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スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編
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スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 1~20 1/3ページ
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映画の予告編とあの音楽だけで明るく楽しい青春ものだと思い込んでいました。原作はなんと深刻で重苦しい話なのかとびっくりです。映画はもっと明るく希望的に描かれているんでしょうか。 スティーブン・キングの半自伝的小説だそうです。 誰もがお互い顔を知っているような小さな町の閉鎖的な社会。白人でも貧しい家庭、家庭内暴力、子供に無関心な親たち、どうしょうもない不良で暴力的な兄たち。親だけでなく教師をはじめとする大人たちも問題あり。そんな環境で少年たちは必死で日々を生きています。 そんなある日、稀な非日常の機会が訪れます。行方不明になっている少年の死体が町の向こうに放置されているというのです。そこまで行ってみようと4人の少年たちのひと夏の冒険が始まります。 なんとかしてひどい境遇から抜け出そうとした親友は、見下しや嫌がらせにもめげず必死で大学に進学したのに、頭のおかしい男に刺されて死んでしまう。4人の少年のうち残っているのはもう自分ひとりしかいない、作家になった僕が子供時代を回想して書いたのがこの物語です。 この世は不公平で理不尽さに満ちている、貧困と無知の悪循環から逃れることができない絶望感。感動作と呼ぶ人が多いようですが、確かに強烈に心を動かす作品です。が、私にはものすごく苦い、やりきれない話に思えました。メンタルが弱っていたり状況がよくない人にはあまりおすすめしません。 「マンハッタンの奇譚クラブ」いわゆる奇妙な味の小説。 話をどんどん膨らませて人が引き込まれるような物語を作ってしまうのがキングの才能だとしたら、そのまさにわかりやすい例がこの小説という気がしました。 凍てつく冬のマンハッタンで、雲の上の人だと思っていた法律事務所のトップにいきなり「一緒にクラブに行かないか?」と招待された部下の弁護士の主人公。そのクラブは正体不明の執事が仕切っていて、膨大な蔵書と大きな暖炉のある格調高い場所。クリスマス前の木曜日には毎年メンバーの誰かがとっておきの話をするという決まり事があります。 結局このクラブはいったい何なのか?誰がどうやって運営しているのか?ちらりと超自然なこともほのめかされますが、最後までその謎は明かされません。 それにしても最後に老医師が語った昔の医療事情や凄惨な出産場面と交通事故は、細部まですべてを書く必要があったのか?と思いました。あの残酷さがキングの特徴かもしれませんが、静かな冬のクラブとの対比がものすごいだけに読み終わってしばし茫然としてしまいました。 キングの筆には強烈なパワーがあります。そして一見とてもアメリカンなんですが本質は暗いと思います。ただのおもしろい娯楽作品ではありません。それでも奇抜な展開に引き込まれつい最後まで読んでしまいます。 | ||||
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まず、驚いた。映画のイメージが強すぎて、よくある青春小説、少年時代に別れを告げ、大人になっていった思い出の物語なのだと思っていた。井上靖の「北の海」を読んだとき、この作品を思い出し、自分のなかで同ジャンルと思ったほどだったが、全くの見当違いであった。あの映画は、こんなに悲しい物語であったのか。「死体探し」に出かけるという、単なる冒険譚、青春小説では、決してない。 4人の子どもたちが12歳にしてすでに背負っている人生の荷。ゴーディとクリスの友情。死体となっている少年、レイ=ブラワーに対する思い。年上の不良少年たちに立ち向かいながらも、最後はやっぱりやられてしまう4人。そして、この物語が書かれているとき、すでに3人が亡くなっていたということ。しかも、普通の死に方ではない。揃いも揃って皆、悲惨な死に方をしていること。ゴーディに「バーンとテディとは別れろ。二人がお前の足を引っ張るのだ」と熱心に語ったクリス自身が、この二人と離れ、別な道を進み始めたにも関わらず、なんとしても抜け出したかったものから抜け出せなかったようで、胸が締め付けられる。 12歳の少年クリスが、すでに長い人生を生きてきた老人のように、ゴーディに語る場面はとても印象深い。クリスの予想通りの人生をたどってしまうバーンとテディの姿が悲しい。太って醜い中年にはなったが、エースが生きていることが、3人がすでにこの世にいないことを、ますます際立たせる。幼い肩に背負っていたものはあったとしても、あんなに屈託なく生きていた3人に、なんとか生きていてほしかった。 作者は「12歳のときのような友達を、その後、もったことはない」と言いながら、友達とは決して長続きするものではなく、レストランの皿洗いのようなもの、とも言う。真実と思う。最も心に残った言葉。「ことばは有害なものなのだ。愛には牙がある。噛みつくのだ。その傷は決して癒されない。無言であること、ことばを組み合わせたりしないことが、そういう愛の傷をふさぐ役目を果たす」全く真実と思う。 悲しい物語ではあるが、やはり随所にキングらしいさわやかな描写が多い。キャンプファイアの火に焼ける、肉汁のしみ出した肉。夏の朝の清々しさ。ゴーディが雌鹿と出会う場面。言葉を交わさなくとも、多くを通じ合った雌鹿との会話。レイ=ブラワーを発見するときの森の様子、嵐や雹。どれもこれも美しい。また、作中にゴーディの作品として、若き日の習作を二つ挿し入れている構成の巧みさも、うなってしまうほど見事である。映画化された作品を見て、果たしてキングは満足であっただろうか?それほど、映画だけでは表現できない悲しさと美しさが原小説にはある。 キングの小説は、言葉の量が多く、中短編といっても簡単には読みこなせない。これでもか、これでもか、という具合に言葉が降りかかってくる。まさに、言葉の洪水の中にいるようだが、その言葉の一つひとつをじっくり味わうことができる。 もうひとつ。クリスを刺した男は、ショーシャンク刑務所を出てきたばかりだという。最後にこうつなげるあたりも、いかにもキングの作品という感じがした。 | ||||
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映画を見てハマったのですが小説だと映画には無いシーンが沢山あって良かったです。 | ||||
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自分の小学生の頃(40年以上前)のまんまです。意地悪で乱暴な上級生(友達の兄貴たち)たち根性試しの鉄橋渡りに探検(防空壕に人の骨があるって噂)に探検先で上級生とかち合うもうまんまそれです。沼にはまり川では溺れそうになったり、怖いおじさん(屑鉄屋)に都会から引っ越してきたマドンナに…。初めて読んだのは扶桑社から創刊された恐怖の四季シリーズだったと思います(30年以上前です)。あまりにも自分の人生と重なり過ぎてて驚きですが昭和の頃はみんなこんな体験してると思います。これと刑務所のリタヘイワースは自分の人生のバイブルです。 | ||||
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映画を観たなら、ぜひ原作を読んで欲しい。 | ||||
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作品は良いのに翻訳がなぁ | ||||
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スティーヴンキング流石!! 映画では無い続きが知れたのも良かった!ファンの方にお勧めします!! | ||||
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表題作はあまりにも有名ですね。 彼の作品は文章を読めばわかるでしょうが、映画向きなんですよ。 なんだろう、多感な時期にすさむ少年の心が実に刺さるのです。 いろいろな事情を抱えた4人の少年。 そんな友人である彼らは死体を探しに出かけます。 そこで様々な経験をしていくのですが… 実はこの作品は春夏編のある作品と結末部分 つながりがあります。 きちんと読んでいればあるワードが出たときにもしや この人に…と思えることでしょう。 ひと夏の青春が終わり、現在の時系列になったとき… きっと切なくなるに違いありません。 もう1つの作品は不思議な場所で繰り広げられる 不思議なお話たちです。 そのうちの最後の作品もまた、切なくなることでしょう。 なぜか野次馬根性というものもありますよね。 聞かなくていいものを聞く心理もまた、わかるものです。 個人的には春夏編の方が好きなので、星はこの評価。 | ||||
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映画「スタンド・バイ・ミー」は、細部はともかく、原作に忠実に描かれていることが改めて分かった。小説も映画も、少年が大人への道を一歩踏み出すその瞬間を描ききっていてよい。 予想外に儲けものだったのは、「スタンド・バイ・ミー」の半分ほどのボリュームの「マンハッタンの奇譚クラブ」。物語を語る・書く/聴く・読むということが異世界に入る、異常なことだということがよく分かる。 | ||||
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恐怖の四季から秋冬の2編です。 秋編「スタンド・バイ・ミー」は映画でもおなじみです。 原題「The Body」。 本を読んで映画がよくできていると思いました。 冬編「マンハッタン奇譚クラブ」。 こちらもぐいぐいと引き込まれるお話でした。 よくいろんなこと思いつきますよね、キングさん。 感心しきりです。 | ||||
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小説は少し苦手で普段は主に生物や物理の本を読んでるのですが、大好きな映画なのでチャレンジしてみました。"まるで~の様な~で"みたいな表現が苦手なのですが、何十回も映画を観ているので苦になる事なく、また原作と映画の違いもあり楽しく読めました。これを気に小説も読んでみようかなと思いました。 | ||||
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子供のころ映画を見て何の感傷もなかったが、大人になった今何となく手に取って原作を読んでみると実に良い。人生の切なさに共感。 | ||||
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読書感想文に必要で購入。 映画と原作の違いがおもしろい。 また、映画の物語以外にも話があるのは新発見でした。 | ||||
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表題作はあまりにも有名な映画の原作。 読んでみると、映画はいかに原作に忠実だったかを知る。 4人の個性、2日間の「冒険」の流れる空気感、肌がひりつくような 緊迫感。キングはそれらを緻密に活き活きと描いている。 監督ロブ・ライナーにも感謝だ。 『マンハッタン奇譚クラブ』はクラブとさえ名づけられていない 「クラブ」なるものに迷い込んだ男の話。 「語る者ではなく、語られる話こそ」。この意味を男は知ることになる。 クラブの扉のあちら側と、こちら側では世界が違う。その世界は狂気とも 結びついているのかもしれない。 | ||||
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今や少年の成長物語の代名詞と言ってもおかしくないステーヴン・キングのあまりに有名な半自伝的作品。映画は原作に忠実だが、真夏の空気感やべたつく汗、登場人物の心の動きを体感できるのは、書物ならではだろう。(映画にはない、長じて小説家となった主人公の作中作は、続きが読みたくなるようなできである) それぞれに心に傷を持った4人の少年たちのロードノベルで、行方不明の少年の死体を見に遠出する、といういたって単純なストーリーだ。 旅の途中のちょっとした出来事で、軋轢が生まれたり友情を確かめたりするシーンは、ノスタルジックな感慨を呼び起こす。宝探しに似た遊び感覚が、現実に直面し変容していく様は、旅の終わりの結末として胸に迫まる。今やビルドゥングスロマンの定番となった、”あの人は今”で切なさ満開だ。 同時収録『マンハッタンの奇談クラブ』は、いわゆる百物語でこちらも切ない系ホラーとなるだろうか。謎が謎のまま終わる余韻を楽しめる作品だ。 | ||||
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Sキングはスプラッタホラーよりこういう話の方がずっと面白いね | ||||
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映画を見て読んでみることにした。 映画と比べて主人公一人語りが激しい。セカイ系かよ!文学少年め! これを読むなら映画も絶対見るべきだ。小説だけでも面白いっちゃ面白いけど、映画を見るならもっと楽しめる。キングちゃんの小説は映画ばえするしね。 | ||||
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子供の頃映画でみて、少し前にレンタルして観ました。 これまでも自分で買って観ていたのですが引っ越しが重なり見失い、この度家族にみせたところ、家族が気に入って今回本を購入するに至りました。 まだ読んでいませんが。 | ||||
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大人と子供の狭間で、理想と現実の間で、揺らいでいた。 諦観と受け入れること、肯定と否定、暴力と優しさ。 混沌とした現実の中で、何かを求め続けた彼。 僕はリヴァー・フェニックスが大好きです。 僕の心の中で、リヴァー・フェニックスと映画の中で彼が演じるクリスチェンバーズのイメージが、見事なまでに重なっている。 ある種の透明さを抱えたまんまでクリスは死んでしまった。そしてリヴァー・フェニックスも・・・。 この小説は半自伝的な小説だとキングは言う(ゴーディーは、後に小説家になる)。きっとキングは、実際にクリスのような友人(或は彼の中のクリス的なものだろうか?)を失ったのだろう。 そう読んでしまうのは、単純すぎるのだろうか? クリスチェンバーズのようなイメージがスティーヴン・キングの中でかなり大きな位置を占めているようで、それは刑務所のリタ・ヘイワース(映画『ショーシャンクの空に』原作)のアンディ・デュフレーンの中にも見て取れる。 このイメージは彼の中で何度も反復される。もしくはそれを失っても、あるいは失ったはずの何物かを大切に抱えながら生きている事が・・・。 僕自身はどちらかというとクリスよりは、ゴーディーに近い人間だと思っているが(もしかしたらテディーかも知れない 笑)、この小説を読んでいると、自分の中のクリスが、クリス的なものが、とてもざわめく。 | ||||
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この作品は、映画の印象が強い。原作は、ホラー小説の大御所キング、田舎町で、家庭問題、友情、学業、それぞれの悩みを抱えながら、地元の不良が殺した少年の死体を探しに旅に出る話、アメリカ的ノスタルジー! | ||||
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