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ギケイキ 千年の流転
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ギケイキ 千年の流転の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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義経本人が(おそらく)現代から自分が生きた時代を振り返り「義経記」に記載されているらしいことを語るという内容です。(「義経記)そのものを未読ですのでらしいですとしか書けません。)「現代から」というところがミソで今どきの言葉を多用し、最新の出来事をたとえに使い、よく言えば軽快に悪く言えば軽薄に物語が進行していきます。あまりに軽い語り口に当初違和感を感じましたが、慣れると面白く、歴史小説としては破格に読みやすいです。歴史小説は敷居が高いと感じているけど読んではみたい、という方にお勧めです。 | ||||
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義経のエキセントリックさと町田康の文体が融合している面白さを勝手にイメージしていたので、「あれっ?」という感じが否めませんでした。 始めの方は「町田康‼」という感じのリズムを感じられるのですが、後半は若干説明的になっている印象です。頼朝挙兵以降の義経の活躍は、ここではまだ描かれず、続編に出てくるのでしょうが、中古で買うか図書館で借りるかで十分かなと思いました。 中学生に向けた、「平家物語」の関連図書としは、町田康の面白さが十分に発揮されているか疑問な点もあり、大人びた生徒に紹介するのも迷うところです。 | ||||
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なんとなく内容は知ってるけど、ちゃんと読んだことはない『義経記』。 高評価のレビューが多かったので、かなり期待して読んだ。 私の場合『ギケイキ』を読みたいがばかりに、本家の『義経記』を読破してから臨んだほどである(と言っても現代語訳だが)。 町田康なる人の書物はこれが初めてなのだが、やたら擬音語が多くてまるでギャグ漫画のようだった。 しかし、堅苦しい古典を真面目に読んでも面白くない。そんな方にはオススメできる。 読者にもある程度気を遣っていて、歴史的背景に疎くても話が理解できるようになっている。 勇ましく感じられる合戦も「当時の現場としては、どうせこんな感じだったんでしょ?」みたいな感じで再現されていて、共感できる。 昔も今も所詮は同じ人間だもの、とばかりに歴史上の人物が滑稽に描かれる。 登場人物の内心がリアルに言語化され、彼らが身近に感じられた。 個人的には、義経が『六韜』を手に入れるために繰り広げられる一連の展開が最も面白かった。 「もしかしたら来るかも来るかも、と思っているところへ本当に出てきたら、全く予期していなかった時よりも驚き、恐怖するという人間心理」(175ページ)とは、例えが上手い。 抱腹絶倒とまではいかないが、所どころで何度か吹き出してしまった。 ところで、『ギケイキ』は全4巻を予定した長編なのだそう。 本書第1巻は義経が弁慶と出会って、頼朝の挙兵に従おうと追いかけるところで終わっている。 静御前がどういうキャラになのか、あるいは佐藤忠信、弁慶の最後がどう描かれるのか見モノである。 2020年を目指して完了するそうなので、続編を気長に待ちたい。 | ||||
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