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(短編集)
皇帝と拳銃と
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皇帝と拳銃との評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ネタバレ注意 全編を通して、物足りなさが残る。 証拠が偶然や犯人の凡ミスによるものが多く、つまらない。 探偵役とその部下の容姿についてしつこいほど詳しく描かれているのに、それがほとんど物語に関係しない。 (これは言い換えると、物語に関係ない事柄についてページを使いすぎ。) また、これは個人的な意見も含まれるが、四編目は倒叙と呼んでよいのか?結局殺人ではなかったのだから、倒叙モノの「犯人目線で物語が進む」の大原則にそもそも当てはまってないのではないか?ロープを入れ換えたという些末な事象の犯人だから問題ないのか? 原則を破っておいて倒叙モノの仲間に入れさせてもらおうというのは図々しいのではないかと感じました。もしかしてバカミスのつもりでしょうか? | ||||
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長編を読んだ後、次に読みたいものが見つからない時、短編集を読んでいるような気がします。「皇帝と拳銃と」(倉知 淳 創元推理文庫)を読む。 倒叙ミステリー、短編4編が収録されています。倒叙と言えば、クロフツ、「刑事コロンボ・シリーズ」、そして鮎川哲也の著作を思い出します。 ①「運命の銀輪」。多摩川べりの殺人。 ②「皇帝と拳銃と」。象牙の塔の殺人。 ③「恋人たちの汀」。汀でのアリバイ工作。 ④「吊られた男と語らぬ女」。首吊り死体。 探偵役は、"死神"と呼ばれる警部「乙姫」とイケメン刑事「鈴木」。但し、このコンビは、いつか見たことがあるキャラクターのため、さほど魅力的ではありません。 短編のパズラーに必要なものがあるとすれば「一撃」だと思いますが、短編①と②は弱い一撃ですので、読者にダメージはありません。短編③は、1時間半枠のミステリー劇場のシノプシスに相応しい。短編④が今回の中では一番読み応えがありました。 今年読んだ「ディオゲネス変奏曲」などと比較するとあまりにもクラシックな作品集だと思います。そうであるならば、「鮎川哲也」を読み直すほうがいいような気がしてきます。 | ||||
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1年以上前に購入した本で,購入動機は正確に思い出せないが,おそらく何か好意的な書評を読んで,とりあえず購入したもののよう.最近体調を崩し,仕事を休んで家にいたときに,軽めのものを読みたくて手に取ったという次第. 第1に,メインキャラクターの「死神警部」,小説なのでキャラクターの造形は自由であるが,あまりに不自然.それは置いておいても,登場するたびに同じことを(外見や雰囲気など)などを詳しく繰り返すので,いい加減うんざり.二度や三度ではなく,登場するたびなので,明らかにページ稼ぎとしか思えない(内容には何の関係もなく,この不要な繰り返しを削除したら,2割方はページ数が減ることは確実). 人物造形は,ステレオタイプなもので,リアリティはほとんどなし.ミステリの場合,ある種のゲームと考えれば,登場人物は記号のようなものなので,それもありだが(D.カーの場合など),その場合はプロットやトリックが重要な場合は許されるが,この程度の内容では手抜きのようにしか思えない. 本題の内容は,倒叙ものとしては,平均的なでき.それほど驚きはなく,ミステリー・ファンには残念ながら,特におすすめするほどのものではない.最後の4話は,犯人(?)の動機に説得力がなく(人物描写の弱さが致命的)「金返せ」レベルの出来.著者もプロとしてのプライドがあるなら,次回は(私は読む気はないが)もっと最低レベルをクリアしてほしい. まあ,時間つぶしになる程度でしょうか.少なくとも,読んでも体調は悪化することはなかったので(それにしては値段が高いが). | ||||
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