■スポンサードリンク

デッド・ゾーン

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております！！

【この小説が収録されている参考書籍】

デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)

デッド・ゾーン〈下〉 (新潮文庫)

デッド・ゾーンの評価: 4.44/5点レビュー 18件。 Bランク

書評･レビュー点数毎のグラフです

平均点4.44pt

絞込み：

■スポンサードリンク

Amazonサイトに投稿されている書評･レビュー一覧です

※以下のAmazon書評･レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1～18　1/1ページ

下巻も良い。キングの小説の中でも一番好きな物語

上巻も面白かったが、下巻はさらに良かった。
クライマックスから、結末まで、引き込まれた。

体験していないのに、いまでも後半のいくつかの場面は心に浮かぶほど。
アメリカの凍てついた冬に自分も一緒にこの物語を体験したような気持になれました。
読み終えた後に余韻の残る、忘れられない物語です。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈下〉 (新潮文庫)より
4102193073

今のところ、キングの小説では一番好き

予知能力を持ってしまった青年のたどる、奇妙で悲哀に満ちた物語。
ボロボロになった古い文庫を父から譲り受けて読み始めたら、本屋に並ぶ最新の小説に負けない面白さだと気づいた。

上巻で印象的だったのは、まだ若い頃の彼の予知能力に目覚める描写の巧みさ。自分も彼の心の中を覗き込んでいるような気持になった。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

説明通りの内容でした。

説明通りの内容でとても満足しています。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

小説の評価なんて結局自分が読んでみなければ分からないのさ。

映画の『デッドゾーン』の最後のシーンが好きで、では元の小説はいかほどなんだろう？と思って読んでみた。
かったるくて途中（主人公が意識不明になって目を覚ますとこまで）で放り投げたけどね。

常々思っていることだけど、もし最後に大どんでん返しや感動することがあったとしても、そこまでが退屈だとしたらその小説は読む価値あるんだろうか？オレはないと思う。

【例】聖書を訪問販売する青年の描写がある。聖書の種類の説明に10行も必要かね？
とにかく細かいことをつついていちいちめんどくさい。
この小説は上下巻合わせて760p.ほどある。１/3もあれば充分足りるだろ！
その上、ケッタクソ悪い描写もある。そんなものを我慢してまで読み続ける気はオレにはないね。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

説明どおりの内容でした。

説明どおりの内容でとても満足しています。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈下〉 (新潮文庫)より
4102193073

大好きです。

これは恋愛小説でもありました。同様に「112263」も、上質な恋愛小説です。どちらも緻密で繊細な描写で主人公の思考が読者にダイレクトに伝わり読む者の胸をいっぱいにします。S・キングは描写が素晴らしいのです。
映画の出来映えをキングは「おセンチに寄り過ぎ」との解釈だとのコメントをレビューで目にしましたが、C・ウォーケンのあの演技は原作のジョニーそのものでした。彼しかいなかった。
原作、映画を時折見て振り返って余韻に浸ります。素晴らしい作品です。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈下〉 (新潮文庫)より
4102193073

哀しき超能力者の物語

本書は『シャイニング』を皮切りに特別な能力を持つ特定の人を扱った、つまりシャイン―かがやき―と称される能力を持つ者たちの系譜に連なる作品でもあるのだ。
まずシャイン、もしくは“かがやき”という特殊能力を持つ登場人物は『シャイニング』のダニー・トランス少年、『ザ・スタンド』でもマザー・アバゲイルがそれぞれ予知能力を持つ人物として登場した。前者はまだごく一部の人間にしか認知されていない一介の少年で、後者のマザー・アバゲイルは実質的な主人公ではなく、救世主的な役割を果たす人物であった。

今回ジョン・スミスが他の2人と大いに異なる点は彼はその能力ゆえに人から畏怖され、時には、いや往々にして関わりを持ちたくないと嫌悪の対象になることだ。
人に触れることでその人に関する未来や過去をヴィジョンとして捉える能力はしかし本書でも述べられているように、現実世界では人間はことが事実になるまでは本当に信じる気になれないのが世の常であり、人々はことが起きた後でその正しさを心に刻み込む。従って未来を正確に予見できるジョンは常に異端者であり、場合によっては忌み嫌われる存在になるということだ。『ザ・スタンド』の舞台となった人類のほとんどが死に絶え、明日が見えない世界においてはこの能力を持つ者は導き手として崇められるが、では現実世界ではどうかというと逆に恐怖の存在となる。
苦悩する理解されない救世主の姿が本書では描かれているところに大きな特徴があると云えるだろう。

さて2016年アメリカは第45代大統領にドナルド・トランプ氏を選出し、そして2017年就任した。この実業家上がりの大統領が本書で後にアメリカ大統領となり、全面核戦争の道へアメリカを導くと恐れられたグレグ・スティルマンと重なって仕方がなかった。現実問題としてトランプ大統領は北朝鮮に対して核戦争も辞さぬ挑戦的な態度を取り続けている。本書はもしかしたら今だからこそ読まれるべき作品かもしれない。彼らが選んだ大統領はスティルマンのように一種狂宴めいた騒ぎの中で選んだ過ちではなかったのか。1979年に書かれた本書は現代のまだ見ぬ過ちを予見した書になる可能性を秘めている。実は本書のタイトル“デッド・ゾーン（死の領域）”はスティルマン選出後のアメリカをも示唆しているのであれば、まさにそれは今こそ訪れるのかもしれないと背筋に寒気を覚えるのである。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

上巻こそじっくり読むべし

伏線のオンパレード、上巻の読み方次第で下巻の面白さが変わります。
　過去の事故、運命の車、昏睡、目覚め、呪い。

　中盤までは退屈に感じるのですが、読み終わって振り返ってみると無駄な描写は一切無い事に気がつきます。
　
　昏睡から目覚めへと至る過程が印象的です。昏睡から目覚める過程は上巻の四分の一を占めるほど丁寧に描かれています。
　両親、恋人の苦悩、心境が丁寧に描かれていて、十分に意味のある長さで上巻の見せ場だと思います。
　目覚めの描写は鳥肌ものです。
　本当に臨死体験を経験したかのようなリアリティで描写されています。
　
　「彼はあらゆるものを持って暗黒の中にはいり、いまそこから何も持たずに抜け出しつつあること感じた。
　何か計り知れない奇妙なものを除いては何一つ持たずに」

　彼が目覚めた時の一部の描写です。
　あらゆるもの、と、奇妙なもの、この言葉が物語のミソです。　
　
　

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

なにものも予知させないタイトル（笑）

つっても散々ほかのレビューでバレてるｗどうなんですかねそういうの。

「内側へ外側へと足首をくの字に曲げたりしているのがユーモラスだった」

どうですかねぇこういう訳・・・こういうのが海外作品を遠ざける。俺はおもいっきいりここで躓いた。プロローグ1ページ目ですよ。入り込めない。キング大好きですから、結局夢中で読んじゃうけど、なにが翻訳というアートを首尾よく縛り上げたつもりでいるのか。もっと勝負してほしい、自分が理解したと思うものを、その理解するという作業に伴うスリルとともに、われわれ読者の鼻先に突き出してほしいよなぁ。子供たちが凍った路面でアイスホッケーに興じている情景を捉えたのが、たとえ世界で最も精彩を欠いた感覚の持ち主だったとしても、このような説明を充てられるのは不当だと訴えるだろう。

ほかのキング作品では翻訳でゲッとなったことはまずなかったのでどうも腹の虫が治まらず。気を悪くされた方、本当にすみません。

でも（べつに「でも」じゃないか）これ、ホラー作品じゃないんですよね。だから、いつもと勝手が違う。でも十分に「コワい」作品ではある。なぜにといえば、ごく平凡な青年が、異能に覚醒しテロに至るまでの頭の中をなぞるものですからね。自分の能力は妄想ではない、自分は狂ってなどいない･･･この境界外の信念に周囲の理解まで添えてしまうわけで、これを娯楽のレベルに昇華してしまう著者の巧みさと力強さは桁外れですよ。しかもラストは結構ホロっとさせられる。愛しいものを失ったか、得ずに終わった人であればなおさらでしょう。

これを読んでキングに入った人には断然ゴールデン･ボーイがお勧めですね。アッチは別の意味で爽快感のあるラストが待っていますよ（核爆）

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

エンターテイメント！上巻はちょっと退屈

弟に借りた本、デッド・ゾーン〈上・下〉読み終わりました。上巻の間、退屈な話の展開で...洋物の登場人物の名前と、それらの人物の平行していく話の展開（ちょっとめんどくさい）ただ、デッド・ゾーンは、スティーヴン・キングの名作として映画にもなっていますし、十分に楽しめた物語でした。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

純文学が好きな人はぜひ

並以上だとは思うが、地味過ぎると言うか、
真面目過ぎるというか、面白いストーリーより、
悲劇の人間描写に力入れ過ぎで、
どうなるどうするというワクワク感が足りないのが、いまいち。
悪役が二人出てくるが、
彼らのエピソードが絡まなくて、
一本の長編としてはプロットがヘタクソに思える。
全てが終った時点から過去を振り返って描写してる淡々としたというか、
醒めた視点の描写が良い雰囲気に感じる人もいるかもしれない。
クー様は絶対ハッピーエンド、主人公が死ぬことはないが、
キングは死ぬ可能性もあるので、
結末がどうなるかはクー様より幅が広くていいかもしれない。
人々を救おうとする超能力者の物語だが、
同じモチーフのクー様の『コールド・ファイア』の方が
私はこれよりは巧いと思う。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

ホラーを期待して読んで

いい方向に裏切られた作品でした。
運命に押しつぶされる哀しみ、人の穢い部分、人同士のふれあいの暖かさ
とが程よく書き込まれていて、味わいが深い作品です。
キングってホラー作家でしょ？ホラー嫌いだから読まない、って人にお勧めしたい。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

キングの最高傑作

超能力者を扱っているが、これは「愛の物語」である。
主人公が失った恋人と抱き合うシーンは、あまりにも切なく美しい。その時間は、神様が不幸な彼に与えたプレゼントに違いない。
すべての幸福と愛を失った主人公が暗殺者になることを決意するシーン、「自分はこのために生かされたのか」と死を決意するくだりは涙なくしては読めない。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

才能の不幸

　キングの小説でも　最も泣かせる大傑作である。　特殊な能力（予知能力）を持ってしまったことで　孤独に追い詰められ　それでも　世界を救うために　自分の命を賭して戦う姿は　文句なしに感動的である。そうして　その為に主人公が喪ったものをしみじみと描き上げるキングの語り口は　堂々たる文学であるとしか言いようが無い。　それにしても　異能を持つことが　その人を孤独に追いやるということは　ある意味で真理であると感じる。昔　女性が何かのインタビューで　「男に何を求めますか」という質問に答えて「才能よ！」と答えたことに　一種の爽快感を覚えた小生であったが（そして　かような「才能」に恵まれていない自分にいたく失望したわけだが）　才能異能をもつことが　果たしてその人の幸せになるかどうかはわからないのかもしれない。　その意味で　このデッドゾーンは　考えさせる本です。そういえば吉本ばななも　この本を「つぐみ」の中で絶賛していたな。だからどうってことは無いが。　　

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

この頃のキングが大好きだ

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

映画もすばらしい

内容はともかく、今でこそありふれた題材？となっている「予知能力」ですが、キャラクターの描写が丁寧なので自然と引き込まれてしまいます。ラブ・ストーリーといっても差し支えないような、映画の「The Fly」を見たときのようななんとも言えないような切ないお話です。ちなみに映画化されていて、評判の悪いキング作品の映画化作品の中ではかなり良い出来ではないでしょうか。主人公をクリストファー･ウォーケン、大統領候補にマーティン･シーン。本を読んだらレンタルビデオ屋に直行！

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065

とてつもない孤独

なんの変哲もない一人の青年がある事故をきっかけに自分の中の特殊な能力を知るに至ります。未来が見える能力の発現は主人公をとてつもなく孤独にします。誰にも理解されずそれでもひとり戦い続けていく主人公のなんと切なく悲しいことか。キングといえばホラー王だと思われていますがこの話は決してホラーではありません。数あるキングの作品の中でも特別なお勧め品です。ぜひに。

Amazon書評･レビュー:デッド・ゾーン〈上〉 (新潮文庫)より
4102193065