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屍人荘の殺人
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屍人荘の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全212件 141~160 8/11ページ
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まず本書を読んで感じたのは著者を海外作家に例えるならばタイプは多少異なりますがジョン・ブラックバーンの作風に近いかなという思いでしたね。かなり昔の作家で現在は本の入手が少し困難かとは思いますが、興味がお有りの方はぜひ探して読んでみられたら如何かなとお勧めしますね。それから私はアマゾンのレビューを読んで本書にゾンビが登場する事を知った上で寧ろもっと興味を惹かれて購入を決意して読んだのですが、こうしてあからさまに一部のネタを種明かしする事を未読の方に対して誠に申し訳ないと思っておりますが、でも本書の価値はそれだけにあるのではなく全体の1/3を過ぎてからも十分に楽しめて面白いだろうと固く信じておりますので気分を害された方に対しましてはどうかお許し願いたいと深くお詫びいたします。 たった二人の神紅大学ミステリー愛好会の会員・葉村と会長の明智は、映画研究部の夏合宿に参加したいと熱望しながら何度も断られて来たが、探偵少女・剣崎のお陰でやっと行ける運びとなり3人でペンション紫湛荘(しじんそう)にやって来た。しかし初日の夜から予測不能の事態が起きて大半の参加者がペンションに籠城する事となってしまい、やがて一夜明けた後に密室状態で異様な惨殺死体が発見されるに及んで、ここは「紫湛荘」ならぬ「屍人荘」なのでは?と思わせるとんでもない事態となって行くのだった。 第1章冒頭の女子学生の食堂メニュー選択の推理合戦の場面から著者がユーモアを理解する方で、どんなに深刻な状況にあっても洒落っ気を忘れずに悲惨さを強調しないタイプの作家だろうと推測しましたね。大体が明智恭介という明智小五郎と神津恭介を繋ぎ合わせた名前の人物を堂々と出して来る所が中々にふざけていますし、彼のその後の運命も仮にこのままメインで活躍し続けたら「この名前だとやや肩身が狭いかな」と思える事から考えると私には全く意外ではありませんでしたね。それから登場人物の名前を外見の特徴と重ね合わせて読み手に覚え易くしてくれる趣向も生真面目一本な人だったらばまずやらないと思えますね。これは完全にマンガの乗りで例えば「出目」という名の人物の目が飛び出しているなんていう偶然は実際にある筈がなく、古い&知名度の低い例えで誠にすみませんが、昔「男どアホウ甲子園」という野球マンガに松葉杖をついた足の不自由な選手が出ていて名前が「松葉」だったのと同じ類のネーミングですよね。それと関連して「登場人物達がゾンビを怖がらなさすぎる」という感想が多いみたいですが、それは今時の若者達がホラー映画に慣れ親しんでいてもう少々の事ではビビらないシラケ世代という説明も出来そうですし、まとめるとこういうシリアス&ユーモアの両面ある作風が気になるという方と、ガチガチの恐怖に怯える深刻なムードでなく適当に息抜きが出来て時には笑える余裕もある大人の集団の冷静なムードを寧ろ歓迎される方がそれぞれいらっしゃるでしょうから著者の芸風が好き嫌いに分かれるのは仕方ないなと思いますし、私はどちらかと言うとユーモア好きな方ですので著者を支持したいですね。さて、ここからは肝心のミステリーについて書きますが、やはり「ゾンビに特化した殺人トリック」が特に素晴らしい出来栄えだと思いますよね。帯にある「前代未聞のクローズド・サークル」という言葉通りのゾンビ環境を最大限に利用したトリック創出のアイディアが、合計3人の異常な死の演出に於いてそれぞれに特殊な条件を加味して巧みに考え抜かれていますね。最初の「新藤殺し」では犯人の退出がやや出来過ぎの偶然を感じさせはしますが、次の「立浪殺し」は最初の方で条件の手掛かりがきちんと述べられていてもう良くできた最高の仕掛けだなと感嘆しましたね。また最後の「七宮殺し」も被害者の特殊性を利用する仕掛けと唯一のタイミングが絶妙でしたね。それから本書のメインは当然ながら理詰めの「本格ミステリー」であって「ホラー」と「謀略」サスペンスの面ではやや物足りなさを感じますが、やはり全てを満足させるのは非常に困難であるという事なのでしょうね。また登場人物達のそれぞれの性格描写に踏み込めていない面もありますが、このコンパクトな紙数では致し方ないとは思いますし、全体の構成の工夫に関しても今後の著者の更なる成長に期待したいですね。それから著者のシリアスな部分に関しては、犯罪動機のシンプルだけど真摯な情念と人間の善悪の二面性、そして語り手・葉村の大震災への思いから読み取れましたね。最後に私が考える著者の一番の素晴らしさは、こういう先人が書かなかったぶっ飛んだ大胆なSF的設定をあくまで現実的で合理的なトリックと組み合わせて上手く料理して見せた天晴な手腕であると考えますが、これだけの注目を浴びた以上は二作目以降がもっと大変でハードルがますます高くなって行く事が予想される中で、本当にプレッシャーも半端ないでしょうけれど幸い著者は30代前半のお若さでまだまだ十分大丈夫だと思えますし、どうかファイトを出して(例え寡作でもいいですから)とにかくこれからも頑張って誰も書かなかった分野に積極的にチャレンジして頂きまして多くのミステリー・ファンを楽しませて欲しいなと願いますね。 | ||||
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未読の人はレビュー読んじゃダメ。 俺のも含めて、絶対ネタバレ書いている人居るから。 この作品は古典的なクローズドサークルものの雰囲気で始まり、物語の序盤のある地点で、とんでもないギミックを持ち込んでくる。 やり尽くされているジャンルなハズなのに、おれはこんな仕掛けは観た事ない。 しかも奇抜ではあるけど、メジャーなモノである、ってところもよい。 その後も、別ジャンルに行くのかと思いきや・・ってとこで書いていくとどーしてもネタバレなるね(笑) この作品は、ほんと素材が重要なので予備知識なしに味わって欲しいな。 僕も「このミス」ってだけで買ったから、ラッキーだった。 ただ、意外と評価が厳しめなのは、わからんでもない。 こーいう仕掛け自体を「反則」「邪道」と捉える人が居ても仕方がない。 許容範囲の差や、そのジャンルへの見識も左右するが、僕はそっちのジャンルも大好きなのですんなり入れました。 最後に、謎解きの部分ですが、ラスト数ページで脳汁が出る感覚は久々に味わったな。 「あ、そういう事ね」って伏線の回収の仕方が秀逸。 奇抜な内容だけど、多分、普通の推理小説も十分に書けるというのがわかるね。 その技量があってこその作品でした。 | ||||
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読みやすく、最後まで一気に読めました。犯人も、作者にまんまとだまされて、えー、そうだったのという感じです。 | ||||
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ミステリ好きです。 小学生の頃に江戸川乱歩、横溝正史を読み、新本格派も好んで現在に至ります。 まさかここでこんな誰も考えつかなかった事が読めるなんて!と驚きとともにまだまだ色んな可能性はあるのだと嬉しくなりました。 ネタバレを知らなかったので○○○が出てきた時は「え?そっち?」と驚き、謎解きとかどうなるんだろうと不安を抱えつつ読みすすめましたが ちゃんと納得のできる解答があり、○○○も大きな仕掛けのための存在ではなく無くてはならない者として扱われていたのには脱帽です。 否定的レビューを読むと「こういった人には合わないだろう」的書かれ方をしていましたが、私の場合は該当箇所が多くても それには当てはまらなかったようです。 なので今までどんな読書歴があっても合う人には合う。ということですね。 | ||||
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閉ざされた山荘ものとしてはすごくよくできているのですが…、肝心の部分で、震災、トラウマ、を引っ張り出してきているのが、こんな生きるか死ぬかの状況でそんな理由でそんなことする?、と共感しづらくて、とすると、ミステリーに仕上げるためだけに震災をネタにしたように感じられてしまって、倫理的にいやな感覚が残りました。 そもそも物語で同列にされている行為は全然違う行為では? どこに共通点があるのか、私には理解できませんでした。 主人公たちが追い詰められているシチュエーションやトリックだけでも十分面白いのに…、とちょっと残念だったので1点マイナスにしました。でも、久しぶりに続きが気になって読みふけってしまうミステリーでした。 | ||||
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決して欠点がない作品ではない。というより、A4リポート用紙で何枚も必要なくらい、欠点が山積みです。でも、そこは他の方のレビューにもある通りですので、ここは敢えて触れません。 それなのにどうして星が5つなのか?それは短所を無視できるほどの、圧倒的な長所を持つ作品だからです。 不可解な殺人の、フーダニット、ハウダニット、そしてホワイダニット(動機でなく、犯人がなぜその殺害方法を選んだか)の3つが、見事な論理的整合性を持って、着地する時のこの快感は、まさに本格ミステリの醍醐味でしょう。 ハードルは高いですが、次回作にも期待大です。 | ||||
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率直に申し上げ 面白いです。 サスペンス ミステリー パニック サバイバル SF ホラー などエンタメ 詰め込めるだけ詰めて、 ちょっとしたヒューマンドラマや男女の駆け引き的なものがあったり、 無茶なようなまとまりが強烈でした。 終わってしまえば、こんなもんか! と思ってしまったような気がますが、 それはそれでいいと思います。 何故 その方法で切り込んでいったかなんでしょうね、きっと。 ネタばれかもしれませんが、 ヒロインの体質上(コナンでいう小五郎のような) シリーズ化もありうるかも? それはそれで楽しみです。 デビュー作でコレですから、 シリーズ化はヘタれしまうかもしれませんが、 変に期待はしてしまいます。 | ||||
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おそらく、参考文献を見てしまったり、タイトルから連想しちゃった人もいるでしょう。 自分もその一人です(出版日を見るときにとなりのページの参考文献が見えてしまった) しかし、安心してください。まったくネタバレになってませんから。 そりゃ、知らない方が少しは驚きは増えたかもしれません。でも、どっちかというと、 それが分かって以降が本番です。 正直、内容紹介で書いちゃっても問題ないよね、って言えるぐらいそれを知ったところで 大した問題は無いです。 いや~、斬新でした。それを組み込んでミステリー仕立てにしてしまうところが(笑) 著者はデビュー前にもかなりのコンテストに作品を応募しているようで、 だからなのか文体がこなれていて人物描写もよく出来上がっています。 情景の説明にも過不足なく、スムーズに頭に情景が浮かぶ。 この筆力があって、今までにない斬新なストーリーを見せてくれるとあっては、 買ってない人は損しますよ(笑) たった1700円で映画館以上のエンタメを味わえます。 文庫まで待たなくて良かったですよ、ホント。しかも、久々に単行本の小説を買って思ったのが、 単行本は読みやすい!読書がはかどる! というわけで、日本から大型新人ミステリ小説家が生まれたことを、こころの底から祝いたいと思います。 | ||||
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自分はミステリー小説は初心者なので、トリックの完成度とかはよく分からないのですが、自分的にはかなり面白かったです。 トリックも真面目に考えたら意外と分かるような場所もあり、ここには素晴らしいとしか言いようがありません。 以下多少ネタバレ要素あり 自分的には斑目機関の設立理由やウィルスのことなどについて書かれているのかと思っていましたがまったく書かれていなくそこだけ残念でした。 | ||||
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同僚に「どうしても読んでほしい!」と勧められて手に取った。 本格的なミステリーなのに〇〇〇!! クローズドサークルを作った要因に、まさかこんな方法を使うとは!? 死因も凶器も嫌すぎる!! 斬新かつ、イマドキ!! キャラクターも魅力がある。 ぜひ続編を期待したい。 | ||||
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非常に面白かったです。 ミステリとパニック物との融合に失敗している、◯◯◯を発生させた目的が不明瞭、などのレビューを書いている人がいますが、物語全体を俯瞰すれば、例の存在は嵐や雪などなどクローズドサークルを作る為、及び犯人にとっての"道具"として作者は捉えている印象があり、その指摘は的外れかなと思います。 既に直接対決は無理ですが、次回作以降で原因となった人たちとの対決があることを期待します! | ||||
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ええ?そんなに早くにこの人が? みたいなジェットコースターな前半 後半は籠城しながらの謎解き 探偵物的には隻眼の少女を思わせる骨格 エンディングの彼女は誰なのか? それが続編への布石になれば読者として幸いである謎 | ||||
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最近、小説を読み始めた私ですらとても面白いと感じた。 通常ではまずありえない状況にあることから想像の幅が広がり、独自に推理していくことがとても楽しかった。 中でも、解決編の消去法による推理はとても鮮やかで読んでいて心が躍った。 しかしながら、「本格ミステリーはこうあるべきである」という考えを強く持っている人には、この事件を取り巻く環境と相容れないものがあるのかもしれないとは感じた。 作者の次回作にも是非期待をしたい。 | ||||
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かなり話題に上がっているので、ミステリー好きとして読んでおかねばと思い購入。 一通り読んでみて、悪くなかったなという印象ではある。 犯人の動機の薄さは気になった。ミスリードはあからさま過ぎて犯人を逆に絞り込む指標となってしまった。クローズドサークルの作り方はかなり斬新で、感心した。伏線の回収は見事で綺麗に最後はまとまっていたかのように思う。 この作り上げた設定を上手く利用したかなり新しいミステリーではあった。 ただ本格ミステリーと読んでもいいものか…。手放しで絶賛するのがはばかられたので星四つ。 話題性もあるし、駄作では決してないので迷っているなら1度読んでみる方がいいかも。 | ||||
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斬新で、面白くて、一気に読んでしまいました。 現実にはありえない状況の中で、殺人が行われるのですが、そのわりに動機が弱いというか、ここは普通なんだーって気がしました。 でも面白かった!!続編が出たら絶対読みます。 | ||||
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序盤から話にグイグイ引き込まれる文章力は素晴らしかったです。 特に事態が急変する中盤からはとてもドキドキして読めました。 ただ、後半も同じモチベーションを保てたかというと微妙でした。 あまり書くとネタバレになってしまうので言えませんが、犯人に狙われる犠牲者が分かりやすく次に誰が狙われるのだろうという危機感が急速に失われてしまいます。 ミステリーは主人公に己を投影してその世界に浸る一面があると思うので、これは大きなマイナスではないかと。 勿論そのぶんもうひとつの危機的状況が臨場感を盛り上げてくれるのですが、私にしてみたらもう少しギリギリまで追い込んでくれても良かったのにと思えました。 あとは探偵役の男の扱いですが確かに驚きの展開でしたが、これが読者の望む展開なのかと言われると私は正直残念というか、非常に後味悪かったです。 その辺を減点して星4つです。続編があるなら期待したいです。 | ||||
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ミステリー小説を読んだのは久しぶりです。 とてもおもしろかったです!登場人物の名前のわかりやすいし、映像が浮かぶ表現でした。 読み終わってしまうのが寂しいくらい。 もう一度読み直して一緒にじっくり謎解きをしてみたいです。続編が読みたいです! | ||||
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良い作品を読み終えた時の満足感が少し足りなかった。それでも人に自信を持ってオススメ出来る作品であるとは思った。 ○○○(ネタバレ防止の為)をクローズドサークルを作るために利用したのかぁ・・と最初は思った。しかし、読み進めていくと○○○をトリックに使用するとは、今までに無い○○○の使用法に感動すら感じた。 主人公も感情移入しやすいタイプで読んでいて苦にならなかった。メインの探偵さんもキャラ立ちしていて今後の続編(有るのか分からないが)が楽しみです。 | ||||
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密室如何にして作り上げるのか、 時代展開と共に 難易度が高くなっている分野 (`・ω・') 構成の目新しさだけでなく、 文章自体も良かった 次回作にも期待 | ||||
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一気読み。 常にハラハラ、ドキドキさせられました。 難しすぎず読みやすいですよ♪ | ||||
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