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屍人荘の殺人
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屍人荘の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全212件 181~200 10/11ページ
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いろいろとうわさ?を聞きながらも「このミス」のベストワンは年末年始のお約束。で、結果は一気読み! B級ホラー映画の設定を狂言回しにした密室殺人には度肝を抜けれましたが、登場人物の多さや屍人荘の間取りの煩雑さにも関わらず(なんども見取り図と登場人物を確認しましたが)、最終頁までテンションをキープできるリーダビリティの高さは太鼓判をつけてもいいんじゃないでしょうか。また、広げた風呂敷がホントに収まるか?と途中心配になったものの、WhoDoneIt WhyDoneIt, HowDoneIt どれもが破綻なく見事に収まったのには脱帽しました。 ただし、読者を選ぶ作品なのも間違いなさそうです。 合わない方は、純粋パズラーを好む方、本格についての確固たる定義を堅持している方、まじめなミステリー愛好家等々か? 合う方は、奇想天外な設定が嫌いじゃない方、とはいえ本格の筋は通してほしい方、バカミスも許容できる方等々か? ともあれ久々にワクワクしながらの一気読み。新時代のホームズとワトソンの誕生を祝うとともに次作が待ち遠しくなる一冊でした。 | ||||
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久々に複数回読み返し シリーズ化として早よ次が読みたい、期待してます | ||||
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ミステリーというとごく普通の人と日常が舞台という固定観念から解放された。メーンと思われた人物が物語の早々に退場するかと思えば、生物テロと意表を突く。TVの2時間サスペンスとほぼ同レベルの動機が少々弱い気がするものの、その辺りは次回作に期待する事に。この作品のヒットでフリターからミステリ作家に華麗に変身し、今後の活躍を期待してます。 | ||||
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本年初読了の小説は…これ! 第27回鮎川哲也賞受賞作。同じ鮎川賞を前年度に受賞した『ジェリーフィッシュは凍らない』はお上品なレトロSF+本格ミステリのハイブリッドでしたが、こちらはどこに出しても恥ずかしくないB級ホラー+本格ミステリのハイブリッド!? 作中「ゾンビマスター」の称号をたてまつられるホラー映画マニアな登場人物が持論を熱く語るのですが、本作もまたプロットといいシチュエーションといいそんなジャンルの王道を行くかのB級エンターテインメントなのにむやみに凝ったシナリオがついてきちゃった映画を見せつけられたような、そんな読後感が味わえる一冊。 正直な話、のっけから登場人物の一覧表を見せられた時はそれだけで挫折しそうになりました。導入部のゆるーいミステリ愛好会のやりとりやライトノベルそのまんまなキャラクター造形にはそっと本を閉じてしまおうかと思ったくらい。ところがどっこい、全体の3分の1に達して突如本性をあらわにした(化けの皮を自分で剥ぎ取った?)ところから本作は俄然面白くなってくるのであります。 まー、はっきりいってイロモノなのは否定いたしません。何せこのジャンルは洋画邦画を問わないで、大作映画から、B級・C級を通り越してZ級、直球・変化球・トンデモ魔球まで途方もなく幅広いですから、地道に当たっていけば似たような発想の作品はどこかで見つかるかという気もするんですが、何がどうしてこうなったのやら、B級ホラーエンターテインメントとガチガチの本格ミステリの奇跡の融合! 推理の材料はとっても大胆、あからさまに提示されており、真犯人にたどり着くのもシンプルな消去法なのに真相を見破れなかったことがとっても悔しいです。それともこっちも年食ってアタマが硬くなったかなあ。作中の出来事にはどんな意味があったのかと後になっていちいち回収されているのが心地いい。プロットやシチュエーションにはツッコミどころ(スーパーナチュナルな極限状況に投げ込まれたのに登場人物たちがやけに落ち着いていたり)が目立つことに難ありですが、本格ミステリとしては真っ向勝負のどこまでも理詰めな正統派ですので、心してお読みください。 | ||||
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とても面白く読めた。クローズドサークルにこんなもの使うのかというのが斬新。話の中で主人公が剣崎さんの行動にドキドキする所に感情移入してこっちまでドキドキしてしまった。男の立場からすると剣崎さんはとっても魅力的。是非これをシリーズ化してもらいたい。続編に期待! | ||||
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文体が若々しく軽快。ゾンビ映画とミステリの見事な融合。若いホームズとワトソンの次回作に期待が高まります。 | ||||
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読む前は、「いくらなんでも大量の○○○に囲まれてのクローズドサークルってどうよ?」と思っていた。しかし、その設定がしっかりトリックに利用されていて、さらに物語に独特の緊張感を生み出している。 また、探偵役の剣崎や主人公の葉村のキャラクターも面白い。 唯一ケチを付けるなら、殺人に至る動機に関する部分がちょっと…。 しかし、これは良い作家さんだと思っていたら、最後に「現在フリーター」と紹介されていて吹いた。 | ||||
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初めての小説とは思えない。 引き込まれる作品でした。 なんとなく読めた展開もすこし当たりだけど外れだったので、やっぱりな感もあまりなく楽しめました | ||||
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何を書いてもネタバレになりそうでなかなかレビューの難しい本かと思います。 設定が受け入れられれば面白いと思います。私は一気読みしてしまいました。 読んだ人同士で感想を言い合える友達が欲しい!笑 | ||||
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旅先の元日に書店で目にして購入し、 一気に読了したが、まさにこれは タイトルからオマージュされている通り 『十角館の殺人』以来の新鮮なる痛撃であった。 いかん、このホームズとワトソンの 淡い想いを孕んだ奇譚の続きが 気になって仕方がないではないか! | ||||
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トリックもシナリオも新しく、文章も読みやすく一気読みしてしまいました。 | ||||
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一気読みしてしまうくらい楽しませてもらった。 機関の目的だの首謀者だの、ゾンビ関連の真相は放置されたままだという声も多いが、それは今作のゾンビという要素が、吹雪、嵐、絶海の孤島など、クローズドサークルを成立させるための定番要素と同等に扱われているからに過ぎない……という巻末の解説で納得できるし、なるほど!とさえ思う。そっちを詳しく描写していたらそれこそ本格ミステリの定義から外れてしまうのではないか。 難を挙げるとすれば全体的にややライトノベルのようで、特にヒロインの描写などに狙い過ぎ感を覚えたことくらいか? | ||||
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閉ざされた館でおこる連続殺人事件、と言えば綾辻行人の館モノが思いつきますが、本作はそこにゾンビを絡ませた点が面白いですね。 本格推理モノですが、ホラー要素もあり、映像化も面白そうです。 新しい作家さんらしいので、さらにトリックなどを練りこめば、今後が楽しみです♪ | ||||
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やれ本格ミステリーとしてどうか、だのキャラクターがどうか、だのといった低い評価も見受けらえますが、素直にこの小説が楽しめないのであればこのジャンルには向いていないと思った方がよいのでは? ホラー、パニック等のテイストに一見ありえない状況での殺人に対するきちんとした謎解きを併せ持った一級のエンターテイメント小説だと思います。 確かに途中までは既知の諸作品の二番煎じ風の印象でしたが(動機はいかにもですが)、従来の設定の枠組みに収まりきらなくなったあたりから俄然おもしろくなってきます。 偶然すぎる、とかちょっと無理でしょ、と思う場面もありますが、殺人の手段としてこれまでになかった(おそらく、ですが)ものにあえて挑戦するするところなどは素直に評価したいと思います。 ランキング3冠はしごく妥当で、楽しみたいと思うのであればお勧めです。 | ||||
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新人作家のデビュー作でありながら本年の主要ミステリーランク三冠、早くも六刷が決定しているという、話題作中の話題作です。とりわけこのジャンルにおいては近年稀にみるレベルの絶賛ではないでしょうか。その高評にたがわぬ出来であり、最終頁まで駆け抜けるように楽しめました。若き著者に惜しみない拍手を送りたい気分です。 賛否両論あって然るべきところは、バイオテロとキャラクターの2点だと思われます。良く言えば奇抜な発想、悪く言えば荒唐無稽な最大の仕掛けを、巻末に収録された選評のように「新しい形のクローズドサークル」と捉えられるか否かで大きく印象は変わるでしょう。多くの謎を残したままの結末は続編への布石にも見えて期待が膨らみます。 登場人物は良くも悪くもラノベ的です。特に主役級の探偵少女はクセが強く、受ける層とそうでない層がはっきり分かれると感じました。個人的には、こうした記号的な人物造形は「映像化がしやすい」という点で高く評価できます。ただし実写化よりはアニメ化に向いた作風で、そうした点もこの表紙とタイトルからは想像だにしないものでした。自分は大いに楽しめましたが、受け入れられない層の存在も容易に想像できます。 2017年12月はまさにブームの真っただ中で、過熱が続くほどに次回作への期待も高まります。デビュー作だけで終わらない作家であることを信じつつ、次回作が読める日を楽しみにしております。 | ||||
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犯人が分かるとこでは、思わず「えっ」て声を挙げましたよ、私。そうきましたかっていう感じ。十分に面白かったけどなぁ。動機は予想通りでしたけどね。映像化前提で書かれてあるような感じ。映画よりTVで、「第一夜」「第二夜」というミニシリーズでやればいいんだよ。若手の俳優、男はイケメン普通今ひとつで、女優は綺麗なとこ集めて。 気になるのは、言葉遣い、だな、やっっぱり。特にホームズ役の女の子。普通の話し方ができんのかいっていう感じ。あとは感染した人たちをどのように処理していったのか。本筋ではないにせよ、エピローグでも少し、触れていてもらうとすっきりした。娯楽作品好きなら、十分に人にお勧めします。 | ||||
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鮎川哲也賞作品としては設定が奇抜で興味深いので、久しぶりにかなり売れている作品のようである。 死人が甦る中での殺人事件というネタ自体は山口雅也氏の生きる屍の死という傑作の先行作品があるのだが、本作はよりバイオハザードなどの最近のゾンビもの映画の要素を取り入れた派手で分かり易い舞台設定になっている。 ゾンビが取り囲む非情事態なのに何で全員こんなに冷静に推理しているのかという不自然さを指摘する者もいるだろうが、これはパニックものではなく本格推理なのでそれでいいのである。 不自然だからこそ本格ミステリーなのである。 この山荘での連続殺人部分での展開は論理による絞込みによる結論導きというクイーン直系のものであり、同じく鮎川賞作家である青崎有吾氏の作風を彷彿とさせる直球の本格テイストである。 タイトルのイメージとは異なり、ライトタッチの作風なのが最近の鮎川賞の傾向っぽいが、ミステリーとしても本格としてきっちり仕上がっており、近年の鮎川賞作品としては当たりの作品である。 | ||||
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私は数々の新人作家のデビュー作に★1つをつけてこき下ろすのを楽しみにしてきたがw この小説は★5つをつけた。まあ、かなり大甘なんですけどねw 以下、その理由を述べる。 別の賞になるが、江戸川乱歩賞の選評にあった言葉「このトリックは実行不可能」「犯人の動機は理解できない」等々。そして江戸川乱歩賞はいつも、何の面白さもない型にはまったような作品が選ばれ、ついに消えた。(これは今年度が受賞作無しとなったことを皮肉ってます。) だが何故、トリックが実行可能だったり動機が理解できる必要があるのだろう。 それならば賞のネーミングになっている江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズなんか、実行不可能なムチャクチャなトリックと、二十面相の動機も理解に苦しむことばかり、てんこ盛りではないか。それでも怪人二十面相シリーズは抜群に面白い。 そもそも人を殺すのにトリックを仕掛ける犯人など、実際にはまずいないのだ。ミステリー自体が不可能と理解不能で満ち溢れている。そんなものの筈だ。 この小説、本格物なのでどこまで突っ込んで書いていいのか難しいが、とにかくクローズドサークルの手段としてゾンビを出してきた。さらにトリックの一部にゾンビがからんでいる。 この結果、この小説は実行不可能なトリックと、理解できない動機で構成されることになった。そして抜群に面白くなったのだ。 これからのミステリーはこうあってもらいたいものだ。整合ばかり気にして型にはまった、つまらないミステリーはもう要らない。面白さにこだわりを持つ小説を読みたい。 さて★は大甘と書いたが、本当なら★を2つ減らしたいところ。 まず★一つ減は表紙。この気色の悪い表紙のおかげでこの本は売上げを半分は減らしたはずだ。出版界のセンスの無さは相変わらずだが、そろそろ反省してもらいたいところ。 さらにタイトル。これも★1つ減らしたい。「屍人荘の殺人」? なんつーつまらんタイトル。ノリが悪すぎる。今の時代なら「俺たちがゾンビホテルに拉致られた件」だろ。 | ||||
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本作はあくまで「本格ミステリ」である。 他のレビュアーの「人がかけてない!」「動機が弱い!」という指摘は至極ごもっともであるが、「そうはいっても本格ミステリってそんなもんよね?」という一言で片付く程度の欠点であるわけで。これが「涙なしには語れない!青春ミステリー」的な売り出し方だったら非難轟々ですが、まあ本格ミステリだしね、と。 様々な電子化や携帯の普及、そして多くの作家によって出し尽くされたクローズドサークルネタ。これら障害により中々クローズドサークル的環境を作りづらくなってきた現代において、1つの奇抜なアイデアにより上記全ての障害をとっぱらう力技は大変ステキ。 ただ惜しむらくは2点。 1.このクローズドサークルネタならもっと面白くできたのではないか?これによって今まで無かった展開(例えば作中出てきた2度殺せるとか)を生み出すことができると思うが、あくまで舞台設定としてとしか活用できていなかったのが勿体無い。2度殺せるネタももっと驚愕できるような使い方とかあったんじゃないかと考えるとね。完全な一発ネタなのに勿体無いよね、と。 2.明智先輩 「探偵になりたい一般人」と「なりたくないのに探偵役にならざるをえない探偵」の対比という意味でも魅力あるキャラクターだった明智先輩。 多くの読者がああいう形ではない再登場を望んでいたと思う。ひょっこりと、飄々と、再登場していただいたほうが今後の展開含めてよかったんじゃないかなー、と。 | ||||
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第27回鮎川哲也賞を受賞し、著者のデビュー作となった本作品は、ホラー映画などでよく使われる、ある題材を取り入れた、奇想に満ちた佳作と言えると思います。 設定としては、ある大学のメンバーが夏休みに、ペンションで合宿して数日を過ごすこととなったことが発端。 ところが、先述のホラー要素が原因で、「クローズドサークル」状態になってしまう。 登場人物には、探偵の素質から警察にも表彰されている女性が混じっており、こうなれば、ミステリ的には、何かの事件が起こらなければ、読者は満足しないでしょう。 果たして、密室状態で、メンバーの一人が殺害されているのが発見される。 それは、連続殺人事件の始まりであった…。 この殺害方法なのですが、これまたホラー要素を含めているところが、斬新なところで、密室という不可能状況に、ある種の不可解な状況が加味されることとなります。 また、クローズドサークルとなった要因により、メンバーたちに、とてつもない危険が迫っており、それがいつになるか、というタイムリミットの要素も加わり、サスペンスを盛り上げています。 「ホラー」+「本格ミステリ」というふたつの要素を融合させた作品として、評価され、鮎川哲也賞を受賞した本作品は、アイディア勝負の面もありますが、ミステリの骨格はしっかりとしたものがあるので、ミステリファンを満足させるだけのものを兼ね備えていると思います。 文章も読みやすいので、一気読み必至の作品ではないかと感じています。 | ||||
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