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屍人荘の殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
屍人荘の殺人
屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

屍人荘の殺人の評価: 2.97/5点 レビュー 509件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.97pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全215件 201~215 11/11ページ
No.15:
(5pt)

これからのミステリーはこうあって欲しい

私は数々の新人作家のデビュー作に★1つをつけてこき下ろすのを楽しみにしてきたがw この小説は★5つをつけた。まあ、かなり大甘なんですけどねw
以下、その理由を述べる。

別の賞になるが、江戸川乱歩賞の選評にあった言葉「このトリックは実行不可能」「犯人の動機は理解できない」等々。そして江戸川乱歩賞はいつも、何の面白さもない型にはまったような作品が選ばれ、ついに消えた。(これは今年度が受賞作無しとなったことを皮肉ってます。)
だが何故、トリックが実行可能だったり動機が理解できる必要があるのだろう。
それならば賞のネーミングになっている江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズなんか、実行不可能なムチャクチャなトリックと、二十面相の動機も理解に苦しむことばかり、てんこ盛りではないか。それでも怪人二十面相シリーズは抜群に面白い。
そもそも人を殺すのにトリックを仕掛ける犯人など、実際にはまずいないのだ。ミステリー自体が不可能と理解不能で満ち溢れている。そんなものの筈だ。

この小説、本格物なのでどこまで突っ込んで書いていいのか難しいが、とにかくクローズドサークルの手段としてゾンビを出してきた。さらにトリックの一部にゾンビがからんでいる。
この結果、この小説は実行不可能なトリックと、理解できない動機で構成されることになった。そして抜群に面白くなったのだ。
これからのミステリーはこうあってもらいたいものだ。整合ばかり気にして型にはまった、つまらないミステリーはもう要らない。面白さにこだわりを持つ小説を読みたい。

さて★は大甘と書いたが、本当なら★を2つ減らしたいところ。
まず★一つ減は表紙。この気色の悪い表紙のおかげでこの本は売上げを半分は減らしたはずだ。出版界のセンスの無さは相変わらずだが、そろそろ反省してもらいたいところ。
さらにタイトル。これも★1つ減らしたい。「屍人荘の殺人」? なんつーつまらんタイトル。ノリが悪すぎる。今の時代なら「俺たちがゾンビホテルに拉致られた件」だろ。
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4488025552
No.14:
(4pt)

久々に読むコテコテの本格ミステリ

本作はあくまで「本格ミステリ」である。
他のレビュアーの「人がかけてない!」「動機が弱い!」という指摘は至極ごもっともであるが、「そうはいっても本格ミステリってそんなもんよね?」という一言で片付く程度の欠点であるわけで。これが「涙なしには語れない!青春ミステリー」的な売り出し方だったら非難轟々ですが、まあ本格ミステリだしね、と。

様々な電子化や携帯の普及、そして多くの作家によって出し尽くされたクローズドサークルネタ。これら障害により中々クローズドサークル的環境を作りづらくなってきた現代において、1つの奇抜なアイデアにより上記全ての障害をとっぱらう力技は大変ステキ。

ただ惜しむらくは2点。
1.このクローズドサークルネタならもっと面白くできたのではないか?これによって今まで無かった展開(例えば作中出てきた2度殺せるとか)を生み出すことができると思うが、あくまで舞台設定としてとしか活用できていなかったのが勿体無い。2度殺せるネタももっと驚愕できるような使い方とかあったんじゃないかと考えるとね。完全な一発ネタなのに勿体無いよね、と。

2.明智先輩
「探偵になりたい一般人」と「なりたくないのに探偵役にならざるをえない探偵」の対比という意味でも魅力あるキャラクターだった明智先輩。
多くの読者がああいう形ではない再登場を望んでいたと思う。ひょっこりと、飄々と、再登場していただいたほうが今後の展開含めてよかったんじゃないかなー、と。
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No.13:
(4pt)

ホラー+ミステリの魅力

第27回鮎川哲也賞を受賞し、著者のデビュー作となった本作品は、ホラー映画などでよく使われる、ある題材を取り入れた、奇想に満ちた佳作と言えると思います。

設定としては、ある大学のメンバーが夏休みに、ペンションで合宿して数日を過ごすこととなったことが発端。
ところが、先述のホラー要素が原因で、「クローズドサークル」状態になってしまう。
登場人物には、探偵の素質から警察にも表彰されている女性が混じっており、こうなれば、ミステリ的には、何かの事件が起こらなければ、読者は満足しないでしょう。
果たして、密室状態で、メンバーの一人が殺害されているのが発見される。
それは、連続殺人事件の始まりであった…。

この殺害方法なのですが、これまたホラー要素を含めているところが、斬新なところで、密室という不可能状況に、ある種の不可解な状況が加味されることとなります。
また、クローズドサークルとなった要因により、メンバーたちに、とてつもない危険が迫っており、それがいつになるか、というタイムリミットの要素も加わり、サスペンスを盛り上げています。

「ホラー」+「本格ミステリ」というふたつの要素を融合させた作品として、評価され、鮎川哲也賞を受賞した本作品は、アイディア勝負の面もありますが、ミステリの骨格はしっかりとしたものがあるので、ミステリファンを満足させるだけのものを兼ね備えていると思います。

文章も読みやすいので、一気読み必至の作品ではないかと感じています。
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No.12:
(5pt)

新・新本格!!

こんなに楽しく読んだ本格ミステリは久しぶりです!

話題になっている特殊設定と本格ミステリが見事に融合し、謎解きも無理がなく非常にロジカルに展開されます。

このクローズドサークルを作った要因について、あり得ない・もっと掘り下げるべきだと言う意見も散見されますが(確かにそう思う部分も少しはあります)、これは他のミステリ作品と同じで、話を作る為の装置なんだと考える方がよりこの作品を楽しめると思います。
そこに突っ込むのは無粋かと。

ただ、好き嫌いはハッキリと別れる作風ですね。
それも強力な個性ゆえだと思います。

とにもかくにも次回作が楽しみです!
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No.11:
(5pt)

高いエンタメ性を兼ね備えた本格ミステリ

本格ミステリとしては斬新なクローズドサークルも良いし、トリックも秀逸。パニックホラーの緊迫感と、探偵と主人公の関係性のおかげで先が気になり、ほぼ一気読み。次作がとても楽しみな作家だ。

あとは内容とは関係ないのだが、Kindle版には選評が入っていないのがとても残念。電子書籍のこれからを考える上でも、電子版のみ解説等をなくす風潮は改めて行くべきだと思う。(商品説明にきちんと書いてあるため、騙されたという趣旨の文句ではありません。)
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No.10:
(5pt)

斬新な発想で面白かった

大学生の夏のペンション合宿で起こる悲劇のお話。
ゾンビから逃げて籠城する中での連続殺人。とても斬新で、面白かったです。
会話文の言いまわしに少し気になる所もあったのですが、文章自体はとても読みやすく、一気読みしました。
次回作があるのなら、ぜひ読んでみたいです。
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No.9:
(4pt)

びっくりしたなあ、もう

設定にびっくりしすぎて、ストーリーがおもしろいのかとかトリックはうまくできているのか、とは違うところで夢中で読んでしまいました。

最後も本筋とは違うところで「ええー!」とまたびっくり。

人に「おもしろかった?」と聞かれて、「どうかなあ」とあらすじを説明すると、みんな「読んでみたい!」と言うので、本としては成功ですね。
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No.8:
(4pt)

おどろおどろしい表紙の割には青春小説だなあ、と読み始めましたが・・・・

表紙のような内容でした。今回は、賞に応募するということで、かなり奇をてらわざるをえなかったのでしょうが、普通に青春ミステリーを書いても十分通用する文章力だと思います。あるいは、パニックものでもいけると思います。次回作も期待しています。
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No.7:
(5pt)

絶海の孤島でも、雪山の山荘、っでもないあまりに強引なクローズドサークル……

絶海の孤島でも、雪山の山荘、っでもないあまりに強引なクローズドサークル、には賛否両論だと思いますが、
それは兎も角、クローズドサークル内での殺人に対するフーダニットの推理は、端正な「純本格推理」を貫いていて好感が持てます。
そして、ハウダニット・フーダニットを超えた「ホワイダニット」の妥当性には納得しました。非常に良いと思います。
新本格の勃興から20年以上経ち、絶滅危惧種と思われたこの分野に、このようなパワフルな新鋭が出現したこと、素直に賞賛します。今後の活躍に期待!!
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No.6:
(5pt)

筆者のインタビュー通り、いい意味で”変な”話の次回作も期待出来ます

第27回鮎川哲也賞受賞作。選考委員全員の評価「A」だそうですが納得できます。この賞に相応しい作品ともいえ、本格ミステリーがお好きな方は、概ね楽しめると思います。冒頭の間取り図や登場人物等のお決まりのパターンを踏まえたうえでの、所謂『嵐の山荘』ものですが、まずはそうなった状況に意表を突かれ一気にのめり込みました。且つ、いきなり、まさかの展開が発生し、詳しくは書けませんがこれも心憎い演出です。期待に応えてくれました。

作者は本格ミステリーに傾倒してした訳ではないそうですが、充分な研究心が感じられます。伏線や情報も丁寧にそして随所に散りばめられ、読み手をかなり刺激してきます。探偵の真相解明のシーンも懐かしい感じがしますし、何よりミステリーで傍点がある文章は読んでいて楽しい。ただ、探偵のキャラクターは悪くはないのですが、今回の新しくも古典的王道の匂いのする作品には、少し馴染まなかったかな、という印象は受けました。ともあれ、非常に良く練られたミステリーです。
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No.5:
(4pt)

この設定に「この手があったか!」と歯噛みする作家がたくさんいそう

新人のデビュー作としては、90点以上の出来ではないでしょうか。
マジですか? 正気ですか?というストーリーの運び方は、
既存の作家にはなかなか出せない勢いを感じました。
ネタバレになるので、内容についてはあえて触れませんが、
読んで損したなという感想は出ないと思います。
クローズドサークルを作り出すことになる大仕掛けと、
その内部で起こる密室殺人のトリック、私はどちらも
面白く読みました。
キャラクター作りもうまく、これからが楽しみな作家さんです。
星を一つ減らした理由は、私が「このキャラ好き! 応援したい!」
と思った人が物語の中で呆気なく退場させられていたからです笑。
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No.4:
(5pt)

クローズドサークル・オブ・ザ・デッド

書店でタイトル見ただけで即購入。
大学生たちが人里離れた山奥の別荘で合宿、というクローズドサークル物の王道設定。
屍人=ゾンビ(感染者)が別荘を隔絶してしまい、時が経つにつれどんどん登場人物の活動範囲が狭められていくPUBG(オンラインのPCゲーム)感もあって、次はだれが殺されるかプラスの恐怖感もある。

本編のメイントリックや配役、ガジェットは80年代新本格ミステリをしっかりと受け継いだ様式美スタイル。
もう少しゾンビが迫りくる恐怖を演出できたら…とは思ったがそれを差し引いてもかなり楽しめた。
さすがは鮎川哲也賞、こういう本格推理ものを現代に生み出してくれることをありがたく思う。
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No.3:
(5pt)

期待の新人あらわる

今年読んだミステリーの中で断トツに面白かった。
久々に楽しみな若手作家の登場で嬉しい。
古典的本格ミステリーファンは必読。
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No.2:
(4pt)

パニックホラー系本格

内容紹介を見て面白そうだったので購入。期待を裏切らず一気読みしてしまいました。
ゾンビに囲まれてクローズドサークル化したペンションで起きる連続殺人。パニックホラー系の本格ミステリです。
大学生の主人公と探偵が趣味の先輩とのコンビは、有栖川有栖氏のアリスと江神さんを意識したのでしょうか…
意外な展開に驚きました。
人間をゾンビ化させた具体的な方法はぼかされていますが、ちゃんと根拠は示されており
昨今のラノベのように異世界に飛ばされたり、未知なる力が及んだりしたわけではありません。
ゾンビが襲って来る割には多少緊迫感に欠ける部分もありましたが、概ね満足できる内容でした。
このジャンルでの次回作にも期待です。
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No.1:
(4pt)

新たなクローズドサークル

前評判の高さに迷わず購入しました 前年のジェリーフィッシュは凍らないがよくできた本格ミステリでしたので、この作品も楽しみに読み始めました
出だしは大学のミステリ愛好会二人のユーモラスな会話から始まり、有栖川さんの「学生アリスシリーズ」に似ているかなと思ったのですが、映研の夏休み合宿で待ち受けていたのはバイオテロによるゾンビの大発生
別荘はゾンビに囲まれ、周囲は封鎖され、電話や携帯は繋がらず、警察や助けも来ない..クローズドサークルの状態に追い込まれます
半分近くがホラーサスペンスになっているので好き嫌いが別れるかもしれません
ゾンビの襲撃に怯えながら立て籠った異常な状態で起こるのが連続殺人 しかもゾンビに殺されたとしか考えられない死に方、ゾンビはまだ侵入していないのに..何故こんな時に..ここからが本格ミステリですね
ホラー、ゾンビ物は苦手なもので、正直序盤は読むのに苦労しました 巻末の評論で北村薫さんが「野球を見に来たのに、いきなり闘牛が始まった」と例えていますがいい得て妙ですね
ただ本格ミステリとしては見事な出来です 犯人は誰か?というより全体の真相にああこうですかと感心しました
作品のジェリーフィッシュは凍らないに続いて見事な本格ミステリです 鮎川賞は最近当たりが続いてますね
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