村を20年ぶりに訪れるところからストーリーが始まる。比奈子は、そこで初めて小学校時代に一番仲の良かった日浦莎代里が、既に事故死していることを知るが、幼なじみを中心とした矢狗村の人々との日常が綴られていく。しかし、いつしか非現実的なことが起こり始め、最後には世界の秩序を崩してしまうようなところまでストーリーが展開していく。 そこに至るまでの描写が見事で、非現実的な出来事を現実感を持って読みとることが出来る、不自然さのない、迫力あるホラー作品となっている。☆5つとしなかったのは、比奈子の村への再訪や、莎代里の事故死などに、運命めいたものを感じさせるストーリーになっていなかったからである。 | ||||
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