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箱の中
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箱の中の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全93件 61~80 4/5ページ
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どんなに周りから見たらみっともなくても不幸せに見えたって 本人がしあわせだって心からしあわせだって思えてるなら、それが本当のしあわせ。 切なくて苦しくて理不尽な事に振り回されて、それでも誰かを愛する喜びを知っていく二人に涙が止まらなかった。 たくさんの人に読んでほしい愛しい物語。 | ||||
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すごく良いと思うんだけど堂野はかなりのお人よしだし、麻理子ははっきりいってラストの行為は犯罪者として警察に逮捕されてもおかしくない。それを許してしまう堂野と喜多川。正直、麻理子は逮捕されてほしかった。反省をしているわけでもない、これは1番タチが悪い(自分が恐ろしい事をしたと理解していない)あと他の方も書いてあったが堂野も卑怯というか優柔不断、出来たら喜多川にはもっと似合う相手がいる気がする。 | ||||
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BL抜けば一般文芸誌に乗せれる作家と評される木原作品ですが この作品は代表的なものではないでしょうか レイプまがいのことをされてしまいますが、それは事故のようなもので 生々しいセックス描写はありませんので一般の方でも嫌悪感なくお読み いただけると思います 主人公が冤罪でつかまり刑務所入所、理不尽な仕打ちを受け、そこでの出会いを 描かれていますが、喜多川がとてもピュアなので見ている人の心が救われるかと思います とにかく登場人物の痛みがひしひしと伝わってくる心理描写が多々ありますので 世界観にひっぱりこまれて一気に読めてしまいます 後半、主人公の大事な人が不幸に見舞われるところなどは泣けます | ||||
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自分は男なんですが、評価高くて同性愛ってわかっててもて読んでみたかった作品でした。 実際に読んで、性的な部分で最初は少し…って、感じもありましたが、それ以上にストーリーに引き込まれました。 素直に泣けちゃいました(笑)純粋な気持ちの大切さを改めてさせられました。 おすすめしたい作品ですね!! | ||||
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最初に断っておきます。酷評になります。 以前BL作品の「夏の塩」という作品を読みとても感動してそれからBL作家さんの中にもとても 素晴らしい作家さんがいらっしゃるということを知りそれからストーリーに定評のあるBLを読むようになりました。 そしてこちらの「箱の中」はとても評価が高く、「これで泣けなければBLで泣くのは無理だと思ってください」的な ことを書かれている方もいらっしゃったので期待して読ませていただきました。 しかしはっきり言って一体どこで泣けるのかわかりませんでした。ちなみにこれまでBLでは 「風と木の詩」(漫画ですが)、「夏の塩」でボロ泣きしました。 この作品刑務所や冤罪という設定が重いだけでなくむしろそれ以上に登場人物がとにかく自分のことしか考えていないのです。 むしろある意味一番人のことを考えているのはかなり劣悪な環境で育った喜多川でしょう。 それはもう脇役だけに限らず喜多川の愛する堂野もそうなのです。 喜多川は育った環境のせいで性格や知識が子供のようでまた愛もそうなのでしょう。 解説で三浦しをんさんが「真実の愛」と書かれていますが確かに喜多川の愛は真実の愛なのでしょう。 「結婚しても一日一回は顔を見たい」というセリフの示すように 報われなくてもいい、ただ相手がそこにいてくれればいいという無償の愛なのでしょう。 見返りを求めない代わり周りも気にしないので端から見たら狂愛にも見えるほどです。 しかし堂野は違います。彼の愛は対価のいる愛なのです。 その証拠に彼は妻が浮気をしたという事実を知ったとたんに「自分は自分だけを愛してくれる人がいい」と言い放ち さらに「喜多川のことを本当に愛していたら刑務所にいたころから愛せていただろう」と思うのです。 つまり彼は結局は自分を愛してくれる人しか愛せないのです。それは真実の愛でしょうか? これまでの展開を見てありえない気がしますが喜多川が浮気をしたら堂野はあっさり彼に背を向ける気がします。 彼は常識的で確かに情にも厚く誰に対しても優しい代わりに誰か一人に執心するということもない気がします。 いわば喜多川とは正反対ですね。 妻が浮気をした事実を知るまではさんざん喜多川の愛を突っぱねて「友人としてしか付き合えない」 と言っていたくせに妻が自分を裏切ったことを知ったとたん手のひらを返し流されるまま喜多川と行為に及ぶ堂野 の感情は私には愛ではなくただの甘えにしか見えません。 しかも娘が亡くなってまもなく。いくら精神的に不安定だからとはいえ気持ち悪いとさえ思ってしまいました。 この作品の一番の犠牲者は堂野の娘でしょう。 作中で喜多川がかなり無謀な状態で堂野探しを依頼したときそれを受けた探偵の男は 「彼は不幸にロマンチシズムを覚えるタイプなのかもしれない」と思うのですが私からすると この作品がまさにそれなのではと思ってしまいます。 BLを読まない方はご存知ないでしょうが木原さんは三浦さんが書いているように BL界では絶大な支持を受けていて作風は「痛い」と評価されることが多くそれはファンの方も周知のようです。 それでもきっとファンの方には痛さを超える何かが感じられるのでしょうが私には無理でした。 ただ文章は読みやすく続きが気になり読みたい気分にはさせられます。 好き嫌いはかなり分かれると思いますが文章力はある方だと思います。 | ||||
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感動を求めて初めて木原さんの本を手に取りました。 喜多川の純粋な執着(知的障害レベル?)に対してなかなか感動レベルを刺激されました。 けど私もやはり子供が殺されたら親はこんな冷静ではいられないなぁ〜と面白く読めていただけに勿体なく思いました。 素人の私が言うのもなんですが、こんな展開ならもっと入りこめたかも。 実の子供を殺されたらその原因である妻に対しては殺した相手同等の怨みを持ちます。離婚云々など関係ありません。妻の居る家など絶対に帰りたいと思いません。 そして殺した相手の奥さんには自殺してもらいます。犯人が生きているだけで親は一歩も前に進めなくなりますから。そして妻は狂って施設になり入ってもらい、堂野は怒りをぶつける対象がなくなり深い悲しみだけ残ります。娘がいた家には一人で居ることもできません。 花飾りのくだりがあったので、娘のお気に入りだった花の咲く喜多川の庭からずっと動けなくなります。そこで喜多川に抱かれるのです。なにも考えたくない考えさせないくらい犯して欲しい。でも獣のようだった激しさはなくただひたすら優しいセックス。ちょっと愛に対して成長した喜多川。 ここら辺で喜多川の純粋さを入れるなら 「天国の穂花は一人で寂しがっている。僕が逝ってやらないと。」 「なら俺が見てきてやるよ、だから俺を殺してくれ、父親のあんたに殺されたらきっとガキと同じ天国へ行ける。天国で神様にあったらガキだけ生き返えらせてもらう、あっちで金がいるなら俺が働いて払う」みたいなことを言われ、自分にはもう喜多川しかいないと認識して、やっと愛情を超えたなにかが生まれる。って感じです。エッチがここで怒涛に入ってくれたら萌えるな〜、 もし今のままの設定で進みたいなら穂花は連れ子にしたらよかったと思いました。なら冷静なのも納得。BL読歴25年的な意見って事で失礼しました。 | ||||
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先日、上野駅の本屋さんを通りかかったら、恋愛に悩む人向けにお勧めの一冊コーナーに木原さんのが堂々と並べてあってすごい本屋さんだなぁと中に入ってみました。すると「箱の中」もたくさん平積みされていて、新書版を持っているので買うつもりは全くなかったのですが、ちょっと手に取ってみました。そうしたところ、三浦しをんさんの解説がおもしろい。定石通りのBLでこの物語を作り変えてみせてくれて、尚一層木原音瀬さんの非凡さを浮き立たせてくれています。解説のために買ってしまいました。 | ||||
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木原音瀬先生の「美しいこと」を読んで完全にファンになり、何かと話題になっていたこちらを購入させていただきました。これは続編である「檻の外」とセット購入すべきです。この巻だけでは尻切れ感が半端ないので。 これは物凄い話です。 BL=萌えがないとダメ。と思っていた私の固定概念を木っ端微塵にしてくれました。そもそも、萌えの概念自体を改めて考えさせられました。 人を好きになる、ということ。恋が愛へと変化していく、その気が遠くなるような長い一瞬。「箱の中」を読んでいて思ったのは、むしろこの時点では堂野のほうが喜多川を愛していたんじゃないかということです。 喜多川の想いはどこまでも「恋」で、相手を思いやったりする余裕なんてない。戸惑いながらも猪突猛進していく姿は、時に堂野に恐怖と戸惑いを覚えさせる。だけど、ゆっくりと瞬きすると、そこに立っている喜多川の姿はどこまでも澄んでいて、堂野は胸に湧き上がる確かな暖かさに、また戸惑う……。 堂野のなかには確かに喜多川に対しての愛情があるのに、本人はそれに気づかない。気づかないから、ただ涙だけが流れる。 切ないですね……。 是非とも、後編である「檻の外」も続けて読んで下さい。最後は確実に大号泣です。 ちょっと「えっ!?」となりますが……。 最後に、書き下ろしの「脆弱な詐欺師」について。 誰か大江さんを幸せにしてやって下さい。結果的には彼は役に立ちましたから。 | ||||
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BLとは知らずに本屋で手に取りました。こんなに胸が苦しくなって何度も涙が出てくる小説は生まれて始めてです。一途な喜多川の愛に心を打たれます。2人がハッピーエンドを迎えるのか、本気でハラハラしながら徹夜で一気に読み進めました。読後もずっと余韻が残っています。日常の何気無い景色も幸せに思えるやさしい気持ちになれます。この本に出会えてよかったです。 | ||||
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BL界の芥川賞作家、ということで読んでみましたが……。 すみません、その冠はどうかと思います。 まあ、好みに合わなかったということで、あえてここにレビューを書く必要はないとは思うのですが、普通の本を読んでいる人には、ちょっと向いていないと思います。 文章や構成は、ある程度上手だとは思うのですが、「文学」を目指すって……難しいですよね。(苦笑) 私的な印象で、自分に酔ってるかな、と。言い過ぎですね、すみません。 合わない人もいる。それだけです。 (てか、なんで読んでしまったのか。アマゾンのレビューの星のせいか?笑) BLファンの方、作家の熱烈な信奉者の方、申し訳ない。 ちょっと興味があって読んでみたというには、ちょっと厳しい。 BL好き向けです。他の分野を普通に読んでいる人は、避けた方が無難かも。 そこいえば、講談社の文庫で出されていたのは……ちょっと、ね。 | ||||
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この作品は、不幸な境遇に生まれた喜多川の一生を描いた物語です。BLというにはあまりにも崇高で、文学作品として読まれたほうがいいと思いますし、ファンタジックな今時のBLを求めている人には向かない作品かもしれません。 不幸な生い立ちで、愛することも愛されることも知らないまま、殺人の罪で投獄された刑務所で、理不尽な冤罪で入ってきた堂野の友情に触れ、やがて愛することを知ります。 喜多川の心の動き、堂野の戸惑いと絆されていく過程が丁寧に誠実に書かれていて、胸の中が熱くなります。 惜しむらくは、この中に【なつやすみ】が入っていないこと。 愛することを知って生まれ変わった喜多川の心が、【なつやすみ】を読めば手に取るようにわかります。そして、溢れてくる涙をきっと止められないでしょう。 三浦しをんさんも書かれているように、この作品は【なつやすみ】をもって完結します。 ここに収録されていないことが残念でたまりません。 | ||||
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静かな魅力のある表紙をどきどきしながらめくりました。思ったより字は大きいかな。私は小さければ小さいほど長ければ長いほど登場人物と過ごせるのが長くなるので好きですが... さて内容は、痴漢冤罪で捕まった男が同じ房にいた殺人者の男に子どものように懐かれ...という話。 なかなか手放せない話ではありました。そこに愛はあるのか?ということは最後の最後までわからないし、無垢な男の痛いほどの片思いに見えますが...そして三浦しをんさんのあとがき、これはずるいよ! それは以前違う出版社から出された箱の中(檻の外?)、の中に収録されている なつやすみ こそこの話の完結であるということ! ううーん、気になる...これは昔の方も買わなければならないということか...? 感想としては、すでにお分かりの通り「気になる」作品です。過大評価はしたくありませんが、評価に値すると思います。 | ||||
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BL小説界で人気のある本作が文庫化されるに当たり、 BL小説を読んでみる良い機会だと思い購入しました。 BL小説というと男×男の恋愛を無理矢理物語に落とし込むイメージがありました。 しかし、本作ではその認識を大きく裏切ってくれます。 本作は刑務所を舞台にしていますが、その環境下で起こりうる可能性を 拾い上げて男×男の関係を築き上げてます。 映画などでも見られる構想なので納得できる展開なのですが、 描写が過激すぎるというのがあります。これがBLの醍醐味なのでしょうが、 男性読者にはやはり受け入れにくいです。 本作は中編3作で構成されていて、 刑務所の内外の生活が用意されています。 かといって、釈放された後でも閉鎖的な感じがして、 もう少し広い世界を描いてほしかったかなぁと… 痴漢冤罪をテーマにしているので、この部分をさらに掘り下げた 内容を見てみたかったです。 初BL小説ですが、本作の影響でBL小説に対する価値観が大きく変わりました。 他のBLにも手を出してみたいと思います。 | ||||
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全体として、視野の狭い小説だと思いました。 感情面は描写されていますが、世界の外側というか余白がない。 男性が主人公でありながら、ひどく感情的な物語であり、女性的な印象を受けました。 そのギャップで、あまりリアリティを感じられませんでした。 「箱の中」を独立した短編と見ると、刑務所という特異な環境と精神状態だからこその異常性や世界の狭さだと納得もでき、結末にも切なさを覚えました。 しかし、読み進むにつれ、前科者の負うべき苦悩を悉くスルーして、感情のみで進む展開に違和感を覚えました。 主人公の人生にとって最重要項である冤罪について、何の進展も見られなかったのもどうなのでしょう。 それ以前に「好き」だの「嫌い」だのだけに振り回されていられるほど、社会は前科者に優しいでしょうか。 セクシャルマイノリティや冤罪という重い課題を両手に引っ提げていながら、その重みを確かめずに「恋愛」に向けて走ってしまったようだと感じました。 家庭を持つに至った男が、我が子の死の後すぐに自分の恋愛に目を向けられるでしょうか。 相手を恨む描写もなく、自分の妻の裏切りばかりに目を向けられるで057;ょうか。 子どもの理不尽な死に、半生を賭けて戦う親は何人もいます。 しかし、目を背けて逃避する親は滅多にいないです。 まして、夫婦揃ってなどとなると…… 畳み掛けるように物語は終わりましたが、時の経過と恋愛面以外の情をもっと意識してほしかったです。 | ||||
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よく確かめずに購入しましたが 本書は ホーリーノベルズの 箱の中と檻の外から 他、脆弱な詐欺師 三編が文庫化されてます 何度も繰り返し読んだ 作品なので番外編を 楽しみにしていたので 残念です! よく調べて買うべきですね! | ||||
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売り上げだけを考えれば、今ではプレミアがついている非売品小冊子「すすきのはら」を収録すれば、既刊の上下巻を持っているBL好きな女性のファンがこぞって買ったと思う。 それをせずに、箱、脆弱な詐欺師、檻のみにしぼって新たに文庫化した意図は、新しい読者の手に渡ってほしいということなんだろう。 一人でも多くの読者に、木原音瀬という作家が出会ってほしいと、願ってやまない。 | ||||
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一気に読み切ることのできない体質なのに、読みだしたら止まりませんでした。 主人公は二人、内一人の喜多川はドキュメンタリーになりそうな生い立ちです。 でも、他から信じられないような状況の中にいる人は案外飄々としていたりします。 価値観の違う人間同士が、影響を与え合う事で新しい感情や世界を知る。 二人の出会いは喜多川にとって人生でどんなに衝撃的だったか・・、読み終えて暫く呆然となりました。 気がつくと泣いてました。 続編「檻の外」読みたいけど、結末を読むのもう少し先にしようかなと・・。 木原先生の「秘密」好きな方なら。刑務所ワードで避けてる方も是非読んでいただきたいです。 | ||||
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きた!!!BL読み続けて泣ける話を探し続けてやっと見つけた!!! 自分の壺にあたるHITです。 読み終ってから即読み返しでもう1回読みました。 箱では泣けませんでしたが、めちゃくちゃよかたです。 ちなみに檻の最後の作品でなきました。 こんな本を待ってました。この本に巡りあえて本当に良かった。 読むか待ってる方読んでください。いますぐにw | ||||
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よかったです。泣けました。 堂野が無実の罪で刑務所に入れられ、冤罪による苦しみで悩み葛藤する姿に引き込まれて、一気に読みました。 この作家さんの作品は『FRAGILE』が初めてだったのですが、男の監禁ものが好きでないのと、登場人物もストーリィも現実的で夢がなく、自分には合わないと思って、それ以来他の作品も読んだことがありませんでした。 でも最近、人気があるのを知って読んでみたくなり『箱の中』を購入してみたのですが、本当によかったです。 刑務所の中、精神的に追い詰められ続け誰も助けてくれず、地べたを這いずり回っているような堂野に、喜多川がほんの少し優しさを見せます。 これにより堂野は救われるのですが、やがて子供のように一心に堂野を慕うようになっても、喜多川を突き放せず流されてしまう気持ちがよくわかりました。 また、随分日本の刑務所の事に詳しいのにも驚きました。 実録じゃないよね?と思わせるくらいです。 本編は半分で終わりますが、一冊分くらいの重みのある話しでした。 ただ、イラストがもう少し上手い方だったら登場人物の魅力がアップしてよかったのにな、とストーリィがよかっただけに残念に思いました。 | ||||
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喜多川の想いが、凄いです。何にも、自分自身にさえも興味がない喜多川。 始めて、優しくしてくれた堂野に凄い執着を見せます。 喜多川が本当に、無垢な子供に見えてきました。 堂野の【ありがとう】と言って欲しいがために、薬をあげたり、おかずを分けてあげたり… 堂野に【凄いね】【上手だね】と言って欲しいがために、難しい絵を書いたり… 堂野に対して、愛や尊敬…色々な感情が芽生えたのですね。 私は、喜多川が凄い好きになりました。 堂野が好きだから、キスをしたい。 堂野が好きだから、一緒にいたい。 怖いくらいの愛です。 出所して、新しい人生があるはずなのに、堂野に会いたい一心で給料を全てを探偵に注ぎ込む喜多川。 次の巻では、喜多川が幸せになって欲しいです。 | ||||
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