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山猫の夏
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山猫の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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ストーリー的には大変読みやすいテンポでいかにも男性ウケしそうなハードタッチなものでよかったです。 ただし、私が本書(作者)の最も良いと思ったのは、時代や当時の政情、風土などの描写が、大変わかりやすく、適所に簡潔に書かれている ことです。 もちろん作者の思い込みも多々あるのでしょうが、主人公の人物形成などが当時の情勢や風土、人種などから妙に納得のいく設定 が用意されていて、興味深かったです。 本書以外はまだ本作者の作品をよんでいませんが、他にもよんでみたくなりました。 できれば、女性が 主人公のもの。 (あれば) | ||||
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確かに評判通り面白かった。 山猫の魅力が大きく、読後の喪失感も比例して大きくなる。 山猫と僕には、もう少し長く旅をして欲しかった。 | ||||
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しかし私の中の山猫のイメージとかなり違ったのでいつか再度原作を読んだ時のことを思うと読まなければ良かったのかも…。 | ||||
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すごく読みやすくて、どんどんページが進んでいきました。船戸さん、好きです。 | ||||
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すごく読みやすくて、どんどんページが進んでいきました。船戸さん、好きです。 | ||||
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山猫とカイピリーニャに乾杯 夏が待ち遠しくなる一冊です。オススメ! | ||||
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ヨーロッパの植民地戦争の落とし子のような地方の町、そんな町の長くにわたる二つの名家の憎悪と闘争、そんななかでの両家の娘と息子がかけおちするという騒動が。主役は娘を連れ戻してほしいという依頼をうけた山猫という謎めいた魅力のある男。語り手は山猫に魅入られ、ひょんなことから山猫の下で働くようになる日本人男性。後半こういう展開になりますか!とうなります(少しシェークスピア喜劇的な感じもする)。そしてラストであ、山猫とはこういう男だったのか、、、と清涼感に包まれます。夏、という言葉のイメージがよく効いています。少し若書きな感じも逆に魅力的。自分は「猛き箱舟」や「砂のクロニクル」のほうが好きなので星4つですが、これはこれでいいです。古い感じもしない。日本人的な感性や語り手が日本人というのも感情移入しやすい。この作品でカイピリンガにあこがれる方も多いのでは(飲んだことがないですが)。 これだけおもしろい作品を書く船戸氏は素直にすごい。ただいま船戸マイブームです。 | ||||
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もう30年前に私が就職したころ、故今東光和尚が褒めておられたの見て初版を読みました。 主人公「おれ」とシンクロして読み、山猫に鍛えられました。 プロはいかに想像力を働かせ、事前に準備しておくか、また情緒に流されず合理的に進めていくくかが、仕事の成否にかかわることを教えられました。 この「段取り八分、仕事二分」が今まで実業務で役立ってきました。その辺のビジネス書よりもよっぽど役立ちます。 1年前に読み返し、改めて感銘を受け、就職したばかりの甥にプレゼントしようと探しましたが古本しか見当たらず、今回の再販を知り、ありがたく買い求めました。 日本の若い方に読んでいただきたい珠玉の1冊です。 | ||||
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船戸与一の南米三部作第一弾。面白い。しかし船戸作品の多くはKindle化されていた!知らなかった。上巻買った後にKindle版買って、複雑な気分。 | ||||
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南米ブラジルを舞台にした、あるヒーローの物語。 登場人物それぞれに味があり、最初から最後まで読者を捕らえて離さない。 世に冒険小説は数あれど、その中でもひときわ輝く名作だと思います。 | ||||
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文庫の初版で買ってからもう20年とちょっと。長い付き合いになりました。 20年間、人生で行き詰まった時や本当に辛い時、かならず読みたくなる 一冊です。 むせ返るような日差しと硝煙の匂いでつまらない日常を忘れさせて くれます。この本を読まなくなる日が…来るのかなぁ? | ||||
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ラテンの血が流れているがごとく、その匂いが鼻につく気がするぐらい艶めかしい血の匂いがするような文面。 絶対期待を裏切らないこの世界を、一度でも味わうと忘れられなくなる。 寝不足確実! | ||||
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この作品は中学生頃に欲しかった商品を手に入れてうれしいです。 | ||||
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週刊文春1984年 国内4位 ビーステルフェルト家とアンドラーデ家が、百年のおよぶ抗争をつづけるブラジルの町エルクウ。ビーステルフェルト家は、山猫=弓削一徳に、アンドラード家の息子と駆け落ちした長女を連れ戻すよう依頼する。山猫は、捜索隊を編成し、二人の追跡を開始するが、一方で、アンドラード家も傭兵達を差し向けるのだった。 ・・・ 灼熱のブラジルの中で展開される流血の冒険小説。ブラジルのロミオとジュリエットの逃避行はほんのさわりで、中盤から町全体をぶっ壊すほどのスケールのでかい物語へ。 外国を舞台にしながら、日本人を主役としてるんだけど、全く違和感がない。もしろ、日本的な価値観が垣間見えるところが魅力なんだと思う。昔のウェスタン映画で見られるベタなシーンもあったりするが、そこはご愛敬ってことで。登場人物は、敵役、脇役を含めて個性的。まるで映像を見ているように思い描くことができる(どんどん、やられちゃうんだけど)。とくに山猫のキャラクターは秀逸。嫌味なほど”俺って強い!”的な発言と行動は、ここまで徹底されると、何か心地良ささえ感じてしまう。その分ラストの衝撃はでかい!。 初船戸与一で、すっかりとりこになってしまったかなぁ。 | ||||
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週刊文春1984年 国内4位 ビーステルフェルト家とアンドラーデ家が、百年のおよぶ抗争をつづけるブラジルの町エルクウ。ビーステルフェルト家は、山猫=弓削一徳に、アンドラード家の息子と駆け落ちした長女を連れ戻すよう依頼する。山猫は、捜索隊を編成し、二人の追跡を開始するが、一方で、アンドラード家も傭兵達を差し向けるのだった。 ・・・ 灼熱のブラジルの中で展開される流血の冒険小説。ブラジルのロミオとジュリエットの逃避行はほんのさわりで、中盤から町全体をぶっ壊すほどのスケールのでかい物語へ。 外国を舞台にしながら、日本人を主役としてるんだけど、全く違和感がない。もしろ、日本的な価値観が垣間見えるところが魅力なんだと思う。昔のウェスタン映画で見られるベタなシーンもあったりするが、そこはご愛敬ってことで。登場人物は、敵役、脇役を含めて個性的。まるで映像を見ているように思い描くことができる(どんどん、やられちゃうんだけど)。とくに山猫のキャラクターは秀逸。嫌味なほど”俺って強い!”的な発言と行動は、ここまで徹底されると、何か心地良ささえ感じてしまう。その分ラストの衝撃はでかい!。 初船戸与一で、すっかりとりこになってしまったかなぁ。 | ||||
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冒険小説の漫画化としてよくまとまっていると思います。 ただ残念なのはミゲル・オルチス絡みのエピソードが丸々カットされていることでしょうか。後半の主人公の成長(山猫化?)を現す重要なシーンだけに惜しいところですね。 しかしストーリーの面白さは星5つです。 | ||||
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冒険小説の漫画化としてよくまとまっていると思います。 ただ残念なのはミゲル・オルチス絡みのエピソードが丸々カットされていることでしょうか。後半の主人公の成長(山猫化?)を現す重要なシーンだけに惜しいところですね。 しかしストーリーの面白さは星5つです。 | ||||
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私はこのヤングジャンプ兄弟誌(ベアーズクラブ)連載作品をきっかけに船戸与一にはまったので、評価は高めになっているかも知れません。連載が1990年ですから、もう20年以上前ですか。「船戸の新作あるかな?」とアマゾンに検索しに来たら何か見覚えのある絵柄を関連商品欄に見つけて即購入してしまいました。いや懐かしい。とっくに廃刊した漫画雑誌に掲載されたマイナー作品だったので、まさか復刻されるとは思いもしませんでした。「たとえ…何十年か後に老いさらばえて…」ではないですが、忘れられない作品です。 他の方が指摘されているように、漫画版ではタカムラ(=「俺」)とカロリーナ(美少女キャラ化)が恋仲になったりと原作に比べ少々温(ぬる)めの話になっています。そうは言っても、私が若い頃、初めてこの作品を読んだ時には衝撃を受けました。青年誌とはいえ一般的な漫画のストーリー・設定からしたらかなり地味です。舞台はブラジルの片田舎。戦闘は銃でドンパチ打ち合うだけで、必殺技も秘密兵器も無い。それでも抜群にストーリーが面白かった。「何なんだこれは?」と思いました。今思えば、漫画を卒業(?)して小説を娯楽として読むようになるきっかけになった作品だったのかも知れません。日本冒険小説が生んだ代表的傑作である原作とこの漫画版のできを直接比べるのは酷だと思いますが、カロリーナをヒロイン化した設定などは、漫画化するのにおいては、悪いことではなかったと思います。漫画版もしっかり話がまとまっていて素晴らしい出来です。活劇描写もダイナミックで漫画家氏の画力の高さが伺えます。 一つ難点をあげると、この復刻版の表紙の絵があまりいただけません…主人公タカムラが山猫化したような絵です。「その後のタカムラ」ということで描いたのでしょうか…本作品のヒーロー山猫自身は、ほお骨が張っていてもっとゴツい顔しています。集英社からのオリジナル単行本とは異なります。 | ||||
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私はこのヤングジャンプ兄弟誌(ベアーズクラブ)連載作品をきっかけに船戸与一にはまったので、評価は高めになっているかも知れません。連載が1990年ですから、もう20年以上前ですか。「船戸の新作あるかな?」とアマゾンに検索しに来たら何か見覚えのある絵柄を関連商品欄に見つけて即購入してしまいました。いや懐かしい。とっくに廃刊した漫画雑誌に掲載されたマイナー作品だったので、まさか復刻されるとは思いもしませんでした。「たとえ…何十年か後に老いさらばえて…」ではないですが、忘れられない作品です。 他の方が指摘されているように、漫画版ではタカムラ(=「俺」)とカロリーナ(美少女キャラ化)が恋仲になったりと原作に比べ少々温(ぬる)めの話になっています。そうは言っても、私が若い頃、初めてこの作品を読んだ時には衝撃を受けました。青年誌とはいえ一般的な漫画のストーリー・設定からしたらかなり地味です。舞台はブラジルの片田舎。戦闘は銃でドンパチ打ち合うだけで、必殺技も秘密兵器も無い。それでも抜群にストーリーが面白かった。「何なんだこれは?」と思いました。今思えば、漫画を卒業(?)して小説を娯楽として読むようになるきっかけになった作品だったのかも知れません。日本冒険小説が生んだ代表的傑作である原作とこの漫画版のできを直接比べるのは酷だと思いますが、カロリーナをヒロイン化した設定などは、漫画化するのにおいては、悪いことではなかったと思います。漫画版もしっかり話がまとまっていて素晴らしい出来です。活劇描写もダイナミックで漫画家氏の画力の高さが伺えます。 一つ難点をあげると、この復刻版の表紙の絵があまりいただけません…主人公タカムラが山猫化したような絵です。「その後のタカムラ」ということで描いたのでしょうか…本作品のヒーロー山猫自身は、ほお骨が張っていてもっとゴツい顔しています。集英社からのオリジナル単行本とは異なります。 | ||||
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船戸与一の多くの作品において主人公が異郷の地を放浪するのは、船戸の描く主人公に狭い日本は似合わないからだ。 というのが、船戸作品の評価の1つであるらしいが、少なくとも「山猫の夏」は、日本人を主人公とした西部劇という感じ。すなわち、型破りな主人公には日本は似合わないというより、西部劇の主人公を日本人にするならば、型破りなキャラクターでなくては成立しないというのが、この作品の根源ではないか。 舞台を世界最大の日系人居住地であるブラジルにして主人公が日本人であることにリアリティを持たせてはいるが、荒野を馬で旅する賞金稼ぎというシチュエーションは典型的な西部劇だし、「ふらりと現れた主人公が、対立する2つの組織の双方を欺き、最後には全滅させて去っていく」という展開は、黒澤明の用心棒そのものだ。 冒険小説の嚆矢であるとの評価は否定しないし、日本人が主人公であることへの満足感も高い。しかしながら、日本人以外の読者がカタルシスを得られるかは心もとないし、ストーリー展開に突詰めてオリジナリティがあるかというと、甚だ疑問だ。 | ||||
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