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山猫の夏
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山猫の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 1~20 1/4ページ
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ブラジル東北部の町を2分する地方豪族、それぞれの当主の長女と長男が駆け落ちした。その一方から連れ戻しを依頼された日本人アウトロー「山猫」が繰り広げる活劇。全編を覆う血の匂いが凄まじい。 | ||||
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両家の対立は駐屯する軍隊と警察をも巻き込み、迫撃砲弾が飛び交う”内戦”状態に。山猫の前には宿敵アラブ人が立ちはだかる。ハッピーエンドとは言えない作りだが、ラストでようやく心に潤いが戻る。 | ||||
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登場人物のキャラクターが、どれもイキイキとしている。 ハードボイルドの大冒険活劇! 最初、分厚いページ数に戸惑ったけれど、読み始めたらアッという間だった。 面白かった! | ||||
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冒険小説というジャンルはいつ頃できたのか? 『読まずに死ねるか』の内藤陳の頃? 『冒険小説の時代』の北上次郎の頃? 『山猫の夏』は既読だと思っていたけれど、最後まで読みあげても既読感はありません。しかも、読後感は爽やかです。なんだかSDGsのようです。 | ||||
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ブラジルのお酒ピンガをすぐに購入しました、いい役割を果たしています。 | ||||
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船戸作品は初めてだったのですが、第一級のエンタメ小説と断言できます。ページをめくる手が止まりません。とにかくいろんな意味で熱量が半端ではないので、最近ギラギラしてないと感じる男性諸君にオススメしたいです。 | ||||
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そうきたか?!とクライマックスを読んで強く思いました。 それまではこの本を読み終えるのが勿体ない、もう少し続いてほしい・・・ エンディングは北方謙三氏の檻にも共通する何とも言えない喪失感があります。 小説家はラストシーンを自分好みに演出できる醍醐味があり、必ずしも読者の求める 方向へは傾かない。しかしながらスケールという点では北方謙三氏や志水辰夫氏を遥かに 凌駕します。それは自然・風土・民族等、日本国内と日本人を相手にした小説と 明らかに異なるブラジルの大地を描いた小説とは比べることは非常に難しいものはありますが 読後の率直な感想として記載させていただきます。件のお二方に失望感がありハードボイルドってこんなものなのかと、一時は「山猫の夏」 つまり船戸与一氏そのものを「檻や背いて故郷」と自分にとっては同レベルの作品と決めつけて敬遠しましたが、この小説を読まなかったこと、再び読むチャンスを得たことに因縁を感じました。船戸作品初心者としてはこんなに面白い小説家がいたのかという思いに駆られ南米第二弾の神話の果てを早くも注文し、暫くは船戸作品を読み続けてみようと心躍る今日この頃です。 | ||||
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全体的かなり茶色に変色した状態でした。悪い状態でも購入しましたが、がっかりするのではっきり記載があった方が良かったです。 | ||||
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登場人物の大半が外国人名の割には読みやすかったです。 これなら漫画にもしやすいだろうと思っていたらすでにマンガ化されているのですね。 これが刊行された当初(1984年)はかなりの評判だったと記憶しているのですが、何でだろうと思いました。その当時はこのようなアクション小説が少なかったからかもしれません。 発売から30年以上経っているので少し金額を安くしてもらえれば、もう少し満足もしたと思います。 | ||||
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まあ本当は中学生の頃読んだ「猛き箱舟」のコミカライズから入った人です。それから船戸与一先生の小説「山猫の夏」で本格的に男の世界な小説にハマってしまった人です。これいわゆる現代の西部劇と言った方がいいでしょう映画「用心棒」をベースにしている感じですね。 | ||||
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今からウン十年前の高校生の時に読んで興奮した。 しかしその後、大学はポルトガル語学科を選んで入学したら先輩からカイピリンガなんてものはなくカイピリーニャだと教わり、休学してブラジルに行ったらカローラは1台も走っておらずトヨタが当時現地生産してたのはバンデイランチだし、ブラジルの女性は小説よりもっと強かだった。随分取材が甘い。 社会人になって、荻窪の床屋で隣で髪を切ってもらっていたのが船戸さんだったことがあり驚いた。理髪の途中でタバコとコーヒーを出す不思議な店で、話しかけるか迷ったが結局話しかけなかった。 | ||||
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Kindleで買ってしまった。私の船戸与一の始まり。みんな登場人物が死んでしまう物語の繋がりがここに始まる。読み直す楽しさ。どこでも読めるぞKindleで。Kindle for Macは困ったものだけど。 | ||||
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舟戸さんの登場人物は魅力的。山猫に恋してしまう。 | ||||
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ブラジルが舞台の小説。主人公は抜けていて良い感じで、ある意味主役の山猫が、自信たっぷりでユーモアがあり、センスの塊で惹きこまれます。 2つの地主で拮抗した自治区のような場所で、非現実的なドラマが展開されます。どんな精神状態の時でも楽しく読める、良い作品です。 | ||||
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高校生のときに初めて読んで、イチコロでした。 これほどの熱量、面白さ、そして強烈なキャラクターが自在に暴れまわる作品を自分は知らない。 かつて船戸与一という最高の物語作家がいたということを皆さんに覚えていてほしいし、これから手に取るであろう新しい読者には、全力で嫉妬します。 | ||||
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そう書いた夢枕貘の言葉に興味を引かれ、読んだ自分もぶっ飛んだ。 読んでいるうちにその光景が映像化されて頭の中に広がる小説こそ良い小説であるが、この作品はそれの最右翼にある。 ブラジルの地を踏んだこともない自分の脳裏に、熱く照りつける太陽と砂埃舞う大地が広がり、そのど真ん中に山猫が立つ。 あれから数十年という時が流れたが、再読して未だ色褪せない作品であることを確認し、大満足。 | ||||
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現物、対応とも問題ありません。機会があればまたお願いします。 | ||||
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船戸与一の作品は初めて読みました。 南米関係の冒険物語を検索していたら本作に出会った次第で、魅力的なレビュウに 推されて手に取りました。 726ページの分厚い文庫本でしたが1.5日で一気読みでした。高評価の皆さんの レビュウは間違いなかった。 序盤は映画「用心棒」の序章は似ていますが、舞台は地球の裏側のブラジル。 血を血で洗う抗争をつづけた一族同士、汚職の染まる警察、千金を狙う怪しい軍属、 盗賊一味、文化、伝統、自然現象、大自然、悪徳にまみれる男と女達の野望が 混然一体となって奈落の底にころがっていく。 蒸して、脂ぎって、汗苦しくて、女と男の濃い欲望が濛々と匂ってきます。 そして、結末は船戸与一節?なのか個性豊かな主人公が昇天する。 ざざざっと一気に読んだ本作、テイストは西村寿行、勝目梓が代表のハードロマン (もう死語ですねこのフレーズ)テイスト。人間のむき出しの欲望が見事に圧倒的に 荒唐無稽にならずに描かれています。 若年世代が手に取れば間違いなく思い出の一冊となるのでしょうね。 私は中・高校時代は、とにかく大藪晴彦に溺れたので少々物足らず星4個と なりました。 | ||||
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初期の傑作というならこの山猫の夏、夜のオデッセイア、猛き方舟じゃないですかね。こいつはロミオとジュリエットに黒澤明の用心棒、というより出てくる男はサクサク死んで、出てくる女はバンバン脱ぐ。そういうマカロニウエスタンな荒野の用心棒のほうか。隠し味に作者のテーマである”叛史”、当時のブラジル情勢を加味してできた傑作。 | ||||
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この作品を最初に読んだのはいつだったのかはっきりとは覚えていないが、奥付けをみると98年2月に発行された版であることから17,8年前に読んだのであろう。 船戸与一氏が亡くなられたことで、改めて追悼の意を込めて満州国演義と新雨月を丁寧に記録・分析しながら8か月ほどかけて読み直し、次に手にとったのが山猫の夏である。 山猫の夏は分厚いものの、詰め込まれた情報は多くないので1週間でストーリーをまとめながら読むことが出来た。 改めて読んでみるとまるで初読みではないか、というほどまったく覚えておらず愕然とした。こんなにも覚えていないものだろうか。 山猫の夏はさすがに船戸与一の初期作品であるだけに、物語の構造は単純でその分スピード感にあふれている。 ストーリーは「おれ」一人の視点から語られ、2つのパートに分けられる。 1.ビーステルフェルト家とアンドラーデ家の娘、息子の逃走を追跡するパート 2.山猫が焚きつけて町全体を巻き込んで血の惨劇になるパート 単純な分面白いのだが反面、「砂のクロニクル」のような別々に進んだ物語が合流して燃え上がるカタルシスは感じなかった。 また、今回は特に満州国演義を読んだあとなので、弓削勇人(山猫の父)が二・二六事件の皇道派将校だったという設定やラストの風を使ったシーンなどの共通点に、山猫の夏から満州国演義への繋がり感じられて面白かった。 船戸与一氏はよく小説中に知られざる歴史を入れるが、山猫の夏で描かれた知られざる歴史をここにまとめておく。 ・ 1630年頃オランダがポルトガルからペルナンブコ州を奪い、逃げ出した黒人奴隷達がキロンボという逃亡奴隷村を形成。 ・ ポルトガル植民者たちを徹底的に叩いたオランダはキロンボ撲滅に取り掛かる。恭順を迫り内部抗争後に叩くという手法をとった。 ・ 第二次世界大戦終戦後すぐにブラジルの日本人移民は勝ち組と負け組の2派に分かれて10年近く抗争を続けた。日本が戦争に勝ったと信じる戦勝派は政府から弾圧され秘密結社化し臣道連盟という団体を結成した。 ・ 日本は負けたと認める認識派は、敗戦を認めさせるべく認識運動と呼ばれる宣伝活動をした。ブラジル官憲、スウェーデン公使館、米国総領事館が協力した。 ・ 2年ほどで戦勝派内部が腐敗した。無価値な旧円の売りつけ、騙して南洋の土地を売りつける、来もしない帰国船の切符の売りつけで金を巻き上げる輩が横行。朝香宮を名乗る偽皇族も出現した。 | ||||
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