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蹴りたい背中
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蹴りたい背中の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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って僕は、思うんですけれど。 著者は等身大の青春小説を書いたつもりだったのかもしれないけれど悪い方のスクールカースト小説だから到底こんな小説が芥川賞受賞に値すると思えません。 | ||||
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主人公のこの年代特有の捩れた承認欲求が、腐って匂いを放っていて、最後まで読みましたが、幸いにこの時期拗らせなかった彼女の同中の友達に近い私には、作者にも、主人公にも近寄りたくもない気分になりました。逆に言えば拗らせた人の心理がここまで臭い感じとは知らなかった。 | ||||
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この作品で芥川賞を受賞させるとは、作家本人に対して酷なことです。芥川賞最年少受賞というパッケージに包んで、あまり小説を読まない人や若い人から小銭をむしりとるような、あくどい商売の仕方は良識がある(ありますよね?)出版業界の方々には慎んでいただきたかった。若き日の鷺沢萠のように選考委員や先輩作家を嫉妬させるような圧倒的な文才を備えていないということが、この作家の最大の長所であり、武器なのでしょう。若き日の金井美恵子の小説を読んでも、その驚きと感動はその作品を執筆した年齢ではなく、作品そのものにあります。この作家は小説よりブログが向いていると思います。些細な日常の感懐をお得意のゆるい文体と独自の感性で書き綴れば、人気ブロガーになれると思います。この作家のこの作品が芥川賞受賞作として、安部公房、大江健三郎、開高健の作品と同じ括りで残るとは。作家には罪はありませんが、出版業界、選考委員の方々はご自身の文学的センスと日本文学の未来について真剣に考えることはないのでしょうか。年齢やルックスや肩書きを売りにするような近頃の出版業界のビジネス手法は、安易に消費されていくだけの作家と作品を量産するだけで、本来であればその才能が素晴らしく開花したかもしれない作家の成長を阻む害悪にさえなっているように思えるのは私だけではないはずです。 | ||||
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誰がこの作品を芥川賞まで選定したんでしょうか? 最終選考の会議で反対したのはたった1人だけだったと聞いています。 この作品に芥川賞を与えたのは芥川賞はもはや賞ではショー(タイム)の証でしょう。 池澤夏樹とあろう目利きがこの程度の作品を絶賛するとはがっかりです。出版業界からそうするように圧力でも掛けられたんでしょうか? | ||||
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何を書いてもいいのだろうが、取り立てて新鮮でも、斬新でもない。 ありふれた、少し除け者の高校生を、どこにでも溢れている言葉で書いただけに思える。 19歳が書いた、という点以外は何も取柄がない。 無理に深読みしようとしたが、それも無駄であった。 | ||||
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単純につまらない。時間の無駄でしかなかった。 主人公に全く共感できない。終始、蜷川にいじわるしたい衝動を抑えようと葛藤しているだけ。何を伝えたいのか分からない。これは、芥川賞の選考委員が悪い。芥川賞の価値を下げただけだと思う。 | ||||
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なんとなく読んで、なんとなく終わってしまいました。読み終わったけど、記憶に残っていない。 | ||||
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んー、、これだったら太宰の女生徒の方が繰り返し読めるかなぁ 何で友達でもない人の部屋に入れるのか理解不能。。。 | ||||
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うーん もうちょっと面白いか、深みか、どちらかの新鮮なインパクトがあるかと思ったけど。僕には読みにくかった。最近のやつを読んでみてダメだったらもういいかな。 | ||||
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インストールを読んだ後に読みました。 インストールは最後までさくさく読めましたが、これは半分以下でギブアップ! なぜか先に読む気になれませんでした。 個人的にはインストールの方が、読みやすく 壊れたPCを通じて、主人公とそのPCを直した子供とのやり取りの関係がうまく書かれ、 そして2人の中に子供からバイトの依頼を主人公が受けとり、一定期間だけだが、 2人に深く友情が生まれたように感じたし、流れも悪くなかった。しかし、どうしてもインストールと比較すると、これはそこまで深く主人公が描写されていないと思う。 | ||||
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かなり話題性を持った本なので、胸躍らせて読んだが、なんだこりゃ。こんなんで芥川賞受賞できるのか。その背中を蹴るという官能的な行為の描写を肯定する以前に、この時の選考委員はもっとツッコミを入れるところがあっただろうに。ツッコミを入れているのは三浦哲郎のみではないか。 高樹のぶ子は「小説のカタチで新しさ主張する愚にも陥らず」と述べているが、いやいや完全に陥っているでしょうに。仮にも純文学作品に(笑)とは一体どういう了見だ。こんなものが二十一世紀の始めに話題に登ったことを恥ずべきである。 山田詠美も宮本輝も河野多恵子も黒井千次も、皆「若いのによく頑張りましたね。エライね。」と言わんばかりの選評。私は宇野浩二が読んだらどうだっただろうと要らん妄想までしてしまった。 高樹の読みは見事に外れている。 「作者は、作者の周辺に流行しているだろうコミック的観念遊びに足をとられず」 とも書いているが、「コミック的観念遊び」とは、そもそも何ぞや。コミック及び若者をなめてんのか説明が欲しい。仮にも作家であろうに、結局この人は年老いて世相の時流に着いて行けず、部屋に閉じこもって小説を書くような人間で、そういう人間にとってのこの作品の解放性は非常に刺激的なものだったのであろう。 この時点での綿矢りさは、心情描写に非常に優れてはいるが、その心情を記号化する程の力はあるのだろうか疑問である。いや、あったのであろうか、とりあえずこの作者には、この時点ではそれが無い。今はどうか。今度また綿矢りさ作品を読んでみたいと思う。おそらく他の人もこれを読めば、そう感じる筈である。 しかし坂口安吾が第二十四回芥川賞選評の際 「私は作者の未来に対してよりも作品に対して受賞すべきだと考えている」 と書いたように、「将来性」やら「新人だから」とかの(ハツに言わせればハッ。ていうこの)スタンスで作品の評価まで高めて良いものか。折角先人が積み上げてきた現実と虚構の関係性を壊すものではないかと思う。不思議な作品である。 (こんな風に偉そうにレビューを書いて、商売の邪魔にはならないだろうか、心配だ……) | ||||
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昔注目されてたなー、と思って読み始めた。当時はタイトルからして読む気にならなかった。読み終わって…だから何なんだ、と気だるくなる内容=中身がない印象。描写は細かいから繊細そうだけど、それがダラダラ続くだけ。当時読まなくてよかった、こんな内容に人物像の心情に何かしら影響受けたとしたら無駄でしかないから。結局、何が大切かとか見出だせない一冊。読み終えて初めて捨てた本です。 | ||||
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最近の心の内面を描いたような「ボヤキ小説」の典型というか、その先駆けとなった小説のような気がする。人の心の中は見えないのだから、行動や外見、ふるまいや景色の描写で小説を描いてほしいものだ。 | ||||
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ご本人によるとたしか100回以上書き直したとか。よくわかる。てにをはの類いかその延長を、書いては消し書いては消し、涙ぐましい苦闘ぶりだったかと思う。この作品では、それしかやることとてなかったはず。でも受賞してしまった以上、ご本人は無力感をストレートに口にすることもしにくい、それであの言。スマートすぎるほど謙虚な他の誰よりも、もっと好感の持てる正直な受賞の言葉だった。 それだけに金原ひとみさんの『蛇にピアス』との差がまた痛々しかった。努力の結果がただ痛々しいだけとは切ないが、要はかわいこちゃん仲良し受賞の話題作りアテ馬か。ひどい無責任ぶり、むごい仕打ち。 なるほどネット画像で見るとかわいい顔で、美人は得の定法通りだが、文学界とはいえ周りは普通の内臓をもつ人の集まり、得して損取らされるということもある。 | ||||
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中学生日記風な内容の作品です。確かに感性の良さは幾分感じられますが、それ以上でもそれ以下でもありません。作者は当時19歳か20歳の女子大学生で芥川賞最年少受賞者と記憶していました。もしかして、本離れをくいとめる為の話題造りの一環として芥川賞に選んだとしたら情けないことです。 | ||||
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今さらを文庫で読んだ『蹴りたい背中』は、装丁のイラストが好いです。 女子高生のキグルミを被った著者がなにか、そこに居るかのようです。 清新、繊細な感覚にして秀逸な文体と話題になった出だしから、それが十代の作家の 筆になった作品とはとても思えず。それも実質二作目と云うのだから、たぶんそれは 読ませる為の文章完成度を天才的に著者が有しているということなのでしょう。 話の流れ、シーンのリアリティ、場面転換、各要素の関連付け、人物描写、空間位相etc。 また十代に顕著なセンシティビティに併せ、その巧みな修辞を見るに付け、ひとりの作家の 内に共存する手練に長けたベテラン作家の在ることに、少なからずの不思議すら覚えます。 文学的な経験も少なく、素養のみでポンッとこういった作品が書けるなら、それは奇跡です。 しかしおそらくそれは違うのでしょう。著者の作家志望は、きっと長期に及ぶに違いありません。 本作をそんな風に感じながら読みました。つまり作品よりも、作家(作意)が常に際立って来るのです。 この作品には、経験の真がどうも見えません。高く鳴り響いて胸をしめつけているはずの孤独は、 それが修辞のままに諸所に飾り直されもするようです。そうやって作家のための作品は、 作意の抑圧を受け続けてしまっているようです。その象徴がきっと、にな川の背中なのでしょう。 偏愛するオリチャン(佐々木オリビア)に聴き入りながら、気を寄せるのかまだ定かでもない主人公の私に、 したたか蹴りつけられるにな川の背中、それこそが著者にとっての小説(作品)のように思えてなりません。 所謂、綿谷プロジェクトも十年選手です。先ずはこのにな川の背中を確と向け直して欲しいところです。 正々堂々(倒錯もまた然り)の抱擁を交わし、自分を預け、他者に出会う。 そして著者にも背中の或ることをです。そうした経験の真を確保したような創作を望ましくします。 作家を証し立てるのは作品に他ならず、逆は決してあり得ないこと。 自他に偽りのない、今後にそんな傑作を期待しています。 (継続する作家魂に感を得て不躾の強弁、なにとぞ悪しからずを下さい。頓首です) | ||||
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主人の頼まれものにつき自身は未読。時間があるときに読んでみたい | ||||
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作者の若いみずみずしい描写が魅力と書いてあるが、回りくどい言い回しの例えが ただただうっとおしいように感じた。川端康成のように鮮やかさが欲しいな。 ここは本当に趣味が分かれる。 グループになじめずに物事を斜めから見る女子高生とJJやキャンキャンとかの 写真の切り抜きを集める変な男子高校生のやりとりがメインなのですが、 それが面白くなく、単調です。 若者へのシンパシーを狙った作品だと思うのですが、誰がこれにシンパシーを 感じるのか疑問です。 PS: あと、よく言われているルックスで芥川賞に選ばれたというのですが、そういう傾向 が最近、本当に顕著になりましたよね。小説だけでなくクラシックとか色んな場面で新人のゴリ押し がまるで昨今の若手芸人を推すように面白くない人が出てきます。本作はそういうのの走りでは ないかと思います。彼女の後の作品を見ても、やっぱり文章としては退屈ですし… でも、そういう風潮にもなれたなということを感じさせてくれることに気づきました 。 ★・・・・・・・・(1.5) | ||||
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軽快なストーリー。 いわゆる「文学作品」的なノリは皆無。 若者の世界、これからの世界。 デジタルと当たり前に共存していくわたしたちのお話。 (ちなみに、平成生まれのわたしにとってもとっつきやすいわけではないです。) | ||||
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最近になって初めて読みました。あくまで勝手な評価ですが・・ 今までになかった主人公のキャラクターや文中の比喩表現、変わった恋愛の形を描いたことは面白いと思いました。 がしかし、内容がないという訳じゃないのですが少し単調だと感じました。 あっさりしてるというか、噛みごたえがないというか・・・。 勿論、書いた当時の彼女の年齢を考えればこれだけの物を書いたのは素晴らしいと思います。 それでも芥川賞に相応しい作品かどうかと考えると疑問ですね。 今後、更に良く練られた構成の作品を出して貰いたいです。 | ||||
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