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死国
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死国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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小説版を注文してないのに、小説版が届いた。 | ||||
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ホラーっぽい感じで始まって、ホラーな展開に確かになるのですが、根っこは純愛???みたいな感じです。 確かにホラーなんだけど、ホラーを伝えたいという話ではないです。 読んでいて文也の考えはよくわからないし、終盤の展開には一体自分は何を読んでいるのだろうかと困惑しました。しかし、困惑以上に、舞台設定やホラーな部分の描写は結構好みでした。田舎の雰囲気が伝わってくる点が良かったです。 | ||||
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ありがとうございます | ||||
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坂東眞砂子版「ペットセマタリー」と言うところか。「ペットセマタリー」がアメリカン・インディアンの土俗性を取り入れていたとはいえ、あくまでもニューイングランドの静謐な土地柄を思わせる理知的な筆致だったのに対し、こちらは日本の(田舎の)土俗性てんこ盛りの内容である。ただ、読む前に思っていた蘇った死霊が山村に恐怖をもたらすようたなホラー一辺倒のものでは決して無かった。但し、「ペットセマタリー」が最後まで救いの無い話だったのに対し、こちらも救いのないまま終わるのかと思いながら最後に救いを持ってきたのは、女性の作者ならではの優しさか、日本人ならでは優しさか。ラスト、娘を再度死者の国から蘇らせようと懲りずくに逆の巻まわりを続けている母親の姿は、恐怖よりも「懲りんなァ、おばはん」と逆に笑いを誘う。 | ||||
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自由何年振りに映画を見て小説も読んでみたくなって購入しました。死国は、怖い、のではなくとても懐かしくなんともとても胸が締め付けられる感じがするお話です。個人的に土俗的なことや、神話などにも興味があるので地図を見たりしつつとても良さを味わうことができました。四国の方行きたくなってきました。 | ||||
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表紙が怖い感じだけど、怖くは無かった。風習、不思議な現象!引き寄せるのかな?気になって、地図や情報を探しました。 | ||||
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事実上のデビュー作なだけあって四国のリアルな情景や民俗は気合が入ってるし、死の国、逆打ちといった面白そうなネタが盛り沢山(逆打ちは全く意味は違うが)。 でも、『狗神』等と比べるとやっぱり稚拙な面が目立つ…… 特に導入、視点人物多すぎな上にコロコロ変わるから全く話に入れない。2章辺りからやっと面白くなるが。 しかし逆に、『死国』から『狗神』まで一作であそこまで上手い語り口を書けるようになるものかと、その成長速度に感心するわ。文章もめちゃくちゃ上手くなってたし。あらすじだけなら死国のが面白いんだけどね。 | ||||
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佐藤優さんが、週刊現代でおすすめしていて、読んでみました。 たしかにおもしろい。 しかし、そんなに怖くはなかったかな。 多分、文也に共感できるかどうかは、ロリコンかどうかの分水嶺になると思われますw | ||||
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とある犯罪者が熟読したとテレビで放送していたので 試しに読んでみました。 人の死を受け入れられない人が躍起になって 神の領域を侵すという話ですが、ホラーでもないし ミステリーでもないし、なんか中途半端です。 | ||||
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霊峰石鎚山の愛媛県側の麓に生まれ育った者です。幼いころ(約40年前)、当時はまだ歩き遍路の人たちが時折、家々の玄関先を訪れ、何も言わずただお経を唱えていたりしたものでした。すると母が私に100円玉を渡し、「これをあげてきて」と。お布施は100円かお米少々だったように記憶しています。白装束で笠をかぶり、錫杖を鳴らしながら歩くお遍路さんの姿は、子供心に少し恐ろしかった。 さて、その四国が舞台のファンタジー・ホラー?ということで、発売からずいぶん経っていますが読んでみました。土佐弁は伊予弁とも通じるものがあり、懐かしかったし、片田舎の農村の雰囲気は良く出ていたと思います。 しかし、ストーリーはあまりにリアリティがなさすぎて、心情移入もできづらいためかちっとも怖くない。 いくらファンタジーでも、細部にはリアリティがなければただの「お話」になってしまうのだな、ということがよくわかりました。 特に、台風接近の中、死者の霊に操られた文也が石鎚山を目指し、ヒロインのおかげで途中で我に返って土砂崩れのため立ち往生し、泊まった旅館でさらに霊障のようなことがあって怖い一夜を過ごし、さあ台風も過ぎたから家に帰るぞーという道すがら、「登山口を通ったからせっかくだから石鎚山に登っていくか!」って……ありえない。 高尾山じゃないんだよ、石鎚山は一応2000m近い山なんだよ、鎖場もあるんだよ、2人とも町から車に乗って行ったんだから、靴はきっと革靴とかハイヒールとかだよ、服だって街着だよ、そんなんで登山って……。しかも台風一過の翌朝だよ、高尾山にだって登らんよ普通……。 で、案の定石鎚山の山頂で大変なことになるわけですが、こうなるとほとんどB級ホラーの人気のない湖とかで真っ先に殺されちゃうバカップルです。 それに八十八か所は、「同行二人」と書かれた笠をかぶることからも、空海や真言宗を抜きにしては語れないと思うのですが、それについての言及がほとんどないのも解せない。 そのほかにもツッコミどころ満載で……ちょっと期待外れでした。 | ||||
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ずいぶん前に狗神を読んでからこちらを読んだ。 狗神ほどのインパクトは無いが、とにかく 「四国」という土地柄に心惹かれた。 東京住みの自分が全く知らなかった世界観。 民俗学にハマってしまった。四国に行ってみたいと 思わせる一冊。作者の坂東眞砂子氏の故郷への執着を 土民族独特の方言でひしひしと伝えてくれる。 自分が死ぬまでに一度は四国に行き、お遍路さんを したくなった。あえて、あらすじには触れまい。 ちなみに「狗神」も「死国」も映画の方は、 さっぱり面白くなかった。 | ||||
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ジャパニーズ・ホラーという領域が、エンターテイメント世界で定着したのは、「リング」からだと思いますが、それが刊行されたのは1991年。文庫になったのが1993年でした。そして、この『死国』が1993年の刊行だそうです(文庫は96年)。 久しぶりにホラー系が読みたくなって、そういえば評判だけで読んでいない作家のものを、と、まずは読んでみました。 ホラーとミステリーの違いは、合理的な解決があるか、ないか。その点で、ホラーには合理的な解決は求めないので、結末がどうあろうとかまわないわけです(読者が納得できればいいのです)。 そうなると、今度はホラーと一般的な小説(文学作品)との違いはどこにあるのか、となってきます。 こうしたジャンル分けは、読者にとってはあんまり有益ではなく、おそらく著者にとってもそれほど有益はないので、これ以上、深みにはまらないようにしますが、どんな小説でもミステリーの要素があるように、どんな小説にもホラーの要素はあります。 要するに、「このドアをあけたら、その向こうになにがあるのか」と書かれていて、登場人物がそのドアをまさに開けようとしているとき。 もうそれだけで、ホラーってことになります。 スティーブン・キングもそうですが、「そんなに恐いとは思えません」とよく耳にします。ホラー小説は恐いか? いやいや、そうじゃなくて、恐怖をテーマに書いているのがホラーだろう、と。それを読んでいて、恐いこともあれば、恐くないこともあり。それは読者側の話ですから。 この「死国」も、基本は過去(少年少女時代)との決別、または再開であり、失われていた記憶のよみがえりであり、また男女の恋愛でもあります。 こうした要素は、舞台装置を変えれば、あらゆるストーリーに見られるものです。 読んでいる間に、ちょっと夢に見たのですが、それは「視線」のこと。「だれかが見ているのではないか」と、ふと感じる視線。普通なら、その視線をたどったところで、なにも変わったものは発見できません。しかし、もしそこに、なにかあったら? それが忘れていた過去の自分と関係のあることだったら? そういう部分の恐怖が、この本にはあります。舞台も四国であり、そこに巡礼を含めた、深い歴史も感じさせて、独特の世界が広がります。 人間は忘れるようにできています。都合のいい過去を記憶しやすい。それが「生きる」ことかもしれません。そんなことを思ったりして。 物語、お話、といったものを楽しめる作品です。 | ||||
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読み始めて、「死国」が「四国」の駄洒落だと気付いた。四国の矢狗村出身のイラストレータ比奈子が里帰りした際に、村を襲った霊的異変を描いた作品。だが、道具立てがありきたり。死者を祭っていると言う禁忌の地「神の谷」。死者を甦えらせる力がある様だが、S.キング「ペットセメタリー」と同工異曲。お遍路コースの逆回りである「逆打ち」の風習もこの一環だろう。「死の国と甦り」がテーマの作品と言う事が分かる。 比奈子の帰郷理由が東京の恋人との不和とは興醒め。同窓会で、初恋の人文也と再会するのも型に嵌り過ぎている。また、村人達の土着性が感じられず、到って健康な明るい農村を描いている様である。理由もなく、比奈子が白眼視される等の工夫が欲しい所。比奈子自身が霊性を持つ女としても良かった。そして、代々村の巫女を務める家の娘で小学生の時の親友だった沙代子が、中学生の時に亡くなった事を聞かされるのがやっと本筋。沙代子の母照子が「沙代子が生き返った」と称するのは「神の谷」と「逆打ち」のお蔭だろうが、冒頭の通り新規性は感じられない。比奈子の感じる恐怖感も、沙代子の幻影・幻聴のみで、しかもそれを文也と共有しているので、孤立感が無く切迫感にも欠ける。文也や東京の恋人は不要だったと思う。作品に卑俗な印象を与えただけである。もっと、比奈子を窮地に追い詰める必要があったのではないか。 シゲや遍路直朗の造形を初めとする人物設定が上手く出来ていない上に、後半1/5程度から唐突に「生と死が交錯した世界」に入ると言う無茶な構成で、読む者の興趣を殺ぐ。「四国」は「死霊の国」と地の文で繰り返すだけで、雰囲気が盛り上がると思ったら大間違い。人物設定や物語の構成力でそれを示すのが作家の力量だろう。結局は、比奈子の心の再生の物語にしかなっておらず、「何のこっちゃ」と言う印象を受けた。 | ||||
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例によって、ラブストーリーと伝奇物語が平行しつつ破滅的な結末に向かうという、坂東作品ならではの構成です。四国という島の出自から端を発して、石鎚山と「死の谷」(こちらは作者の創作と思われますが)を対極として、生者と死者、そしてその間にある人たちの間で綱引きが展開されます。 思いを寄せる同級生に何も伝えられないまま、大人になる前に他界した少女の怨念が、神秘的な「死の谷」に漂います。その相手が、池の中に石柱を立ててしまったことから、話はにわかに動き出します。狗神に比べると多少まとまりがなく、ややまったりした進行ですが、スケールは一回り大きくなっています。 登場人物の心理描写に見え隠れする、都会の生活に憧れながらも地方に住まう若者の心の内が、何やら私には他人事と思われません。 | ||||
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四国を舞台にした物語です。 四国にまつわる昔話などもあり、 日本の神話や郷土の歴史に興味がある方にはおもしろいと思います。 この本を読んだ後、四国に行くのもよいかもしれません。 内容としては、怖いとは思いませんでした。 どろどろした描写もなく、怖がりの人でも読めると思います。 どちらかというと、生と死が交錯する、人の感情がぶつかりあう、 ということがメインです。 生きている人は変わっていき、死んでいる人は、昔のままの姿で再会する。 「死んだら全て終わりなのか」という死者の質問に、 ちょっと考えさせられました。 | ||||
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『死国』のには死者と生者の戦いもテーマになってると思う。 最終的に死者が生者に勝ってしまうような終わり方で ちょっと後味が悪いのだけど・・・ でも坂東作品にはそういうの多い気がします。 生者として生を全うしたのは日浦康鷹くらいじゃないでしょうか。 今後の比奈子にも期待だけど、文也の霊が見つめているようですね。 文也が莎代里の視線を求めたように、比奈子も文也の視線を求めて 文也と同じように不幸な恋愛して 最期に死んでしまうような暗示を感じるのですが・・・ | ||||
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私自身がお遍路中なもので興味深く読ませてもらいました。 多くのお遍路が四国を常に回っていること自体が、 ある大切な意味を持っているという話は (著者オリジナルの説だとしても) 妙に説得力があります。 「狗神」もそうでしたが、四国の匂いが濃厚な一冊です。 | ||||
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ホラー小説は、怪談話に近づく程に怖くなり、面白くなる! 本書のプロットはかな~りわざとらしいし(偶然があまりに多い)、余計な感情描写が目に付くが、ストーリーは最高だ! あり地獄の如く、どんどん深みに引き込まれてしまう。その深みとは、きわめて土着的なテーマ=神道。だから怖い! | ||||
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東京でイラストレーターをしている明神比奈子が、小学校時代を過ごした四国の矢狗村を20年ぶりに訪れるところからストーリーが始まる。比奈子は、そこで初めて小学校時代に一番仲の良かった日浦莎代里が、既に事故死していることを知るが、幼なじみを中心とした矢狗村の人々との日常が綴られていく。しかし、いつしか非現実的なことが起こり始め、最後には世界の秩序を崩してしまうようなところまでストーリーが展開していく。 そこに至るまでの描写が見事で、非現実的な出来事を現実感を持って読みとることが出来る、不自然さのない、迫力あるホラー作品となっている。☆5つとしなかったのは、比奈子の村への再訪や、莎代里の事故死などに、運命めいたものを感じさせるストーリーになっていなかったからである。 | ||||
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「八つ墓村」のような、おどろおどろしい恐さは感じない。これは、矢狗村の人たちが結構 普通の俗人だったりするからかな。物語序盤(と言うか読む前の内容紹介)で誰が化けて出る のか分かってるし、抗えない圧倒的な力 みたいなものも無いし。 でも、「四国は死国」云々の伝承物語は面白かったし、ラストシーンには驚かされた。 | ||||
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